ドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
まるで獣の慟哭の如き鼓動が鳴り響く。その一帯に重圧が立ち込める。
心音と言うには余りにも大きすぎる"その音"は、大地を震わせるドラムのようで。
それを発する元凶たるその男が見据えるのは、今にもドリルを向けるロボットと、隣で縮こまる金髪の少女。
心音と言うには余りにも大きすぎる"その音"は、大地を震わせるドラムのようで。
それを発する元凶たるその男が見据えるのは、今にもドリルを向けるロボットと、隣で縮こまる金髪の少女。
経緯を簡単に説明すれば、この金髪の少女がドリルロボットに殺されそうとした時に通り掛かった。それだけのこと。
そして、このまま少女が殺されるのは気分が悪いということもあり、ロボットを睨みつけ、ただ一言。
そして、このまま少女が殺されるのは気分が悪いということもあり、ロボットを睨みつけ、ただ一言。
「失せろ」
たった一言。その言葉一つだけでロボットは全身を串刺しにされるかの如き恐怖に襲われた。
言葉が、声が耳に流れ込み、全身を蹂躙される感覚を味わうのだ。
銃の男はその身の毛のよだつ感覚に、一度死んだと思い込んでもおかしくない恐怖を味わい、仕留めるはずだった獲物を尻目に逃走した。
言葉が、声が耳に流れ込み、全身を蹂躙される感覚を味わうのだ。
銃の男はその身の毛のよだつ感覚に、一度死んだと思い込んでもおかしくない恐怖を味わい、仕留めるはずだった獲物を尻目に逃走した。
一方少女。銃の男がいなくなり胸を撫で下ろせば、目の前に居るのはまた別の男性。
金髪オールバック、左目に残る3本の傷の痕跡。そして、見るからに歴戦の古強者な佇まいと雰囲気。
明らかに自分とは違う世界の住人と、一目で少女は理解して、言葉を発することが出来なかった。
金髪オールバック、左目に残る3本の傷の痕跡。そして、見るからに歴戦の古強者な佇まいと雰囲気。
明らかに自分とは違う世界の住人と、一目で少女は理解して、言葉を発することが出来なかった。
何故ならば、シンプルに怖かったからだ。
少女の、その中身たる彼女は、こんな荒事は間違いなく始めてだったし、先程殺されかけた時も兎に角恐怖の真っ只中だったからだ。
自分を助けたこの男も、何かの間違いで自分を殺しに掛かってきそうという恐怖を感じていたのだ、つまり下手に言葉を発して機嫌を損ねるのが怖かったということで。
だが、このまま沈黙したままだというのも気まずく、かと言って下手に話題を出しても。
少女の、その中身たる彼女は、こんな荒事は間違いなく始めてだったし、先程殺されかけた時も兎に角恐怖の真っ只中だったからだ。
自分を助けたこの男も、何かの間違いで自分を殺しに掛かってきそうという恐怖を感じていたのだ、つまり下手に言葉を発して機嫌を損ねるのが怖かったということで。
だが、このまま沈黙したままだというのも気まずく、かと言って下手に話題を出しても。
「……大丈夫か?」
「……!」
「……!」
先に言葉を発したのは男の方だ。単純に少女の方を心配しての物言いだったのか、その重低音響く声は少女を萎縮させるには十分。というか普通に怖いという印象の方が与えがち。
これには「やってしまったか?」と男の方はほんの少しだけ困った表情。そして少女の方は、話しかけられたのに何も言葉を返さないのはどうかなと悩みに悩んで。
これには「やってしまったか?」と男の方はほんの少しだけ困った表情。そして少女の方は、話しかけられたのに何も言葉を返さないのはどうかなと悩みに悩んで。
「あ、あのっ……!」
意を決して声を出す。強いて言うなら一般の人よりはほんの少し肝が据わっているのも彼女の強み。
こんな所で怯えているなんてらしくなかった。殺し合いの恐怖に当てられて現実を直視するのに時間がかかってしまった。これは夢でも何でもなく現実だ。セカイでもない。
こんな所で怯えているなんてらしくなかった。殺し合いの恐怖に当てられて現実を直視するのに時間がかかってしまった。これは夢でも何でもなく現実だ。セカイでもない。
「歌って、好きですか?」
なので、何とも普通に。まあ特に起伏もないような質問を投げた。
だが、それこそが彼女の――星乃一歌の強み。友達の為にいじめっ子多数を相手取ったりしたその度胸は伊達ではない。
今はアルトリア・キャスターという少女の身体であるが、身体に宿る星乃一歌が振れることはなく。
本当ならミクを布教したかったが、それは一旦我慢してもうちょっと仲良く慣れたらの話。
だが、それこそが彼女の――星乃一歌の強み。友達の為にいじめっ子多数を相手取ったりしたその度胸は伊達ではない。
今はアルトリア・キャスターという少女の身体であるが、身体に宿る星乃一歌が振れることはなく。
本当ならミクを布教したかったが、それは一旦我慢してもうちょっと仲良く慣れたらの話。
男の方は一歌の言葉に、その度胸にほんの少しだけ呆気にとられ口を開き。
その上で、耳に流れた歌が好きかどうかの質問にほんの少しだけ口元を緩ませ。
その上で、耳に流れた歌が好きかどうかの質問にほんの少しだけ口元を緩ませ。
「……ああ、大好きさ。」
その返答は、星乃一歌を安心させるには十分な言葉であり。
「悪人かもしれないけれど、悪い人では無さそう」と安堵させ、ようやく彼女の心は落ち着きを取り戻したのだ。
「悪人かもしれないけれど、悪い人では無さそう」と安堵させ、ようやく彼女の心は落ち着きを取り戻したのだ。
■ ■ ■
ゴールド・ロジャー亡き後の世界。彼が残したひとつなぎの財宝。
数多の海賊がそれを求めて縦横無尽に行き交う大海賊となった大海原で。
海賊の中の海賊、その頂点に近いとされる『四皇』と称される者たち。
数多の海賊がそれを求めて縦横無尽に行き交う大海賊となった大海原で。
海賊の中の海賊、その頂点に近いとされる『四皇』と称される者たち。
『黒ひげ』マーシャル・D・ティーチ
『千両道化』バギー
『麦わら』モンキー・D・ルフィ
『千両道化』バギー
『麦わら』モンキー・D・ルフィ
そして。今この場においてヒーロー『キング』の身体となっている最後の四皇。
『赤髪』シャンクス。激動した四皇の内部事情において未だその席を譲らず鎮座し続ける大頭。
星野一歌への応対で一応に穏やかになっている反面、彼は魘夢という存在に対する怒りを抱えているのだ。
『赤髪』シャンクス。激動した四皇の内部事情において未だその席を譲らず鎮座し続ける大頭。
星野一歌への応対で一応に穏やかになっている反面、彼は魘夢という存在に対する怒りを抱えているのだ。
何故ならば、魘夢の今の身体が、シャンクスの娘(かぞく)であるウタであるのだから。
別に彼女とは血の繋がりこそはないが、血の繋がりがなくともウタがシャンクスの家族であることに一切の欺瞞は無い。
そうでなければ、娘が拗らせた際にわざわざ駆けつけるなんてしないだろう。
別に彼女とは血の繋がりこそはないが、血の繋がりがなくともウタがシャンクスの家族であることに一切の欺瞞は無い。
そうでなければ、娘が拗らせた際にわざわざ駆けつけるなんてしないだろう。
故に、今のシャンクスの心中は怒りに滾っていた。噴火直前の活火山のごとく。
何せ、救ったはずの娘の身体がわけも訳の分からない連中の好き勝手にされているのだ。
シャンクスは無用の争いは好まない、それこそ酒をぶっかけられた程度では動じない。
だが、仲間や友達に――家族に手を出されたのなら話は別だ。
それだけは絶対に許すつもりはない。
ましてや、ウタの身体で、ウタが絶対望まないであろう事をする魘夢という推定能力者に。
何せ、救ったはずの娘の身体がわけも訳の分からない連中の好き勝手にされているのだ。
シャンクスは無用の争いは好まない、それこそ酒をぶっかけられた程度では動じない。
だが、仲間や友達に――家族に手を出されたのなら話は別だ。
それだけは絶対に許すつもりはない。
ましてや、ウタの身体で、ウタが絶対望まないであろう事をする魘夢という推定能力者に。
「あ、あの……目が怖いですけれど。大丈夫ですか?」
一歌に心配され、シャンクスは冷静になった。何ら普通の女の子の前で、内心感情的になってしまったのだ。
歌が好きかどうかと聞いてきたのだ、彼女は音楽に携わる人物なのだろうか。そう言えば麦わら海賊団の中にも音楽家がいたが、あれとはジャンルは違いそうな少女。
歌が好きかどうかと聞いてきたのだ、彼女は音楽に携わる人物なのだろうか。そう言えば麦わら海賊団の中にも音楽家がいたが、あれとはジャンルは違いそうな少女。
「ああ、大丈夫だ。……ほんの少し、考え事をしていた。」
「……わかりました。」
「……わかりました。」
ほんの少しの一歌が開けた間で、自分のことを何となく察せられてしまったと後悔。
これは自分たちの問題で、他人をとやかく巻き込むつもりなんて無いのだ。
これは自分たちの問題で、他人をとやかく巻き込むつもりなんて無いのだ。
「……所で、君も音楽家、いや歌を歌うのかい?」
「はい。Leo/needっていうバンドでギターとボーカルやってるんです。」
「はい。Leo/needっていうバンドでギターとボーカルやってるんです。」
ほう、と感心したような相槌。
「……せっかくだ。聴かせてくれないか?」
「えっ、あっあのいや……わ、わかりました。」
「えっ、あっあのいや……わ、わかりました。」
興味が湧いて、聞きたいと言ってしまった。
そそくさとデイバッグからギターを取り出して、構えて。歌う。
余りにも急すぎる一人バンド。だが頼まれてしまった以上は期待に答えないと。
そそくさとデイバッグからギターを取り出して、構えて。歌う。
余りにも急すぎる一人バンド。だが頼まれてしまった以上は期待に答えないと。
「♪~」
集中し、その手は熱く、かつ心は冷静に、弾き語り、歌う。
ステージのセカイ、君が輝ける場所はここ。
1分半の演奏を軽く終えて、冷や汗やまぬ一歌の視線の先、軽く拍手をする。
ステージのセカイ、君が輝ける場所はここ。
1分半の演奏を軽く終えて、冷や汗やまぬ一歌の視線の先、軽く拍手をする。
「……いい歌だ。彼女にはまだ及ばないが、それでもその歌は伸びしろがある。」
「あ、ありがとうございます……。」
「あ、ありがとうございます……。」
いい歌だった。世界中を虜にする、まあ悪魔の実の能力のこともあるし当然だろうが。
ウタには届かぬとも、それでもいい歌で。
彼女の歌を、こんな所で絶やしてしまうのは勿体ないということで。
ウタには届かぬとも、それでもいい歌で。
彼女の歌を、こんな所で絶やしてしまうのは勿体ないということで。
「………良いものを聴かせてくれたお礼だ。安心しろ、当分は俺がお前を守ってやる。」
それ以上に言葉は必要なく。ただ、星乃一歌の歌声と思いはシャンクスに届いたと同義であり。
それはつまり、彼女の歌がシャンクスに認められたというのと証左でもあった。
それはつまり、彼女の歌がシャンクスに認められたというのと証左でもあった。
(――俺の家族に手を出したということは、そのつもりだということだな、魘夢。)
赤髪海賊団の身内に、家族に、娘に手を出すというその意味は。
とどのつまり、赤髪海賊団全てを敵に回すということで。
とどのつまり、赤髪海賊団全てを敵に回すということで。
(――戦争だ。)
魘夢は、絶対に踏んではいけない虎の尾を踏んだのである。
【シャンクス@ONE PIECE】
[身体]:キング@ワンパンマン(村田版)
[状態]:健康、一歌の歌に対して高評価、魘夢に対する怒り(絶大)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:娘を取り戻す
1:――戦争だ、魘夢。俺の娘に手を出した覚悟は出来ているんだろうな?
2:いい歌のお礼だ、当分はお前(一歌)のことは俺が守ってやる
3:
[備考]
※少なくともFilm Redは経験しています
[身体]:キング@ワンパンマン(村田版)
[状態]:健康、一歌の歌に対して高評価、魘夢に対する怒り(絶大)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:娘を取り戻す
1:――戦争だ、魘夢。俺の娘に手を出した覚悟は出来ているんだろうな?
2:いい歌のお礼だ、当分はお前(一歌)のことは俺が守ってやる
3:
[備考]
※少なくともFilm Redは経験しています
【星乃一歌@プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク】
[身体]:アルトリア・キャスター@Fate/Grand Order
[状態]:健康、
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2、後藤ひとりのギター@ぼっち・ざ・ろっく
[思考・状況]基本方針:何とか元の世界に戻りたい
1:この人(シャンクス)、悪人かもしれないけど悪い人ではなさそう……?
2:咲希、穂波、志歩……
3:
[備考]
※少なくともユニストクリア後
[身体]:アルトリア・キャスター@Fate/Grand Order
[状態]:健康、
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2、後藤ひとりのギター@ぼっち・ざ・ろっく
[思考・状況]基本方針:何とか元の世界に戻りたい
1:この人(シャンクス)、悪人かもしれないけど悪い人ではなさそう……?
2:咲希、穂波、志歩……
3:
[備考]
※少なくともユニストクリア後
『支給品紹介』
【後藤ひとりのギター(初代)@ぼっち・ざ・ろっく】
星乃一歌に支給。後藤ひとりが父親から借りた50万近い値段の「ギブソン・レスポール・カスタム」という種類のギター。
【後藤ひとりのギター(初代)@ぼっち・ざ・ろっく】
星乃一歌に支給。後藤ひとりが父親から借りた50万近い値段の「ギブソン・レスポール・カスタム」という種類のギター。
■
(ふざけんじゃねぇ、あんなの聞いてねぇぞ!?)
ドリルマンと呼ばれるボディに押し込まれた、真・真夜中のサーカス所属の自動人形(オートマタ)たるドリル・セプテンバーは内心悪態を付きながらもあの場から離れるように逃げていた。
魘夢が何を求めているのかは知らないが、加藤鳴海に敗北し破壊された自分が別のボディに拵えられてこうやって蘇っているのだ。
それに、今更無事元の世界に戻っても任務をしくじった自分がどうなるかなんて目に見えている。創造主はしくじった自動人形に容赦はない。それは落ちぶれた最古の四人の生き残りの扱いで目に見えている。
幸いにも、このボディは前のボディよりも性能自体は良い。しかも人間の血を吸わずともメンテナンスする程度で長持ち出来るとは至れり尽くせり。
それに、今更無事元の世界に戻っても任務をしくじった自分がどうなるかなんて目に見えている。創造主はしくじった自動人形に容赦はない。それは落ちぶれた最古の四人の生き残りの扱いで目に見えている。
幸いにも、このボディは前のボディよりも性能自体は良い。しかも人間の血を吸わずともメンテナンスする程度で長持ち出来るとは至れり尽くせり。
(どう考えてもあの時の人間よりもクソ強えやつと相手なんか出来るか!)
これからは、先のジジィみたいなやつはなるべく避け、弱そうな人間を狩っていく事を主軸としよう。あれは運が悪かっただけだ、あんなのが何人も居てたまるかと心底思う。
(つーか夢叶えてどーすんだって話だが……)
正直、魘夢の言っていたことは魅力的だが、正直夢叶えて何をしたいって言われても困るのは確か。
(ま、人間ども狩っときゃ勝手に見つかるだろ)
【ドリル・セプテンバー@からくりサーカス】
[身体]:ドリルマン@ロックマン4
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:取り敢えず生き残る
1:あんなジジィみてぇなやつが何人も居てたまるか!
2:趣味と実益を兼ねて適度に人間は狩っておく
3:どんな夢でも言われてもなぁ……
[備考]
※参戦時期は鳴海に敗北した後。
[身体]:ドリルマン@ロックマン4
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:取り敢えず生き残る
1:あんなジジィみてぇなやつが何人も居てたまるか!
2:趣味と実益を兼ねて適度に人間は狩っておく
3:どんな夢でも言われてもなぁ……
[備考]
※参戦時期は鳴海に敗北した後。
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