『欲の望むままに・後』
「連絡もなく、一日帰って来なかったのだから、誰だって心配するでしょうね」
「い、一日…?」
「知らなかったの?貴方が私の家に来たのは昨日よ。睡眠薬が効きすぎたのかもね」
「い、一日…?」
「知らなかったの?貴方が私の家に来たのは昨日よ。睡眠薬が効きすぎたのかもね」
睡眠薬、という言葉に蒼星石は反応した。つまり、真紅は最初からこうするつもりで…。
「…仕方ないわね。不本意だけれど、来客を出迎えないと」
「! ば、薔薇水晶には手を出さないでっ!」
「! ば、薔薇水晶には手を出さないでっ!」
自分が監禁されているというのに、それでも薔薇水晶を守ろうとする蒼星石の姿勢に、真紅は眉を潜めた。
無言で何処からか何かを取り出し、蒼星石の下着に触れた。
無言で何処からか何かを取り出し、蒼星石の下着に触れた。
「な、何を……」
警戒する蒼星石をよそに、下着に手を入れ、何かをナカに入れた。
「痛っ…!な…何、これ…!」
「もうすぐ分かるわ」
「もうすぐ分かるわ」
ナカに入れた何かは固い紐で繋がっており、紐の先にはスイッチのようなものがついていた。
真紅は、スイッチに表示されている1というボタンを押した。
真紅は、スイッチに表示されている1というボタンを押した。
「っあ…!や…中、で…震え、て…っ」
「暫く待っていて。すぐに戻るから」
「暫く待っていて。すぐに戻るから」
そう言うと、部屋の扉を開き、扉の向こうへ行ってしまった。
快感と一人戦う、少女を残して。
快感と一人戦う、少女を残して。
―――――
「待たせて悪かったわね」
「……………」
「……………」
玄関の扉を開いて、真紅は薔薇水晶を出迎えた。薔薇水晶はいつもと変わらぬ無表情で立っていた。
「立ち話もあれだから、あがりなさい」
そう言うと、踵を返して家の中に戻った。
薔薇水晶も真紅に着いていく形で家に入った。玄関にあった蒼星石の靴をしっかりと確認して。
薔薇水晶も真紅に着いていく形で家に入った。玄関にあった蒼星石の靴をしっかりと確認して。
「……蒼星石、は…何処…?」
廊下を歩いていた薔薇水晶は、真紅に問掛けた。真紅は無言のまま。
「……蒼星石は、何処?」
先程よりも言葉が強くなった。
そんな薔薇水晶に、真紅はくす、と笑い薔薇水晶と向き合った。
そんな薔薇水晶に、真紅はくす、と笑い薔薇水晶と向き合った。
「何故、蒼星石が此処にいると思ったの?」
「…翠星石、に…聞いた。それに…玄関、に…靴があった…」
「……翠星石に伝言を任せたのは失敗だったようね」
「…翠星石、に…聞いた。それに…玄関、に…靴があった…」
「……翠星石に伝言を任せたのは失敗だったようね」
少しだけ残念そうな表情の真紅だが、焦りとか、そういうものは無かった。
「…蒼星石を、どうする…つもり…?」
「そうね…。私の物にする、って言えば伝わるかしら?」
「っ…蒼星石は、物じゃない…!」
「そうね…。私の物にする、って言えば伝わるかしら?」
「っ…蒼星石は、物じゃない…!」
珍しく、強く感情を露にする薔薇水晶に、真紅はくすくす、と笑った。
「…自分で、探す」
「…そう」
「…そう」
薔薇水晶は辺りを見回し、同時に思考を巡らせた。自分を招き入れたという事は、バレない自信がある所。部屋に入らせなくても、不自然ではない所…。
「…! 真紅の、部屋…!」
真紅は、普段から自分の部屋に人が入るのを嫌がっていた。隠すならそこが一番良い筈。
足を精一杯早く動かして、二階へ向かった。
足を精一杯早く動かして、二階へ向かった。
―――――
薔薇水晶は、真紅の部屋の前で立ち往生していた。部屋には、鍵がかかっており、入る事は叶わなかった。
「あら、部屋に入らないのかしら?」
ゆっくりと階段を上ってきた真紅。部屋に入れない事を知っている上で、挑発していた。
「っ……」
キ、と真紅を睨むが、真紅の余裕の笑みは崩れなかった。
「…蒼星石、いる…?蒼星石…!」
蒼星石の確認をしようと、部屋の扉を叩く薔薇水晶。扉に聞き耳をたてると、中からは艶めかしい、甘い声とモーター音が聞こえた。
「!! ま、まさか………真紅…っ!!」
今まで一番激怒した表情で、真紅と向き合った。
「…貴方……最、低…」
「…………」
「…蒼星石は、貴方の、事…大切な、親友…だって、言って…いたのに…!」
「………貴方に……貴方に何が分かるのよ…!!」
「…………」
「…蒼星石は、貴方の、事…大切な、親友…だって、言って…いたのに…!」
「………貴方に……貴方に何が分かるのよ…!!」
余裕だった笑みを崩し、怒りに満ちた表情で薔薇水晶の胸ぐらを掴んだ。
「貴方が現れたせいで、蒼星石との時間は消えていったわ!私も…好きだったのに……ずっと、一緒にいたかったのに…!!」
「じゃあ、何故…私から、蒼星石を…奪う覚悟で、来なかったの…?貴方は…弱い……!」
「っ…! う、うるさい!!」
「じゃあ、何故…私から、蒼星石を…奪う覚悟で、来なかったの…?貴方は…弱い……!」
「っ…! う、うるさい!!」
真紅の振り上げた掌は、薔薇水晶の頬に直撃した。だが、薔薇水晶は怯む事なく真紅を睨み続けた。
「っ…この…!」
真紅は何度も、何度も、薔薇水晶を殴った。薔薇水晶も負けじと真紅を睨む。
これの繰り返しだった。
これの繰り返しだった。
だが、さすがに体力の限界はあり、真紅に殴る体力が無くなった時、薔薇水晶は吐血して気を失っていた。
「はぁ……はぁ……」
乱れる呼吸を整えながら、真紅は部屋の扉を開いた。
「くっ…あぁ…!」
未だ、蒼星石は快感と戦っていた。
「………そろそろ、イきたいでしょう?」
「…うぅっ…」
「…さっきの続きだけど、飲ませたのは媚薬よ」
「…うぅっ…」
「…さっきの続きだけど、飲ませたのは媚薬よ」
「それを飲んだ上で、イきたくてもイけない状況じゃ、辛いでしょう…?」
震える玩具は、まだ蒼星石をイかせる程震えてはおらず、ずっとジラし続けていたのだ。
媚薬で敏感になっていた体には、辛い状況だった。
媚薬で敏感になっていた体には、辛い状況だった。
「イきたいなら、ちゃんとおねだりするのよ?そしたらイかせて……」
「…薔薇、すい…しょ…は…」
「っ…!」
「…薔薇、すい…しょ…は…」
「っ…!」
この状況でも、まだ蒼星石の理性は失われていなかった。光が宿る目で、真紅を見つめていた。
一方真紅は、驚きを隠せておらず、眉を潜めた。
一方真紅は、驚きを隠せておらず、眉を潜めた。
「この状況でも、まだ……」
「ふ、ぁ…んんっ…ばら…すい……」
「…………っ……」
「ふ、ぁ…んんっ…ばら…すい……」
「…………っ……」
真紅は暫く俯くと、突然下着に手を入れ、震える玩具を抜いた。と、同時に、自分の指三本をナカに入れた。そして、乱暴にかき回す。
「やあぁっ…し、しん…くぅ…!」
蒼星石の悲鳴に耳を傾けず、真紅はただ手を動かし続けた。その瞳には、今までとは違う『何かが』が宿っていた。
「あ…っんあぁ……あぁああぁ―――っ!!」
その快感を心待ちにしていた体は、対した時間はかからず、果ててしまった。
「……分かったわ。そんなに薔薇水晶の事が気になるのね……なら、」
息遣いは荒く、目が虚ろな蒼星石の唇に、軽く口付けをした。
「薔薇水晶の事が分からなくなるまで、しつけてあげるわ…」
微笑むその瞳には、光は完全に消え失せていた。
end