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おかしな果実とくるった悪魔 その四

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shinatuki

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「今日で・・・・一週間だ・・・・。」
フランドールは、自室でくまのぬいぐるみをぎゅっとしながらメローネを待っていた。
この一週間、彼女は静かにしていた。暴れる事もなくいい子で待っていたのだ。
ボーン、ボーンと壁の時計がなった。
そして、それに気を取られていると・・・・。
「・・・・・わっ!!」
「きゃあっ!!」
驚いて振り向くと、そこにはやはり笑っているメローネがいた。
「またぼんやりしていたのかい?」
「もう!!普通に入ってきてよ!!」
フランドールはそう言って頬を膨らませて怒る。
「いやあ、ごめんごめん。今回はパチュリーのおかげで、普通に扉から入って来れたんだけど。」
「え?パチェもメローネと仲良しなの?」
「いやいや、仲良しって言うより共犯者さ。」
フランドールはそれを聞いて、頭に?マークを浮かべた。
だが、すぐにハッとして顔に笑顔を浮かべる。
「ねぇねぇ!特別なプレゼントを持ってきてくれた?」
「あぁ、取って置きだ。俺にしか送れないプレゼントさ。」
そう言うと、メローネのうしろからひょこっと何かが顔を出した。
リスくらいの大きさの、白いサルのような物がメローネの肩に乗っていた。
「イギッ!!!」
奇妙な鳴き声で、その謎の生物は声を上げた。
「うわぁっ!!なにこの子!!」
「この子は俺のスタンド・・・、まぁなんだ。使い魔みたいなものさ。」



あの後、メローネは必死にホムンクルスの準備をした。
準備の為に、紅魔館にこっそり泊り込み、スネークしてメイド達の目をかわし、避け、食事を盗み・・・・などなど。
そして、出来た『息子』は・・・・・小さかった。
まぁ、確かにフラスコの中で生成したので小さいのは当然である。
なおかつ、母親を通して生まれなかったせいか極端に知能が低かった。
「この子は、お母さんがいないんだ。」
「お母さんが?」
メローネは、おおげさに悲痛な表情で語る。
「うん、この子の兄弟はみんなお母さんがいるんだけど、この子は特別な子だからお母さんがいないんだ。・・・・フランはどうなんだい?」
「私も・・・・お母様についてはよく知らないの。お姉さまの事しか知らないわ。」
ベイビィ・フェイスがぴょんとメローネの肩から、フランドールの肩に飛び乗る。
フランドールは、ベイビィ・フェイスの頭を撫でた。
「フラン、お願いがあるんだ。」
「何?」
「この子のお母さんに、なってくれないかな?」
「えぇっ?!」
フランドールは慌てて目を見開く。
「無理!無理!駄目よ!!」
フランドールは首をぶんぶんふってメローネの頼みを断る。
「どうしてだい?もしかしてお姉さんに昔猫拾ってきて捨ててこいって言われたとか?」
「そうじゃないんだけど・・・・・・。」
フランドールは俯きながら言った。
「だって・・・・私壊しちゃうもん・・・・・・。」
フランドールは不安そうに呟く。
「それだったら問題ないよ。」
メローネがベイビィ・フェイスの親機に入力すると、『息子』の身体に正方形の亀裂が走る。
そして、そのまま息子の姿が消えた。
「う・・・・嘘っ!!」
フランドールが目を見開く。
何故なら、ベイビィ・フェイスの行動は、自らの『目』を分解していたからだ。
そして、再びそれは収束し元のベイビィ・フェイスの姿に戻った。
「ね?この子ならもしうっかり攻撃しても大丈夫だろう?」
実際は、フランドールの能力が発動する前にこちらが先にしなければならないのだが・・・。
まぁ、そこら辺は今後の教育しだいだろう・・・・・・。
(実験にもちょうどいいしね。母親のいない息子がどんな風になるか全然わからないし・・・・。)
 「大きくなれば、お喋りもできる様になるし、何よりこの子と俺は離れてても話ができるんだ。
  つ・ま・り、フランがこの子を頭のいい子に育ててくれれば・・・・俺ともいつだって好きなときに話ができる。」
それを聞いて、フランドールの表情が一気に明るくなる。
 「本当?!本当?!」
思わずフランは文字通り、飛び上がる。
 「あぁ、本当さ。俺もこれからまた暇が出来たらここにくる。」
 「いいわ!とっても素敵!!」
 「今度来るときまでに弾幕勝負を練習しておくよ。」
フランは彼の周りをくるくるとんで、喜びを表現する。
 「こらこら、下着が見えるよ。」
 「下着が何ですって・・・?」
次の瞬間、フランドールの部屋のドアが真紅の槍で破壊される。


「二度もフランに手を出すなんて・・・・・。」
「この間の借り・・・・、返してもらうわよ・・・・・。」
「あんたが買ってきた同人誌・・・・・カップリングが逆じゃないのよぉぉぉぉ!!誰がリゾプロ買ってこいつった!!プリゾ買ってこいよぉぉぉぉ!!」
「あ・・・、すいません。本当に今度こそあなたを仕留めないとご飯もらえなくなっちゃうので・・・。」


目を光らせ、メローネを睨み付ける紅魔館の面々、パチュリーは自重しろ。
 「あら、やばいかも。」
流石のメローネも、思わず冷や汗を流す。
すると、バッとメローネの前にフランが立ちふさがる。
 「フラン!!どきなさい!!あなたは騙されているのよ!!」
 「イヤ!!」
フランははっきりと、レミリアの言葉を拒絶する。
 「大丈夫だよ、どいてなフラン。」
 「でも!!」
メローネは、優しくフランを横にのける。
 「こんな事もあろうかと・・・・・・・。」
メローネは懐から、笛と手鏡を取り出す。
そして、それを思いっきりピーッと拭いた。
次の瞬間、メローネとフランドールが手鏡の中に吸い込まれた。
そして、メローネの代わりに次々に人影が現れる。
それは幻想郷に来て、平和すぎてまったく暴れられずうっぷんが溜まった暗殺チームのメンバーだった。
 「よし!!久々に暴れるぜペッシ!!」
 「あ・・・兄貴!!でも映姫様に・・・・!!」
プロシュートが好戦的な笑みを浮かべ、ペッシはまだ踏ん切りがつかないらしい。
 「ったく、しょうがねぇなぁ・・メローネの奴。」
 「おい、気をつけろよ。多分弾幕はお前でも止められるかどうか怪しい奴もあるからな。」
文句をいいつつ楽しげなギアッチョに、アリスのおかげで弾幕の経験が大分ついたイルーゾォが注意する。
 「ねぇねぇ?!殺していいの?!本当に殺し合い?!本気でやっちゃっていいの!?」
 「おいおい、落ち着けジェラート。殺したいならあの羽の生えた嬢ちゃんと中国の姉ちゃんだけだ。あとはちょっとお前が殺すつもりでやると本気で死ぬからなぁ・・。」
ずっと地獄でデスクワークだったせいか、久々の本気での戦闘にはしゃぐのはキレてる犯罪者、ジェラートとソルベである。
 「ふんっ・・・・!!人間風情が・・・・!!」
 「あなた達の時間は、すでに貰い受けるわ。」
 (何あのソルベとジェラートっての!!マジ萌えるんですけど・・・・・実験体と称して同じ部屋に入れて観察したい!!!)
 「ちょ・・・・!!殺気が並みの人間じゃないですよ?!皆さん聞いてます?!」
紅魔館の面々も、既にやる気である。
双方の殺気が、どんどん膨れ上がっていく。
「「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
これが後に語られる【第一次暗紅戦争】である。

 「じゃあね、フラン。多分しばらくすれば皆帰ると思うから。どっかに鏡を探せば多分イルーゾォが出入り自由にしてくれてると思うから、あっちの世界に帰れるよ。」
ドンドンともの凄い破壊音のみする鏡の世界で、メローネはフランドールに告げる。
 「わぁ・・、全部さかさまだぁ・・・・・。」
フランは新鮮な光景に、目を輝かせていた。
あんまり姉やメイドの心配はしてないらしい。
 「何だったら暫く見ていったら?鏡の中なんてそう滅多に入れないし。
  あ、ものは動かせないから扉も動かないよ。多分イルーゾォが緊急脱出用の鏡を配置してるからそこから出ること。」
 「はーい。」
フランはシュビッと元気よく手を上げた。
その肩には、『息子』が乗っている。
 「じゃあ、その子の事を頼むよ。りっぱな子に育ててくれ。」
 「まかせて!!」
先ほどまでの弱気はどこにいったか、フランドールは満面の笑みでメローネに答えた。







 「・・・・・・・・メローネ、お前すっげぇ隈が出来てるぞ。」
そう、突然ホルマジオに言われた。
メローネの疲労は、マスク越しに見えるほど濃かった。
原因は、フランドールに渡したベイビィ・フェイスである。
彼女はそもそも吸血鬼であるため、生活リズムが人間とは違うのだ。
そのため、夜中によくベイビィ・フェイスを通じて彼に話しかけてくる。
おかげですっかりメローネは寝不足だった。
 「いや、大丈夫だよ?それより皆は?」
 「・・・・・この間の事、リゾットがまだ怒ってるらしくてな。博麗神社に沸いた温泉の調査に行かされたぞ。」
 「うわあ、気の毒。確かあそこ俺達って死者に近いから影響受けやすいんじゃなかったっけ?」
幸い、メローネの不調を見抜いていたのかメローネはその任務を受けなかった。
ただ、その分また別の仕事がある事は確実だろう。
 「はぁ、『お姫様のご機嫌も取る』『隊長のご機嫌も取る』、両方やらなくちゃいけないのが騎士(ナイト)のつらい所だ。」
 「なんじゃそりゃ。」
笑いながらため息をついたメローネに、ホルマジオが珍妙な顔で呟いた。

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