「オーディエンスが求めているのはスリルと刺激。それこそがエンターテーメントなんだからぁ!」
【詳細】
自らの職務に対し厳格だったギロリとは対象的に、オネエ口調の軽いお調子者。
アフロ頭にサングラス、しかもたまにサングラスのレンズを持ち上げ名前の由来通り「チラ見」する等インパクトのある見た目をしている。
デザイアグランプリの新たなシーズンと称する乖離編から登場。
「やらせ」行為を咎められプロデューサーから排除されたギロリの後任者として17話から登場する。
16話にてリアリティーライダーショーであることが参加者に知られたためか、
オーディエンスの存在を利用したこれまでとは毛色の違うゲームを開催する。
ゲームミッションをクリアしスコアを稼いでいくことで
デザ神を選出していたギロリのゲームと異なり、オーディエンスらによる最終的な「支持率」の高さでデザ神が決まる上、運営側の裏切り者である
デザスターなる存在が初期
プレイヤーに紛れ込んでいる等、
彼が企画するデザイアグランプリの内容は現実世界におけるバラエティ番組そのもの。
ギロリ退場後の17話から仮面ライダーギーツの各話タイトルもバラエティ番組の企画名に近いものに変化していることから、作品としても劇中世界としても文字通りの「新シーズン」に突入したということだろう。
彼の行うゲームは上述のセリフが全てであり、曲がりなりにも参加者が叶えたい理想の世界を叶えさせることを重視し、世界を脅かす
ジャマトの驚異を排除しつつそれを成し遂げたただ一人へ報酬としてその願いを叶える権利を与えることを信念としていた
ギロリとは対照的。
ギロリはライダー達へオーディエンスの存在を可能な限り秘匿し、参加者がゲームに集中できる環境を整えていたが、その裏側まで手を出そうとしてきた英寿排除に焦るあまり自分自身が排除される結果になってしまった。
そんなギロリのスタンスはチラミにとっては「真面目過ぎた」とのことだが、デザグラ運営と参加者を線引した上でその境界線を超えることを良しとしなかったギロリと違い、チラミはテコ入れのつもりだったのだろうが運営の息がかかった参加者、
デザスターを混ぜ込みそれの正体を利用した盛り上がりを図るなどあらゆる面でスタンスが正反対と言える。
22話では参加者が3人まで減り、乖離編もラストゲームに突入したもののラスボスとなるジャマトが出現せず、ガーデンに連絡しても反応が薄いということでこのままでは自分のマイナスになると焦り、
ヴィジョンドライバーを持ち出して
仮面ライダーグレア2へ変身。
自分を鬼とした鬼ごっこを企画したのだが、ジャマトが出現しなかったことも全てはガーデン側についた五十鈴大智の策略であり、鬼として単独行動を余儀なくされたチラミが孤立したタイミングを見計らいベロバのサポートを受けたバッファ、ナッジスパロウの急襲を受ける。
それに対処できずヴィジョンドライバーを取り上げられてしまった。
23話ではドライバーを奪われた上に「創世の女神」というワードまで口走ってしまったことから
サマスにビンタされ、口を開くたびに余計なことを口走るので何度も
ご褒美ビンタされ、ゲームマスター用のヴィジョンドライバーを取り返さない限りデザイアグランプリの続行は不可能という決定をニラムらと共に英寿へと伝える。
その後ふてくされた態度で神殿のロビーで居たところを
IDコアの横流しの件を
ツムリに咎められるも、食い気味に彼女の言葉を遮り、
「ショーは盛り上げないと!…でしょう?」
とだけ告げるとその場から立ち去った。
その後始まった
ジャマトグランプリだが、元はと言えば自分の行動が招いた結果であるためなにもしないわけにはいかず、ヴィジョンドライバーを取り返すためにたった一人でベロバらがいる本丸に突撃しようとするも、その行動を予見していた彼女が
ジャマトライダーを引き連れ現れたことで逆に羽交い締めにされてしまう。
ヴィジョンドライバーを使った変身システムの起動には登録者の指紋認証が必至だったため、ベロバからその話を聞いたチラミは指を切り落とされると恐怖したものの、彼女は
レーザーレイズライザーを使ってチラミの指紋をコピーして自分自身に反映させることが目的だった。
そのため指紋データを採取した後は用済みとなってジャマトライダーに放り投げられてひっくり返るという醜態を晒すことになる。
「また奪われた」というが、何の対策もなく単身乗り込もうとしているあたり自業自得だろう。
変身権限が奪われたというよりは複製されたようなものなので、ドライバーを取り戻すことができれば彼もまたグレア2への変身は可能と思われるが…
【余談】
名前の由来は「チラ見」から。
「ちらっと視線を向けて見る」事を意味する。
彼のスタンスはゲームマスターというよりは、現実世界における番組プロデューサーに近い。オーディエンスの評価を求め、プレイヤーの存在を軽視するやり方は当に悪徳プロデューサーのそれだろう。
ラストゲームに突入した22話だったがジャマトが送られてこないためこのままでは不味いと焦った結果ヴィジョンドライバーをジャマト側に奪われる大失態を犯したわけだが、ギロリがヴィジョンドライバーを持ち出すのはジャマトがいない地区、またはジャマトが出現しない前提のゲームに限られており、チラミの失態を踏まえるとジャマト側に対するギロリの警戒心の高さが察せられる。
最終更新:2023年08月29日 17:25