◆
配下に戦闘を押し付け、自身は高みの見物。
といった手に出るのも一興であり、事実それで片が付く程度の相手なら。
天におわす神ですら頭を抱えるレベルの支配欲に憑りつかれた、蛮野天十郎という男は迷わずそうしただろう。
しかし此度の殺し合い、嘗てのゴルドドライブをも超えたゴルドゼインだろうと手を焼く存在は少なくない。
何より、知力において己に遠く及ばない。
正しく『猿』と嘲笑うような連中に、舐め腐った真似をされた以上。
自らの手で愚行の代償を支払わせねば、到底怒りは収まらない。
といった手に出るのも一興であり、事実それで片が付く程度の相手なら。
天におわす神ですら頭を抱えるレベルの支配欲に憑りつかれた、蛮野天十郎という男は迷わずそうしただろう。
しかし此度の殺し合い、嘗てのゴルドドライブをも超えたゴルドゼインだろうと手を焼く存在は少なくない。
何より、知力において己に遠く及ばない。
正しく『猿』と嘲笑うような連中に、舐め腐った真似をされた以上。
自らの手で愚行の代償を支払わせねば、到底怒りは収まらない。
『思い上がった馬鹿を躾ける時間だ、精々泣き喚いて後悔しろ!』
煌びやか、というよりは下品なまでに過度な金の輝きを発し。
ゴルドゼインが両手に構えるは、二振りの得物。
仮面ライダーオーズの装備、メダジャリバー。
整合騎士副騎士長ファナティオの神器、天穿剣。
異なる世界で作り出された剣は、身勝手を突き詰めた怒りの発散に利用される。
ゴルドゼインが両手に構えるは、二振りの得物。
仮面ライダーオーズの装備、メダジャリバー。
整合騎士副騎士長ファナティオの神器、天穿剣。
異なる世界で作り出された剣は、身勝手を突き詰めた怒りの発散に利用される。
『まずは貴様からだ。私に使われる栄誉を自ら放棄した、救いようのない無能がぁっ!!』
生前、投資を断った実業家を始末したのみならず。
姿形を擬態させたロイミュードへ、実験と称し拷問を行った男だ。
こちらの勧誘を蹴った、その一点で十分殺す理由足り得る。
姿形を擬態させたロイミュードへ、実験と称し拷問を行った男だ。
こちらの勧誘を蹴った、その一点で十分殺す理由足り得る。
強化スーツに張り巡らされた動力ケーブルが、変身者の身体機能を補強。
常人の限界値を凌駕し、通常ではありえない運動能力を実現。
そこへ加わるは脚部走行に搭載された、引力・斥力操作機能。
敏捷性が通常時以上の数値を叩き出して、標的の元へ一直線に駆け出す。
常人の限界値を凌駕し、通常ではありえない運動能力を実現。
そこへ加わるは脚部走行に搭載された、引力・斥力操作機能。
敏捷性が通常時以上の数値を叩き出して、標的の元へ一直線に駆け出す。
加速を味方に付けて、振るわれた双剣の威力は事細かに説明するまでもない。
ゴルドゼイン本人が必中の弾丸と化したも同然であり、回避はおろか。
そもそも反応を見せる事すら許されず、文字通りの一瞬で決着が付く。
二つの刃が十字を刻み込む、確定した結末。
ゴルドゼイン本人が必中の弾丸と化したも同然であり、回避はおろか。
そもそも反応を見せる事すら許されず、文字通りの一瞬で決着が付く。
二つの刃が十字を刻み込む、確定した結末。
「そうキレんなよ、たかが猿一匹に振られただけだろ?」
相手が伏黒甚爾でなかったら、という大前提を無視すればだが。
眼前へ黄金の悪魔が辿り着き、刃が迫り来る一連の流れを全て。
一挙一動しかと捉え、数歩真横へ移動。
己が命を刈り取る凶器の襲来も、風でゴミが飛ばされた程度の気安さで避ける。
フルフェイスの頭部越しに、空気の上げた絶叫が届くも聞き流す。
一挙一動しかと捉え、数歩真横へ移動。
己が命を刈り取る凶器の襲来も、風でゴミが飛ばされた程度の気安さで避ける。
フルフェイスの頭部越しに、空気の上げた絶叫が届くも聞き流す。
ブレード状のパーツが映えたマスクと、重厚な真紅の装甲。
ガイアメモリの特性によって、術師殺しの肉体は仮面の戦士へ変化。
報酬で得た力をあえて温存はしない、存分に活用するまで。
ガイアメモリの特性によって、術師殺しの肉体は仮面の戦士へ変化。
報酬で得た力をあえて温存はしない、存分に活用するまで。
『躱すな貴様……!』
理不尽な怒りを吐き出し、殺意を乗せて双剣が再び迫る。
袈裟斬りを仕掛けたメダジャリバーだが、刀身が相手の胴に触れはしない。
剣には剣だ、アクセルが振り上げた大剣と打ち合う。
エンジンブレードは見た目に違わず、強度と破壊力に優れた専用装備。
そこへ使い手のパワーを乗せれば、大半の刀剣類が鈍ら同然。
同じく仮面ライダーの武器でなかったら、とっくに砕け散ったのは想像に難くない。
袈裟斬りを仕掛けたメダジャリバーだが、刀身が相手の胴に触れはしない。
剣には剣だ、アクセルが振り上げた大剣と打ち合う。
エンジンブレードは見た目に違わず、強度と破壊力に優れた専用装備。
そこへ使い手のパワーを乗せれば、大半の刀剣類が鈍ら同然。
同じく仮面ライダーの武器でなかったら、とっくに砕け散ったのは想像に難くない。
メダジャリバーとエンジンブレードが鍔迫り合う一方で、もう一本の得物を突き出す。
刀身に光が灯り、切っ先から熱線を放った。
整合騎士と無関係の鬼龍院羅暁がそうだったように、殺し合いでは神器と言えども使い手を選ばない。
ライダー相手でも十分な殺傷力を持つが、当たらなければ恐れる必要は無し。
跳ね上げた片足が天穿剣を蹴り付け、あらぬ方へ狙いを逸らす。
刀身に光が灯り、切っ先から熱線を放った。
整合騎士と無関係の鬼龍院羅暁がそうだったように、殺し合いでは神器と言えども使い手を選ばない。
ライダー相手でも十分な殺傷力を持つが、当たらなければ恐れる必要は無し。
跳ね上げた片足が天穿剣を蹴り付け、あらぬ方へ狙いを逸らす。
『チィ……ッ!』
目論みの失敗へ舌を打つ間にも、アクセルの猛攻は止まらない。
得物の数の不利を感じさせぬ刃の嵐は、腕一本で行ってるとは俄かに信じ難い。
ゼロツー程でなくとも、高度な演算機能が急稼働。
斬撃がどこから襲い来るかを予測、対処を実行に移す。
双剣を操るのみならず、無駄を削いだ動きで避け続ける。
得物の数の不利を感じさせぬ刃の嵐は、腕一本で行ってるとは俄かに信じ難い。
ゼロツー程でなくとも、高度な演算機能が急稼働。
斬撃がどこから襲い来るかを予測、対処を実行に移す。
双剣を操るのみならず、無駄を削いだ動きで避け続ける。
「食い下がるじゃねぇか。見た目全振りの成金野郎ってんじゃないらしいな」
過度な輝きなせいか、却って品性を損ねた意匠を小馬鹿にし。
斬り合う中で、アクセルが感じ取ったのはアンバランスさ。
メダルスロットが取り付けられた剣は、使いこなしてると言えるが。
西洋剣の方は力任せに振り回す、スペック頼りのごり押しだ。
斬り合う中で、アクセルが感じ取ったのはアンバランスさ。
メダルスロットが取り付けられた剣は、使いこなしてると言えるが。
西洋剣の方は力任せに振り回す、スペック頼りのごり押しだ。
ゼインのガントレット部分は防御以外に、高度な補助機能が搭載されている。
あらゆる仮面ライダーの武器を、本人と同レベルで使用できるのだ。
とはいえ、効果が発揮されるのはあくまでライダーの装備のみ。
神器を握ったとて無反応、故にメダジャリバーと比べれば技術も幾分低下は免れない。
あらゆる仮面ライダーの武器を、本人と同レベルで使用できるのだ。
とはいえ、効果が発揮されるのはあくまでライダーの装備のみ。
神器を握ったとて無反応、故にメダジャリバーと比べれば技術も幾分低下は免れない。
つまり、突くには持って来いの隙ということ。
天穿剣を腕部装甲で受け流し、力のぶつけ先を見失った所へ手刀で弾き飛ばす。
クルクルと宙を舞う神器へ、ゴルドゼインの意識が僅かに向かった今がチャンス。
メダジャリバーの防御を真に合わせぬ速度で、剛剣が胸部を切り裂いた。
天穿剣を腕部装甲で受け流し、力のぶつけ先を見失った所へ手刀で弾き飛ばす。
クルクルと宙を舞う神器へ、ゴルドゼインの意識が僅かに向かった今がチャンス。
メダジャリバーの防御を真に合わせぬ速度で、剛剣が胸部を切り裂いた。
『ぐっ!?おのれ……がぁっ!?』
血飛沫代わりの火花を散らし、呻いた傍から叩き込まれる回し蹴り。
胸部を蹴り付けられ、くの字になって吹っ飛ぶ。
忌々しく罵倒をぶつけたいが、今は後回しだ。
受け身を取る為に構えながらも、片手はゼインカードへ伸びる。
単に武器を振り回すだけが能でないと、体に教えてやろう。
胸部を蹴り付けられ、くの字になって吹っ飛ぶ。
忌々しく罵倒をぶつけたいが、今は後回しだ。
受け身を取る為に構えながらも、片手はゼインカードへ伸びる。
単に武器を振り回すだけが能でないと、体に教えてやろう。
『ぬおおおおっ!?』
その算段を崩すべく、発射されたミサイルが命中。
爆風と共に吹っ飛んだ先、追い打ちとばかりレーザーが次々撃ち込まれる。
引力操作機能を使い、我が身を強引に起こし避ける最中。
視覚センサーが睨み付けたのは、仮面ライダーと異なる鋼鉄の戦士だった。
爆風と共に吹っ飛んだ先、追い打ちとばかりレーザーが次々撃ち込まれる。
引力操作機能を使い、我が身を強引に起こし避ける最中。
視覚センサーが睨み付けたのは、仮面ライダーと異なる鋼鉄の戦士だった。
「わざわざテメェに反撃させてやるかよ」
小さく零し、トリガーを幾度も引くのはヴェルデバスターガンダムを装着した龍園。
テレビ局跡地を訪れた際、ゼインに関する情報を聞いていたのは幸いだ。
腹部の機械でカードを裁断後、技の発動や武器の召喚に繋げる。
必須となる工程が分かっていれば、妨害に出るタイミングは見極めが可能。
二丁装備のビームライフルを連結し、長距離射程に適した連装キャノンモードでアクセルを援護。
跳び退き逃れようとしても無駄だ、右肩部のガンランチャーが火を吹き強引にその場へ留める。
テレビ局跡地を訪れた際、ゼインに関する情報を聞いていたのは幸いだ。
腹部の機械でカードを裁断後、技の発動や武器の召喚に繋げる。
必須となる工程が分かっていれば、妨害に出るタイミングは見極めが可能。
二丁装備のビームライフルを連結し、長距離射程に適した連装キャノンモードでアクセルを援護。
跳び退き逃れようとしても無駄だ、右肩部のガンランチャーが火を吹き強引にその場へ留める。
そこへ斬り掛かるはアクセル、脳天を叩き割らんとエンジンブレードが振り下ろされる。
天穿剣を呑気に拾う余裕はない、ロトの剣を装備し再び二刀流スタイルへ。
双剣を交差し防御、ゴルドゼインのパワーを以てすれば押し返すのは難しくない。
その筈が、頭上より掛かる重さにスーツで覆った腕が悲鳴を上げた。
天穿剣を呑気に拾う余裕はない、ロトの剣を装備し再び二刀流スタイルへ。
双剣を交差し防御、ゴルドゼインのパワーを以てすれば押し返すのは難しくない。
その筈が、頭上より掛かる重さにスーツで覆った腕が悲鳴を上げた。
『ぐぅううう……っ!この脳筋が……!』
データバンクへ保存済の仮面ライダーアクセルの基本スペック値を、どう考えても上回っている。
当然の話だ、此度の変身者は術師殺しの伏黒甚爾。
生身でさえ魔人の領域へ鎮座する男が、肉体機能を一切損なわずガイアメモリの恩恵を受ければどうなるか。
防御を崩し、胴へ斜め一文字を描いたのが何よりの答え。
飛び散る火花は、仮に血であったら致死量レベルは確実。
追撃されては叶わぬと、距離を取るも鬼ごっこはアクセルの趣味じゃあない。
当然の話だ、此度の変身者は術師殺しの伏黒甚爾。
生身でさえ魔人の領域へ鎮座する男が、肉体機能を一切損なわずガイアメモリの恩恵を受ければどうなるか。
防御を崩し、胴へ斜め一文字を描いたのが何よりの答え。
飛び散る火花は、仮に血であったら致死量レベルは確実。
追撃されては叶わぬと、距離を取るも鬼ごっこはアクセルの趣味じゃあない。
『UNICORN!MAXIMAM DRIVE!』
放出されたエネルギーが渦を巻き、刀身に付与。
削りながら標的を貫く剣で、悪趣味なベルトを破壊しゲームセットだ。
逃がしはしないし外しもしない、伸ばした腕が敵の腹部に吸い込まれ、
削りながら標的を貫く剣で、悪趣味なベルトを破壊しゲームセットだ。
逃がしはしないし外しもしない、伸ばした腕が敵の腹部に吸い込まれ、
「――――――あ?」
猛烈な違和感に動きが鈍り、理由は即座に判明。
自身の体を見やると、赤い重厚な装甲は影も形も存在しない。
仕事用の服を身に付けた、生身の己がいる。
ついでに言うと、装着していたアクセルドライバーがメモリ共々消失。
変身解除した覚えはない、仮に破壊されたらその場合でも気付くだろうに。
自身の体を見やると、赤い重厚な装甲は影も形も存在しない。
仕事用の服を身に付けた、生身の己がいる。
ついでに言うと、装着していたアクセルドライバーがメモリ共々消失。
変身解除した覚えはない、仮に破壊されたらその場合でも気付くだろうに。
不可思議な現象にはさしもの甚爾も、僅かながら隙を晒す。
2秒にも満たぬ短さだが、敵の反撃を許すには釣りが来る程に十分過ぎる。
2秒にも満たぬ短さだが、敵の反撃を許すには釣りが来る程に十分過ぎる。
『睡眠!』
『封印!』
『封印!』
「っ!テメ――」
エンジンブレードを振り被るも、襲い来る強烈な睡魔で狙いが外れた。
間髪入れずに身動きを完全に封じられ、意識は外界と断絶。
煙のように消え去った甚爾が、一体何処へ行ったのか。
ドライバーに読み砕かせるのとは別種のカードを持つ、ゴルドゼインだけが知っている。
間髪入れずに身動きを完全に封じられ、意識は外界と断絶。
煙のように消え去った甚爾が、一体何処へ行ったのか。
ドライバーに読み砕かせるのとは別種のカードを持つ、ゴルドゼインだけが知っている。
『フン!いらぬ手間ばかりを掛けさせおって……だがまあいい、猿は猿らしく檻に閉じ込められるのが似合いだ』
先の乱入時にも使った時間停止(ポーズ)を発動し、どうにか危機を逃れるのに成功。
如何に甚爾と言えども、鼓動を止めた時の中には入門不可能。
再度斬られる前に、デイパック内へ確保しておいたエナジーアイテムで完封。
睡眠で動きを鈍らせ、二重に封印し手も足も出ない状態へ追いやったのだ。
如何に甚爾と言えども、鼓動を止めた時の中には入門不可能。
再度斬られる前に、デイパック内へ確保しておいたエナジーアイテムで完封。
睡眠で動きを鈍らせ、二重に封印し手も足も出ない状態へ追いやったのだ。
(当初の予定は狂ったが、こいつの確保が済んだなら問題無いな)
メラへの対策の一環で、利用できる駒で甚爾を雇うつもりだったが交渉は決裂。
ならば予備のインナーフレームとして、手元に置くのを決めた。
単純な運動能力だけでも、綾小路を凌駕する優秀な道具だ。
いざとなったら今の肉体の令呪を使い切り、存分に利用し尽くした上で甚爾に乗り換えるのも悪くない手だろう。
ならば予備のインナーフレームとして、手元に置くのを決めた。
単純な運動能力だけでも、綾小路を凌駕する優秀な道具だ。
いざとなったら今の肉体の令呪を使い切り、存分に利用し尽くした上で甚爾に乗り換えるのも悪くない手だろう。
『さて、残るはゴミ掃除か』
この場の敵陣営で、最も警戒すべき男は自身の手の中。
他は社会の構造をロクに知らないガキと、半端以下の力しか持たない二人組。
手早く片付け支給品を確保、ライダーに変身させゼインカードを増やす為の贄に使ってやる。
他は社会の構造をロクに知らないガキと、半端以下の力しか持たない二人組。
手早く片付け支給品を確保、ライダーに変身させゼインカードを増やす為の贄に使ってやる。
「何やってんだアイツ……!」
いきなり変身が解かれたと思えば、自分が見てる先で消されてしまった。
甚爾の消失へ困惑と焦燥が顔を出すも、状況は落ち着くのを待たない。
現にどうだ、敵はこちらを次の標的と決めた後。
甚爾の消失へ困惑と焦燥が顔を出すも、状況は落ち着くのを待たない。
現にどうだ、敵はこちらを次の標的と決めた後。
<バロン!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
ドライバーがまた一つ、ライダーの歴史を読み砕く。
細かく断たれたカードが全て落ちる前に、右手へ新たな得物を装備。
果実を模した槍、バナスピアーを地面に突き刺す。
距離が開いていても無問題、龍園の足元からエネルギー体の巨大バナナが複数突き出た。
細かく断たれたカードが全て落ちる前に、右手へ新たな得物を装備。
果実を模した槍、バナスピアーを地面に突き刺す。
距離が開いていても無問題、龍園の足元からエネルギー体の巨大バナナが複数突き出た。
「ぐぉっ!?」
装甲越しに痛みが走り、ダメージを知らせるアラームが響く。
大破こそ免れるも何一つ安堵出来ない、突っ立っていれば追撃を受けるだけだ。
ビームライフルの連結を解き、二丁を撃ちながら後退へ動き出す。
尤も、ゴルドゼイン相手には一手遅かったが。
大破こそ免れるも何一つ安堵出来ない、突っ立っていれば追撃を受けるだけだ。
ビームライフルの連結を解き、二丁を撃ちながら後退へ動き出す。
尤も、ゴルドゼイン相手には一手遅かったが。
『すっトロいんだよ愚図がぁッ!!』
ダメージに怯んだその瞬間、既に疾走し龍園の懐へ潜り込んだ。
ロックシードのエネルギーを纏った長得物を一閃、ビームライフルを叩き割る。
無手になったからといって、手心を加える性根に非ず。
バナスピアーを投げ捨て、すかさず次のカードを装填し裁断。
ロックシードのエネルギーを纏った長得物を一閃、ビームライフルを叩き割る。
無手になったからといって、手心を加える性根に非ず。
バナスピアーを投げ捨て、すかさず次のカードを装填し裁断。
<ジャマトライダー!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
片腕から放った触手で絡め取り、相手の抵抗を封じる。
MSの機動力を使えば引き千切るのは困難でなく、まして肩部の武装を撃ち反撃に出るのも不可能じゃない。
MSの機動力を使えば引き千切るのは困難でなく、まして肩部の武装を撃ち反撃に出るのも不可能じゃない。
『させると思ったのか間抜けが!』
「がっ……!?」
「がっ……!?」
メダジャリバーを力任せに打ち付け、両肩の武装を破壊。
破損個所が内部モニターに表示されるが、意識を割いてなどいられない。
出来の悪いペットを折檻するように、幾度もメダジャリバーが振り下ろされる。
砕け散り部品が散らばる度、龍園にも少なくないダメージが発生。
破損個所が内部モニターに表示されるが、意識を割いてなどいられない。
出来の悪いペットを折檻するように、幾度もメダジャリバーが振り下ろされる。
砕け散り部品が散らばる度、龍園にも少なくないダメージが発生。
『仕切りたがりのちっぽけなガキが!この私を!見下ろして!タダで済むと思ったのかぁっ!!!』
渾身の一振りで装甲を叩き割るも、まだ終わりじゃない。
触手を自身の腕に巻き付け、破壊力を引き上げた一撃を放つ。
咄嗟に両腕で防御に出ようとするが、ゴルドゼインの拳の到達のが速い。
空気の抜けた風船のように吹き飛んで、アスファルトへ転がり遂にMSにも限界が来た。
触手を自身の腕に巻き付け、破壊力を引き上げた一撃を放つ。
咄嗟に両腕で防御に出ようとするが、ゴルドゼインの拳の到達のが速い。
空気の抜けた風船のように吹き飛んで、アスファルトへ転がり遂にMSにも限界が来た。
「クソ……野郎が……!」
生身へ戻った龍園は、全身を苛む鈍痛へ悪態を漏らす。
スティールを使い全身硬化が間に合い、致命傷こそ避ける事は出来た。
されどノーダメージとはいかず、体中を不快な痛みが駆け巡る真っ最中。
歯を食い縛って立ち上がり、落ちた起動鍵へ手を伸ばし、
スティールを使い全身硬化が間に合い、致命傷こそ避ける事は出来た。
されどノーダメージとはいかず、体中を不快な痛みが駆け巡る真っ最中。
歯を食い縛って立ち上がり、落ちた起動鍵へ手を伸ばし、
蟻を潰すように、呆気なく踏み砕かれた。
『んん?ゴミでも踏んだかぁ?』
わざとらしく呆けながらも、踵で執拗に砕く。
自身を不愉快にさせた小僧を、逆にコケにする爽快感でストレスを発散。
歯噛みする龍園の胸倉を掴み、間近で生意気な顔を拝んでやる。
自身を不愉快にさせた小僧を、逆にコケにする爽快感でストレスを発散。
歯噛みする龍園の胸倉を掴み、間近で生意気な顔を拝んでやる。
「ぐっ……!」
『理解出来たか?馬鹿の分際で私に楯突く、自分の愚かさを。だがそんな馬鹿でも使い道はある、光栄に思え』
『理解出来たか?馬鹿の分際で私に楯突く、自分の愚かさを。だがそんな馬鹿でも使い道はある、光栄に思え』
片手には甚爾から奪った変身ツール、アクセルドライバー。
カヨコにやったのと同じだ、仮面ライダーに変身させて殺す。
既に使用済のアクセルのカードを再補充し、憎たらしい小僧も消せて一石二鳥。
変身が完了次第、仮面越しに顔面を鉄拳でぶち抜いてやろう。
カヨコにやったのと同じだ、仮面ライダーに変身させて殺す。
既に使用済のアクセルのカードを再補充し、憎たらしい小僧も消せて一石二鳥。
変身が完了次第、仮面越しに顔面を鉄拳でぶち抜いてやろう。
「はっ……笑えるぜ、テメェ程度が支配者気取りなんざよ」
『何ィ?今何と言った?』
『何ィ?今何と言った?』
ドライバーを装着させる手が止まり、至近距離で凄む。
聞き捨てならない事をほざいた当の相手は、自身の命が脅かされるこの状況で。
死への恐怖が宿らない、ありったけの嘲笑を浮かべた。
聞き捨てならない事をほざいた当の相手は、自身の命が脅かされるこの状況で。
死への恐怖が宿らない、ありったけの嘲笑を浮かべた。
「元いた場所で、どんだけ偉かったか知らねぇが……テメェ“程度”の天才、ここじゃ珍しくもなんでもねぇ」
起動鍵やライダーの変身ツール等、現代科学の枠を超越した数々の道具。
運営がお気に入りに選ぶだけの能力と、帝国相手に渡り合った頭脳を持つブリタニアの皇帝。
高育校という箱庭だけでは知る事の出来なかった、未知の力や強者達。
我が身で恐怖を味わった黒い神と、その神をも超える神殺し。
それらに比べれば目の前のデータの塊など、まるで恐怖を感じられない。
運営がお気に入りに選ぶだけの能力と、帝国相手に渡り合った頭脳を持つブリタニアの皇帝。
高育校という箱庭だけでは知る事の出来なかった、未知の力や強者達。
我が身で恐怖を味わった黒い神と、その神をも超える神殺し。
それらに比べれば目の前のデータの塊など、まるで恐怖を感じられない。
「自分が一等賞じゃなけりゃ気が済まない、どこにでもいるアホガキと一緒だ……器じゃねぇんだよ、テメェ如きはよぉ……!」
『この――クソガキがぁあああああああああああああっ!!!』
『この――クソガキがぁあああああああああああああっ!!!』
足りないのだ、蛮野程度の小物では。
無慈悲な拳を幾度も振り下ろし、己の驕りを木っ端微塵に砕いた。
綾小路清隆へ抱いた際の恐怖心なんて、こいつからは欠片も感じられない。
無慈悲な拳を幾度も振り下ろし、己の驕りを木っ端微塵に砕いた。
綾小路清隆へ抱いた際の恐怖心なんて、こいつからは欠片も感じられない。
綾小路に寄生しなければ、一発殴ることすら出来ない鉄屑なんぞに。
くれてやる命は無い、個性を発動し右手を鋼鉄に変える。
この一撃がまともな傷になるか、小難しく考えての攻撃じゃない。
もっとシンプルに、『気に入らない』という動機一つで最後まで足掻くだけだ。
くれてやる命は無い、個性を発動し右手を鋼鉄に変える。
この一撃がまともな傷になるか、小難しく考えての攻撃じゃない。
もっとシンプルに、『気に入らない』という動機一つで最後まで足掻くだけだ。
ゴルドゼインもまた、鎮静へ向かいつつあった怒りが再熱。
頭脳も強さも、取るに足らない小僧の分際で何度己を下に見れば気が済む。
アクセルに変身させ仕留めるつもりだったが、予定変更だ。
徹底的に痛め付けて、後悔を味わせねば憤怒は治まりそうもなかった。
頭脳も強さも、取るに足らない小僧の分際で何度己を下に見れば気が済む。
アクセルに変身させ仕留めるつもりだったが、予定変更だ。
徹底的に痛め付けて、後悔を味わせねば憤怒は治まりそうもなかった。
『身の程を知れ!虫けらが……!!』
蟻の一噛みに等しい拳を、あえて食らってやりはしない。
まずはその手を握り潰し、苦悶の声を響かせてやる。
どこまでも自分の為の怒りで、龍園にとっての地獄が始まる――
まずはその手を握り潰し、苦悶の声を響かせてやる。
どこまでも自分の為の怒りで、龍園にとっての地獄が始まる――
「ドドド黒龍剣!!」
正にその時だ。
黄金の悪魔へ抗う、今宵最後の戦士が参戦を果たしたのは。
黄金の悪魔へ抗う、今宵最後の戦士が参戦を果たしたのは。
| 182:TRASH CANDY(中編) | 投下順 | 182:Reckless fire |
| 時系列順 | ||
| 十条姫和 | ||
| アンク | ||
| 前坂隆二 | ||
| 十条姫和 | ||
| 龍園翔 | ||
| 伏黒甚爾 | ||
| 水神小夜 | ||
| 綾小路清隆 | ||
| 蛮野天十郎 | ||
| グラファイト |