プログラマーがファンタジー世界に召還されますた(非公式まとめ)

灰色のPG02

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pfantasy

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だれでも歓迎! 編集

 朝まで塔の中に監禁された私は、その後、外に連れ出された。
 リーダー格らしい男が、私についてくるように言う。
 腕力で勝負したら、i80386とPentiumIVぐらいの差がありそうだ。
人間としては同じアーキテクチャーなのだろうが実行パワーに格段の
差があるだろう。
 仕方なくついていく。

 街並みは画一で平凡だが、『オークランド狩猟組合』と白い壁に
書かれた文字が目に入った。

-狩猟組合???

 農協の仕事しかしたことの私には、新鮮な響きの文字だ。
 そして、ここは『オークランド』という街らしい・・・私はようやく、
異世界に放り込まれたことを理解しつつあった。

 路地をくねって歩き、ゴシック風の協会の前についた。
 雪の重みでだろうか。下から見上げると、高い屋根がやや歪んでいる
のが分かる。

 男がノックをすると、初老の一目見て司教と分かる男が出迎えた。
 司教は私の姿を見ると、男をその場で返して、私を協会の中に迎え
入れた。

 司教は、教会内の奥の部屋のテーブルに私を案内した。

「おぬしは異世界からの来訪者じゃの・・・」

 司教の言葉に私はうなずいた。週末は趣味でUOに励む私には、
こういった状況はある意味、普通だ。

「わが国の王が、汝を探しておる。わしといっしょに、首都に出
向いてもらいたい。」

 オークランドから馬車で丸一日かけたところに、首都があった。
 首都といっても、寂れた街だ。
 せいぜい甲府ぐらいのにぎやかさだろうか?
 オークランドと同じように城門に囲まれている。

 街の中心部が城で、さらに城壁に囲まれている。
 門番が司教を見ると城門が開き、城の中から出てきた栄養過多な
男と話をしだした。
 私は国王に拝謁する前に、まず宮廷魔術師と言われる人物に会う
ことになったらしい。その人物に会うために、城内の図書室に通さ
れ、そこで一人で宮廷魔術師を待つことになった。

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