プログラマーがファンタジー世界に召還されますた(非公式まとめ)

灰色のPG13

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pfantasy

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だれでも歓迎! 編集

 私は、男に魔法のワンドを手渡すことに成功した。
 営業には向かないといわれて人生30年。しかし、生まれて初めて
正体不明なものを人に押し付けることに成功した気がする。
 営業の佐藤に見せてやりたい。

-もしかして、オレっていけている!??

 男は怪訝そうであったが、ロリの趣味は私の前では隠せない。
 宿で一人になったときにでも、男はきっといろいろいじくり倒すで
あろう。そしてその素晴らしい機能に気づくであろう。
 私は上機嫌で、ログ報告用の水晶球を見守った。

 次の日、宮廷魔術師が入ってきた。

「例のワンドの件だが、既に噂になっておる。どこからとも無く、
金持ち連中が聞きつけてきたらしい。」

-しまった!

 『パーラー』において、『シィプ・ラプラ』は禁呪だ。
 しかも、日常生活では、あまり実用性は無い。
 そんな禁呪の使い手が用事も無くこの国に来るはずが無いのだ。
 きっとワンドを渡したところを、男を監視していた何者かに見ら
れていたのに違いない。
 しかし、金持ちには用はないぞ・・・どうする?

「しかもリーナ領の神権国家オゥクゥの支配者ラ・リーエ・リソンが、
既にワンドを狙って白銀級の使い手を派遣したらしい。」

 金持ちが、魔法使いからモノを奪うのに魔法使いを雇うのは自然な
流れだ。そう、これは力ある魔法使い同士の戦いになるはずだ。

「プラチナ・マスターは、神権国家オゥクゥ5万人の聖騎士の中でも
エリート集団で『シークェル(SQL)』という魔法を使う。デブゥ
(DB)と呼ばれる聖獣を召還し、単純だが大量で正確な攻撃をしか
けてくるよ。」

 プラチナ・マスターの実力は折り紙付きだ。
 子供相手には遊んでいたが、仮にも男は『シィプ・ラプラ』使い。
プラチナ・マスターとの戦いでひけは取らないであろう。

 争いがおこれば、魔法のワンドの価値は伝説となってあがっていく
であろう。そう、これは私が狙ったシナリオだ。

 私は、自らの作戦の推移に酔った。
 あとから振り返って非常におろかであったと思うが、この時点では
全てがうまく行っているように思えたのだ・・・。

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