27-729「お前ストーカー、僕もストーカー」

「キョン聞いてくれ。僕はこの頃誰かに見張られている気がするんだ…」
「はぁ?それってストーカーってことか?」
「そういうことになるね」
「佐々木さんが魅力的だからって許せないのです」
ペタペタ「―ワタシト――ドコガ――――――チガウノダロウ――――」ペタペタ
「そいつを見つければいいんだな」
「ストーカーなんて乙女の敵です!見つけたら九曜さんに消してもらうのです!
ボッコボッコにしてやるのです!」
「ふんっ、僕は別にお前のために協力するわけじゃないからな
気まぐれに手伝ってやるだけだ」
「君たちが友達で僕は本当に良かったよ…」
「でも不思議なのです…」
「ん?どうしてだい、橘さん」
「ストーカーがいるわけがないのです」
「へぇ、お前はなぜそう言い切れるんだ」
「私が常に監視しているからですよ」
「「「………」」」「―――」
「だってそうでしょう?佐々木さんの後をつけることなら右に出る者はいない
この私の目を掻い潜ってストーカーするなんて…
いつも佐々木さんの後を付けているのは私以外見当たらなかったんですよ?」
「橘さん、その話ちょっと詳しく聞かせてくれないかな」
「もちろんです。佐々木さんがいない間に部屋に十五の監視カメラを取り付けて
私が家に帰っても佐々木さんを見れるようになってますし、
佐々木さんのアルバムなんかNo.36まであるほどで……あ、話がずれましたね
あれ?なんか私の体が消えかかってるのです!」
「橘さん、人はそれをストーカーって呼ぶんだよ
とりあえず君の言った通りに乙女の敵は消しておこう」
「ひ、酷いのです。知ってるんですよ、佐々木さんだって昨日キョンさんのアルバムNo.243
を見てt(サラサラ
「悪は去った。キョン、皆協力を感謝する。じゃあまた」
「ちょぉおっと待ったぁあ!」
「なんだいキョン?」
「今からお前の家に行かせてもらおう」
「キョン、君が急に積極的になったのには驚きを隠せないが
女の子のプライベートを覗くなら段階を踏まないと…」
「大丈夫だ。俺のアルバムとやらを全部貰えれば部屋には上がらないから」
「そんなアルバム全部なんてさすがのキョンでも持てるはずがない!
No.497まであるんだよ
僕は君がこの若さでぎっくり腰になってほしくなんかないんだ」
「没収!!」
「キョン!君は血も涙もないのか?それだけのアルバムを作るのにどれだけ僕が写真を
撮ったと思っているんだ!シャッターチャンスを逃さないように毎日必死だったのに」
「お前も橘と同じじゃねぇか!!!」

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最終更新:2008年01月13日 10:56
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