「ど、どういうことなのこれ……!?」
殺し合いの会場のどこかで、一人の参加者が戸惑い動揺している。
動揺しているのはツーサイドアップのロングヘアーと、どこかの高校の制服のブレザーの中にパーカーを着た姿が特徴的な、可愛らしい高校生くらいの女の子だ。
動揺しているのはツーサイドアップのロングヘアーと、どこかの高校の制服のブレザーの中にパーカーを着た姿が特徴的な、可愛らしい高校生くらいの女の子だ。
――否、女の子ではない!
その証拠、制服の下はスカートではなくズボンである。
そう、この子は一見すると女の子にも見えるが性別は男。いわゆる男の娘である。
名前は三咲泉、高校二年生だ。
そんな彼が動揺しているのは、殺し合いについてだけではない。
だが理由を説明するには、まず彼の元居た世界について語らなければならない。
そう、この子は一見すると女の子にも見えるが性別は男。いわゆる男の娘である。
名前は三咲泉、高校二年生だ。
そんな彼が動揺しているのは、殺し合いについてだけではない。
だが理由を説明するには、まず彼の元居た世界について語らなければならない。
三咲の元の世界は一言で言うなら、ギャルゲーのようなものである。
主人公が居て攻略対象のヒロインが居て、その他主人公のライバルキャラや親友キャラがいるような、そんな世界だ。
そこで主人公がヒロインのうち誰かのルートに入らないと、世界は主人公が高校一年生の頃からやり直しになるという、そんな世界だ。
そんな世界の主人公の親友キャラポジション、それが三咲泉である。
だが彼の元の世界は学園モノであり、デスゲームだの錬金術だのが出てくる世界ではない。
だから今の状況は、世界の根幹そのものを揺るがす異常事態なのだ。
主人公が居て攻略対象のヒロインが居て、その他主人公のライバルキャラや親友キャラがいるような、そんな世界だ。
そこで主人公がヒロインのうち誰かのルートに入らないと、世界は主人公が高校一年生の頃からやり直しになるという、そんな世界だ。
そんな世界の主人公の親友キャラポジション、それが三咲泉である。
だが彼の元の世界は学園モノであり、デスゲームだの錬金術だのが出てくる世界ではない。
だから今の状況は、世界の根幹そのものを揺るがす異常事態なのだ。
「どうしよう……とりあえず支給品を見よう……」
この状況に置いて、とりあえず三咲は目の前のことから片づけることにした。
正直、スケールの大きい異常事態過ぎて、何をすればいいのか見当がつかないのだ。
なのでとりあえず、まずは自分の身を守るべく支給品を確認することにした。
正直、スケールの大きい異常事態過ぎて、何をすればいいのか見当がつかないのだ。
なのでとりあえず、まずは自分の身を守るべく支給品を確認することにした。
「何だろうこれ」
そうして検めたリュックから最初に出てきたのは、一枚のカードだった。
ピンクの長髪で小学生くらいの体格の女の子が描かれており、隅の方には何やらステータスらしき数字が描かれていた。
何かのゲームのカードかな、と推測くらいはできたが、あいにくそういうのに詳しいわけでは無い彼には、このカードがどういうものかよく分からない。
ただ、カードについている説明書き曰く、これを掲げて「エントリー!」と叫ぶと描かれている女の子が現れて戦ってくれるらしい。
正直、彼からすれば半信半疑の説明書きだった。
ピンクの長髪で小学生くらいの体格の女の子が描かれており、隅の方には何やらステータスらしき数字が描かれていた。
何かのゲームのカードかな、と推測くらいはできたが、あいにくそういうのに詳しいわけでは無い彼には、このカードがどういうものかよく分からない。
ただ、カードについている説明書き曰く、これを掲げて「エントリー!」と叫ぶと描かれている女の子が現れて戦ってくれるらしい。
正直、彼からすれば半信半疑の説明書きだった。
「ガルルルルル」
なんて考えていると、三咲の前に犬が一匹現れた。
現れた犬は灰色の体に赤い瞳を持ち、おまけに肉の一部が剥がれ中の骨が見えていた。
とてもまともな存在ではないと彼は思うがそれもそのはず、この犬はゾンビドッグだ。
現れた犬は灰色の体に赤い瞳を持ち、おまけに肉の一部が剥がれ中の骨が見えていた。
とてもまともな存在ではないと彼は思うがそれもそのはず、この犬はゾンビドッグだ。
「え、エントリー!」
ゾンビドッグを敵だと考えた三咲は、さっきまでの半信半疑を脇に置きとにかく叫んだ。
すると、カードに描かれた通りの女の子が飛び出し、彼を守るように犬に立ちはだかり、銃を構え、放つ。
すると、カードに描かれた通りの女の子が飛び出し、彼を守るように犬に立ちはだかり、銃を構え、放つ。
ズドン!!
女の子の放った銃弾は一発で犬の頭を吹き飛ばし、あっさり動かなくなる。
「す、すごい……!」
女の子の強さを目の当たりにした三咲は、女の子に守ってもらうことに一抹の情けなさを感じつつも、とにかく他の殺し合いに乗っていない参加者と合流しようと考え、一歩足を踏み出すのだった。
ところで、三咲は気にしていないがカードに描かれた少女にも名前はある。
彼女の名前は小鳥遊ホシノ。
最初の場で主催者である羂索が見せた肉体、梔子ユメの後輩であり、アドビス高校の一員である。
彼女の名前は小鳥遊ホシノ。
最初の場で主催者である羂索が見せた肉体、梔子ユメの後輩であり、アドビス高校の一員である。
そんな少女を召喚し使役していると他のアドビスの面子がしれば、もしかしら三咲を主催者の手下か何かかと疑われるかもしれないが、それは起こるか分からない可能性の話。
【三咲泉@三咲くんは攻略キャラじゃない】
状態:正常
服装:制服
装備:任務中 ホシノ@Re:バース(召喚中)
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品×0~2、ホットライン
思考
基本:死にたくない
01:殺し合いに乗っていない参加者と合流したい
参戦時期:1話終了後
備考
※今話で召喚されたホシノが喋っていませんが、たまたま喋っていないのか仕様で喋れないのかは次の書き手氏にお任せします。
状態:正常
服装:制服
装備:任務中 ホシノ@Re:バース(召喚中)
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品×0~2、ホットライン
思考
基本:死にたくない
01:殺し合いに乗っていない参加者と合流したい
参戦時期:1話終了後
備考
※今話で召喚されたホシノが喋っていませんが、たまたま喋っていないのか仕様で喋れないのかは次の書き手氏にお任せします。
【支給品解説】
- 任務中 ホシノ@Re:バース
コスト4、ATK5、DEF6 のキャラクターカード。
本ロワではこのカードを掲げて「エントリー!」と叫ぶと制服姿の小鳥遊ホシノ@ブルーアーカイブ が召喚される。
召喚されたホシノは召喚主を守護、もしくは命令を聞くように動くが、一定時間経つと消滅する。
再召喚するには一定時間のスパンを置かなければならない。
戦闘方法、能力は本編のホシノに準拠する。ただし銃の弾切れはなく、リロードもない。
召喚されたホシノは召喚主を守護、もしくは命令を聞くように動くが、一定時間経つと消滅する。
再召喚するには一定時間のスパンを置かなければならない。
戦闘方法、能力は本編のホシノに準拠する。ただし銃の弾切れはなく、リロードもない。
任務中 ホシノ@Re:バース が召喚から消滅するまでの時間、また再召喚までのスパンの時間は当選した場合、次の書き手氏にお任せします。
【NPC解説】
- ゾンビドッグ@MOTHER2
原作ではスリーク周辺に現れる雑魚敵。
灰色の体に赤い瞳を持ち、体の一部の肉が剥がれ骨が見えているという、恐ろしい姿の犬のゾンビ。
どくのキバは噛まれると結構痛い上に、毒状態にもなるので注意。
灰色の体に赤い瞳を持ち、体の一部の肉が剥がれ骨が見えているという、恐ろしい姿の犬のゾンビ。
どくのキバは噛まれると結構痛い上に、毒状態にもなるので注意。