◆
時は二回目の定時放送が行われた直後に遡る。
禪院家にて腰を下ろし、暫しの休息を挟みつつグラファイトもホットラインを確認。
運営側の一人による暴挙に関しての、羂索の謝罪に始まり。
禁止エリアやアプリの追加機能の説明で、今回の通達事項は終了。
禪院家にて腰を下ろし、暫しの休息を挟みつつグラファイトもホットラインを確認。
運営側の一人による暴挙に関しての、羂索の謝罪に始まり。
禁止エリアやアプリの追加機能の説明で、今回の通達事項は終了。
「運営も一枚岩ではない、か」
細かい理由こそ語られなかったが、デスゲームを仕組んだ三人の賢者。
内の一人、SAOの生みの親である茅場晶彦のNPCへの降格。
運営に関する方針で、衝突でも起きたか。
一体全体、誰を殺す為に暴走とも取れる動きに出たのか。
何にせよ、ゲームマスターとしても度の過ぎた越権行為があったのは明らか。
なあなあで済ませればプレイヤーの不信を招き、場合によっては“乗った側”のゲーム放棄が起きかねない。
そういった意味では、羂索の迅速な対応は運営側として間違いじゃないだろう。
内の一人、SAOの生みの親である茅場晶彦のNPCへの降格。
運営に関する方針で、衝突でも起きたか。
一体全体、誰を殺す為に暴走とも取れる動きに出たのか。
何にせよ、ゲームマスターとしても度の過ぎた越権行為があったのは明らか。
なあなあで済ませればプレイヤーの不信を招き、場合によっては“乗った側”のゲーム放棄が起きかねない。
そういった意味では、羂索の迅速な対応は運営側として間違いじゃないだろう。
茅場の降格処分は多少の驚きこそあったが、長続きはしない。
付け加えるなら、他の情報もグラファイトの方針を揺るがすものに非ず。
付け加えるなら、他の情報もグラファイトの方針を揺るがすものに非ず。
ゼインやコルファウスメットの退場も、少しばかり意外には感じられた。
共に相応の実力者、特に後者は運営肝入りの特別個体。
だが自分が出会ったプレイヤーとて、強者と呼ぶに相応しい者は少なくない。
五道化であっても後れを取り、敗北に追いやられたとて何も不思議はなかった。
神聖な戦いを穢すゼインを自分の手で倒せなかった事に、不満が一切ない。
と言えば嘘になるも、延々と引き摺っても仕方なかろう。
共に相応の実力者、特に後者は運営肝入りの特別個体。
だが自分が出会ったプレイヤーとて、強者と呼ぶに相応しい者は少なくない。
五道化であっても後れを取り、敗北に追いやられたとて何も不思議はなかった。
神聖な戦いを穢すゼインを自分の手で倒せなかった事に、不満が一切ない。
と言えば嘘になるも、延々と引き摺っても仕方なかろう。
追加クエストに関しても同様。
本物の檀正宗ならまだしも、NPCのクロノスに特別深く思うものはなく。
レベル10億という、一周回って馬鹿に思える程の数字を設定されたガシャットは初見だが。
“あの”檀黎斗が開発に関わってると考えれば、むしろ納得がある。
パラドを始め、デスゲームへ抗うプレイヤーならクエスト攻略へ挑むだろう。
生憎自分の望みは敵キャラクターとして戦い抜くこと、袂を別った友と同じ道は歩まない。
本物の檀正宗ならまだしも、NPCのクロノスに特別深く思うものはなく。
レベル10億という、一周回って馬鹿に思える程の数字を設定されたガシャットは初見だが。
“あの”檀黎斗が開発に関わってると考えれば、むしろ納得がある。
パラドを始め、デスゲームへ抗うプレイヤーならクエスト攻略へ挑むだろう。
生憎自分の望みは敵キャラクターとして戦い抜くこと、袂を別った友と同じ道は歩まない。
結局のところ、基本となる方針はこれまでと一切変わらない。
コンディションも万全であり、定時放送も確認した以上は禪院家に留まる理由も消滅。
では何処へ向かうかだが、暫し考えた末に近場のランドマークの探索を決定。
コンディションも万全であり、定時放送も確認した以上は禪院家に留まる理由も消滅。
では何処へ向かうかだが、暫し考えた末に近場のランドマークの探索を決定。
(放送で茅場が潰したイベントが、具体的にどこで起きるかは言わなかった。だが、バグスターウイルスの解毒となると……)
思い当たる候補は一つ、幻夢コーポレーションしかない。
運営は殺し合いにゲームの要素を少なからず盛り込んでいる、となるとだ。
各エリアのランドマークでも何らかの、攻略を有利に進めるイベントが設定されてもおかしくはない。
グラファイト自身は積極的に挑む気はないが、他のプレイヤーは別。
戦力強化を狙って訪れた者が、自身のお眼鏡に適う戦士なら戦闘を仕掛け。
仮にイベント戦へ自身が巻き込まれたら、その時はその時。
遊戯十代のデッキのように、戦士にとって必須の装備をこちらで確保してから本人に渡し。
改めて、戦いへ臨むのは十分にありだ。
運営は殺し合いにゲームの要素を少なからず盛り込んでいる、となるとだ。
各エリアのランドマークでも何らかの、攻略を有利に進めるイベントが設定されてもおかしくはない。
グラファイト自身は積極的に挑む気はないが、他のプレイヤーは別。
戦力強化を狙って訪れた者が、自身のお眼鏡に適う戦士なら戦闘を仕掛け。
仮にイベント戦へ自身が巻き込まれたら、その時はその時。
遊戯十代のデッキのように、戦士にとって必須の装備をこちらで確保してから本人に渡し。
改めて、戦いへ臨むのは十分にありだ。
尤も、ここ数時間の収穫のなさを思えば。
いざ辿り着いたが無駄足に終わる、といった可能性もゼロじゃない。
その場合は瞬間移動を使い、別の戦場へ赴けばいい。
いざ辿り着いたが無駄足に終わる、といった可能性もゼロじゃない。
その場合は瞬間移動を使い、別の戦場へ赴けばいい。
と、考えを纏めてやって来たはいいものの。
悪い方の予感が的中し、最早何度目になるかも忘れたため息を零す羽目になった。
悪い方の予感が的中し、最早何度目になるかも忘れたため息を零す羽目になった。
「幸運のエナジーアイテムでも欲しくなってくるな……」
半ば本気めいた独り言は、無人の水族館内に虚しく溶けて消える。
何者かが訪れた痕跡こそ随所に見られるも、肝心の参加者は既に発った後。
NPCの残骸と、喧騒にも素知らぬ顔で水槽を泳ぐ海洋生物。
人語を発さぬそれらを眺め、もう一度ため息を吐く。
何者かが訪れた痕跡こそ随所に見られるも、肝心の参加者は既に発った後。
NPCの残骸と、喧騒にも素知らぬ顔で水槽を泳ぐ海洋生物。
人語を発さぬそれらを眺め、もう一度ため息を吐く。
付近のエリアでまだ調べていないのは、南東に設置された霊園くらいか。
だがそこでもロクな収穫が得られなかったら、ただの散歩で時間を消費したも同じ。
やはり探索を打ち切り、自身が求める戦士の元へ移動するべきだろう。
だがそこでもロクな収穫が得られなかったら、ただの散歩で時間を消費したも同じ。
やはり探索を打ち切り、自身が求める戦士の元へ移動するべきだろう。
霊園に行かない選択を取った以上は、瞬間移動を発動すべく意識を集中。
再戦を特に望むのは二人、天与の暴君と美食殿の魔導師。
どちらにすべきかと考えた末、先に出会ったのもあって前者を選択。
水槽内から聞こえる小さな音もシャットアウト、生身でバグスターの自分と渡り合った戦士を鮮明に思い浮かべ、
再戦を特に望むのは二人、天与の暴君と美食殿の魔導師。
どちらにすべきかと考えた末、先に出会ったのもあって前者を選択。
水槽内から聞こえる小さな音もシャットアウト、生身でバグスターの自分と渡り合った戦士を鮮明に思い浮かべ、
「む……」
肌を叩く闘争の熱気と、鼓膜を劈く激突音。
弾かれたように立ち上がり、近場で発生する戦闘へと近付く。
そこで目にしたのは、黄金のボディを持つ仮面ライダーらしき者。
ハイパームテキガシャットを使ったエグゼイドと違い、どこかドス黒さの混じった輝きだ。
しかし驚くべきはカラーリングや細部こそ異なるも、既に退場となったプレイヤー。
ゼインと同じ姿なのだから、さしものグラファイトも首を傾げる。
弾かれたように立ち上がり、近場で発生する戦闘へと近付く。
そこで目にしたのは、黄金のボディを持つ仮面ライダーらしき者。
ハイパームテキガシャットを使ったエグゼイドと違い、どこかドス黒さの混じった輝きだ。
しかし驚くべきはカラーリングや細部こそ異なるも、既に退場となったプレイヤー。
ゼインと同じ姿なのだから、さしものグラファイトも首を傾げる。
(運営の通達に誤りがあった。いや、今更そのようなミスをしでかすか?)
外見こそ色以外は酷似しているも、冷静に観察するとすぐに違うと分かった。
超然とし無機質な印象の強い救世主と異なり、アレは喚き散らす激情家。
そのゼインと似て非なるナニカは、一人の参加者を手に掛けようとしている。
CRのドクター達と違い、人助けで飛び込む気は皆無。
されど、絶体絶命の危機に陥って尚抗うことを止めない男を。
戦士と呼ぶに相応しい姿と、ゼインとは別ベクトルで神聖なる戦場を穢す黄金の俗物を見たとあれば。
己が何をやるかは、決まったも同然。
肝心の甚爾が見当たらない疑問も、奥底へ一度仕舞う。
超然とし無機質な印象の強い救世主と異なり、アレは喚き散らす激情家。
そのゼインと似て非なるナニカは、一人の参加者を手に掛けようとしている。
CRのドクター達と違い、人助けで飛び込む気は皆無。
されど、絶体絶命の危機に陥って尚抗うことを止めない男を。
戦士と呼ぶに相応しい姿と、ゼインとは別ベクトルで神聖なる戦場を穢す黄金の俗物を見たとあれば。
己が何をやるかは、決まったも同然。
肝心の甚爾が見当たらない疑問も、奥底へ一度仕舞う。
「培養!」
『INFECTION!』
『Let's GAME!BAD GAME!DEAD GAME!What's a NAME!?』
『THE BUGSTAR!』
パッド型デバイス、ガシャコンバグバイザーを操作し人の皮を脱ぎ捨てる。
火炎が戦士の肉体を形成、紅蓮の龍が降臨。
二刃の得物へ溢れんばかりのエネルギーを流し込み、豪快に振るう。
黒き刃の飛来へ気付いた時にはもう、黄金の悪魔は切り裂かれていた。
火炎が戦士の肉体を形成、紅蓮の龍が降臨。
二刃の得物へ溢れんばかりのエネルギーを流し込み、豪快に振るう。
黒き刃の飛来へ気付いた時にはもう、黄金の悪魔は切り裂かれていた。
○
「あ……?」
振り上げた拳のぶつけ先を失い、尻もちを付いた龍園は何が起きたかサッパリだ。
自分が速いか相手が先か、互いに殴り掛かったそのタイミングで。
ゴルドゼインから突如火花が散り、派手に吹き飛ばされた。
自分を掴んでいた手もその時の衝撃で離し、こうして地べたに座り込む体勢へ。
自分が速いか相手が先か、互いに殴り掛かったそのタイミングで。
ゴルドゼインから突如火花が散り、派手に吹き飛ばされた。
自分を掴んでいた手もその時の衝撃で離し、こうして地べたに座り込む体勢へ。
「また会ったな。伏黒甚爾は見当たらんが……」
「っ!テメェは……」
「っ!テメェは……」
双刃を携えた異形の戦士を、知らないとは言えない。
最初の放送が始まって間もない頃、甚爾と一戦交えたプレイヤー。
グラファイトの登場へ目を剥く龍園だが、向こうは視線を今しがた攻撃した者へ固定。
釣られて同じ方向を見やれば、怒り心頭で立ち上がるゴルドゼインがいる。
最初の放送が始まって間もない頃、甚爾と一戦交えたプレイヤー。
グラファイトの登場へ目を剥く龍園だが、向こうは視線を今しがた攻撃した者へ固定。
釣られて同じ方向を見やれば、怒り心頭で立ち上がるゴルドゼインがいる。
『おのれぇぇ……!!どこの馬鹿かは知らんが、ふざけた真似をしてくれたなぁ……っ!』
「やはりゼインではないか。どの道、俺のやる事は変わらんがな」
「やはりゼインではないか。どの道、俺のやる事は変わらんがな」
荒々しい言動といい、自分に見覚えがないかの態度といい。
予想通り敵はゼインに非ず、されど排除すべき対象であるのに変わりはない。
戦士の戦いを穢す輩は、この手でゲームオーバーへ追いやるまで。
予想通り敵はゼインに非ず、されど排除すべき対象であるのに変わりはない。
戦士の戦いを穢す輩は、この手でゲームオーバーへ追いやるまで。
「どういうつもりだ……?今になって、俺らに付く気にでもなったってのか?」
「それこそあり得んな。俺は龍戦士グラファイト、お前達人類の敵であるバグスターだ」
「それこそあり得んな。俺は龍戦士グラファイト、お前達人類の敵であるバグスターだ」
パラドやポッピーと違い、自分が人間と共に生きる道を選ぶ日は永劫来ない。
選んでしまったら、敵キャラクターである己自身の否定に他ならないのだから。
龍園と手を組む気はない、戦う以外の関係を結ぶ気だって皆無。
選んでしまったら、敵キャラクターである己自身の否定に他ならないのだから。
龍園と手を組む気はない、戦う以外の関係を結ぶ気だって皆無。
「だが真っ先に打ち倒すべきは奴だ。奴を野放しにし、戦士の戦場に泥を塗られるのは看破出来ん」
バルバトスやゼインの時と同じだ、放って置けば必ずいらぬ横槍を入れるのは間違いない。
真剣勝負の果ての死ではなく、卑劣な輩の妨害で己が認めた戦士が力尽きるなど認めてたまるか。
敵キャラクターとしての闘争に拘りを持つからこそ、優先順位を見誤らないのがグラファイトだ。
真剣勝負の果ての死ではなく、卑劣な輩の妨害で己が認めた戦士が力尽きるなど認めてたまるか。
敵キャラクターとしての闘争に拘りを持つからこそ、優先順位を見誤らないのがグラファイトだ。
「貴様の正体が何であれ、ゼインと同じ場所へ送ってやろう!」
『この私をあのクズと同列に扱うだとぉ……!?度し難いぞ貴様ァッ!』
『この私をあのクズと同列に扱うだとぉ……!?度し難いぞ貴様ァッ!』
いきなり現れ攻撃を加えた挙句、既に亡きデータの残骸の名を出された
笑って見過ごす選択は、あっという間に消滅。
役に立たない道具に価値はないが、楯突き苛立たせる馬鹿はそれよりも更に下。
自分に余計な手間を取らせることが如何に愚行かを、まるで理解していない。
であれば掛ける言葉は無し、逃れられない死をくれてやろう。
笑って見過ごす選択は、あっという間に消滅。
役に立たない道具に価値はないが、楯突き苛立たせる馬鹿はそれよりも更に下。
自分に余計な手間を取らせることが如何に愚行かを、まるで理解していない。
であれば掛ける言葉は無し、逃れられない死をくれてやろう。
<滅!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
一人の少女の死と引き換えに得たカードを裁断、仮面ライダー滅の力を付与。
蠍の尾を模した伸縮刺突ユニットを脚部に巻き付けながら、標的へと急接近。
正史においては仮面ライダーバルカンを一撃で下した、高威力の蹴りを叩き込む。
靴底が胴を叩き、溜め込んだ破壊のエネルギーが内部を喰い破る。
蠍の尾を模した伸縮刺突ユニットを脚部に巻き付けながら、標的へと急接近。
正史においては仮面ライダーバルカンを一撃で下した、高威力の蹴りを叩き込む。
靴底が胴を叩き、溜め込んだ破壊のエネルギーが内部を喰い破る。
「この程度の攻撃、片腹痛いぞっ!!」
『なにぃっ!?』
『なにぃっ!?』
思い描いた光景は、グラファイトが平然と脚を掴んだことで儚い妄想と化す。
引き寄せるや顔面を鉄拳が直撃、脳が揺さぶられ平衡感覚を失うのも一瞬。
視覚センサーへ横薙ぎに振るった双牙が映り、回避行動へ急ぎ出る。
引力操作で、見えない手に引っ張られるように後方へ跳ぶ。
逃がさぬと距離を詰めるグラファイトへ、そっちが飛び込むなら好都合と嗤いを零す。
弓型アタッシュウェポン、アタッシュアローが光矢を発射。
斬り落とすも僅かに生じた猶予を無駄にせず、ドライバーを操作。
引き寄せるや顔面を鉄拳が直撃、脳が揺さぶられ平衡感覚を失うのも一瞬。
視覚センサーへ横薙ぎに振るった双牙が映り、回避行動へ急ぎ出る。
引力操作で、見えない手に引っ張られるように後方へ跳ぶ。
逃がさぬと距離を詰めるグラファイトへ、そっちが飛び込むなら好都合と嗤いを零す。
弓型アタッシュウェポン、アタッシュアローが光矢を発射。
斬り落とすも僅かに生じた猶予を無駄にせず、ドライバーを操作。
<ゴッドネスパニッシュメントォォォォ!!>
プログライズキーのエネルギーを最大まで引き出し、打撃の強化に利用。
ゼインカードを用いない、神が下す裁き。
金色を纏った鉄拳が突き進み、愚かにも歯向かった罪人へ罰を与える。
ゼインカードを用いない、神が下す裁き。
金色を纏った鉄拳が突き進み、愚かにも歯向かった罪人へ罰を与える。
「そんな欲に浸かり切った拳で、俺を倒せるものかっ!」
『ぐごぉっ!?お、おのれ……!』
『ぐごぉっ!?お、おのれ……!』
神を気取る悪魔の一撃を跳ね除け、反対に龍戦士の拳が炸裂。
火炎を纏いし殴打が捻じ込まれ、輝く装甲を軋ませる。
あらん限り罵りたい衝動が湧き上がるも、双刃を振り被ったグラファイトを見ては引っ込めざるを得ない。
火炎を纏いし殴打が捻じ込まれ、輝く装甲を軋ませる。
あらん限り罵りたい衝動が湧き上がるも、双刃を振り被ったグラファイトを見ては引っ込めざるを得ない。
<エビル!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
五十嵐家の次男に宿る悪魔、カゲロウが変身する戦士。
仮面ライダーエビルの主武装たる剣を召喚。
バットスタンプのみならず、マイナスエネルギーも力に変換し刀身に付与
青緑色の光刃を生成、身の丈を超えるサイズとなって飛来。
屈強な肉体を焼き潰される末路を、覆せるか否か。
仮面ライダーエビルの主武装たる剣を召喚。
バットスタンプのみならず、マイナスエネルギーも力に変換し刀身に付与
青緑色の光刃を生成、身の丈を超えるサイズとなって飛来。
屈強な肉体を焼き潰される末路を、覆せるか否か。
「ドドドド黒龍剣!」
無論、答えは前者だ。
先程斬り飛ばした時以上の、威力と規模の黒刃を放つ。
ドラゴナイトハンターZガシャットを刺し、進化した時から使い続けた技だが。
レベル上限をも超えた今となっては、威力も当時の比じゃあない。
陰の悪魔の刃を紅蓮龍の刃が砕き、尚も止まらずゴルドゼインへ牙を剥く。
マントを靡かせ躱すが、黒刃を凌げた安堵など微塵も抱けない。
先程斬り飛ばした時以上の、威力と規模の黒刃を放つ。
ドラゴナイトハンターZガシャットを刺し、進化した時から使い続けた技だが。
レベル上限をも超えた今となっては、威力も当時の比じゃあない。
陰の悪魔の刃を紅蓮龍の刃が砕き、尚も止まらずゴルドゼインへ牙を剥く。
マントを靡かせ躱すが、黒刃を凌げた安堵など微塵も抱けない。
(忌々しいがこいつは雑魚なんかじゃあない!伏黒を封じた傍から、何故こんな奴が邪魔しに現れる!?)
今は亡き三人の規格外と、残る最後にして最強のプレイヤー。
四凶と称された者達には及ばず、されどグラファイトの実力は間違いなく上位に位置する。
ゲムデウスウイルスに適合し、レベル概念を突破した最上位のバグスター。
それこそが今の龍戦士であるが故に、ゴルドゼインの手札が次から次へと真っ向より叩き潰される。
四凶と称された者達には及ばず、されどグラファイトの実力は間違いなく上位に位置する。
ゲムデウスウイルスに適合し、レベル概念を突破した最上位のバグスター。
それこそが今の龍戦士であるが故に、ゴルドゼインの手札が次から次へと真っ向より叩き潰される。
甚爾を封印し、思惑通りに事が進む筈が台無しだ。
目の前の現実を呪っても状況に変化は無し、チマチマとカードの裁断を続けても無駄に消費されるだけ。
こうなってはもう仕方あるまいと、己を強引に納得させて。
インナーフレームに宿る切札、令呪の使用に踏み切った。
目の前の現実を呪っても状況に変化は無し、チマチマとカードの裁断を続けても無駄に消費されるだけ。
こうなってはもう仕方あるまいと、己を強引に納得させて。
インナーフレームに宿る切札、令呪の使用に踏み切った。
『KAMEN RIDE KNIGHT SURVIVE!』
『KAMEN RIDE BEAST HYPER!』
『KAMEN RIDE BRAVE LEAGCY GAMER!』
令呪の影響でランクアップしたゼインカードを、三枚一気に使用。
ディエンドライバーの引き金を引き、強化形態に進化させた戦士を従える。
二体の騎士と、野獣を名に冠する魔法使い。
青い装甲のライダー達はともかく、純白の甲冑を纏った剣士は偶然にもグラファイトの因縁の相手。
ディエンドライバーの引き金を引き、強化形態に進化させた戦士を従える。
二体の騎士と、野獣を名に冠する魔法使い。
青い装甲のライダー達はともかく、純白の甲冑を纏った剣士は偶然にもグラファイトの因縁の相手。
「クロノスの次はそこの俗物に従属させられるか、ブレイブ……」
憐憫を向けたつもりはないが、どこか複雑さの混じった呟きに反応せず。
仮面ライダーブレイブ・レガシーゲーマーが斬り掛かった。
後に続くように仮面ライダーナイト・サバイブも、長剣を引き抜き接近。
斬り合いへ挑むなら望む所だ、双刃を振り回し迎え撃つ。
仮面ライダーブレイブ・レガシーゲーマーが斬り掛かった。
後に続くように仮面ライダーナイト・サバイブも、長剣を引き抜き接近。
斬り合いへ挑むなら望む所だ、双刃を振り回し迎え撃つ。
真正面より仕掛けたブレイブの手には、レベル2の時から使い続けたガシャコンソード。
しかし武器の性能を10倍に高める機能によって、威力は他の形態と比べる事すら烏滸がましい。
白騎士とバグスター、両者の得物が激突し拮抗。
押し返さんと刃同士が擦れ合うも、これは一対一の勝負じゃあない。
敵の両手が塞がったチャンスを逃さず、ナイトが死角より強襲。
長剣が肩へ喰らい付くが、相手はパワーだけでなく防御にも秀でた肉体の持ち主。
刃を喰い込ませられず苦戦、傷を付ける前に脚が唸り胴体を叩く。
蹴り飛ばされたナイトの方は見ずに、白騎士相手に剣戟を展開。
互いに重厚な外見と裏腹の、残像が生み出される程の速度で鎬を削る。
しかし武器の性能を10倍に高める機能によって、威力は他の形態と比べる事すら烏滸がましい。
白騎士とバグスター、両者の得物が激突し拮抗。
押し返さんと刃同士が擦れ合うも、これは一対一の勝負じゃあない。
敵の両手が塞がったチャンスを逃さず、ナイトが死角より強襲。
長剣が肩へ喰らい付くが、相手はパワーだけでなく防御にも秀でた肉体の持ち主。
刃を喰い込ませられず苦戦、傷を付ける前に脚が唸り胴体を叩く。
蹴り飛ばされたナイトの方は見ずに、白騎士相手に剣戟を展開。
互いに重厚な外見と裏腹の、残像が生み出される程の速度で鎬を削る。
騎士の剣と龍の牙、火炎を纏わせた両者の斬り合いはグラファイトへの飛来物で中断。
肩から垂らしたマントを鞭のように振るい、味方の援護に出たのは仮面ライダービーストハイパー。
魔力を付与された為に意思を持ったかの動きを可能とし、対処を余儀なくさせられる。
肩から垂らしたマントを鞭のように振るい、味方の援護に出たのは仮面ライダービーストハイパー。
魔力を付与された為に意思を持ったかの動きを可能とし、対処を余儀なくさせられる。
『BLAST VENT』
言葉で合図を取るまでもなく、残る敵も次の手に出た。
鏡の世界を通じ現れた蝙蝠型モンスター、ダークレイダーが翼を展開。
ホイール状の部位を回転させ竜巻を発生、吹き飛ばされまいとグラファイトは両足で踏ん張り押し留まる。
鏡の世界を通じ現れた蝙蝠型モンスター、ダークレイダーが翼を展開。
ホイール状の部位を回転させ竜巻を発生、吹き飛ばされまいとグラファイトは両足で踏ん張り押し留まる。
敵が動きを止めたとあらば、攻撃に出ない理由は瞬く間に消え失せた。
エネルギー体の光剣を複数本生成するブレイブに倣い、ビーストも銃の照準を合わせる。
白騎士の一斉射出にタイミングを合わせ、ミラージュマグナムが魔力弾を連続で撃ち出す。
強化形態だけあって、一発一発が並の敵なら即座に爆散へ追い込める威力を秘めていた。
エネルギー体の光剣を複数本生成するブレイブに倣い、ビーストも銃の照準を合わせる。
白騎士の一斉射出にタイミングを合わせ、ミラージュマグナムが魔力弾を連続で撃ち出す。
強化形態だけあって、一発一発が並の敵なら即座に爆散へ追い込める威力を秘めていた。
「散れッ!!!」
尤も、『並』の枠へグラファイトを括るのは大間違い。
双刃の一振りで弾幕を薙ぎ払い、撃った本人らへも斬撃が到達。
火花を散らし後退しながらも、ビーストは得物に指輪を翳し魔力を充填。
オリジナルの変身者が絶望へ誘う怪人達を滅ぼして来たように、此度は召喚主へ逆らう不届き者を地獄へ突き落とす。
真っ向勝負がお望みとあらば受けて立つまでだ、双刃が一層激しく燃え上がる。
双刃の一振りで弾幕を薙ぎ払い、撃った本人らへも斬撃が到達。
火花を散らし後退しながらも、ビーストは得物に指輪を翳し魔力を充填。
オリジナルの変身者が絶望へ誘う怪人達を滅ぼして来たように、此度は召喚主へ逆らう不届き者を地獄へ突き落とす。
真っ向勝負がお望みとあらば受けて立つまでだ、双刃が一層激しく燃え上がる。
『HYPER!MAGNUM STRIKE!』
「激怒龍牙!」
獣の口に見立てた銃口が放つ、幻影怪物を象った魔力弾。
防御力に優れたファントムを喰い破る銃弾を、真正面より切り裂く龍の牙。
ガシャットの直刺しも、ゲムデウスウイルスの適合も無かった頃の技なれど。
レベルオーバーに伴い威力も相応に急上昇、大喰らいの怪物を逆に噛み砕く。
次弾を撃つ余裕は訪れず、魔法使い本体をも斬り飛ばした。
防御力に優れたファントムを喰い破る銃弾を、真正面より切り裂く龍の牙。
ガシャットの直刺しも、ゲムデウスウイルスの適合も無かった頃の技なれど。
レベルオーバーに伴い威力も相応に急上昇、大喰らいの怪物を逆に噛み砕く。
次弾を撃つ余裕は訪れず、魔法使い本体をも斬り飛ばした。
『FINAL VENT』
所詮はライダーカードの実体化、仲間が倒れても動揺は走らない。
引き抜いた切札を召喚機に挿入し、疾走するナイトの背後へ契約モンスターが追走。
主の跳躍に合わせ、我が身をマシン形態へ変化。
バイクとなったダークレイダーを駆り、機首からレーザーを撃ち出す。
グラファイトへ命中するや強固な拘束具と化し、的として固定。
羽織ったマントが機体を包み込み、黒き魔弾となり標的へ突撃する。
引き抜いた切札を召喚機に挿入し、疾走するナイトの背後へ契約モンスターが追走。
主の跳躍に合わせ、我が身をマシン形態へ変化。
バイクとなったダークレイダーを駆り、機首からレーザーを撃ち出す。
グラファイトへ命中するや強固な拘束具と化し、的として固定。
羽織ったマントが機体を包み込み、黒き魔弾となり標的へ突撃する。
「この程度で俺を捕らえた気でいるなど、笑止千万!」
忘れるなかれ、敵は龍戦士グラファイト。
ミラーワールドに住まうどの個体でも遠く及ばない、最上級のバグスター。
持ち前のパワーのみで拘束を脱し、間近へ迫りつつあるバイクを見据え。
退かず臆さず、あろうことか無手で受け止めた。
突進を力任せに阻止したばかりか、宙へ勢い良く放る。
空中で不格好に踊る羽目になり、ダークレイダーも堪らずバイク形態を解除。
ミラーワールドに住まうどの個体でも遠く及ばない、最上級のバグスター。
持ち前のパワーのみで拘束を脱し、間近へ迫りつつあるバイクを見据え。
退かず臆さず、あろうことか無手で受け止めた。
突進を力任せに阻止したばかりか、宙へ勢い良く放る。
空中で不格好に踊る羽目になり、ダークレイダーも堪らずバイク形態を解除。
「ドドドド黒龍剣!」
着地も激突も、指を咥えて待つ奇特な趣味は持ち合わせない。
黒炎を収束させて、身の丈を超える刃を放つ。
契約モンスター共々斬撃の餌食と化し、頭上にて両断。
鏡の砕ける音を響かせながら、後には肉片一つ残りはしない。
撃破した達成感に酔うでもなく、残る白騎士相手に双牙を突き立てた。
向かって来るなら容赦はせずと、ブレイブもまた得物(メス)で以て応える。
黒炎を収束させて、身の丈を超える刃を放つ。
契約モンスター共々斬撃の餌食と化し、頭上にて両断。
鏡の砕ける音を響かせながら、後には肉片一つ残りはしない。
撃破した達成感に酔うでもなく、残る白騎士相手に双牙を突き立てた。
向かって来るなら容赦はせずと、ブレイブもまた得物(メス)で以て応える。
「ハッ……しゃしゃり出て来て好き勝手しやがる……」
龍戦士の奮戦を、龍園は乾いた笑いと共に離れた位置で見やる。
自分が手も足も出なかったゴルドゼインへ優位に立ち回り、多対一の状況になってもまるで不利を感じさせない。
神殺しには及ばないだけで、グラファイトもまた相応の実力者。
つくづく化け物揃いの悪夢染みた舞台だと、呆れを抱くのも億劫だ。
腕っ節にそれなりの自信がある程度の小僧が、連中と同じステージに上がるのは土台無理な話。
こうも力の差を見せ付けられては、屈辱に悶える気すら起きない。
自分が手も足も出なかったゴルドゼインへ優位に立ち回り、多対一の状況になってもまるで不利を感じさせない。
神殺しには及ばないだけで、グラファイトもまた相応の実力者。
つくづく化け物揃いの悪夢染みた舞台だと、呆れを抱くのも億劫だ。
腕っ節にそれなりの自信がある程度の小僧が、連中と同じステージに上がるのは土台無理な話。
こうも力の差を見せ付けられては、屈辱に悶える気すら起きない。
(ムキになる必要もない、か……)
先生の偽物や蛮野と違い、グラファイトは良くも悪くも己の定めたルールを曲げない戦士。
ゴルドゼイン撃破を優先すると本人が言った以上、前言撤回は余程の事が無ければ起きない筈。
そして戦況を見れば、互角以上に渡り合ってるのは誰の目にも明らか。
自分が積極的に介入せずとも、決着を押し付けるだけで良いんじゃあないか。
ゴルドゼイン撃破を優先すると本人が言った以上、前言撤回は余程の事が無ければ起きない筈。
そして戦況を見れば、互角以上に渡り合ってるのは誰の目にも明らか。
自分が積極的に介入せずとも、決着を押し付けるだけで良いんじゃあないか。
別に、間違った考えではないだろう。
必ずしも己が蛮野を倒さねばならないルールは、存在しない。
そも、戦闘中の者の中で戦力的に最も劣るのは龍園だ。
荒事に慣れてるとは言うものの、Dゲームのように本物の殺しが横行する世界ではなく。
超人や異能が闊歩する環境も、殺し合いに巻き込まれてからが初。
己が領分を弁え、静観に徹するのは――
必ずしも己が蛮野を倒さねばならないルールは、存在しない。
そも、戦闘中の者の中で戦力的に最も劣るのは龍園だ。
荒事に慣れてるとは言うものの、Dゲームのように本物の殺しが横行する世界ではなく。
超人や異能が闊歩する環境も、殺し合いに巻き込まれてからが初。
己が領分を弁え、静観に徹するのは――
「………………気に入らねぇなぁ」
浮かび上がった考えを。
合理的で誤魔化した、臆病な自分自身を。
お呼びじゃないとばかりに、蹴散らし追い出す。
合理的で誤魔化した、臆病な自分自身を。
お呼びじゃないとばかりに、蹴散らし追い出す。
ああそうだ、気に入らないのだ。
気を抜けば恐怖がぶり返し、及び腰になる自分も。
参加者でもない分際で、やりたい放題暴れ回る蛮野も。
気を抜けば恐怖がぶり返し、及び腰になる自分も。
参加者でもない分際で、やりたい放題暴れ回る蛮野も。
そんな奴に利用されてばかりで、能天気に眠りこけている綾小路が。
己にリベンジを誓わせるほどの強い男が、落ちぶれたままなのがどうしようもない程に腹立たしい。
己にリベンジを誓わせるほどの強い男が、落ちぶれたままなのがどうしようもない程に腹立たしい。
(いつまで道具に甘んじてんだよテメェは。なぁおい、分かってんのか?)
龍園翔という男が今に至った、真の始まりは。
蛇を殴り殺したガキの時の体験でも、Cクラスのリーダーを務めた時でもない。
軽井沢恵を嬲っていた自分達を、たった一人で圧倒し。
みっともなくビビり散らす程に恐怖を与えた、あの瞬間が。
綾小路清隆という劇薬の力を知り、それまでの驕りを砕かれた時に他ならない。
蛇を殴り殺したガキの時の体験でも、Cクラスのリーダーを務めた時でもない。
軽井沢恵を嬲っていた自分達を、たった一人で圧倒し。
みっともなくビビり散らす程に恐怖を与えた、あの瞬間が。
綾小路清隆という劇薬の力を知り、それまでの驕りを砕かれた時に他ならない。
一度はへし折り、次は必ず勝つと再始動(リスタート)させた男が。
使い潰されるだけの道具へ成り下がり、反撃の兆しすら見せぬだけでなく。
綾小路を操る蛮野との決着すら、他者へ放り投げるなど。
使い潰されるだけの道具へ成り下がり、反撃の兆しすら見せぬだけでなく。
綾小路を操る蛮野との決着すら、他者へ放り投げるなど。
(違う、よな)
情けなく燻ってる男を見て、Cクラスの連中は付いて行くと決めた訳じゃない。
綾小路に完敗して尚も、石崎や伊吹が見限らなかった龍園翔とは。
へたり込んだまま見物に逃げる、意地の一つも貫けない弱者な筈があるものか。
絆されたつもりはない、友情だなんだと暑苦しいものだって皆無。
だけど、Cクラスの者達に言われた事を軽々しく見る気にもなれなかった。
綾小路に完敗して尚も、石崎や伊吹が見限らなかった龍園翔とは。
へたり込んだまま見物に逃げる、意地の一つも貫けない弱者な筈があるものか。
絆されたつもりはない、友情だなんだと暑苦しいものだって皆無。
だけど、Cクラスの者達に言われた事を軽々しく見る気にもなれなかった。
『どこまでも使えんクズどもが……!』
<ファイズ・ブラスターフォーム!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
龍園の内心を気にも留めず、黄金の悪魔が睨む先には憎たらしい龍戦士。
令呪を使ってやったというのに、この体たらくにはゴルドゼインも苛立ちが募る。
役に立たない道具に変わり、自ら鉄槌を下さんと仮面ライダーファイズのカードを裁断。
強化ツール、ファイズブラスターを遠距離モードへチェンジ。
ブレイブ相手に呑気に斬り合う標的を、フォトンブラッドの光弾で消し飛ばさんと構えた。
令呪を使ってやったというのに、この体たらくにはゴルドゼインも苛立ちが募る。
役に立たない道具に変わり、自ら鉄槌を下さんと仮面ライダーファイズのカードを裁断。
強化ツール、ファイズブラスターを遠距離モードへチェンジ。
ブレイブ相手に呑気に斬り合う標的を、フォトンブラッドの光弾で消し飛ばさんと構えた。
己を歯牙にもかけない、いつでも殺せる雑魚としか見ていない。
そんな扱いを受け、もう一度笑みを零し立ち上がる。
投げやりの乾いた笑いじゃあない、とことん舐められた怒りをふんだんに籠めた。
好戦的且つ、龍園翔“らしさ”がこれ以上なく表れた顔。
そんな扱いを受け、もう一度笑みを零し立ち上がる。
投げやりの乾いた笑いじゃあない、とことん舐められた怒りをふんだんに籠めた。
好戦的且つ、龍園翔“らしさ”がこれ以上なく表れた顔。
「悪いな、徳川の将軍様よ。ちょっくら使わせてもらうぜ」
征夷大将軍を務めた、頂点(トップ)としての大先輩。
生きてる内には結局顔を合わせなかった男の、遺品を左腕に装着。
甚爾へ渡す報酬のつもりだったが、起動鍵に代わる武器で使わせてもらう。
生身以上の強さを得るとはいえ、劇的なまでの変化は起きない。
今も、そしてこの先もきっと苦戦ばかりを強いられるのだろう。
生きてる内には結局顔を合わせなかった男の、遺品を左腕に装着。
甚爾へ渡す報酬のつもりだったが、起動鍵に代わる武器で使わせてもらう。
生身以上の強さを得るとはいえ、劇的なまでの変化は起きない。
今も、そしてこの先もきっと苦戦ばかりを強いられるのだろう。
「上等じゃねぇか……」
楽して勝てる戦いがない事なんて、とっくに知っている。
だとしても、もう二度と折れずに突っ走るだけだ。
御大層な信念だとかじゃない、ただ自分が自分である為に。
恐怖に屈服する己を、断じて許せないが故の。
ちっぽけだけど譲れない意地を貫く、これだけは曲げたくないから。
だとしても、もう二度と折れずに突っ走るだけだ。
御大層な信念だとかじゃない、ただ自分が自分である為に。
恐怖に屈服する己を、断じて許せないが故の。
ちっぽけだけど譲れない意地を貫く、これだけは曲げたくないから。
「――タイムファイヤー!!!」
東軍総大将が遺した支給品、30世紀の技術の結晶。
『ブイコマンダー』へ向けて叫ぶは、炎の新戦士(ニュー・ヒーロー)の名。
眠り続けたシステムが起動開始、亜空間を通じ転送された粒子が強化スーツへ変化。
消す事の出来ない火炎の如き、真紅の戦装束を全身に纏う。
肉食獣の顎を思わせるゴーグル越しに、打ち倒すべき黄金の悪魔を見据えた。
『ブイコマンダー』へ向けて叫ぶは、炎の新戦士(ニュー・ヒーロー)の名。
眠り続けたシステムが起動開始、亜空間を通じ転送された粒子が強化スーツへ変化。
消す事の出来ない火炎の如き、真紅の戦装束を全身に纏う。
肉食獣の顎を思わせるゴーグル越しに、打ち倒すべき黄金の悪魔を見据えた。
参戦を果たした者の名は、タイムファイヤー。
未来犯罪者ロンダーズファミリーと、タイムレンジャーとの戦いにおいて。
現代の時間のとある青年が変身し、変えられぬ運命に散った戦士。
本来は誰が使っていたか、細かい事情は龍園の知る所ではない。
未来犯罪者ロンダーズファミリーと、タイムレンジャーとの戦いにおいて。
現代の時間のとある青年が変身し、変えられぬ運命に散った戦士。
本来は誰が使っていたか、細かい事情は龍園の知る所ではない。
「オラァッ!!」
『っ!?貴様は……!』
『っ!?貴様は……!』
戦う為の力が己の元にある、その一点さえ確かならば迷う必要は無しだ。
自分には慣れない武器と事前に姫和から譲渡された、元は宮藤芳佳の支給品。
専用装備、DVディフェンダー片手にゴルドゼインを斬り付ける。
グラファイトへ割いた敵意を、急接近する気配へ向けるも一手遅い。
一方的に殺されるだけの馬鹿と、そう見なした代償を払う時が来た。
自分には慣れない武器と事前に姫和から譲渡された、元は宮藤芳佳の支給品。
専用装備、DVディフェンダー片手にゴルドゼインを斬り付ける。
グラファイトへ割いた敵意を、急接近する気配へ向けるも一手遅い。
一方的に殺されるだけの馬鹿と、そう見なした代償を払う時が来た。
『ぐがぁっ!?」
ファイズブラスターを向けるも、懐に潜り込まれ長剣が一文字を描く。
仮面を刀身が疾走、他の部位と比べれば幾分脆く堪らず怯む。
一撃入った、だがこれでようやく一撃目だ。
この程度で終わらせるのは真っ平御免、攻め続けろと己を駆り立て腕を振るう。
仮面を刀身が疾走、他の部位と比べれば幾分脆く堪らず怯む。
一撃入った、だがこれでようやく一撃目だ。
この程度で終わらせるのは真っ平御免、攻め続けろと己を駆り立て腕を振るう。
胸部を斜めに斬り上げ、飛び散る火花が視界を覆うも動きは止めない。
横薙ぎの刃が胴体を狙うが、ファイズブラスターの銃身を盾に使って防御。
押し返さんとするも、その前に蹴りがゴルドゼインの左脚へ命中。
装甲に防がれダメージこそ薄いが、僅かに足がもつれ体勢に揺らぎが生じる。
横薙ぎの刃が胴体を狙うが、ファイズブラスターの銃身を盾に使って防御。
押し返さんとするも、その前に蹴りがゴルドゼインの左脚へ命中。
装甲に防がれダメージこそ薄いが、僅かに足がもつれ体勢に揺らぎが生じる。
「もらったぜ……!」
学生ながらに荒事の経験と、強化スーツの効果で引き上げられた運動機能。
上記二つが小さな隙も見逃さず、長剣の切っ先が手首を突く。
ゴルドゼインの装甲強度は言うまでもないが、DVディフェンダーの刃とて一般社会に広く知られる刃物とは比べ物にならない。
人間以上の生命力を持つロンダーズファミリーを相手取った武器だ、相応の痛みで得物を握る力が弱まる。
すかさず銃身を蹴り上げれば、ファイズブラスターが敵の手を離れた。
上記二つが小さな隙も見逃さず、長剣の切っ先が手首を突く。
ゴルドゼインの装甲強度は言うまでもないが、DVディフェンダーの刃とて一般社会に広く知られる刃物とは比べ物にならない。
人間以上の生命力を持つロンダーズファミリーを相手取った武器だ、相応の痛みで得物を握る力が弱まる。
すかさず銃身を蹴り上げれば、ファイズブラスターが敵の手を離れた。
「テメェが食らっとけ!」
『なっ、ぬおおおおおおおおっ!!!』
『なっ、ぬおおおおおおおおっ!!!』
掴み取るや照準を至近距離の標的に向け、トリガーを引き絞る。
自分が生成した武器で撃たれる、間の抜けた状況へ追いやられゴルドゼインも焦り身を捩らせた。
慌てようを見ても躊躇が入り込みはしない、フォトンブラッドの熱線を撃ち出す。
直撃こそ辛うじて回避できたが、間近で味わう熱さに愉快になれる筈もなく。
ふざけた真似に出た相手への怒りが、ゼインカードの裁断へ急き立てる。
自分が生成した武器で撃たれる、間の抜けた状況へ追いやられゴルドゼインも焦り身を捩らせた。
慌てようを見ても躊躇が入り込みはしない、フォトンブラッドの熱線を撃ち出す。
直撃こそ辛うじて回避できたが、間近で味わう熱さに愉快になれる筈もなく。
ふざけた真似に出た相手への怒りが、ゼインカードの裁断へ急き立てる。
『どこまでも鬱陶しい害虫が……!そんなに私を怒らせたいか!!』
<クローズマグマ!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
禁断の箱を巡る戦争で、星狩りの遺伝子を宿した龍の戦士。
仮面ライダークローズの強化ツール、クローズマグマナックルを右手に装備。
先とは反対にゴルドゼインが急接近、灼熱の拳が胴体を叩く。
仮面ライダークローズの強化ツール、クローズマグマナックルを右手に装備。
先とは反対にゴルドゼインが急接近、灼熱の拳が胴体を叩く。
「がはっ……!?」
強化スーツ越しでも、殺し切れない痛みが襲う。
生憎と一発殴った程度で、ゴルドゼインの激情は静まらない。
膝蹴りを腹部に捻じ込ませ、呻くタイムファイヤーを無理やりに立たせて殴打を続行。
相手をサンドバッグにする罪悪感は皆無、暴力で怒りを発散する快楽が支配し、
生憎と一発殴った程度で、ゴルドゼインの激情は静まらない。
膝蹴りを腹部に捻じ込ませ、呻くタイムファイヤーを無理やりに立たせて殴打を続行。
相手をサンドバッグにする罪悪感は皆無、暴力で怒りを発散する快楽が支配し、
「綾小路の体を使っといて……こんなもんかよガラクタ野郎が!!」
『ぬぐっ!?このガキ……!』
『ぬぐっ!?このガキ……!』
何度目かの拳を放った時、伸ばした腕を強引に絡め取り拘束。
抜け出さんと反対の手で殴りつけるが、痛みも捨て置きタイムファイヤーの拳が唸る。
DVディフェンダーではない、蒼く輝くメカニカルな籠手の正体は。
絆の力を信じ力尽きた戦国武将、徳川家康が遺したギガントナックル。
見た目に違わぬ破壊力を存分に発揮し、ゴルドゼインの頬を捉えた。
マスクの下まで駆け巡る衝撃で後退するも、逃がすと言った覚えはない。
抜け出さんと反対の手で殴りつけるが、痛みも捨て置きタイムファイヤーの拳が唸る。
DVディフェンダーではない、蒼く輝くメカニカルな籠手の正体は。
絆の力を信じ力尽きた戦国武将、徳川家康が遺したギガントナックル。
見た目に違わぬ破壊力を存分に発揮し、ゴルドゼインの頬を捉えた。
マスクの下まで駆け巡る衝撃で後退するも、逃がすと言った覚えはない。
「うおらぁあああああっ!!!」
『調子に乗るな貴様ァアアアアアアアアアッ!!!』
『調子に乗るな貴様ァアアアアアアアアアッ!!!』
互いの拳が激突、腕を伸ばし切ったまま拮抗し硬直。
同じ体勢を長々と維持はせず、揃って蹴りを叩き込む。
脇腹を襲う痛みに呻く暇すら惜しいと、左拳が胸部を叩いた。
殴り、殴られ、また殴っての繰り返し。
同じ体勢を長々と維持はせず、揃って蹴りを叩き込む。
脇腹を襲う痛みに呻く暇すら惜しいと、左拳が胸部を叩いた。
殴り、殴られ、また殴っての繰り返し。
防御を捨てた暴力の応酬を可能にしたのは、龍園が手に入れた二つの力の恩恵。
タイムファイヤーが纏う強化スーツ、クロノギアは外見こそタイムレンジャーのクロノスーツと大きな違いは見られないが。
運動能力や防御面、生命維持など各基礎強化機能が倍に設定されている。
複数人での連携をメインにしたタイムレンジャーと異なり、単独での制圧を目的とした設計故の能力だ。
タイムファイヤーが纏う強化スーツ、クロノギアは外見こそタイムレンジャーのクロノスーツと大きな違いは見られないが。
運動能力や防御面、生命維持など各基礎強化機能が倍に設定されている。
複数人での連携をメインにしたタイムレンジャーと異なり、単独での制圧を目的とした設計故の能力だ。
そこへ加わるのは、龍園の元々の支給品たるソードスキル。
スティールを用いた全身硬化により、防御面を更に底上げ。
クロノギアと個性による二重の耐久力上昇で、ゴルドゼインと殴り合えるだけの打たれ強さを得た。
スティールを用いた全身硬化により、防御面を更に底上げ。
クロノギアと個性による二重の耐久力上昇で、ゴルドゼインと殴り合えるだけの打たれ強さを得た。
尤も、敵の能力の高さを思えば当然ながらノーダメージで切り抜けるのは不可能。
ましてヴェルデバスターガンダムの起動鍵を破壊された際、少なくない傷を負っている。
全身を苛むダメージは健在、ゴルドゼインの拳を受ける度に痛みは大きくなるばかり。
絶えず苦痛を訴える声すら知った事かと振り払い、喰らい付いたら断じて離さない。
誰に嗤われようと関係無しに意地を貫く、強靭な精神こそが一番の強さだろう。
ましてヴェルデバスターガンダムの起動鍵を破壊された際、少なくない傷を負っている。
全身を苛むダメージは健在、ゴルドゼインの拳を受ける度に痛みは大きくなるばかり。
絶えず苦痛を訴える声すら知った事かと振り払い、喰らい付いたら断じて離さない。
誰に嗤われようと関係無しに意地を貫く、強靭な精神こそが一番の強さだろう。
穢れた金色の拳が頬へ突き刺さり、視界が揺れるも頭突きを叩き込む。
原始的な戦法に出たタイムファイヤーへの、野蛮人がとの罵倒も聞き流し脚部を振るう。
肩を叩き何度目かになる体勢の崩れた隙へ、弾丸の如く突き進むギガントナックル。
古き時代の亡霊が未だ食い下がるかの光景に、ゴルドゼインのストレス上昇は留まる所を知らない。
原始的な戦法に出たタイムファイヤーへの、野蛮人がとの罵倒も聞き流し脚部を振るう。
肩を叩き何度目かになる体勢の崩れた隙へ、弾丸の如く突き進むギガントナックル。
古き時代の亡霊が未だ食い下がるかの光景に、ゴルドゼインのストレス上昇は留まる所を知らない。
「成程……確かに見誤っていたのは俺の方か」
ブレイブと斬り合う傍ら、もう一つの戦場を見やりグラファイトは独り言ちる。
甚爾との戦闘へ乱入し、あまつさえ戦士ではない者へ手を掛けた狂気のプレイヤー。
バルバトスへ怒りを燃やしたのは、殺し合いが本格始動し間もない頃。
認識はすぐに誤りと気付いたが、ここに至り改めて己の節穴を自戒する。
力で上回れようと戦闘を放棄せず、闘志に薪をくべ幾度も立ち上がる姿が戦士でないなら何だという。
甚爾との戦闘へ乱入し、あまつさえ戦士ではない者へ手を掛けた狂気のプレイヤー。
バルバトスへ怒りを燃やしたのは、殺し合いが本格始動し間もない頃。
認識はすぐに誤りと気付いたが、ここに至り改めて己の節穴を自戒する。
力で上回れようと戦闘を放棄せず、闘志に薪をくべ幾度も立ち上がる姿が戦士でないなら何だという。
「ならば余計に、あの俗物をのさばらせる訳にはいかんな」
双刃に圧し掛かるブレイブの剣は、レベル100のガシャットを使ってるだけあって流石に重い。
おまけに味方がダメージを受ける程、自身の力を上げるレガシーゲーマーの機能も再現。
ナイトとビーストの撃破は、却って相手の強化へ繋がってしまった。
おまけに味方がダメージを受ける程、自身の力を上げるレガシーゲーマーの機能も再現。
ナイトとビーストの撃破は、却って相手の強化へ繋がってしまった。
だがしかし、グラファイトが敗北を意識する段階にはまるで至らない。
両腕の筋肉が盛り上がり、拮抗状態を崩しに掛かった。
押し返した勢いのままに双刃を大回転、火炎の刃を生み出し斬り付ける。
火花を散らしつつ、距離を取ったブレイブの手が伸びた先にはゲーマドライバー。
装填済のガシャットを操作し、持ち得る手札の中でも最大の技を選択。
両腕の筋肉が盛り上がり、拮抗状態を崩しに掛かった。
押し返した勢いのままに双刃を大回転、火炎の刃を生み出し斬り付ける。
火花を散らしつつ、距離を取ったブレイブの手が伸びた先にはゲーマドライバー。
装填済のガシャットを操作し、持ち得る手札の中でも最大の技を選択。
『TADDLE CRITICAL STRIKE!』
大天使を重ねざるを得ない、巨大な翼を生やし飛翔。
標的は地上の紅蓮龍、急降下の勢いを味方に付けた刃が迫る。
患者を苦しめる病原菌の切除に非ず、身勝手な主の願いを叶える為だけの剣。
因縁深い天才外科医が宿すドクターの信念など、欠片も存在しない。
標的は地上の紅蓮龍、急降下の勢いを味方に付けた刃が迫る。
患者を苦しめる病原菌の切除に非ず、身勝手な主の願いを叶える為だけの剣。
因縁深い天才外科医が宿すドクターの信念など、欠片も存在しない。
「どこまでもくだらん奴め。ブレイブの模造品如きが、俺を討てると思うな!」
姿と力だけを再現した人形へ、勝利を譲る道理はない。
真紅の肉体が白く輝き、胸元に紋章が発現。
この地で得た進化の力を引き出し、鮮血色の装飾が施された双剣を構える。
真紅の肉体が白く輝き、胸元に紋章が発現。
この地で得た進化の力を引き出し、鮮血色の装飾が施された双剣を構える。
「ドドドドド紅蓮爆龍牙!」
己目掛け振り下ろされた長剣(メス)を、白く輝く牙が粉砕。
勢いを殺すや繰り出されるは、一切の反撃を許さぬ双剣乱舞。
シャイニングカリバーの強度へ、自身の火炎を加えた刃の嵐が殺到。
指五本を折る間に、百へ届くかという数の斬撃が到達。
爆発し、炎の中へ白騎士が消えたのは直後のことだった。
勢いを殺すや繰り出されるは、一切の反撃を許さぬ双剣乱舞。
シャイニングカリバーの強度へ、自身の火炎を加えた刃の嵐が殺到。
指五本を折る間に、百へ届くかという数の斬撃が到達。
爆発し、炎の中へ白騎士が消えたのは直後のことだった。
煙が晴れた時にはもう、敵の姿は影も形も見えない。
倒したライダー達へグラファイトの意識は向かわず、ガシャコンバグバイザーを取り出す。
突き付ける先には、裁断済のセインカード。
テレビ局前での戦闘時と同じく吸収、迷わず己へデータを流し込む。
倒したライダー達へグラファイトの意識は向かわず、ガシャコンバグバイザーを取り出す。
突き付ける先には、裁断済のセインカード。
テレビ局前での戦闘時と同じく吸収、迷わず己へデータを流し込む。
「……っ、フンッ!!」
内側から蝕む痛みに苦悶の声が漏れ掛けるも、気合一つで捻じ伏せる。
データの再構築が完了し、クローズマグマナックルを生成完了。
自分で使う気はない、かといって善意故の施しの為に生成したのとも違う。
見やる先には己が認めた戦士、諦めを知らぬ飢えた獣を思わせる男へ、
データの再構築が完了し、クローズマグマナックルを生成完了。
自分で使う気はない、かといって善意故の施しの為に生成したのとも違う。
見やる先には己が認めた戦士、諦めを知らぬ飢えた獣を思わせる男へ、
「戦士らしく、打ち勝ってみせろ!」
「っ!礼は言わねぇぞ!」
「っ!礼は言わねぇぞ!」
投げ渡されたブラスナックルへの、驚きも一瞬で閉じ込め右手に装備。
余所見をする暇があるのかと、顔面を狙うはゴルドゼインの鉄拳。
マスクを叩き割り、顔面をミンチに変える気だろうがお断りだ。
あえて前進、頬の真横を通り過ぎた金色の腕には見向きもしない。
視線は殴りつける標的へ固定、ギガントナックルが強化スーツの上を叩いた。
後退しかけるゴルドゼインだが、そう何度も怯んではいられない。
プログライズキーを押し込むエネルギーを充填、タイムファイヤーもまた右拳に填めた得物を操作。
余所見をする暇があるのかと、顔面を狙うはゴルドゼインの鉄拳。
マスクを叩き割り、顔面をミンチに変える気だろうがお断りだ。
あえて前進、頬の真横を通り過ぎた金色の腕には見向きもしない。
視線は殴りつける標的へ固定、ギガントナックルが強化スーツの上を叩いた。
後退しかけるゴルドゼインだが、そう何度も怯んではいられない。
プログライズキーを押し込むエネルギーを充填、タイムファイヤーもまた右拳に填めた得物を操作。
<ゴッドネスパニッシュメントォォォォ!!>
『VOLCANIC KNUCKLE!』
黄金のエネルギーを纏った、ゼインカード抜きでは最大級の威力。
変身者が瀕死状態とはいえ、仮面ライダー滅を下した技を放つ。
速いのは己の方だ、生半可な防御も無意味。
そう嘲笑うゴルドゼインを凍り付かせるように、龍園は怯む様子を見せずに突き進む。
ギガントナックルを装備した左腕を添え、敵の拳を強引に受け流す。
火花を散らすサイバーチックな籠手が、完全に壊れるよりも先に。
ドラゴンマグマフルボトルの成分が生み出す、極熱が宿りし一撃が叩き込まれた。
変身者が瀕死状態とはいえ、仮面ライダー滅を下した技を放つ。
速いのは己の方だ、生半可な防御も無意味。
そう嘲笑うゴルドゼインを凍り付かせるように、龍園は怯む様子を見せずに突き進む。
ギガントナックルを装備した左腕を添え、敵の拳を強引に受け流す。
火花を散らすサイバーチックな籠手が、完全に壊れるよりも先に。
ドラゴンマグマフルボトルの成分が生み出す、極熱が宿りし一撃が叩き込まれた。
『ぐごぉおおおおおおっ!!??!』
装甲の耐久度を以てしても、軽減し切れない衝撃が全身はおろか。
核たるドライバーをも駆け巡り、悲鳴を上げるしか出来ない。
蹴飛ばされた空き缶のように、地面を跳ねては転がり。
ようやく止まり、冷えたアスファルトを殴りつけながら立つ。
世界を見下す側の自分が、情けなく蹲るのは許されない。
生身であれば血管数十本は切れたろう、絶大な怒りを内より立ち込めさせ、
核たるドライバーをも駆け巡り、悲鳴を上げるしか出来ない。
蹴飛ばされた空き缶のように、地面を跳ねては転がり。
ようやく止まり、冷えたアスファルトを殴りつけながら立つ。
世界を見下す側の自分が、情けなく蹲るのは許されない。
生身であれば血管数十本は切れたろう、絶大な怒りを内より立ち込めさせ、
「返してもらうぞ。こいつにはまだまだ、働いてもらう予定なんだからよ」
『き、貴様……!薄汚れたコソ泥が!!卑しい野良犬根性の屑めぇぇ……!』
「あ?急に自己紹介してどうした?」
『き、貴様……!薄汚れたコソ泥が!!卑しい野良犬根性の屑めぇぇ……!』
「あ?急に自己紹介してどうした?」
自分を棚に上げて、心底憎たらし気に罵るゴルドゼインに皮肉を返す。
破壊された籠手を放り、手にしたカードを掲げる。
今の攻防で取り戻した自身が雇う傭兵、術師殺しの封印が解除。
手品のように現れた甚爾は、寝起きに似た雰囲気で後頭部を掻く。
破壊された籠手を放り、手にしたカードを掲げる。
今の攻防で取り戻した自身が雇う傭兵、術師殺しの封印が解除。
手品のように現れた甚爾は、寝起きに似た雰囲気で後頭部を掻く。
「見ない赤スーツがいるが、依頼主(クライアント)様で合ってるか?」
「当たり前だろ。手間かけさせやがって……」
「ああ、それに関しちゃ言い訳のしようもないわな。完全にこっちの失敗(しくじり)だ」
「当たり前だろ。手間かけさせやがって……」
「ああ、それに関しちゃ言い訳のしようもないわな。完全にこっちの失敗(しくじり)だ」
軽薄な口調へ不機嫌を露わにしつつ、回収していたアクセルドライバーを投げ渡す。
受け取った甚爾は薄ら笑みこそ浮かべるも、声色には幾分真剣味が宿った。
蛮野へしてやられたのみならず、尻拭いを雇い主に押し付ける羽目になったのだ。
傭兵稼業において失態もいいところ、下手な言い訳をする気もない。
受け取った甚爾は薄ら笑みこそ浮かべるも、声色には幾分真剣味が宿った。
蛮野へしてやられたのみならず、尻拭いを雇い主に押し付ける羽目になったのだ。
傭兵稼業において失態もいいところ、下手な言い訳をする気もない。
「んで?そっちのゴツいドラゴン野郎とはいつ仲良しになったんだ?」
「勘違いするな、神聖な戦場を穢す俗物を、先に潰すだけに過ぎん。それよりも伏黒甚爾、お前程の戦士が奴の策に後れを取るとは……余り俺を失望させてくれるなよ」
「勝手に期待されても、知ったこっちゃねぇんだがなぁ」
「勘違いするな、神聖な戦場を穢す俗物を、先に潰すだけに過ぎん。それよりも伏黒甚爾、お前程の戦士が奴の策に後れを取るとは……余り俺を失望させてくれるなよ」
「勝手に期待されても、知ったこっちゃねぇんだがなぁ」
思った以上に自分への評価は、向こうにとって高いものらしい。
封印されてる間に何処からかやって来た、グラファイトの厳しい言葉に苦笑い。
ともかく、自由を取り戻した以上は仕事も再開。
龍園が契約を切る気がないのなら、働きで汚名返上をさせてもらう。
封印されてる間に何処からかやって来た、グラファイトの厳しい言葉に苦笑い。
ともかく、自由を取り戻した以上は仕事も再開。
龍園が契約を切る気がないのなら、働きで汚名返上をさせてもらう。
『ACCEL!』
「わぁーってるって、変身」
『ACCEL!』
T2アクセルメモリを片手に掲げ、変身シークエンスを実行。
高らかに響くガイアウィスパーへ、テンション高ぇなと呆れ笑いを零す。
バイクのハンドルを模した機械、アクセルドライバーに装填。
タコメーター状のエフェクトを背景に、天与呪縛を受けた肉体が真紅のボディへ変化。
変身が完了し、エンジンブレードを肩に担ぎ排除対象(ターゲット)を見据える。
高らかに響くガイアウィスパーへ、テンション高ぇなと呆れ笑いを零す。
バイクのハンドルを模した機械、アクセルドライバーに装填。
タコメーター状のエフェクトを背景に、天与呪縛を受けた肉体が真紅のボディへ変化。
変身が完了し、エンジンブレードを肩に担ぎ排除対象(ターゲット)を見据える。
「そんじゃ、ミスった分はきっちり仕事させてもらうか」
「戦士の魂を持たぬ卑劣な者に、俺達の戦場へ足を踏み入れる資格はない!」
「いい加減終わらせんぞ、蛮野。テメェに使われてる綾小路の馬鹿を、ぶっ潰してでも起こしてやるよ」
「戦士の魂を持たぬ卑劣な者に、俺達の戦場へ足を踏み入れる資格はない!」
「いい加減終わらせんぞ、蛮野。テメェに使われてる綾小路の馬鹿を、ぶっ潰してでも起こしてやるよ」
並び立つは、三人共に真紅を纏った戦士。
タイムファイヤー、仮面ライダーアクセル、グラファイトバグスター。
吹けども吹けども消せない火炎の如し戦意が、金色の欲望を燃やし尽くす。
タイムファイヤー、仮面ライダーアクセル、グラファイトバグスター。
吹けども吹けども消せない火炎の如し戦意が、金色の欲望を燃やし尽くす。
『どいつもこいつも……私の貴重な時間を浪費させる無能どもが……!!』
『KAMEN RIDE METEOR STORM!』
『KAMEN RIDE DEEP SPECTER!』
一向に倒れず、しつこく抗うのを止めず。
貴重なカードを切らせてばかりの連中へ、怒りで気が狂いそうだ。
青い装甲に、稲妻を模したド派手なパーツの戦士。
銀の装甲を纏い、火の玉状の意匠を各部に取り付けた戦士。
仮面ライダーメテオストームと、仮面ライダーディープスペクターを召喚。
殺せと怒気をふんだんに混じらせ命を下せば、無言のままに聞き入れる。
それぞれ得物を片手に駆け、目に付いた相手の排除を実行に移す姿を見やりつつ。
ゴルドゼインもまた、己のドライバーを操作する。
貴重なカードを切らせてばかりの連中へ、怒りで気が狂いそうだ。
青い装甲に、稲妻を模したド派手なパーツの戦士。
銀の装甲を纏い、火の玉状の意匠を各部に取り付けた戦士。
仮面ライダーメテオストームと、仮面ライダーディープスペクターを召喚。
殺せと怒気をふんだんに混じらせ命を下せば、無言のままに聞き入れる。
それぞれ得物を片手に駆け、目に付いた相手の排除を実行に移す姿を見やりつつ。
ゴルドゼインもまた、己のドライバーを操作する。
<ゼロノス・ゼロフォーム!>
<執行!ジャッジメント・オブ・ゴッド!!!>
時の運行を守る戦いにおいて、自らの忘却を代償に戦い抜いた男。
桜井侑斗が変身したライダー、ゼロノスの装備を生成。
殺し合いでゼインの最初の変身者だった人間、とは知る由もなく。
ガトリング型武器、デネビックバスターの引き金を引く。
あくまでゼインカードの読み砕かせたに過ぎず、契約イマジンたるデネブの自我は存在しない。
仮にあったとしても、道具扱いは変わらなかったろうが。
桜井侑斗が変身したライダー、ゼロノスの装備を生成。
殺し合いでゼインの最初の変身者だった人間、とは知る由もなく。
ガトリング型武器、デネビックバスターの引き金を引く。
あくまでゼインカードの読み砕かせたに過ぎず、契約イマジンたるデネブの自我は存在しない。
仮にあったとしても、道具扱いは変わらなかったろうが。
「一番無駄なのはテメェの存在だろうが!」
銃口を向けられた瞬間に地面を転がり、光弾の群れを回避。
高速連射で放つ弾幕の餌食となり、蜂の巣は御免被る。
ホルスターの得物を引き抜き、躱しながらエネルギー弾を発射。
強化スーツに搭載済の機能がアシストし、西部劇のガンマン顔負けの射撃能力を付与。
高出力の弾が的確に狙うも、ゴルドゼインの性能もまたハイスペックだ。
舌打ちを零しながら身を捩り、再度トリガーに力を籠める。
高速連射で放つ弾幕の餌食となり、蜂の巣は御免被る。
ホルスターの得物を引き抜き、躱しながらエネルギー弾を発射。
強化スーツに搭載済の機能がアシストし、西部劇のガンマン顔負けの射撃能力を付与。
高出力の弾が的確に狙うも、ゴルドゼインの性能もまたハイスペックだ。
舌打ちを零しながら身を捩り、再度トリガーに力を籠める。
躱しては撃ち、撃っては躱すの繰り返し。
連射性能においては敵が上、であればこちらも同じ土俵に乗るか。
連射性能においては敵が上、であればこちらも同じ土俵に乗るか。
ディフェンダーガンをモードチェンジし、パルス光線を連続で撃ち込む。
ロンダーズファミリーの戦闘員、ゼニットへ本来のタイムファイヤーが取り囲まれた際。
瞬時に殲滅へ追いやった火力と手数で、デネビックバスターの弾幕と真っ向からの撃ち合いを可能に。
引き金を引いたままでタイムファイヤーが距離を詰め、打撃を打てる間合いに到達。
突き出された拳をガトリングの銃身で防御、至近距離で睨み付けた。
ロンダーズファミリーの戦闘員、ゼニットへ本来のタイムファイヤーが取り囲まれた際。
瞬時に殲滅へ追いやった火力と手数で、デネビックバスターの弾幕と真っ向からの撃ち合いを可能に。
引き金を引いたままでタイムファイヤーが距離を詰め、打撃を打てる間合いに到達。
突き出された拳をガトリングの銃身で防御、至近距離で睨み付けた。
「余裕が剥がれてんぜ。腐る程いる天才の一人、蛮野博士様よ?」
『私を有象無象の凡人と一緒くたにするだと!?タダでは済まさんぞ!』
『私を有象無象の凡人と一緒くたにするだと!?タダでは済まさんぞ!』
怒り任せに得物を振り回し、打撃武器として使用。
頑強な銃身にゴルドゼインの膂力が加われば、殴るだけでも十分なダメージを与えられる。
激情を抑えられない敵と反対に、タイムファイヤーは至って冷静に対処へ移った。
プライドの高さは挑発への耐性の低さを意味する、だからあえて嘲りを口に出したが案の定の結果だ。
高スペックのライダーであっても、感情任せでは動きも幾分読みやすい。
左手に填め変えた橙色のブラスナックルで受け流し、銃口を零距離で添えてやる。
頑強な銃身にゴルドゼインの膂力が加われば、殴るだけでも十分なダメージを与えられる。
激情を抑えられない敵と反対に、タイムファイヤーは至って冷静に対処へ移った。
プライドの高さは挑発への耐性の低さを意味する、だからあえて嘲りを口に出したが案の定の結果だ。
高スペックのライダーであっても、感情任せでは動きも幾分読みやすい。
左手に填め変えた橙色のブラスナックルで受け流し、銃口を零距離で添えてやる。
『チィィ……ッ!!』
狙われた先が己の核、ドライバー部分とくれば焦りも増加。
全力の回避へ意識を回し、強引ながらも体勢を変えて距離を離す。
遅れて光弾がアスファルトを撃ち抜き、焦げた地面が狙いが外れたことを知らせる。
だったら破壊するまで何度でも挑むだけだ、炎の戦士と黄金の悪魔が再び銃口を突き付け合った。
全力の回避へ意識を回し、強引ながらも体勢を変えて距離を離す。
遅れて光弾がアスファルトを撃ち抜き、焦げた地面が狙いが外れたことを知らせる。
だったら破壊するまで何度でも挑むだけだ、炎の戦士と黄金の悪魔が再び銃口を突き付け合った。
○
地面を滑るように疾走し、金色に輝く流星がグラファイトへ肉薄。
構えた得物は戦闘用ロッド、メテオストームシャフト。
迎え撃つは双刃の愛刀、グラファイトファング。
奇しくも共に長得物の使い手、寸分のズレも起きないタイミングで喰らい付く。
火花を散らしながら打ち合い、無駄を削ぎ落した動きで急所を狙う。
構えた得物は戦闘用ロッド、メテオストームシャフト。
迎え撃つは双刃の愛刀、グラファイトファング。
奇しくも共に長得物の使い手、寸分のズレも起きないタイミングで喰らい付く。
火花を散らしながら打ち合い、無駄を削ぎ落した動きで急所を狙う。
「オオオオオオオオッ!!!」
怒号を発し双刃を操る様は、決してこけおどしに非ず。
豪快でありながら、隙を生じさせぬ剣速。
これをメテオストーム、各種機能を最大に稼働させ渡り合う。
四肢のエネルギー増幅器が、供給されるパワーを無駄なく能力へ反映。
頭部へ内装された量子コンピュータによって、最適な反撃パターンを瞬時に叩き出す。
更に視覚器官も超高感度、格闘戦での認識能力が通常形態以上に増している。
豪快でありながら、隙を生じさせぬ剣速。
これをメテオストーム、各種機能を最大に稼働させ渡り合う。
四肢のエネルギー増幅器が、供給されるパワーを無駄なく能力へ反映。
頭部へ内装された量子コンピュータによって、最適な反撃パターンを瞬時に叩き出す。
更に視覚器官も超高感度、格闘戦での認識能力が通常形態以上に増している。
「悪くない腕だが……所詮は意思無き模造品だな。キャルや糸見沙耶香の方が遥かに気概へ満ちていたぞ?」
そこまでの高性能を持ち合わせても、依然グラファイトの有利は揺るがない。
格闘技術はともかく、身体スペックの差で大きく開けられ。
何よりライダーカード内のデータ再現で、必ずや勝つと挑む戦意が存在しないのでは。
朔田流星は勿論のこと、テレビ局前で戦った少女達の方が余程歯応えがあった。
格闘技術はともかく、身体スペックの差で大きく開けられ。
何よりライダーカード内のデータ再現で、必ずや勝つと挑む戦意が存在しないのでは。
朔田流星は勿論のこと、テレビ局前で戦った少女達の方が余程歯応えがあった。
つまらな気な言葉と裏腹に、得物を操る腕に加減は宿らない。
メテオストームシャフトの防御を崩し、剛腕で斬り払えば敵は突風に揉まれる枯れ葉のよう。
宙で下手くそなダンスを踊った後、地面へ激突。
苦悶の声を漏らす機能はないらしく、無言で立ち上がりアストロスイッチを得物に差し込む。
メテオストームシャフトの防御を崩し、剛腕で斬り払えば敵は突風に揉まれる枯れ葉のよう。
宙で下手くそなダンスを踊った後、地面へ激突。
苦悶の声を漏らす機能はないらしく、無言で立ち上がりアストロスイッチを得物に差し込む。
『LIMIT BREAK!』
射出されたコマ状のユニットが、回転数を増し駆け回る。
小型と侮るなかれ、キャンサー・ゾディアーツの頑強な甲羅を両断する切れ味だ。
独りでに宙を疾走し、グラファイトの肉体を削り砕くべく飛来。
小型と侮るなかれ、キャンサー・ゾディアーツの頑強な甲羅を両断する切れ味だ。
独りでに宙を疾走し、グラファイトの肉体を削り砕くべく飛来。
「回転か、ならば俺も見せてやろう!」
シャイニングカリバーを連結し、薙刀状へ変形。
右手の双刃と合わせ、二つの得物にエネルギーを収束。
踏みしめた片足を軸に大回転し、己が身一つで竜巻を発生させた。
紅蓮と鮮血、異なる二種の赤い光を迸らせながら。
迫り来る飛来物と、放ったメテオストーム本人をも暴風へと捕えた。
右手の双刃と合わせ、二つの得物にエネルギーを収束。
踏みしめた片足を軸に大回転し、己が身一つで竜巻を発生させた。
紅蓮と鮮血、異なる二種の赤い光を迸らせながら。
迫り来る飛来物と、放ったメテオストーム本人をも暴風へと捕えた。
「ドドドドドドド紅蓮爆龍嵐!!」
斬撃と灼熱が絶えず渦巻く中に封じられ、メテオストームは急激に力を削ぎ落とされる。
抵抗らしい抵抗で長得物を振り被ることすら、ロクに出来に出れず装甲へ亀裂が入った。
後はもう終わりへと一直線、爆散し熱風をも暴風が掻き消す。
嵐はやがてそよ風に変わり、無風となった時には立っているのは龍戦士のみ。
虚像を何体潰したとてキリがない、生み出している大元を仕留めに急いだ。
抵抗らしい抵抗で長得物を振り被ることすら、ロクに出来に出れず装甲へ亀裂が入った。
後はもう終わりへと一直線、爆散し熱風をも暴風が掻き消す。
嵐はやがてそよ風に変わり、無風となった時には立っているのは龍戦士のみ。
虚像を何体潰したとてキリがない、生み出している大元を仕留めに急いだ。
○
言葉は不要、互いの発する殺意が開戦の合図。
こちらの望みはお前の死だと、刃に乗せて要求を突き付ければ。
お前が死ねと、重厚なブレードに阻まれる。
妥協の入り込む余地はなく、相手を殺すまで終わりは訪れない。
こちらの望みはお前の死だと、刃に乗せて要求を突き付ければ。
お前が死ねと、重厚なブレードに阻まれる。
妥協の入り込む余地はなく、相手を殺すまで終わりは訪れない。
アクセルとディープスペクターが、戦闘へ持ち込む意思は一つ。
高揚感も使命感も有りはせず、敵を仕留める事のみに思考を回す。
自我があるか否かの違いこそあれど、確実な死を与える目的だけは共通していた。
高揚感も使命感も有りはせず、敵を仕留める事のみに思考を回す。
自我があるか否かの違いこそあれど、確実な死を与える目的だけは共通していた。
「そっちは外れの雇い主を引いちまったな?同情くらいはしてやるよ」
欠片の憐憫も含ませない軽口に、ディープスペクターからの反応はない。
あえて答えが何かと言えば、首を狙って迫る可変型武器ディープスラッシャーが全て。
刀身はエンジンブレードより細いが、容易く壊れる強度ではない。
打ち合いを始めても一向に軋まず、互角の剣戟を展開。
苛烈極まる猛攻に思えて、その実剣筋の何たる鋭いことか。
あえて答えが何かと言えば、首を狙って迫る可変型武器ディープスラッシャーが全て。
刀身はエンジンブレードより細いが、容易く壊れる強度ではない。
打ち合いを始めても一向に軋まず、互角の剣戟を展開。
苛烈極まる猛攻に思えて、その実剣筋の何たる鋭いことか。
「良い腕してんな。剣道師範にでも転職しとけ」
休む暇もなく振るわれる剣に防戦一方、とはならず。
胸部へ横一文字を描かんとした長剣を、エンジンブレードの一閃が打ち払う。
刀身に掛かる重さが急上昇、力負けし得物をあらぬ方へと弾かれた。
胸部へ横一文字を描かんとした長剣を、エンジンブレードの一閃が打ち払う。
刀身に掛かる重さが急上昇、力負けし得物をあらぬ方へと弾かれた。
「おっとっと、電気マッサージのサービスもやってんのか?」
武器を手放したとて、戦闘続行は問題無く可能。
頭部のアンテナブレードを帯電し、高出力のプラズマを放射。
下手なライダーの技をも上回る破壊力だ、当たれば黒焦げ程度で済みはしない。
とはいえ、相手が命中を許すかは別。
持ち前の脚力に増幅器官の恩恵を加算し、アクセルドライバーの開発者の想定スペックを凌駕。
音を超えた速さで背後に回り込み、無防備な背に機械仕掛けの剣を突き立てる。
頭部のアンテナブレードを帯電し、高出力のプラズマを放射。
下手なライダーの技をも上回る破壊力だ、当たれば黒焦げ程度で済みはしない。
とはいえ、相手が命中を許すかは別。
持ち前の脚力に増幅器官の恩恵を加算し、アクセルドライバーの開発者の想定スペックを凌駕。
音を超えた速さで背後に回り込み、無防備な背に機械仕掛けの剣を突き立てる。
反応が間に合わない速度の斬撃を受け、ディープスペクターがたたらを踏む。
しかし変身者がいないデータの実体化なれば、痛みで隙を見せはしない。
ドライバーに装填済の眼魂に触れ、更なる力を引き出す。
しかし変身者がいないデータの実体化なれば、痛みで隙を見せはしない。
ドライバーに装填済の眼魂に触れ、更なる力を引き出す。
『ゲンカイダイカイガン!ゲキコウスペクター!』
『デッドゴー!激怒!ギ・リ・ギ・リ!ゴースト!闘争!暴走!怒りのソウル!』
続けて斬り掛かったアクセルだが、標的は背に翼を展開し妨害。
宙へ飛び上がり、頭上からプラズマ放射を開始。
地上の罪人へ神罰が降り掛かるかの光景も、電撃に狙われた本人にとっては堪ったものじゃない。
アスファルトを駆ける足は止めないまま、こちらも新しい手を選択。
空中戦へ洒落込む方法なら、皇帝が気前良く前払いした為に持っている。
宙へ飛び上がり、頭上からプラズマ放射を開始。
地上の罪人へ神罰が降り掛かるかの光景も、電撃に狙われた本人にとっては堪ったものじゃない。
アスファルトを駆ける足は止めないまま、こちらも新しい手を選択。
空中戦へ洒落込む方法なら、皇帝が気前良く前払いした為に持っている。
『ACCEL!UPGRADE!』
『BOOSTER!』
強化アダプターがアクセルメモリの性能を引き上げ、コルファウスメットを相手取った際の姿へ変身。
真紅のボディはメタリックイエローに一変、胸部装甲はジェットエンジンに似た形状へ。
黒鉄色のシャッターがレンズを覆い、アクセルブースターになるや敵と同じ土俵へ飛び込む。
全身各部のジェットパーツが火を噴き、空気を焦がしながら急上昇。
真紅のボディはメタリックイエローに一変、胸部装甲はジェットエンジンに似た形状へ。
黒鉄色のシャッターがレンズを覆い、アクセルブースターになるや敵と同じ土俵へ飛び込む。
全身各部のジェットパーツが火を噴き、空気を焦がしながら急上昇。
「よう。んな馬鹿デケェ羽生やして、蛾の気分でも味わいたいのか?」
皮肉へ返答が無いとは承知の上で、加速しながらの蹴りを見舞う。
プラズマ放射も突き抜け、足底が腹部へヒット。
くの字に曲がって蹴り飛ばされるも、どうにか押し留まったのはそれだけ高スペックが故か。
アクセルからすれば理由に興味はなく、早々に人形相手のドンパチを終わらせにいく。
高威力の技が来ると踏んだのだろう、ディープスペクターも迎撃に選択。
プラズマ放射も突き抜け、足底が腹部へヒット。
くの字に曲がって蹴り飛ばされるも、どうにか押し留まったのはそれだけ高スペックが故か。
アクセルからすれば理由に興味はなく、早々に人形相手のドンパチを終わらせにいく。
高威力の技が来ると踏んだのだろう、ディープスペクターも迎撃に選択。
『ENGINE!MAXIMAM DRIVE!』
『キョクゲンダイカイガン!ディープスペクター!ギガオメガドライブ!』
ジェットパックを猛噴射し、高速飛行の勢いを加えた刃。
出現させた紋章のエネルギーを収束し、同じく飛行しながらの蹴り。
片や重武装のドーパントを下し、片や眼魔界の戦士に打ち勝った大技。
威力の程は両者引けを取らず、まして戦意に翳りが生じる事態にも見舞われない。
大剣と足底がぶつかり合い、揃って後方へ弾き飛ばされ――
出現させた紋章のエネルギーを収束し、同じく飛行しながらの蹴り。
片や重武装のドーパントを下し、片や眼魔界の戦士に打ち勝った大技。
威力の程は両者引けを取らず、まして戦意に翳りが生じる事態にも見舞われない。
大剣と足底がぶつかり合い、揃って後方へ弾き飛ばされ――
『UNICORN!MAXIMAM DRIVE!』
勝敗を分けたのは、変身者の有無。
オリジナルと同じ性能を宿そうと、何処まで行ってもデータの塊に過ぎないディープスペクター。
本来の変身者ではないが、戦闘技術の面においては並の呪術師と雲泥の差があり。
「気まぐれのお陰で禪院家は崩壊を免れてる」と、そう言わしめた甚爾の変身するアクセル。
仕留めきれない所までを想定に入れ、すかさず別のメモリを装填。
一角獣の記憶が、エンジンブレードの刀身に回転刃を付与。
メジャー級の剛速球がまるで、幼稚園児のボール投げに思える速度で投擲。
正しく『必殺』と化した一撃が、ディープスペクターの反応を追い越し突き刺さった。
オリジナルと同じ性能を宿そうと、何処まで行ってもデータの塊に過ぎないディープスペクター。
本来の変身者ではないが、戦闘技術の面においては並の呪術師と雲泥の差があり。
「気まぐれのお陰で禪院家は崩壊を免れてる」と、そう言わしめた甚爾の変身するアクセル。
仕留めきれない所までを想定に入れ、すかさず別のメモリを装填。
一角獣の記憶が、エンジンブレードの刀身に回転刃を付与。
メジャー級の剛速球がまるで、幼稚園児のボール投げに思える速度で投擲。
正しく『必殺』と化した一撃が、ディープスペクターの反応を追い越し突き刺さった。
「まずはお掃除一つ終わり、ってな」
空中で派手な大爆発が起きるのを、最後まで眺めずに着地。
クルクルと回りながら落ちて来た得物をキャッチ、メモリを排出しつつ通常形態へ戻る。
素人じゃあるまいし、この程度で勝利を噛み締めたりはしない。
クルクルと回りながら落ちて来た得物をキャッチ、メモリを排出しつつ通常形態へ戻る。
素人じゃあるまいし、この程度で勝利を噛み締めたりはしない。
「そんじゃお次は、依頼主(クライアント)のお手伝いだな」
命の懸かった戦闘は殺し合いが初だろうに、よくここまで持ち堪えられるものだ。
ガキにしちゃ随分タフだと思うも、他ならぬ甚爾自身が生前に知った。
一度は殺した筈が死を跳ね除け、浄眼の“最強”に敗れた上でここにいるのだから。
ガキにしちゃ随分タフだと思うも、他ならぬ甚爾自身が生前に知った。
一度は殺した筈が死を跳ね除け、浄眼の“最強”に敗れた上でここにいるのだから。
「……ま、ガキのヤンチャにもう暫くは付き合ってやるさ」
感傷なんざガラじゃない、笑み一つで追い払って仕事へ集中。
依頼人が退場をお望みな以上、黄金の悪魔に次をくれてやりはしない。
依頼人が退場をお望みな以上、黄金の悪魔に次をくれてやりはしない。
○
『鬱陶しいぞドブネズミがぁっ!!!』
寸での所で躱し続け、パルス光線を撃ち込む。
事ある毎に己が齎す終焉を跳ね除けられ、ゴルドゼインの苛立ちは頂点に。
引力操作により宙へ浮上、頭上へ陣取りガトリングを掃射し牽制。
ネズミのようにちょこまか逃げるのもここまでだ、グリップ部分に赤のゼロノスカードを叩き込む。
事ある毎に己が齎す終焉を跳ね除けられ、ゴルドゼインの苛立ちは頂点に。
引力操作により宙へ浮上、頭上へ陣取りガトリングを掃射し牽制。
ネズミのようにちょこまか逃げるのもここまでだ、グリップ部分に赤のゼロノスカードを叩き込む。
『FULL CHARGE』
両手の五指が変化した砲門、その全てにエネルギーを充填。
イマジンを塵一つ残さず消し飛ばす程の、極大の光線がタイムファイヤーを狙う。
威力は勿論、範囲も増大し駆け回っただけで避け切るのは不可能。
イマジンを塵一つ残さず消し飛ばす程の、極大の光線がタイムファイヤーを狙う。
威力は勿論、範囲も増大し駆け回っただけで避け切るのは不可能。
「よう大将、一っ走り付き合えよ」
であるのなら、仲間の存在が危機を脱するのへ繋がった。
自身の目の前にすっ飛んで来た、真紅の車体が特徴的なバイク。
聞き覚えがあり過ぎる声が聞こえた疑問も後回し、飛び乗るや猛スピードで急発進。
自身の目の前にすっ飛んで来た、真紅の車体が特徴的なバイク。
聞き覚えがあり過ぎる声が聞こえた疑問も後回し、飛び乗るや猛スピードで急発進。
「今になってガキをおぶさるなんざ、人生何が起こるか分かったもんじゃねぇなおい」
「ほざいてる場合かよ……!」
「ほざいてる場合かよ……!」
バイク形態のアクセルを駆り、戦場を縦横無尽に疾走。
背後で焼き払われる地面には目もくれず、片手でハンドルを動かす。
もう片方の手にはディフェンダーガンが握られたままだ、スピードを緩めずにトリガーを引いた。
光線はゴルドゼインの手の甲へ命中、落ちた得物はゼインカードの持続時間切れに伴い消滅。
背後で焼き払われる地面には目もくれず、片手でハンドルを動かす。
もう片方の手にはディフェンダーガンが握られたままだ、スピードを緩めずにトリガーを引いた。
光線はゴルドゼインの手の甲へ命中、落ちた得物はゼインカードの持続時間切れに伴い消滅。
『猿どもめぇええええええっ!!!誰に楯突いたか理解出来んのか!!』
悉く逆らう連中へ、役に立たないライダー共の力へ。
思い通りにいかない何もかもへ、ゴルドゼインは怒りっぱなしだ。
そうまで己を不愉快にさせるなら、相応しい死をくれてやる。
輝く星を散りばめた黄金の最強ゲーマー、ハイパームテキエグゼイドのカードを引き抜く。
令呪の効果が切れるまで約三十秒、それだけあれば問題ない。
“無敵”の二文字に誇張のない力で以て、後悔と共に終わりを与えんとし、
思い通りにいかない何もかもへ、ゴルドゼインは怒りっぱなしだ。
そうまで己を不愉快にさせるなら、相応しい死をくれてやる。
輝く星を散りばめた黄金の最強ゲーマー、ハイパームテキエグゼイドのカードを引き抜く。
令呪の効果が切れるまで約三十秒、それだけあれば問題ない。
“無敵”の二文字に誇張のない力で以て、後悔と共に終わりを与えんとし、
「させるか!!!」
『っ!?』
『っ!?』
メテオストームを倒したグラファイトが、得物を振り被って跳躍。
双刃でもシャイニングカリバーでもない、金色の巨大な戦斧。
ゴルドゼインの知る武器と違うが、大斧が自身目掛け迫る光景というのは。
忌々しいくらい鮮明に、記憶バンクへ保存されたあの瞬間が――
双刃でもシャイニングカリバーでもない、金色の巨大な戦斧。
ゴルドゼインの知る武器と違うが、大斧が自身目掛け迫る光景というのは。
忌々しいくらい鮮明に、記憶バンクへ保存されたあの瞬間が――
――『逝って……いいってさ……』
『――――――――――っ!!!!!』
実の息子の手で、その偉大なる頭脳を叩き割られた最期。
ぶり返す死の記憶が、存在しない肉体をトラウマのように蝕む。
恐慌に駆られ、カードの裁断ではなく時間停止(ポーズ)を発動。
鼓動を止めた世界で動けるのは自分だけ、今の内にハイパームテキの力を改めて使う。
ぶり返す死の記憶が、存在しない肉体をトラウマのように蝕む。
恐慌に駆られ、カードの裁断ではなく時間停止(ポーズ)を発動。
鼓動を止めた世界で動けるのは自分だけ、今の内にハイパームテキの力を改めて使う。
といった目論見は、止まる事無く叩き付けられた大斧で木端微塵に粉砕された。
『なにぃいいいいいいっ!?』
ゲムデウスウイルスに適合したグラファイトは、ハイパームテキ以外で唯一クロノスの力を無効化出来る。
ゼインのポーズ機能が仮面ライダークロニクルガシャットを元にしている以上、当然グラファイトには通用しない。
ダメージ覚悟でカードを読み砕かせるべきだったと、己の失態に気付かぬまま。
戦斧のフルスイングを受け、盛大に吹き飛んでいく。
不甲斐ない所持者を嘲笑うかのようにヒラヒラ舞うゼインカードも、程なくして斬撃の餌食となった。
ゼインのポーズ機能が仮面ライダークロニクルガシャットを元にしている以上、当然グラファイトには通用しない。
ダメージ覚悟でカードを読み砕かせるべきだったと、己の失態に気付かぬまま。
戦斧のフルスイングを受け、盛大に吹き飛んでいく。
不甲斐ない所持者を嘲笑うかのようにヒラヒラ舞うゼインカードも、程なくして斬撃の餌食となった。
『ICEAGE!MAXIMAM DRIVE!』
付け加えるなら、ゴルドゼインに反撃の機会は二度と訪れない。
バイク形態を解除し、アクセルが放つは氷河期の記憶を宿すエネルギー刃。
黄金の装甲を撫でた途端に凍結、動きを封じただけでなくディエンドライバーをも氷に閉じ込めた。
敵の機能を思えば時間を掛けずに抜け出すだろうが、そんな余裕は与えられない。
バイク形態を解除し、アクセルが放つは氷河期の記憶を宿すエネルギー刃。
黄金の装甲を撫でた途端に凍結、動きを封じただけでなくディエンドライバーをも氷に閉じ込めた。
敵の機能を思えば時間を掛けずに抜け出すだろうが、そんな余裕は与えられない。
『VOLCANIC KNUCKLE!』
『龍園……!!貴様ァアアアアアアアアアアアッ!!!』
「うるせぇよガラクタ野郎」
「うるせぇよガラクタ野郎」
怨嗟の籠った絶叫を笑い飛ばし、爆熱を纏った龍の鉄拳が炸裂。
凍ったままのディエンドライバーが砕け散り、突き進んだ拳は腹部へ直撃。
部品と火花がを撒き散らしながら、黄金の悪魔は殴り飛ばされる。
その姿は最早世界を足蹴にする支配者ではない、疑いようのない敗北者だった。
凍ったままのディエンドライバーが砕け散り、突き進んだ拳は腹部へ直撃。
部品と火花がを撒き散らしながら、黄金の悪魔は殴り飛ばされる。
その姿は最早世界を足蹴にする支配者ではない、疑いようのない敗北者だった。
| 182:TRASH CANDY(後編) | 投下順 | 182:炎の叫びと欲望の果てと未来の約束(前編) |
| 時系列順 | ||
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| 十条姫和 | ||
| 龍園翔 | ||
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| 綾小路清隆 | ||
| 蛮野天十郎 | ||
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