【名前】 |
ジャマト |
【読み方】 |
じゃまと |
【登場作品】 |
仮面ライダーギーツ |
【分類】 |
敵怪人 |
【名前の由来】 |
邪魔人、的 |
【詳細】
ジャマーエリアと呼ばれる特殊空間内に出現し、人々に襲いかかる謎の存在。
エリアはゲームごと世界観が異なるとされ、ジャマトもそれに応じた形態へと変化し、
命令に準じた行動をとるという。
デザイアグランプリはこのジャマトを倒したポイントを稼ぐゲーム。
エリア内に出現するジャマトを倒すことでポイントを獲得できるが、それぞれミッションがあり、1話では町の防衛、他にも宝探しや迷宮脱出等がゲームとして実施されそのルールに乗っ取って撃破、あるいは撃退が必要となる。
ジャマトの殲滅が求められる場合もあるが、必ずしもゲームクリア時にジャマトが全滅している必要は無い模様。
またゲームが終盤になるにつて最終的に「ラスボス」と呼ばれる極めて強力なジャマトが出現するが、
スラグフォートレスジャマト(城ジャマト)のようにライダー単体では撃破は実質的に不可能と考えられるオブジェクト扱いのものや、過去に登場した際にライダーを全滅させたと言及された
サボテンナイトジャマトのように極めて強力な個体が出現し、実力者であってもその討伐は並大抵のことではない。
スラグが出現した際には英寿を除く参加者達はラスボスの撃破ではなく街の防衛というミッションもあったため、湧き出る
和装ジャマトの撃破や人命救助などのスコアを稼ぐことに終止していた。
2話では「宝探し」というグランプリの世界観に応じた個体が出現したが、倒すことで
レイズバックルをドロップするなど、明らかに運営側からの調整が施されたジャマトがちらほら見えているため、ジャマトと運営は繋がっている可能性が高く、むしろジャマトを送り込んでいるのは運営では?とも言われていた。
そもそも戦闘訓練用に「仮想ジャマト」が用意されている時点で匂わせというレベルでは無い。
このジャマトは一体どこから出現しているのか謎とされているが、何らかの言語を口にしていることから彼らも生物でありその正体は様々な考察を生んだ。
「元々は人間」、「ジャマーエリアに取り込まれた一般人がデザイアグランプリ終了後世界再編に伴いエネミー化して次のグランプリに配置されている」、「退場した参加者が改造されたもの」等といろいろ考察されていたのだが…
そして11話にて
ジャマーガーデンと呼ばれる温室めいた場所にて「生産」されていることが明らかになり、
アルキメデルという老人がその育成を担当していることも判明した。
研究者気質のアルキメデルはゲームに沿わないジャマトを送り込むことも有るため、
ギロリから苦言を呈されることも有るがそういった苦情は軽く流し、「ジャマトが強いほうがライダー達は戦いがいがある」としてジャマトの成長こそを至上の喜びとしてとらえ上位個体や変異種の育成に余念がない。
このアルキメデル曰く「栄養と学習でジャマトは進化する」。
この場合における「栄養」とはゲーム中脱落し死亡扱いとなった
プレイヤー、「学習」とは脱落したプレイヤー達のひび割れた
IDコア。
IDコアの記録はジャマトに吸収され知識となり、「変異種」と呼ばれる特殊個体を生み出す要因となる。
ガーデンの室内には地面からエネルギーを吸い上げているらしき巨木が幾本も存在し、表面は赤く脈動している。
天井を覆い尽くさんばかりの枝葉にはジャマトの幼体が果実のように実り、成長するに当たり蔦で繋がった状態で地上付近まで降りてくる仕組みの模様。
蔦はまるでへその緒。ジャマトの幼体は赤子のような見た目のためであり巨木こそがジャマトの母体か。
参加者のデータが詰まったIDコアは成長するジャマトへの知識、経験となり
ジャマトライダーや人間の姿に擬態し日本語を操るようなジャマトの特殊個体誕生を後押しする。
退場後ベロバにスカウトされた五十鈴大智はIDコアを利用していることを「まさか退場者のIDデータがジャマとの品種改良に利用されてたなんて」と驚きを口にしていた。
なお知識経験といった形のない栄養はともかく、植物の生育面に関わる栄養素に関してだが、ジャマーガーデンにはコアがひび割れる=致命傷を受けることで退場した参加者の肉体が届けられるようで、道長はゾンビバックルの使いすぎによって肉体に何らかの影響を受けていたらしく死亡までいかず蘇生を果たせたものの本来はそうはいかないことが伺える。
無数の割れたIDコアが埋め込まれた地面には靴や衣服の破片などが散乱しており、死亡退場となった参加者達の肉が肥料のような扱いで埋め込まれ巨木自身のエネルギー源にされている可能性が高い。
こういった脱落者がジャマーガーデンに届けられる仕組みは不明なものの、ジャマーエリアこそがジャマト達が育てられるガーデンの存在している次元でありゲームに応じて地球と座標を重ねているとも考えられる。
23話で語られたところによるとジャマトはもともとデザイアグランプリのために育てられていたエネミー役の存在のようで、アルキメデルはジャマトの育成係だったものが育てていくうちに次第に愛着がわき、ジャマトをいいように利用する運営陣に敵愾心を懐き「ジャマトが幸せに生きられる世界」を願うようになったのだとか。
ジャマトの性質を運営がゲーム開始前に把握していたり、「ラスボスが出現した」という断定を持ったゲーム開始宣言が出来ていたのはそのため。
しかしジャマトが進化を続けていることを多くの運営陣は気にもとめておらず、
スポンサーとして支援しているベロバでさえ「また作ればいい」というスタンス。
終始警戒していたのは更迭された
ギロリのみだった。
仮面ライダーベロバによってジャマーガーデンごと大部分のジャマトは消し飛んでしまったが、
ナイトジャマトや
ルークのような一部の強力な個体は生き延びており、そういった個体群をまとめ上げたベロバが奪い取ったヴィジョンドライバーを使ってデザイアグランプリの乗っ取りを行い
ジャマトグランプリの開催が宣言される。
その正体は遥かな未来において突然変異することで誕生した植物を品種改良したもの。
ギーツエクストラに登場した
ネメルがデザイアグランプリに利用することを思いついたようで、
アルキメデルに指示を出し改良、育成を進めていた。
ジャマトの大元が地球を滅ぼす植物であることは劇場版4人のエースと黒狐にて判明し、ジャマトを誕生させたネメルはギーツエクストラ仮面ライダーゲイザーに登場している。
デザイアグランプリ関係者達の存在している未来世界は突然変異した植物が地球を滅ぼしたことで宇宙に展開したメタバース空間に逃走し、地球人達はデータ生命体となって生き延びていたことが明らかにされた。
ネメルはアルキメデルと共にジャマトの改良を進めていたが、その入れ込みようは
スエルからも苦言を呈されるほどだったようだ。
そうして
ジーン達が生きる遥か未来の世界に突如
ゴッドジャマトが出現。
メタバース空間にも侵入し猛威を振るうゴッドジャマトの誕生を阻止するために、現代に
一人の神が降臨する。
【余談】
ゲームのエネミーとしての立場のため、名前は「的」を含め邪魔と的に由来すると思われる。
ポーンジャマトのバリエーションが豊富に登場しているが、上位種であるルークとナイトジャマトは植物の要素を含む姿をしている。
それを踏まえるとポーンジャマトの頭部は種子に見えてくるし、全身に走る紋様は根に見えてくる。
そうなるとジャマトは植物系の敵、となるが「命令に準じた行動を取る」という公式サイトの記述を踏まえると種をばらまく大本となるいわゆる「
マザー」タイプがいる可能性がある。
仮面ライダーパンクジャックがジャック・オー・ランタンをモチーフとし、かぼちゃをイメージするカラーリングをしていることからジャマトとの関連が疑われており、それをNPC、運営側の人間が変身しているというパンクジャックをデザイアグランプリに参加させてきた運営陣もまた、ジャマトの大本と何かしらつながっている可能性も考えられる。
ジャマトは何かしらの言葉を喋っているが、
グロンギ語やオーバーロード語のように敵が日本語以外の言語を操る例はそれなりに多い。
日本語訳できるのかを試みる視聴者も居たが、12話において日本語対応表が登場。
劇中で異種言語を翻訳する様子を描くのは仮面ライダーシリーズでは初。
グロンギ語は翻訳する様子がなく、ディケイドにて「言語学者が翻訳を試みるが出来なかった」と語られる程度で、鎧武のオーバーロード語は劇中人物がばらまいた辞書を読みこなすことで日本語を習得していた。
最終更新:2024年08月08日 00:45