「…困ったわね。まさか私が…気配すら察知出来ないまま身体を入れ替えられるなんて。
…それにあの月…私達が住む物とは異なるわ。明らかに顔がある上に、ここが地上なら…って仮定でしかないけど、近く見える」
…それにあの月…私達が住む物とは異なるわ。明らかに顔がある上に、ここが地上なら…って仮定でしかないけど、近く見える」
そう、凛々しさのある少女は困惑しながらも月を見据えていた。
少女の名は綿月依姫、月の民である月人にして、月の使者のリーダーの片割れ。
少女の名は綿月依姫、月の民である月人にして、月の使者のリーダーの片割れ。
「ざっと見た感じだと、この少女は地上の人のようだけど…私がこうして巻き込まれているという事は、お姉様も同じ、ように…?…だとしたら、すぐにでも探さなければ…!」
肉体である少女、勇者である乃木若葉の情報をざっと見た依姫は、自身の姉である綿月豊姫も同じように巻き込まれてしまい、地上で生きる穢れある生物の肉体に入れられてしまっているのではという懸念を抱いた。
そのままバッグの中にあった刀と、若葉の姿を変える必要のある地上の物と思われる機械を手に取る。
そのままバッグの中にあった刀と、若葉の姿を変える必要のある地上の物と思われる機械を手に取る。
「…背に腹は代えられない、わね!」
機械の中にインストールされている勇者専用アプリとやらを起動させた依姫は、勇者装束なる物を身に纏い、剣を持ったまま駆ける。
自分はまだ戦える身体だが、姉である豊姫も同じように戦える身体とは限らない、名簿が来てない以上今は捜索を行うべきと判断したのである。
自分はまだ戦える身体だが、姉である豊姫も同じように戦える身体とは限らない、名簿が来てない以上今は捜索を行うべきと判断したのである。
そして駆けていた依姫であったが、ここで他参加者を発見。
警戒をしながら彼女は、身体側の身体能力を活かして一気に相手に不意を付く形で接近、男が反応し咄嗟に動こうとしてる最中にその顔に剣を向けながら問いかける。
警戒をしながら彼女は、身体側の身体能力を活かして一気に相手に不意を付く形で接近、男が反応し咄嗟に動こうとしてる最中にその顔に剣を向けながら問いかける。
「動かないで。…単刀直入に聞きます。貴方は殺し合いに乗ってる?」
「…お、おう…乗ってない」
「…そう、名前は?身体の方も名乗って貰うわよ」
(…元死神代行…って言っても、気が立ってそうだし信じて貰えるかわかんねぇから…)
「空座第一高校の黒崎一護だ、身体の方の名前は…呉島貴虎」
「…お、おう…乗ってない」
「…そう、名前は?身体の方も名乗って貰うわよ」
(…元死神代行…って言っても、気が立ってそうだし信じて貰えるかわかんねぇから…)
「空座第一高校の黒崎一護だ、身体の方の名前は…呉島貴虎」
依姫が警戒を続ける中、男…一護は死神代行『だった』事を伏せた上で、自分と肉体側の方の名前を告げる。
「…わかったわ。とりあえず今は信じる。…ただ疑わしい事をしたら即座に斬りますので、そのつもりで」
(…相手にだけ言わせておいて、自分は名乗らないのも良くないか)
「私は綿月依姫。月の民…と言っても今は、この乃木若葉って地上の人間の身体だけどね」
(…元死神代行って事、隠さなくて良かったんじゃねぇか…?…って、待てよ…!?)
(…相手にだけ言わせておいて、自分は名乗らないのも良くないか)
「私は綿月依姫。月の民…と言っても今は、この乃木若葉って地上の人間の身体だけどね」
(…元死神代行って事、隠さなくて良かったんじゃねぇか…?…って、待てよ…!?)
とりあえず剣を収めつつ、自分からも名乗った依姫に対し、一護は月の民という部分に反応する。
「な……月の民……だと……!?」
「…あら、知ってるんです?」
「…悪い、それはわかんねぇ…けど、あの顔のある月の事を知ってるのか!?って」
(…しまった、あの顔の月とは無関係な事を最初に言うべきだったわ)
「…説明が足りてなかったわ。ごめんなさい、私達月人はあの月とは無関係よ。地上から見える範囲なのにアレは誰が見ても顔があるでしょう?」
「国によって見え方が違う…とか聞いた事はあるけどな…流石におかしいだろアレ」
「ここが地上ならって話ですけど…本来地上から見える月よりもずっと、あの顔付きの月は近く見えるわ。
…邪魔したわね、それじゃあさようなら、一護」
「おう…いやちょっと待て!」
「…あら、知ってるんです?」
「…悪い、それはわかんねぇ…けど、あの顔のある月の事を知ってるのか!?って」
(…しまった、あの顔の月とは無関係な事を最初に言うべきだったわ)
「…説明が足りてなかったわ。ごめんなさい、私達月人はあの月とは無関係よ。地上から見える範囲なのにアレは誰が見ても顔があるでしょう?」
「国によって見え方が違う…とか聞いた事はあるけどな…流石におかしいだろアレ」
「ここが地上ならって話ですけど…本来地上から見える月よりもずっと、あの顔付きの月は近く見えるわ。
…邪魔したわね、それじゃあさようなら、一護」
「おう…いやちょっと待て!」
そう顔のある月について話す2人であったが、ここでこれ以上の長居は不要と立ち去ろうとする依姫を一護が引き留めた。
「…なんです?私は急いでる用があるんだけど」
「…何かアンタが、焦ってるように見えてさ。まだ情報とか交換し切れてねえだろうし、アンタの事情次第なら…俺もその用ってのを手伝えるかもしれねぇ」
「……一理はある、わね。でも貴方は戦えるの?」
「…何かアンタが、焦ってるように見えてさ。まだ情報とか交換し切れてねえだろうし、アンタの事情次第なら…俺もその用ってのを手伝えるかもしれねぇ」
「……一理はある、わね。でも貴方は戦えるの?」
一護の言葉に依姫は耳を傾けつつ、問う。
彼女は堅物で厳格だが、本質的には真面目かつ温和、当人曰く甘い所もある少女だ。身体を入れ替えられた上での殺し合いという異常事態なのもあって、穏当に対応し聞き入れているのである。焦っている自覚があったのもるが。
彼女は堅物で厳格だが、本質的には真面目かつ温和、当人曰く甘い所もある少女だ。身体を入れ替えられた上での殺し合いという異常事態なのもあって、穏当に対応し聞き入れているのである。焦っている自覚があったのもるが。
「今の身体だとまあ…殴り合いならそこそこだな。支給されてたこれを使って「斬月」に変身すれば、もっと戦えると思うぜ」
(…月の都や幻想郷では見た事の無い機械ね。知らない内に随分、地上の技術も進歩したのかしら…普段なら縁起の悪い名前と思いますが…)
「偽りの月を斬る、故に『斬月』…そういう事かしら?この状況では心強い。
…情報の交換が終わったら、一戦交えてみます?言い方からしてまだ使っては無いようだから…私もこの身体でどれだけ戦えるかは未知数な以上、互いにメリットはある」
(…偽りの月を斬るって、多分そういう意味じゃねぇんだけどな…斬月……斬月のおっさん達が残ってたら…無いものねだりしても仕方ねえか)
「おう、いいぜ、依姫」
(…月の都や幻想郷では見た事の無い機械ね。知らない内に随分、地上の技術も進歩したのかしら…普段なら縁起の悪い名前と思いますが…)
「偽りの月を斬る、故に『斬月』…そういう事かしら?この状況では心強い。
…情報の交換が終わったら、一戦交えてみます?言い方からしてまだ使っては無いようだから…私もこの身体でどれだけ戦えるかは未知数な以上、互いにメリットはある」
(…偽りの月を斬るって、多分そういう意味じゃねぇんだけどな…斬月……斬月のおっさん達が残ってたら…無いものねだりしても仕方ねえか)
「おう、いいぜ、依姫」
こうして青年と少女、2人は一先ず情報交換をしてから、一戦を交える事となった。
【綿月依姫@東方Project】
[身体]:乃木若葉@乃木若葉は勇者である
[状態]:健康、勇者装束
[装備]:倭刀@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
[道具]:基本支給品、乃木若葉のスマートフォン@乃木若葉は勇者である、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:殺し合い等と穢れに満ちている催しに乗る気はない、願いを叶えると言われても信用できる要素が何も無い。
1:まずは一護と情報交換をし、一戦交える。
2:お姉様(豊姫)…どうか巻き込まれてない事を願います。
3:八意様や「レイセン」達も巻き込まれてないと良いのだけど…。
4:「切り札」ね…神降ろしみたいな物かしら?
5:博麗の巫女(霊夢)達が巻き込まれてたら、現状なら合流出来ると心強いかも。
[備考]
※参戦時期は「東方儚月抄」終了後以降の何処かから。
[身体]:乃木若葉@乃木若葉は勇者である
[状態]:健康、勇者装束
[装備]:倭刀@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
[道具]:基本支給品、乃木若葉のスマートフォン@乃木若葉は勇者である、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:殺し合い等と穢れに満ちている催しに乗る気はない、願いを叶えると言われても信用できる要素が何も無い。
1:まずは一護と情報交換をし、一戦交える。
2:お姉様(豊姫)…どうか巻き込まれてない事を願います。
3:八意様や「レイセン」達も巻き込まれてないと良いのだけど…。
4:「切り札」ね…神降ろしみたいな物かしら?
5:博麗の巫女(霊夢)達が巻き込まれてたら、現状なら合流出来ると心強いかも。
[備考]
※参戦時期は「東方儚月抄」終了後以降の何処かから。
【倭刀@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
雪代縁が振るう日本刀の刀身に大陸風の拵えをした刀。長物の類に入る。
これを用いて縁は我流混じりの倭刀術で戦った。
雪代縁が振るう日本刀の刀身に大陸風の拵えをした刀。長物の類に入る。
これを用いて縁は我流混じりの倭刀術で戦った。
【乃木若葉のスマートフォン@乃木若葉は勇者である】
乃木若葉が使う携帯機器。普通の通話等にも使える他、インストールされている勇者専用アプリを起動させる事で勇者装束を纏いその身を勇者へと変身させる事が可能。
今ロワでは少女の肉体であれば誰でも勇者装束を纏えるようになっている。
また、精霊をその身に宿す切り札が使えるかどうかは後続にお任せします。
乃木若葉が使う携帯機器。普通の通話等にも使える他、インストールされている勇者専用アプリを起動させる事で勇者装束を纏いその身を勇者へと変身させる事が可能。
今ロワでは少女の肉体であれば誰でも勇者装束を纏えるようになっている。
また、精霊をその身に宿す切り札が使えるかどうかは後続にお任せします。
(依姫見てると何て言うか、白哉の事思い出すんだよな…)
一護は堅物で真面目な少女に対して、かつて戦った相手であり戦友でもあった死神、朽木白哉の事を思い出す。
(…とりあえず、情報伝えるなら…死神代行だった事と……アイツらがもし居たら、気を付けろってのも言わねえとな…)
脳裏に浮かぶはこの殺し合いに巻き込まれる前、死神の力を取り戻したかと思えばそれを信じていた相手に…銀城空吾らに奪い取られた事。
(どんな理由があるかはわからねぇけど…月島共々、巻き込まれてたらまず間違いなく…俺の敵になる)
月島秀九郎、妹達を含めた一護の親しき人達に偽りの記憶を挟み込み居場所を奪い取ろうとしている男。チョコラテとすら称されるレベルのお人好しな一護ですら、その所業には怒りを通り越し、殺せばみんな元に戻るのか?という考えが浮かぶ程の外道。自然と一護の表情も強張る。
(…とにかく、この『斬月』の力…護って殺し合いを止める為、使わせて貰うぜ…貴虎)
そう一護は、同じ裏切られた者同士の兄である呉島貴虎に内心で声をかけた。
【黒崎一護@BLEACH】
[身体]:呉島貴虎@仮面ライダー鎧武
[状態]:健康、月島と銀城への怒り(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、メロンロックシード&戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める
0:今はこの力で…護る為に戦う。
1:まずは依姫と情報交換をしてから、戦ってどれだけやれるか試す。
2:織姫やチャド達は…悪い、今は会いたくねぇ……。
3:月島や銀城を警戒。可能なら銀城から力を取り返したい…けどこの身体で使えんのか…?
4:アンタも裏切られた兄なのか…貴虎。
5:…斬月は多分そういう意味じゃねえと思うぞ、依姫。
[備考]
※参戦時期は459.Death & Strawberry2にて、ルキアに刺されて死神の力を再び取り戻す前から。
[身体]:呉島貴虎@仮面ライダー鎧武
[状態]:健康、月島と銀城への怒り(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、メロンロックシード&戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める
0:今はこの力で…護る為に戦う。
1:まずは依姫と情報交換をしてから、戦ってどれだけやれるか試す。
2:織姫やチャド達は…悪い、今は会いたくねぇ……。
3:月島や銀城を警戒。可能なら銀城から力を取り返したい…けどこの身体で使えんのか…?
4:アンタも裏切られた兄なのか…貴虎。
5:…斬月は多分そういう意味じゃねえと思うぞ、依姫。
[備考]
※参戦時期は459.Death & Strawberry2にて、ルキアに刺されて死神の力を再び取り戻す前から。
【メロンロックシード&戦極ドライバー@仮面ライダー鎧武】
アーマードライダー斬月へと変身する為に使うドライバーとロックシード。一セットのアイテムとして支給されている。
戦極ドライバーにはヘルヘイムの果実をロックシードへと変換する機能がある。
アーマードライダー斬月へと変身する為に使うドライバーとロックシード。一セットのアイテムとして支給されている。
戦極ドライバーにはヘルヘイムの果実をロックシードへと変換する機能がある。
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