発令、グリトニル攻略戦



 それは、準惑星冥王星の外宇宙側に浮かぶ軍事基地である。
 ここには、太陽系外に出るための長距離ワープ施設がある。

 グリトニルはかつてバイドの襲撃に合い、(原文ママ)放棄されたままになっていた。
それを奪還したのが、若き英雄と今も語り継がれている-
ジェイド・ロス提督である―
そして提督はバイドの本拠地を目指して長距離ワープを敢行し、
太陽系を出て行ったのだ。

 現在、この基地はグランゼーラ革命軍の本拠地となっている。
そして革命軍の司令官はキースン大将である。
ここより先に人が住める星はない。
グリトニルを陥落させれば、
この戦争は終わるはずだ。

乗組員たちもその事が分かっているだけに緊張しているようだ。

 その時、副官であるガザロフ中尉が、本作戦の作戦名を尋ねてきた。
周囲の乗組員たちは私の答えを待っている。
私は、目の前に合った…

(以下、「~~作戦」は朗読では「オペレーション・~~」と読まれる)
(例:ビターチョコレート作戦→オペレーション・ビターチョコレート)

+ 食べかけのチョコレートを見て…
作戦名を『苦いチョコレート作戦』にするよう指示した。
副官が『ビターチョコレート作戦』と復唱した。
乗組員たちから喝采を浴びた。
皆笑いながら拍手したり口笛を吹いたりして盛り上がった。

+ 淹れたての紅茶を見て…
作戦名を『昼下がりの紅茶作戦』にするよう指示した。
副官が『アフタヌーンティー作戦』と復唱した。
乗組員たちは作戦名にユーモアを感じてくれたようだ。
リラックスした雰囲気でお互いを励ましあっていた。

+ 窓の外の流星群を見て…
作戦名を『流星作戦』にするよう指示した。
副官が『シューティングスター作戦』と復唱した。
乗組員たちは納得するようにうなずいていた。
皆の顔から不安が消え、高揚した空気が周囲を満たした。

+ 眼前に浮かぶ冥王星の姿を見て…
作戦名を『冥王星作戦』にするよう指示した。
副官が『プルトイド作戦』と復唱した。
乗組員たちは納得するようにうなずいていた。
皆の顔から不安が消え、高揚した空気が周囲を満たした。

作戦名が『~~作戦(編注:直前の選択で答えた作戦名)』に決まった。
この作戦では、グリトニルの入口を確保する必要がある。
「占領(解放)」能力のあるユニットが不可欠だ。
改めて自分がつけた作戦名を見て…

+ 我ながらいい作戦名だな
我ながらいい作戦名だと思う。

+ 少しまともすぎたかな?
少しまともすぎたかな、とも思う。

+ おちゃらけてると思われてるかな?
おちゃらけてると思われてるかな?

+ 改めて見てみると少し恥ずかしいな
改めて見てみると少し恥ずかしいな。

+ 作戦名なんてどうでもいいんだ
作戦名なんてどうでもいいんだ。

ここに『~~作戦』が開始された。

⇒はじめる

グリトニル攻略に失敗


 冥王星基地グリトニル攻略に失敗した。

+ よく分からないうちにやられたな
よく分からないうちにやられたな
敵部隊の構成を思い返して、
艦隊の陣容を見直すことにしよう。

+ 敗因をきちんと分析しなければ…
敗因をきちんと分析しなければ…。
きっと何かミスや見落としがあったに違いない。
敵部隊の構成を思い返して、艦隊の陣容を見直そう

+ ここまでくると敵も強いな…
ここまでくると敵も強いな…。
とにかく敵部隊の構成を思い返して、
艦隊の陣容を見直すことにしよう。

+ ちぇっ、少し油断しすぎただけだ…
ちぇっ、少し油断しすぎただけだ。
本気を出せば、あんなやつらどうってことないよ。

+ 作戦名が悪かったんだろうか?
作戦名が悪かったんだろうか? だけど今さら作戦名は変えられないしな…。
とにかく敵部隊の構成を思い返して、艦隊の陣容を見直すことにしよう。

 一旦安全な場所まで離脱し、態勢を整える。

⇒帰還する

グリトニルの入口制圧に成功


グリトニルの宇宙港入り口にとりつくことができた。
この時点で、敵が休戦をもちかけてくるかとも思っていたが、
敵軍の指揮をしているキースン大将は徹底抗戦するつもりらしい。
できれば…

+ 人類同士の戦いはしたくないのだが
これ以上、人類同士の戦いはしたくないのだがな…

+ ここで降参してくれれば楽なのに
ここで降参してくれれば楽だったんだがな…

+ もっと戦いたい 武勲をあげたい
もっと戦いたい。
そして武勲をあげたいんだがな…

+ もっと戦いたい 終わるのが寂しい
もっと戦いたい。なぜだか分からないが終わるのが寂しい…

+ もっと戦いたい ただ戦いたいんだ
もっと戦いたい。なぜだかわからないがただ戦いたいんだ!

乗組員たちはとても高揚して、突入の準備をしている。
機体の整備にも余念がない。

そんな中、副官のガザロフ中尉も顔を紅潮させ、
私に何か伝えたそうな顔つきで近付いてきた。
私は内心では中尉のことを…

+ とても信頼し、あてにしている
とても信頼し、あてにしている。
ただ、今は作戦も佳境に入っている。
じっくり話したいのを我慢し、激励の言葉だけをかけ、持ち場に戻らせた。

+ あまり好きではないが有能だと思う
あまり好きではないが有能だと思う。
ただ、そんなことは表情に出さず、形ばかりの激励をして
持ち場に戻るように指示した。

+ はっきり言って関心がない
はっきり言って関心がない。
ただ、そんなことは表情に出さず、形ばかりの激励をして
持ち場に戻るように指示した。

+ 有能だと思っていない
有能だと思ってない。
ただ、そんなことは表情に出さず、形ばかりの激励をして
持ち場に戻るように指示した。

+ ここだけの話恋愛感情を抱いている
ここだけの話恋愛感情を抱いている。
ただ、今は作戦も佳境に入っている。じっくり話したいのを我慢し、
激励の言葉だけをかけ、持ち場に戻らせた。

窓の外を見ると、視界には無数の星や氷が飛び込んできた。
それらはまるで、宝石箱をひっくりかえしたように広がり、
その輝きは吸い込まれるほどの魅力と迫力をもって
私達を包み込んでいた。

⇒帰還する



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年04月03日 19:52