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静止の世界と冬の白 その一

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ここは暗殺チーム邸、居間。
男だらけとは言え、結構広すぎるその部屋のTVの前に、人が集まっていた。
TVの前には大きいソファが何個かあり、全員でTVを見ながら話せるようになっている。
そこに今日はゲーム機がおいてあり、どうやらギアッチョがそれをプレイしているようだった。
それを、メローネ、イルーゾォ、ペッシが観戦している。
「あっ・・くそっ!!市民助けたら寄ってきやがった!!」
ギアッチョがコントローラーを握りながら舌打ちをする。
「上!!上!!」
「弓兵がいるんだよ!馬鹿ペッシ!!あぁ・・投げナイフ補充するの忘れたし!!」
必死にコントローラーを操作しながらギアッチョは歯を食いしばる。
「ベンチ!!ベンチはどこだ!!」
「確か右行ったところになかったか?!」
慌てるギアッチョにイルーゾォがアドバイスをする。
そして画面内の白い頭巾の男が路地を走ると、人が座っているベンチがあった。
「ベンチあった!!」
「ベンチ来た!!」
「これで勝つる!!」
白頭巾の男がベンチに座ると、画面右上の三角マークが赤から白になる。
「あー・・・・、危ねぇ。」
「ギアッチョのプレイっていつもスリルがあるよな、見ている方が。」
そう言ってメローネはベイビィ・フェイスのキーボードを叩く。
フランに預けた『息子』は、順調に育っているようだ。
大きさもそれなりになってきたらしい。

「・・・・・・・・・・・・何をしている。」

後ろから、突然低い声で話しかけられて四人はビクッと後ろを振り向いた。
「リーダー・・・、びっくりさせんなよ。」
そこには、黒いYシャツ、つまり私服のリゾットがいた。
今日は日曜日、全員休みの日である。定期的な休みと収入があるってすばらしい。
しかし、全員休みといっても別に特に出かけるような事もなく半分はそれぞれ外に出かけ、半分は家でダラダラといった様相だった。
プロシュートは人間の里にいい酒場がないかどうか見に行き、ソルベとジェラートは2人でどこかに。
ホルマジオはこの間拾った喋る猫とやけに頭のいい凶暴な隼を橙や魔理沙に見せに行った、ホルマジオは時々非常に子供っぽい行動をする事があるのだ。
「何だ?それは。」
「ゲーム。」
「それは見れば分かる。」
リゾットの疑問に、あまりに率直にイルーゾォが答える。
「えーっと、簡単に言うと十字軍時代のイスラームの暗殺者になって標的を倒すゲームです。」
「・・・・・・暗殺者が暗殺するゲームをしてどうする。」
おそらく全員が思っていた事をリゾットが突っ込む。
「やだなぁ、リーダー。ゲームと現実は別だよ。ギャルゲーでモテるのだってそれは主人公がモテてるのであって自分ではないし。」
「例えが良くわからん。」
メローネの例えに、リゾットは真顔で答えた。
「でも、このゲーム面白いよ。ストーリーも良くできてるし、CGも綺麗だし。」
「そうなのか。」
イルーゾォの説明に、リゾットはよく分からないと言う表情をした。
「・・・・そんなんだから見かけも中身も老け・・・・・・。」
ピチューン。
ギアッチョの残機がリゾットのメス弾幕で一個減った。
「・・・・ギアッチョ、お前に用があるんだが・・・・・今大丈夫か?」
何事もなかったかのように、リゾットはギアッチョに話しかける。
「あ・・・あぁ・・・・。イルーゾォ、セーブしておいてくれるか?」
「おうよ。」
頭から血を流しながらギアッチョはイルーゾォにコントローラーを渡す。
そして、リゾットと共に居間から出て行った。





「・・・・・・よし、先に進めるか。」
そう言ってイルーゾォはポーズを解き、コントローラーを動かし始めた。
「えっ・・?!それギアッチョのデータじゃ・・・・・。」
戸惑うペッシに、イルーゾォはめっちゃいい笑顔で言う。
「大丈夫!いざとなったら鏡に逃げるから!!!」
「うわぁ・・・・。」
ペッシはちょっと引き気味である。
「よし、じゃあ思いっきり失敗しまくって評価下げようぜ。」
「よし来た!」
メローネもノリノリで、イルーゾォをけしかける。
「・・・・・ペッシ、お前も止めなかったから共犯だな。」
「そーだな。」
「え・・えぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうしてペッシは、先輩達の悪戯に巻き込まれるのであった。

「・・で?何のようだ?」
ギアッチョは、地下の施設の一つ、会議室に呼び出されていた。
おそらく彼らが今で暗殺者だったら機密保持の為多様しただろうが、平和な幻想郷ではそれほど使ってはいなかった。
つまり、リゾットの話は、それだけ重要だという事だ。
「お前に、任務だ。ギアッチョ。」
そう言ってリゾットは、ギアッチョに書類を渡す。
その様子は、まるで以前の『任務』について話すようだった。
「・・・・・ギアッチョ、映姫様に何故俺達を部下にしたか聞いたことはあるか?」
「いや、ねぇな。」
そう言うと、彼は一枚の写真をギアッチョに見せた。
それは、写真の中から頭をはみ出させた老人が写っていると言う、奇妙な写真だった。
「この男は、イルーゾォと似たようなタイプのスタンド使いだ、『写真』の中に世界をつくり、そこで起こった事を現実世界に反映させる。
 ・・・・そして何より、この男はそれを利用して・・・魂のみのなった後も顕界に存在し、その能力を利用して干渉しつづけた。」
それを聞いて、ギアッチョは怪訝な顔をする。
「つまり・・・・、スタンド使いの幽霊がいる・・ってことか?」
「あぁ、最近、幻想郷にはそれらしき幽霊が、目撃されているらしい。」
そう言ってリゾットはうなずく。
もし、そいつらが悪霊だとしたら、幻想郷の住人では対処できないだろう。スタンドはスタンドでしか倒せないのだ。
「そして、今回の任務は、それとは別のスタンド使いの幽霊を抹殺・・・・・まあ、あの世へと送ることだ。
 ただ、スタンド使いか確証が取れないためお前に任せる事にした。」
「まぁ、確かにスタンド使いじゃなくて妖怪だったら鏡に閉じ込めても食われる可能性があるな。」
ギアッチョはうなづく。
「それと、今回はその幽霊にとある人物が被害を受けていてな・・・・・早急にとのことだ。
 さらにその人物は居場所をあまり知られるわけにはいかないらしいから、人数は一人だけと言う指定。」
「てっことは・・・、そいつの護衛も兼ねるってことか?」
ギアッチョは少し怪訝な顔をした。
「まぁな、だがその人物も多少の戦闘能力は有してるらしいから、本当に危険になったら助けてくれとのことだ。」
「わかった。」
そう言ってギアッチョは頷く。
「もしかしたら、数日は掛かるかもしれない。悪いが準備はこちらでしておくから、明日には目的地に出発できるか?悪いがこちらも急に来た話でな・・・・・。」
「前の仕事だったらいつものことだったし、大丈夫だ。」
そう言ってギアッチョは頷く。この間暴れたばかりだが、久しぶりのこう言った任務である、気を引き締めなければ。
「すまない、話は以上だ。書類は上では絶対見るな、天狗が覗いている可能性がある。」
そう言ってリゾットは、会議室から出て行った。
「・・・・・ってほぼサバイバルじゃねぇか!!クソッ!!クソッ!!」
そう言って、ギアッチョは山の中を進む。
その背中にはリゾットの用意した巨大なリュックサックを背負っている。
リゾットに渡された書類を地下で必要な分だけ手帳にイタリア語で書き直した。
何でも、この山の中にスタンド使いの幽霊(仮)とその被害者がいるらしい。
大体の目星をつけて空からおり、詳細な場所は歩きながら彼はスパイクのついた靴で急な斜面を登っていく。
「・・・やけに風が冷たいな・・・。」
冷たい風が、ギアッチョの髪を揺らした。
季節はそろそろ秋だが、それでもまるで冬の空気のようにその風は冷たかった。
ギアッチョが目的地に近づくに連れて、その風は冷たくなっていく。
「ちっ・・・・・。」
出来るだけスタンドパワーを使いたくないので荷物からウィンドブレイカーを取り出し着用する。
そして、ギアッチョは木々を掻き分けて進んでいく。
「・・・・あ?」
ギアッチョはさらに違和感に気づく。
風に乗って、白く輝く欠片が飛んでくる。
それを掌に載せると、それは液体となって消えた。
「雪・・・・?」
空からこの山を見たときは、雪なんてつもっていなかったはずだ。
ギアッチョは警戒をしながら、ひたすら進んだ。
すると、突然木々が開け、目の前が明るくなる。
その明るさに、ギアッチョは目を細めた。
目がようやく、明るさになれた。
「・・・・・ここ・・だよな?」
書類に書いてあったのは、『入り口の左に木の生えている、白い洞窟』である。
カプリ島じゃあるまいし、白い洞窟とはどう言う事だ・・クソッ!と暴れそうになったが・・・・。
「なるほど、確かにこれは白いな・・・・。」
その洞窟の周囲は白く凍り付いており、雪が積もっていた。
それは太陽に反射し、眩しく輝いている。
「ホワイト・アルバム!」
ギアッチョは念のためスタンドを発動し、洞窟の中に入っていった。
「うわっ・・・・・なんじゃこりゃ・・・。」
洞窟の中は、完璧に凍り浮いていた。
冷気につつまれており、中は外の光からで輝いているが、奥の方は暗くて見えない。
そして、中には人の気配が一つ。
「誰・・・・・?」
弱弱しい声が、聞こえてきた。
ギアッチョは警戒しつつ、その人物を見極める。
「・・・地獄から派遣されてきたんだが、あんたか?幽霊に被害を受けてるってのは。」
「あぁ・・・、良かった。来てくれたのね。ごめんなさい、こちらまできてくれるかしら?今、明りをつけるから。」
そう言うと、明らかに炎とも電球とも違う青白い光が洞窟の中を照らす。
ギアッチョはその人物の元へと歩みを進める。
そして、その光の弾を浮かべているのは、一人の少女だった。
銀色の髪に青と白の服を着た温和そうな少女だが、その顔色は悪く、壁面に身体を預けている。
「あなたが・・・・・・あの世から派遣されてきた死神?」
「あぁ、ギアッチョだ。」
「ギアッチョ・・・・・・・・、そう。」
彼女はそう言って身体をゆっくり起こそうとする・・が、ふらっと倒れそうになる。
「おいっ!!」
ギアッチョは倒れそうになった彼女を、とっさに支える。
「え・・・・?」
少女は、ギアッチョに支えられると、目を見開いた。
「あなた・・・・・、冷気を発しているの?」
「え・・・あっ!!」
ギアッチョは自分がスタンドを発動していた事を思い出し、レティを引き剥がそうとする。
「おい!離れろ!!凍傷になんぞ!!」
「いえ・・・・、お願い、このままでいさせて。」
そして、少女がホワイト・アルバムの冷気に身を任せる。
すると、どんどんその顔色が良くなっていく。
「は・・・?」
その様子にあっけに取られるギアッチョ。
ギアッチョの表情をみて、少女は笑った。
「聞いてなかったかしら?私、人間じゃないって。」
そう言って少女は元気を取り戻したのか、立ち上がる。
「私は、レティ・ホワイトロック。冬の妖怪よ。」
そう言って少女・・・・レティは軽やかに笑った。
あっけに取られるギアッチョ。
彼はあまり幻想郷で活動をしないため、こういった事態には不慣れなのだ。
「あなたが冷気を使う能力者で助かったわ・・・。」
そう言って、レティは彼女の状況を説明し始めた。



冬が終わり、春になると彼女はいつもこの洞窟に篭るらしい。
冬の間に冷気を溜めておき、辺りをほぼ冬のような状態にしておいてから、さらに冷たいその奥で眠るのだという。
だが、今年は勝手が違った。
洞窟の最深部・・・・つまり夏や春の間彼女が過ごす場所が、春に突然現れたその幽霊に占拠されてしまったのだ。
おかげで、それほど温度が低くない中部で、彼女は必死に力を使って回りを冷やしながら死なないように過ごしていたらしい。



「しかも、今年は暑かったから・・・・おかげで涼しくなる前に死ぬかと思ったわ。」
そう言って、彼女ははぁ、とため息をついた。
そして、ギアッチョにピトッとくっついた。
「お・・おい!!」
「あぁ・・・、気持ちいい・・・・。落ち着いたわ・・・。」
レティは気持ちよさそうにギアッチョにすりよる。
ホワイトアルバムを身に纏っているのだから、感触はないはずだがそれでも顔が赤くなっている。
「そ・・それより!!その敵ってのを早くぶちのめすぞ!!」
ギアッチョはそう言って大慌てでレティを引き剥がす。
レティは残念そうにしながらも、そんなに嫌ならとしぶしぶその身を離した。
「・・あいつらはこの洞窟の最深部にいるわ。結構大変だから、気をつけてついてきて。」
そう言ってレティはふわり、とその身を宙に浮かせ、洞窟の奥へと進む。
ギアッチョも足下を氷で整備し、いつものように滑走してレティの後を追った。



次回予告 てれーってってってってー♪

洞窟の最深部へと進む二人。
だが、そこへたどり着くまでは様々な困難が待ち受けていた!!
敵のスタンド使いの幽霊とは?! 
洞窟いいよね!!

次回 東方暗殺団~ nove asassini benito in pradiso 静止の世界と冬の白 第二話!!

幻想郷に浪漫の吹雪ー。 ちゃらっちゃらっちゃちゃ♪


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