ressenrowa @ ウィキ
レインボーは空だけじゃない、胸にもかかるぜ
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
「ここは……人間の街か……?」
(いくら深夜とはいえ、人間の気配がまるでない……。
かといって建物の状態を見ると、放棄された街というわけでもなさそうだ。
そうなるとつい最近まで住んでいた人間達を追い出したか、あるいは住む者のいない街を一から作り上げたか……。
どちらにせよ、そこらの人間にできる行いではないな)
かといって建物の状態を見ると、放棄された街というわけでもなさそうだ。
そうなるとつい最近まで住んでいた人間達を追い出したか、あるいは住む者のいない街を一から作り上げたか……。
どちらにせよ、そこらの人間にできる行いではないな)
自分を殺し合いに参加させたあの人間は、何かしらの強い力を持っているらしい。
ガンガディアは、そう認識する。
ガンガディアは、そう認識する。
(だからといって、この私に殺し合いを強制するなど許されるはずがないがな……!
別に人間を殺すこと自体はかまわんが……。
最後にはあの男もぶち殺してくれる……!)
別に人間を殺すこと自体はかまわんが……。
最後にはあの男もぶち殺してくれる……!)
こみ上げる怒りに、ガンガディアの表情が険しくなる。
だが彼はすぐに深呼吸をして、心を落ち着ける。
だが彼はすぐに深呼吸をして、心を落ち着ける。
(いかん、熱くなってしまえばヨミカイン遺跡の時のように、不覚を取る事態になりかねない。
ここはあくまで冷静に……。まずは、状況の確認だ)
ここはあくまで冷静に……。まずは、状況の確認だ)
ひとまずガンガディアは路傍に座り込み、自らに支給された物品を確認する。
最初に手をつけたのは、ポケナビ。説明書を見ながら操作し、参加者名簿を確認する。
先ほども述べたように人間を殺すことに躊躇はないが、同じハドラーの配下であるバルトスやブラスがいればさすがに殺すわけにはいかない。
キギロは再生できるから、最悪の場合はぶちのめすが。
最初に手をつけたのは、ポケナビ。説明書を見ながら操作し、参加者名簿を確認する。
先ほども述べたように人間を殺すことに躊躇はないが、同じハドラーの配下であるバルトスやブラスがいればさすがに殺すわけにはいかない。
キギロは再生できるから、最悪の場合はぶちのめすが。
(どうやらハドラー様の配下で参加させられているのは、私だけのようだな……。
覚えのある名前はない。
なぜしびれくらげごときが参加者に含まれているのかは、少し気になるが……。
何か、特別な力を持った個体なのかもしれんな)
覚えのある名前はない。
なぜしびれくらげごときが参加者に含まれているのかは、少し気になるが……。
何か、特別な力を持った個体なのかもしれんな)
今、魔物の社会は群雄割拠。
頂点に立つべく、数々の強豪がしのぎを削っている状態だ。
そんな中で、無名ながら強力な個体が生まれたとしても不思議はない。
いや、やっぱりどうだろう。
頂点に立つべく、数々の強豪がしのぎを削っている状態だ。
そんな中で、無名ながら強力な個体が生まれたとしても不思議はない。
いや、やっぱりどうだろう。
(とにかく、味方はいない。
基本、他の参加者は殺していくことになるが……。
何せ、人数が多い。それぞれの戦闘力も不明だ。
話が通じそうな魔物がいたら、一時的に同盟を組むことも考えた方が良さそうだ)
基本、他の参加者は殺していくことになるが……。
何せ、人数が多い。それぞれの戦闘力も不明だ。
話が通じそうな魔物がいたら、一時的に同盟を組むことも考えた方が良さそうだ)
方針を固めたガンガディアは、続いて武器がないかの確認に移る。
その結果出てきたのは、鎖で鉄球に繋がれた斧という奇妙な武器だった。
その結果出てきたのは、鎖で鉄球に繋がれた斧という奇妙な武器だった。
(発想としては鎖鎌に近いが、このような武器は見たことがないな……。
おそらくは、本来の持ち主の特殊な戦闘スタイルに合わせて作られたものなのだろうな。
使いこなせるかどうかはわからんが、とりあえず私の筋力なら振り回すことはできる)
おそらくは、本来の持ち主の特殊な戦闘スタイルに合わせて作られたものなのだろうな。
使いこなせるかどうかはわからんが、とりあえず私の筋力なら振り回すことはできる)
風変わりな武器をしっかり装備すると、ガンガディアは立ち上がる。
準備の時間は終わった。ここからは動くときだ。
準備の時間は終わった。ここからは動くときだ。
「む?」
ガンガディアは、数歩歩いたところで立ち止まる。
その視線の先には、全身が透明な物質でできた奇妙なモンスターがいた。
その視線の先には、全身が透明な物質でできた奇妙なモンスターがいた。
◆ ◆ ◆
「いったい何がどうなってるんだ……。
ここは超人墓場なのか? いや、とてもそうは見えん……」
ここは超人墓場なのか? いや、とてもそうは見えん……」
プリズマンは困惑していた。
彼の最後の記憶は、キン肉星王位争奪戦の決勝でラーメンマンと対決していたときのものだ。
ラーメンマンの必殺技である九龍城落地(ガウロンセンドロップ)でマットに叩きつけられ、プリズマンはおのれの死を覚悟していた。
だが彼は死なず、気がつけば見知らぬ男によって殺し合いに参加させられてしまっていた。
彼の最後の記憶は、キン肉星王位争奪戦の決勝でラーメンマンと対決していたときのものだ。
ラーメンマンの必殺技である九龍城落地(ガウロンセンドロップ)でマットに叩きつけられ、プリズマンはおのれの死を覚悟していた。
だが彼は死なず、気がつけば見知らぬ男によって殺し合いに参加させられてしまっていた。
「殺し合い……と言われてもな……。
リングの外で戦うのは超人レスラーの仕事じゃないぜ」
リングの外で戦うのは超人レスラーの仕事じゃないぜ」
プリズマンは試合であるならば、相手の命を奪うこともいとわない。
というか必殺技が文字通り必ず殺す技なので、殺すつもりで戦うしかない。
だがそれは、超人レスリングというお互いの命をかけた戦いの場だからだ。
リングの外で、無力な人間を殺戮するなど超人レスラーのやることではない。
II世の悪行超人? 都合の悪いことは忘れよ。
それに、あれは未来の話だし。
というか必殺技が文字通り必ず殺す技なので、殺すつもりで戦うしかない。
だがそれは、超人レスリングというお互いの命をかけた戦いの場だからだ。
リングの外で、無力な人間を殺戮するなど超人レスラーのやることではない。
II世の悪行超人? 都合の悪いことは忘れよ。
それに、あれは未来の話だし。
「だいたい、あの男は何様だ!
この俺に命令できる存在など、知性の神とその代行者であるフェニックス様くらいだ!」
この俺に命令できる存在など、知性の神とその代行者であるフェニックス様くらいだ!」
主催者への怒りを募らせ、プリズマンは殺し合いへの反逆を決意する。
とはいえ、具体策はまだ何もない。
とはいえ、具体策はまだ何もない。
「とりあえず、仲間はいた方がいいな……。
誰かいるかな」
誰かいるかな」
ポチポチとポケナビを操作し、プリズマンは名簿を確認する。
知っている名前は飛翔チームにいたミスター・VTRと、悪魔超人のステカセキング。
それと名前からして、シングマンというのも超人であろう。
まったく聞いたことがないので、おそらく無名の雑魚超人であろうが。
知っている名前は飛翔チームにいたミスター・VTRと、悪魔超人のステカセキング。
それと名前からして、シングマンというのも超人であろう。
まったく聞いたことがないので、おそらく無名の雑魚超人であろうが。
「うーむ、協力できそうなやつはいないな……」
VTRもステカセも、名前を知っているというだけで面識はない。
VTRに至ってはいちおう敵対チームのメンバーなので、この場でも敵視される可能性すらある。
というか、こいつも死んでたような気がする。
VTRに至ってはいちおう敵対チームのメンバーなので、この場でも敵視される可能性すらある。
というか、こいつも死んでたような気がする。
「仕方ない、手当たり次第に声をかけてみるか……」
とりあえずの方針を固め、プリズマンは移動を始める。
そして数分後、プリズマンは斧を手にした巨漢のモンスターに遭遇した。
◆ ◆ ◆
「なんだ、この状況……」
とある民家の一室で、火の玉のような物体が困惑していた。
彼の名は「太陽」。
知らない人はなんのこっちゃと思うかもしれないが、それ以外に表現のしようがないのだから仕方ない。
彼の名は「太陽」。
知らない人はなんのこっちゃと思うかもしれないが、それ以外に表現のしようがないのだから仕方ない。
「なんで俺がこんなところに連れてこられてるのか、さっぱりわからねえが……。
要するに、ここにいる連中を全員ぶっ飛ばせばいいんだろ?
やってやろうじゃねえか!」
要するに、ここにいる連中を全員ぶっ飛ばせばいいんだろ?
やってやろうじゃねえか!」
戸惑いながらも、彼は即座に殺し合いに乗ることを決意する。
何せ自分は偉大なる存在・太陽なのだ。
矮小な人間や動物ごときに負けることなど、あるはずがない。
でも亀の甲羅だけは勘弁な。
何せ自分は偉大なる存在・太陽なのだ。
矮小な人間や動物ごときに負けることなど、あるはずがない。
でも亀の甲羅だけは勘弁な。
「とりあえず、外に出るか。
太陽が部屋の中にいたんじゃ、格好がつかねえ」
太陽が部屋の中にいたんじゃ、格好がつかねえ」
玄関のドアを突き破り、太陽は夜の屋外へと飛び出した。
◆ ◆ ◆
(どうしたもんか……)
プリズマンは、目の前の大男にどう対応するか迷っていた。
相手が殺し合いに乗っていないのであれば、是非とも交渉して仲間になってもらいたい。
しかし無表情な男の姿からは、乗っているかいないかの判別がつかない。
知性チームの一員とはいえそこまで頭のよくないプリズマンには、どう対応すべきか考えが浮かばないのである。
そんな彼に助け船を出すかのように、大男……ガンガディアが先に口を開く。
相手が殺し合いに乗っていないのであれば、是非とも交渉して仲間になってもらいたい。
しかし無表情な男の姿からは、乗っているかいないかの判別がつかない。
知性チームの一員とはいえそこまで頭のよくないプリズマンには、どう対応すべきか考えが浮かばないのである。
そんな彼に助け船を出すかのように、大男……ガンガディアが先に口を開く。
「私の名はガンガディア。君の名前も聞かせてもらえるかな?」
「え? お、おう。俺はプリズマンだ」
「プリズマンか……。出会った瞬間に襲いかかってこなかったところを見ると、少なくとも君は無差別に戦うつもりはないようだ。
話し合いの余地はあると思うのだが、どうかね?」
「ああ、俺としても望むところだ」
「え? お、おう。俺はプリズマンだ」
「プリズマンか……。出会った瞬間に襲いかかってこなかったところを見ると、少なくとも君は無差別に戦うつもりはないようだ。
話し合いの余地はあると思うのだが、どうかね?」
「ああ、俺としても望むところだ」
ガンガディアが話の通じそうな相手だったことに、プリズマンは内心安堵する。
だがここで、運命のいたずらが発生した。
プリズマンの背後にあった民家から、太陽が飛び出してきたのである。
予期せぬタイミングでプリズマンの体に大量の太陽光が浴びせられ、その結果……。
だがここで、運命のいたずらが発生した。
プリズマンの背後にあった民家から、太陽が飛び出してきたのである。
予期せぬタイミングでプリズマンの体に大量の太陽光が浴びせられ、その結果……。
「あっ」
太陽光をエネルギー源とする彼の必殺技・レインボーシャワーが暴発してしまった。
「っ!」
突然自分に向かって発せられた虹色の光線を見たガンガディアは、とっさに回避行動を取る。
その結果レインボーシャワーは彼に命中することなく、近くの民家に注がれる。
非生物に対してはすさまじい威力を見せるレインボーシャワーは、民家の壁をドロドロにとかしてしまった。
その結果レインボーシャワーは彼に命中することなく、近くの民家に注がれる。
非生物に対してはすさまじい威力を見せるレインボーシャワーは、民家の壁をドロドロにとかしてしまった。
「なるほど、友好的な態度で油断させ、隙を突くつもりだったのか……。
私としたことが、策にハマるところだったよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! そんなつもりは!」
「ヒャッハー! なんだかよくわからんが、おまえら二人ともぶっ飛ばしてやるぜーっ!」
私としたことが、策にハマるところだったよ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! そんなつもりは!」
「ヒャッハー! なんだかよくわからんが、おまえら二人ともぶっ飛ばしてやるぜーっ!」
前には怪物。後ろには太陽。
開始早々、いきなり大ピンチを迎えるプリズマンであった。
開始早々、いきなり大ピンチを迎えるプリズマンであった。
【7-J/未明/一日目】
【プリズマン@キン肉マン】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:仲間を集め、殺し合いに反逆する
1:なんとかこの場を切り抜ける
[備考]
参戦時期は王位争奪戦の決勝で、ラーメンマンに粉砕された直後。
【プリズマン@キン肉マン】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:仲間を集め、殺し合いに反逆する
1:なんとかこの場を切り抜ける
[備考]
参戦時期は王位争奪戦の決勝で、ラーメンマンに粉砕された直後。
【ガンガディア@ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】
[状態]健康、若干の怒り
[装備]悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:優勝し、その後主催者も殺す
1:眼前の魔物達を殺す
2:話が通じそうな魔物がいれば、一時的な同盟を組む
[備考]
参戦時期はヨミカイン遺跡で、アバン一行と戦った後。
[状態]健康、若干の怒り
[装備]悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:優勝し、その後主催者も殺す
1:眼前の魔物達を殺す
2:話が通じそうな魔物がいれば、一時的な同盟を組む
[備考]
参戦時期はヨミカイン遺跡で、アバン一行と戦った後。
【太陽@スーパーマリオブラザーズ3】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:全員ぶっ飛ばす
1:まずは目の前の連中をぶっ飛ばす
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:全員ぶっ飛ばす
1:まずは目の前の連中をぶっ飛ばす
【支給品解説】
【悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃】
日光を吸収する鉱石で作られた、鬼を殺すことができる刀。
悲鳴嶼のものは、「鎖で鉄球と繋がれた斧」という形状をしている。
「どこが刀やねん」というツッコミは、もはや無粋と言えよう。
【悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃】
日光を吸収する鉱石で作られた、鬼を殺すことができる刀。
悲鳴嶼のものは、「鎖で鉄球と繋がれた斧」という形状をしている。
「どこが刀やねん」というツッコミは、もはや無粋と言えよう。
PREV | 006 | NEXT |
コダックはそのままで充分可愛いよ | 投下順 | ひとりよがりの逃避行 |
時系列順 | ||
GAME START | ガンガディア | |
プリズマン | ||
太陽 |