見渡す限りの灰一色の世界に、かつての栄華を示すものは何一つない。
激戦の爪痕という生易しいものではない。
植物を、建物を、被造物を、そして生命を。
あらゆる存在を根絶やしにする、徹底的な蹂躙であった。
辛うじて残った建物の骨組みも、焼け焦げた黒い骸のように虚空へと突き出ているだけ。
完全なる破壊がもたらした、耳鳴りがするほどの静寂に
やがて、白けた灰を踏み躙る不遜な足音だけが響き始めた。
植物を、建物を、被造物を、そして生命を。
あらゆる存在を根絶やしにする、徹底的な蹂躙であった。
辛うじて残った建物の骨組みも、焼け焦げた黒い骸のように虚空へと突き出ているだけ。
完全なる破壊がもたらした、耳鳴りがするほどの静寂に
やがて、白けた灰を踏み躙る不遜な足音だけが響き始めた。
首領は鼻歌交じりの上機嫌で闊歩する、神殺しにして最凶の絶対神メラ。
背後より無機質に進軍するは、絶対神に仕える神将(ローカパーラ)と親衛隊(ブラックナイツ)。
その行軍には、確固たる矜持が満ち満ちていた。
前の戦闘の、そして殺し合いそのものの、純然たる勝者であるという、揺るぎようのない自信。
そんな傲慢な支配者達が悠々と、或いは冷徹に、彼らの手で築き上げた敗者の世界を踏み荒らしていく。
背後より無機質に進軍するは、絶対神に仕える神将(ローカパーラ)と親衛隊(ブラックナイツ)。
その行軍には、確固たる矜持が満ち満ちていた。
前の戦闘の、そして殺し合いそのものの、純然たる勝者であるという、揺るぎようのない自信。
そんな傲慢な支配者達が悠々と、或いは冷徹に、彼らの手で築き上げた敗者の世界を踏み荒らしていく。
その一方で。
栄えある勝利者の一員だとは、到底思えない牛歩の足取りで進む少女がいた。
周囲を埋め尽くす勝者達の背中はあまりにも遠く。
同じ行軍の中にありながら、彼女だけが別の世界を歩いているようですらある。
彼女が弱弱しく握りしめたその掌には、短剣が一振り。
己が殺めた者の遺品を見つめ、少女サチは自身の現状を一言で振り返った。
周囲を埋め尽くす勝者達の背中はあまりにも遠く。
同じ行軍の中にありながら、彼女だけが別の世界を歩いているようですらある。
彼女が弱弱しく握りしめたその掌には、短剣が一振り。
己が殺めた者の遺品を見つめ、少女サチは自身の現状を一言で振り返った。
(………こんなにも、遠くまで来ちゃったんだな…。)
遠く。果たして一体何処からを。
現在の立ち位置との距離を測る起点にそう感じたか。
彼女の脳裏に過ぎていくのは、20にも満たない生涯で。
色濃く焼き付き離れない、浮遊城アイン・クラッドでの記憶。
現在の立ち位置との距離を測る起点にそう感じたか。
彼女の脳裏に過ぎていくのは、20にも満たない生涯で。
色濃く焼き付き離れない、浮遊城アイン・クラッドでの記憶。
現実からの学友、月夜の黒猫団のみんなと支え合った数か月。
窮地を助けられ、キリトがギルドに加わった一件。
前線で戦い続けることへの恐怖に、一人逃げ出した日。
臆病な本音を吐き出して、誓いを立ててくれた橋下。
眠れぬ夜をキリトと寄り添って乗り越えた暖かな時間。
窮地を助けられ、キリトがギルドに加わった一件。
前線で戦い続けることへの恐怖に、一人逃げ出した日。
臆病な本音を吐き出して、誓いを立ててくれた橋下。
眠れぬ夜をキリトと寄り添って乗り越えた暖かな時間。
唐突に巻き込まれた仮想世界でのデスゲーム。
自分がいる意味も分からず、ただ我武者羅に生き抜いた、短くも長い記憶。
その全てが、酷く錆付いた過去のように思えた。
今までの人生分の年月を、何度も経たとしても足りない程。
まるで永劫の時間が一瞬で過ぎていったかのように。
自分がいる意味も分からず、ただ我武者羅に生き抜いた、短くも長い記憶。
その全てが、酷く錆付いた過去のように思えた。
今までの人生分の年月を、何度も経たとしても足りない程。
まるで永劫の時間が一瞬で過ぎていったかのように。
だってそうだろう。
きっとあの頃の自分は、想像すらしてなかっただろうから。
SAOよりも遙かに直接的な残虐さを有するデスゲーム。
バトル・ロワイアルに巻きこまれた際も考えは変わらなかった。
狂人(バルバトス)に仲間を壊滅寸前まで追い込まれ、死を予感した場面も。
得体の知れない怪人(メラフェル)から純潔を強引に奪われた瞬間でも。
恋敵(アスナ)への負の感情を自覚した時だって、ただの一度も。
きっとあの頃の自分は、想像すらしてなかっただろうから。
SAOよりも遙かに直接的な残虐さを有するデスゲーム。
バトル・ロワイアルに巻きこまれた際も考えは変わらなかった。
狂人(バルバトス)に仲間を壊滅寸前まで追い込まれ、死を予感した場面も。
得体の知れない怪人(メラフェル)から純潔を強引に奪われた瞬間でも。
恋敵(アスナ)への負の感情を自覚した時だって、ただの一度も。
こんなに怖がりで弱虫だった自分が───"人殺し"になるだなんて、夢にも思わなかった。
自分には殺し合い(デスゲーム)に適応出来ない。
アイン・クラッドの時から常々感じていた事だった。
理由は単純。サチという人間は"強くない"と分かっていたから。
どれだけキリトやはとっちに守られて、立ち上がる希望を貰っても。
心の何処かで臆病な気持ちは、何時までも残留していた。
いつかその恐怖に足を掬われて、この残酷な世界で必ず命を落とす。
理由は単純。サチという人間は"強くない"と分かっていたから。
どれだけキリトやはとっちに守られて、立ち上がる希望を貰っても。
心の何処かで臆病な気持ちは、何時までも残留していた。
いつかその恐怖に足を掬われて、この残酷な世界で必ず命を落とす。
モンスターかプレイヤーか、或いはこの世界を作ったゲームマスターの。
強烈な殺意と悪意を前に、呆気なく飲み込まれ朽ちていく。
そんなどうしようもなく弱くてちっぽけな、ありふれた人間が自分なのだと。
だからこそ、前の世界ではメッセージを遺そうとまでした。
せめて必ず生き残れると信じた"思い人"へ。
優しい彼が背負う筈の要らない後悔と絶望を拭い、今までの感謝を伝える為に。
強烈な殺意と悪意を前に、呆気なく飲み込まれ朽ちていく。
そんなどうしようもなく弱くてちっぽけな、ありふれた人間が自分なのだと。
だからこそ、前の世界ではメッセージを遺そうとまでした。
せめて必ず生き残れると信じた"思い人"へ。
優しい彼が背負う筈の要らない後悔と絶望を拭い、今までの感謝を伝える為に。
この殺し合いにおいても、自分が弱者であるという結論は変わらず。
自分が生き残る確信も、誰かを殺す覚悟もないけれど。
せめて。どうかせめて友達に気づかせて貰ったこの恋だけを彼に伝えられれば。
もらった勇気となけなしの決意で、仲間と一緒にこの世界と向き合おうとしていた。
自分が生き残る確信も、誰かを殺す覚悟もないけれど。
せめて。どうかせめて友達に気づかせて貰ったこの恋だけを彼に伝えられれば。
もらった勇気となけなしの決意で、仲間と一緒にこの世界と向き合おうとしていた。
でも。
想像と現実はまるで違うのだと後から気づかされた。
最凶のプレイヤーメラに、彼を含めた全参加者を掌握した、底知れない黒幕達の存在。
叶う筈もない世界の残酷さを前に、奮い立たせた心はあっけなく砕け散った。
戦う事の、迫る死への恐怖を知っていたはずだったのに。
自分の中の弱さは、恐怖を人に擦り付けて逃れる道を選択した。
最凶のプレイヤーメラに、彼を含めた全参加者を掌握した、底知れない黒幕達の存在。
叶う筈もない世界の残酷さを前に、奮い立たせた心はあっけなく砕け散った。
戦う事の、迫る死への恐怖を知っていたはずだったのに。
自分の中の弱さは、恐怖を人に擦り付けて逃れる道を選択した。
実際にこの世界で行った行動は残酷で。
自分が抱いた恐怖を他人へ押し付け攻撃した。
実際にこの世界で吐いた言葉は残虐で。
ただただ目の前の相手の死だけを切に願っていた。
自分が抱いた恐怖を他人へ押し付け攻撃した。
実際にこの世界で吐いた言葉は残虐で。
ただただ目の前の相手の死だけを切に願っていた。
願い続けた負の願いは現実となり。
戦った相手、紫の仮面ライダーは欠片も残らず弾けて消えた。
名も知らぬ誰かが生きた証は、今握っている無機質な短剣だけ。
戦った相手、紫の仮面ライダーは欠片も残らず弾けて消えた。
名も知らぬ誰かが生きた証は、今握っている無機質な短剣だけ。
レッドプレイヤー──この世界で言うなればマーダーだったとか。
会場中に蔓延るモンスターと同じ、ただのNPCだったとか。
人間じゃないから。人殺しだから。別に殺しても許される。
なんて…そんな都合のいい解釈をしたいわけじゃないが。
正当防衛だとか、気休めでしかない言い訳で取り繕う事が出来ただろう。
会場中に蔓延るモンスターと同じ、ただのNPCだったとか。
人間じゃないから。人殺しだから。別に殺しても許される。
なんて…そんな都合のいい解釈をしたいわけじゃないが。
正当防衛だとか、気休めでしかない言い訳で取り繕う事が出来ただろう。
でも、あの仮面ライダーはそうじゃなかった筈だ。
最凶と化したメラや、その配下の前に立つというのは。
自殺行為(そういうこと)だというのは、誰だって理解出来る。
他人を鑑みない、悪意ある存在には絶対に出来ない命を懸けた献身だと。
最凶と化したメラや、その配下の前に立つというのは。
自殺行為(そういうこと)だというのは、誰だって理解出来る。
他人を鑑みない、悪意ある存在には絶対に出来ない命を懸けた献身だと。
だがあの瞬間に限っては、別の可能性も一つだけ浮かんだ。
テレビ局の主だった男、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
彼に催眠術(ギアス)をかけられ、特攻を余儀なくなされた。
別に切り捨てても良い人材として、捨て駒感覚で利用された犠牲者である可能性。
だったら、自分だけが悪いんじゃない。
命を自分勝手に選別して、将棋やチェスの駒の様に使い捨てた方も悪いと。
死にのしかかる責任を分散出来る──と、一瞬だけ考え、それだけないと直ぐに振り払った。
テレビ局の主だった男、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
彼に催眠術(ギアス)をかけられ、特攻を余儀なくなされた。
別に切り捨てても良い人材として、捨て駒感覚で利用された犠牲者である可能性。
だったら、自分だけが悪いんじゃない。
命を自分勝手に選別して、将棋やチェスの駒の様に使い捨てた方も悪いと。
死にのしかかる責任を分散出来る──と、一瞬だけ考え、それだけないと直ぐに振り払った。
直接武器を交えた張本人だからこそ、断言出来る。
生きたいと振るった鬼気迫る拳が、誰かを守ろうと最後まで足掻いたあの感情が。
無理やりに引き出した、贋物だったとは考えたくない。
あれは、例えどんな凄い魔法や催眠術があったとしても、捻じ曲げられない本物だった。
生きたいと振るった鬼気迫る拳が、誰かを守ろうと最後まで足掻いたあの感情が。
無理やりに引き出した、贋物だったとは考えたくない。
あれは、例えどんな凄い魔法や催眠術があったとしても、捻じ曲げられない本物だった。
名前も知らない誰かの、本心からの献身だったと、そう信じている。
そして、それを踏みにじった悪人が自分なのだと、そう確信していた。
そして、それを踏みにじった悪人が自分なのだと、そう確信していた。
利他的な拳を振るう誰かに、利己的なエゴを振るい続け。
サチの手元に残ったのは二つ。名実共に赤く染まった醜い殺人犯の称号と。
終わる世界で二人、気まぐれ屋な神が保証する、思い人との心中(デート)の確約。
こんなものの引き換え券になる事が、彼の生き続けてきた意味だったのか。
こんなことを必死に得ようとする事が、自分が此処に存在する意味だったのだろうか。
サチの手元に残ったのは二つ。名実共に赤く染まった醜い殺人犯の称号と。
終わる世界で二人、気まぐれ屋な神が保証する、思い人との心中(デート)の確約。
こんなものの引き換え券になる事が、彼の生き続けてきた意味だったのか。
こんなことを必死に得ようとする事が、自分が此処に存在する意味だったのだろうか。
出せるわけの無い命題が反芻する中で。
再び花村陽介の遺品──GK-06ユニコーンを見つめなおす。
人の未来を守るために只の人間達が作り上げた、神の使途に立ち向かう為の兵装。
その製造経緯も込められた意味もサチ自身に知る由もないが、
こんな…神の下僕になりさがった自分が持っていていいはずがない。
このナイフはきっと、彼の仲間の元へ行くのが正しい。それは明白だ。
お前なんかが持つべき資格などないと、罵られる時が克明に想起出来る。
それが悪意の皇帝か、音楽の神か、最愛の剣士か、まだ見ぬ誰かは、未だわからないが。
再び花村陽介の遺品──GK-06ユニコーンを見つめなおす。
人の未来を守るために只の人間達が作り上げた、神の使途に立ち向かう為の兵装。
その製造経緯も込められた意味もサチ自身に知る由もないが、
こんな…神の下僕になりさがった自分が持っていていいはずがない。
このナイフはきっと、彼の仲間の元へ行くのが正しい。それは明白だ。
お前なんかが持つべき資格などないと、罵られる時が克明に想起出来る。
それが悪意の皇帝か、音楽の神か、最愛の剣士か、まだ見ぬ誰かは、未だわからないが。
故にこそ───この武器は自分が持ち続けなければいけない。
隠れて待ちぼうけるだけでは、何も得られない事は知っている。
誰かに守って貰う資格は、もう自分の手で手放してしまった。
これから先、道化のような邪神の傍らで、悪意の全てを受け止めていく事を考えれば。
今想像した罵倒など序の口にも満たない。
最低限の覚悟もなければ、この先の道程を耐えきれる訳はないのだから。
隠れて待ちぼうけるだけでは、何も得られない事は知っている。
誰かに守って貰う資格は、もう自分の手で手放してしまった。
これから先、道化のような邪神の傍らで、悪意の全てを受け止めていく事を考えれば。
今想像した罵倒など序の口にも満たない。
最低限の覚悟もなければ、この先の道程を耐えきれる訳はないのだから。
そうやって、サチは遺品に意味を持たせる。
初めてこの手で奪った人命が本当の意味で無為とならぬように。
再び叩き落された闇中を、辛うじて耐え抜く為の杖とする。
身も心も汚れ尽くし、それでも最期の願いを成就させるべく。
自らが加担した地獄を一歩、また一歩と緩慢に歩み続ける。
初めてこの手で奪った人命が本当の意味で無為とならぬように。
再び叩き落された闇中を、辛うじて耐え抜く為の杖とする。
身も心も汚れ尽くし、それでも最期の願いを成就させるべく。
自らが加担した地獄を一歩、また一歩と緩慢に歩み続ける。
「………遠すぎる、なぁ…。」
気が遠くなる程の道の果て。
この世界の結末をキリトと見届ける───その瞬間まで。
この世界の結末をキリトと見届ける───その瞬間まで。
◇
◇
主催者が設けた数時間の前哨戦が終わり。
殺し合いの開幕を宣言されてから今現在にいたるまで。
大多数の参加者、その脳裏の一部には、ある一人の男が常に占有していた。
殺し合いの支配を宣告した悪逆皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
決して無視出来ない特級の脅威としてか、或いは不相応な肩書と大望を囀る小物としてか。
放送の受け取り方はどうあれ、揺るぎようのない事実が一つ。
この死亡遊戯にて内外問わず、関心、警戒、そして寵愛。
あらゆる感情を一身に注がれる中心人物であったということ。
殺し合いの開幕を宣言されてから今現在にいたるまで。
大多数の参加者、その脳裏の一部には、ある一人の男が常に占有していた。
殺し合いの支配を宣告した悪逆皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
決して無視出来ない特級の脅威としてか、或いは不相応な肩書と大望を囀る小物としてか。
放送の受け取り方はどうあれ、揺るぎようのない事実が一つ。
この死亡遊戯にて内外問わず、関心、警戒、そして寵愛。
あらゆる感情を一身に注がれる中心人物であったということ。
風都の白い死神、十三災害-災厄の魔女、五道化-凶星病理、堕ちた神の牙、善意の執行者。
真贋の地に集った真の強者たちとの経戦を経て、大言壮語だった妄言は真実となり。
表面上はどうあれ最強となった彼を贋物の支配者と侮る者は一掃された。
死を迎えるその時まで、その注目は不動であり続ける事は誰しもが予想していた。
真贋の地に集った真の強者たちとの経戦を経て、大言壮語だった妄言は真実となり。
表面上はどうあれ最強となった彼を贋物の支配者と侮る者は一掃された。
死を迎えるその時まで、その注目は不動であり続ける事は誰しもが予想していた。
「半日に渡り長くご愛顧いただきましたルルーシュTV…これにて廃局!
ま、元々盛大な放送事故で終わりかけだったし、誤差みたいなもんか!」
ま、元々盛大な放送事故で終わりかけだったし、誤差みたいなもんか!」
だが、今この瞬間からは違う。
数多の代償と犠牲を積み重ねようと必ず勝利を積み上げた最強の皇帝の跡地で。
遂に苦渋の遁走を余儀なくさせた、最凶プレイヤーがヘラヘラと嘲け嗤う。
新たに台頭したメラという怪物を前に、最早この地で存在する何人も無視は不可能。
悪逆皇帝から神殺しへと、このバトルロワイアルの台風の目が。
盤面の掌握者の交代が果たされた事を、彼の君臨は意味していた。
数多の代償と犠牲を積み重ねようと必ず勝利を積み上げた最強の皇帝の跡地で。
遂に苦渋の遁走を余儀なくさせた、最凶プレイヤーがヘラヘラと嘲け嗤う。
新たに台頭したメラという怪物を前に、最早この地で存在する何人も無視は不可能。
悪逆皇帝から神殺しへと、このバトルロワイアルの台風の目が。
盤面の掌握者の交代が果たされた事を、彼の君臨は意味していた。
「ん~しかしだ。しかしだぜ。こんなボロクズの上でいざ大一番へ!ってのは流石に白けるよな。」
メラ襲来の前段階。
ジンガが変身したディケイド激情態による必殺技の一斉掃射。
18人の最強フォーム達の蹂躙を受け、既に廃墟同然だったテレビ局。
その矢先の泣きっ面に蜂ならぬ神。ほんの半日前まで健在だった皇帝の居所。
それが元は建物であったろうことが辛うじて分かる、
廃墟と呼ぶ事すら烏滸がましい惨めな残骸となり下がっていた。
ジンガが変身したディケイド激情態による必殺技の一斉掃射。
18人の最強フォーム達の蹂躙を受け、既に廃墟同然だったテレビ局。
その矢先の泣きっ面に蜂ならぬ神。ほんの半日前まで健在だった皇帝の居所。
それが元は建物であったろうことが辛うじて分かる、
廃墟と呼ぶ事すら烏滸がましい惨めな残骸となり下がっていた。
世界さえ滅ぼしうる力を持った、四凶・準四凶クラスが跋扈する異界の戦場。
そこに宣戦布告した恐れ知らずにも程がある厄介な主を持ち。
よくぞ此処まで耐え忍んだものだ、と本来は称賛すべきやもしれないが。
今は最凶たる自分のテリトリー。過去は過去で、今は今。
歩んだ歴史に風情など感じず、視界に収まる湿気たステージだけが評価対象として映る。
そこに宣戦布告した恐れ知らずにも程がある厄介な主を持ち。
よくぞ此処まで耐え忍んだものだ、と本来は称賛すべきやもしれないが。
今は最凶たる自分のテリトリー。過去は過去で、今は今。
歩んだ歴史に風情など感じず、視界に収まる湿気たステージだけが評価対象として映る。
この後の展開を軽く想像してみよう。
最高最善最大最凶の魔王に攫われた囚われの姫(サチ)を救うため、
適度な苦難とお涙頂戴の旅路を経て、遂に魔王の元へたどり着いた勇者御一行達。
なけなしの勇気を胸に、いざ決戦の舞台へと突入した彼らを待ち受けている魔王が。
荘厳な城にもおらず、威厳溢れる玉座にも座らず。
ただしょぼくれた残骸の上で、偉そうに棒立ちで待ち構えていたらどう思う。
最高最善最大最凶の魔王に攫われた囚われの姫(サチ)を救うため、
適度な苦難とお涙頂戴の旅路を経て、遂に魔王の元へたどり着いた勇者御一行達。
なけなしの勇気を胸に、いざ決戦の舞台へと突入した彼らを待ち受けている魔王が。
荘厳な城にもおらず、威厳溢れる玉座にも座らず。
ただしょぼくれた残骸の上で、偉そうに棒立ちで待ち構えていたらどう思う。
嗚呼酷い。これは酷い。なんて陳腐でシュールだろうか。
神殺しのメラという稀代の千両役者をもってしても威厳に欠ける。
肝心のクライマックスで映えない画など派手好きな神は許せない。
神殺しのメラという稀代の千両役者をもってしても威厳に欠ける。
肝心のクライマックスで映えない画など派手好きな神は許せない。
「ならどうすっかなぁ?待ち合わせ場所の変更か?それとも…。」
自他共に盛り上がる展開を捻出すべく、メラは頭を回す。
長年の世界滅亡RTAで蓄えた英知。それを只娯楽の為だけに費やす贅沢なシンキングタイム。
そう長く時間は掛からず、神殺しの元へ神の天啓が下りた。
長年の世界滅亡RTAで蓄えた英知。それを只娯楽の為だけに費やす贅沢なシンキングタイム。
そう長く時間は掛からず、神殺しの元へ神の天啓が下りた。
「よし、閃いた─────ないならいっそのこと"作っちまえばいい"」
閃き次いでに、メラがパチンと軽快に指を鳴らす。
直後、ドライブ、エグゼイド、パラドクス。生き残った神将三名の元へ金色のゲートが出現。
ディエンドドライバー発の神将ブレイブを残し、仮面ライダー達は一斉に会場から姿を消した。
これまで、敗北し消滅したライダー達の神気はそのまま会場へ霧散。
分割した力も戻らず、制限により本調子の神将召喚にもリキャストタイムがかかる。
なら、神将が健在の状態で戻せば果たしてどうなるか。
それは当然、あるべき場所へ戻るだけ。力を貸与していた権能の本元、メラへと神気は還元される。
すなわち万全の神将召喚も、回収したエネルギーの数だけ再実行可能となるのだ。
直後、ドライブ、エグゼイド、パラドクス。生き残った神将三名の元へ金色のゲートが出現。
ディエンドドライバー発の神将ブレイブを残し、仮面ライダー達は一斉に会場から姿を消した。
これまで、敗北し消滅したライダー達の神気はそのまま会場へ霧散。
分割した力も戻らず、制限により本調子の神将召喚にもリキャストタイムがかかる。
なら、神将が健在の状態で戻せば果たしてどうなるか。
それは当然、あるべき場所へ戻るだけ。力を貸与していた権能の本元、メラへと神気は還元される。
すなわち万全の神将召喚も、回収したエネルギーの数だけ再実行可能となるのだ。
「オーケー予想通り。戻した分でしっかり呼べそうだな。
そんじゃあ~、まず最初に呼び出すのは────こいつだ!」
そんじゃあ~、まず最初に呼び出すのは────こいつだ!」
『ビルド』
今や慣れ切った動作で左胸のレリーフを叩き、『ライダーズレコード』を起動。
『2017』のゲートをくぐり、新たに出現するは白を基調とした仮面ライダー。
仮面ライダービルド、ジーニアスフォーム。
愛と平和(ラブアンドピース)を胸に混沌の時代を駆け抜けた天才物理学者、桐生戦兎の一つの“到達点”。
彼の全身各所に装着された色取り取りの小瓶――フルボトル。
有機と無機、自然と人工という対極の概念を象徴する60の可能性を一つに統合した最強形態。
もう一人の自分に託された、明日を創造(ビルド)するための希望の戦士。
『2017』のゲートをくぐり、新たに出現するは白を基調とした仮面ライダー。
仮面ライダービルド、ジーニアスフォーム。
愛と平和(ラブアンドピース)を胸に混沌の時代を駆け抜けた天才物理学者、桐生戦兎の一つの“到達点”。
彼の全身各所に装着された色取り取りの小瓶――フルボトル。
有機と無機、自然と人工という対極の概念を象徴する60の可能性を一つに統合した最強形態。
もう一人の自分に託された、明日を創造(ビルド)するための希望の戦士。
葛城親子と戦兎が理想とした平和の象徴たる未来科学。
だが此処に立つは悪神に汚染された記録の産物であり、贋作。
当然、本来ビルドに刻み込まれるであろう高潔な心など宿るはずもなく。
この地に存在するのは自意識過剰な正義のヒーローが何よりも恐れ忌み嫌った。
神が望む混沌と殺戮を生み出す役割を担った、悪魔の化学兵器あるのみ。
だが此処に立つは悪神に汚染された記録の産物であり、贋作。
当然、本来ビルドに刻み込まれるであろう高潔な心など宿るはずもなく。
この地に存在するのは自意識過剰な正義のヒーローが何よりも恐れ忌み嫌った。
神が望む混沌と殺戮を生み出す役割を担った、悪魔の化学兵器あるのみ。
「さ・ら・にぃ!ヘ~イ、カムバック!エグゼイド!」
『エグゼイド』
一人の仮面ライダーの尊厳を完膚なきまでに奪った所で、神の冒涜は終わらず。
再び左胸のレリーフを叩き、次は『2016』のゲートが展開。
三度殺し合いの地に仮面ライダーエグゼイドが帰還を果たす。
だが、再召喚されたのは、先ほどまで居たムテキゲーマーではなかった。
変身元となったダブルアクションゲーマーXXとは異なり、次なる影は一人きり。
再び左胸のレリーフを叩き、次は『2016』のゲートが展開。
三度殺し合いの地に仮面ライダーエグゼイドが帰還を果たす。
だが、再召喚されたのは、先ほどまで居たムテキゲーマーではなかった。
変身元となったダブルアクションゲーマーXXとは異なり、次なる影は一人きり。
ネオンピンクと漆黒が入り交じる、アバンギャルドなストライプ模様のベーススーツに、
近未来のゲームデバイスを彷彿とさせる純白の中に虹色が煌めくプロテクター。
最新鋭のVRゴーグルのような分厚いバイザーから、現実世界を創造的な光で捉える異彩の戦士。
仮面ライダーエグゼイド、マイティークリエイターVRX。
彼は戦士であると同時に、空間そのものを描き換えるゲームクリエイターである。
近未来のゲームデバイスを彷彿とさせる純白の中に虹色が煌めくプロテクター。
最新鋭のVRゴーグルのような分厚いバイザーから、現実世界を創造的な光で捉える異彩の戦士。
仮面ライダーエグゼイド、マイティークリエイターVRX。
彼は戦士であると同時に、空間そのものを描き換えるゲームクリエイターである。
本来は「幻夢VR」を用いた、仮想現実でしか運用できない限定形態。
しかし兼ねてより仮想空間のアバターと現実の人間とが混在する真贋の地において。
仮想か現実かの境目は取り除かれている。其処に神将としての存在補強が加われば。
精巧なバーチャルは、脆弱なリアルをいとも容易く侵食する。
現実世界を真っ新なキャンバスとして、思うままの理想を描き出す事が可能となるのだ。
しかし兼ねてより仮想空間のアバターと現実の人間とが混在する真贋の地において。
仮想か現実かの境目は取り除かれている。其処に神将としての存在補強が加われば。
精巧なバーチャルは、脆弱なリアルをいとも容易く侵食する。
現実世界を真っ新なキャンバスとして、思うままの理想を描き出す事が可能となるのだ。
「仮想(バーチャル)と現実(リアル)。
二つの世界の創造を司るライダー揃い踏み!中々乙な光景じゃない?」
二つの世界の創造を司るライダー揃い踏み!中々乙な光景じゃない?」
仮面ライダービルドと仮面ライダーエグゼイド。
嘗て平行世界の崩壊を阻止するべく、次元を超えて並び立った二大ライダー。
それが今現在、数多の世界を遊び尽くした、破壊者の先兵と化すとは、何たる皮肉であろうか。
究極の救済を成し遂げた過去も、科学と愛が生み出す未来もメラには興味がない。
新たなキャストの召喚を大いに喜び、下準備の段階を更に推し進めるだけ。
嘗て平行世界の崩壊を阻止するべく、次元を超えて並び立った二大ライダー。
それが今現在、数多の世界を遊び尽くした、破壊者の先兵と化すとは、何たる皮肉であろうか。
究極の救済を成し遂げた過去も、科学と愛が生み出す未来もメラには興味がない。
新たなキャストの召喚を大いに喜び、下準備の段階を更に推し進めるだけ。
「さて仕上げに今召喚した新人諸君にはインド神話が誇る最高神────
三大神(トリムールティ)、創造神のパワーをおそそわけしてやろう!」
三大神(トリムールティ)、創造神のパワーをおそそわけしてやろう!」
仰々しくも手を翳し、メラが神将に行うは以前も行使した権能の付与。
前回メラが神将龍騎に貸与した権能は炎神アグニ。
最古の聖典リグ・ヴェーダより名を連ねた最も古き神々の一柱。
そして次なる神は――インド神話において宇宙創生を司る原初の三大神(トリムールティ)が一柱。
維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ、そして創造神ブラフマー。
宇宙と万物を生み出した、全知全能を象徴する四面四腕の神である。
神将が纏う禍々しき黒きオーラは、神々しさを帯びた白へと置き換わる。
付与の際に二つに分割したとて、最高神の一角。
自然神アグニに比肩するだけの二つの覇気が、神が生み出し統べる世界を震わせた。
前回メラが神将龍騎に貸与した権能は炎神アグニ。
最古の聖典リグ・ヴェーダより名を連ねた最も古き神々の一柱。
そして次なる神は――インド神話において宇宙創生を司る原初の三大神(トリムールティ)が一柱。
維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ、そして創造神ブラフマー。
宇宙と万物を生み出した、全知全能を象徴する四面四腕の神である。
神将が纏う禍々しき黒きオーラは、神々しさを帯びた白へと置き換わる。
付与の際に二つに分割したとて、最高神の一角。
自然神アグニに比肩するだけの二つの覇気が、神が生み出し統べる世界を震わせた。
「これでクリエイターは準備完了!
お次は素材だが…ま、これは集まった量で考えっとすっかな!」
お次は素材だが…ま、これは集まった量で考えっとすっかな!」
《ゴースト》
次に必要となる召喚を行う為、今度は左腰のレリーフに触れる。
しかし今まで発生したライダーズレコードを繋ぐゲートは開かず、神将も現れない。
その代わり、メラの両腕には巨大な青い球体型のグローブが装着されていた。
歴代ライダーの武器や装備を召喚し、魔王の武具とするのもグランドジオウが能力の一つ。
装着したグローブは仮面ライダーゴースト、ニュートン魂の固有装備。
左手に引力を操る『リパルショングローブ』、右手に斥力を操る『アトラクショングローブ』。
万有引力の法則を発見した科学者に準えた、重力操作を得意とする武装。
しかし今まで発生したライダーズレコードを繋ぐゲートは開かず、神将も現れない。
その代わり、メラの両腕には巨大な青い球体型のグローブが装着されていた。
歴代ライダーの武器や装備を召喚し、魔王の武具とするのもグランドジオウが能力の一つ。
装着したグローブは仮面ライダーゴースト、ニュートン魂の固有装備。
左手に引力を操る『リパルショングローブ』、右手に斥力を操る『アトラクショングローブ』。
万有引力の法則を発見した科学者に準えた、重力操作を得意とする武装。
「おーい、巻き添え食わねぇよう適当にガードしとけ。」
主たるメラの指示に従って、神将エグゼイドが徐に動き出す。
VRXガシャットをペン代わりに、空へくるくると無数の円を描き出す。
軽快に走る線から線へ、一つに繋ぎ合わせていけば瞬く間に完成。
真上に描いたサークルをエグゼイドがピン、と一つ一つ指で弾くと。
それらは神将、ブラックナイツ、そしてサチの頭上へとそれぞれ散らばっていく。
すると丸内に入った全配下達の周囲に、空から降り注ぐ円柱型のシールドが展開された。
現実に具現化したVRエフェクトに、創造神の神性のアシストを受けた特別性だ。
これから行う神の戯れにも、耐え得るだけの強度は保証済み。
VRXガシャットをペン代わりに、空へくるくると無数の円を描き出す。
軽快に走る線から線へ、一つに繋ぎ合わせていけば瞬く間に完成。
真上に描いたサークルをエグゼイドがピン、と一つ一つ指で弾くと。
それらは神将、ブラックナイツ、そしてサチの頭上へとそれぞれ散らばっていく。
すると丸内に入った全配下達の周囲に、空から降り注ぐ円柱型のシールドが展開された。
現実に具現化したVRエフェクトに、創造神の神性のアシストを受けた特別性だ。
これから行う神の戯れにも、耐え得るだけの強度は保証済み。
「…さ~てどんくらい集まっかな…っと!」
グルグルと手を回し、大きく振りかぶってリパルショングローブを天に掲げる。
半径一キロの巨大島を支えるだけの力を持つニュートン魂の重力操作。
それがインド神話の神格を以って強化されれば、どれほどの規模になるかは語るに及ばず。
崩壊寸前のエリアD-7。一エリア内に存在する残骸と死体、その全てが。
絶対神という強大過ぎる存在に、矮小な存在がひれ伏し群がるように。
メラを中心に発生する引力に逆らえず、引き寄せられていく。
自身に降りかかる無機物の雨は、右腕の斥力ではじき返していき。
重力波が収まる頃には、空っぽだったテレビ局跡には、一面に広がる素材の山が散らばっていた。
半径一キロの巨大島を支えるだけの力を持つニュートン魂の重力操作。
それがインド神話の神格を以って強化されれば、どれほどの規模になるかは語るに及ばず。
崩壊寸前のエリアD-7。一エリア内に存在する残骸と死体、その全てが。
絶対神という強大過ぎる存在に、矮小な存在がひれ伏し群がるように。
メラを中心に発生する引力に逆らえず、引き寄せられていく。
自身に降りかかる無機物の雨は、右腕の斥力ではじき返していき。
重力波が収まる頃には、空っぽだったテレビ局跡には、一面に広がる素材の山が散らばっていた。
「おー大量大量!んじゃま、いい感じに集まったしさっさと始めるとしますかぁ!
創世の神とブラフマー、二大創造神の合作────メラ流TV局再建(リ・ビルド)計画始動!」
創世の神とブラフマー、二大創造神の合作────メラ流TV局再建(リ・ビルド)計画始動!」
神殺しの号令を受け、二人の神将がメラの傍らに並び立つ。
何処からか鳴り響く荘厳な鐘の音。創世の神としての権能と能力を行使。
創造神の力も合わせて併用。エグゼイドが描き、ビルドが形成し、メラが実現する。
集められた大量の素材達は忽ち形を失い、溶け落ちて神が思い描く理想通りの城の糧へと変貌。
煤けた産廃でしかなかった残骸が、神の手により見上げる程の巨躯へと様変わり。
時間にして十分も立たぬ内に、派手好きな道化がイメージした新たな居城が姿を現す。
何処からか鳴り響く荘厳な鐘の音。創世の神としての権能と能力を行使。
創造神の力も合わせて併用。エグゼイドが描き、ビルドが形成し、メラが実現する。
集められた大量の素材達は忽ち形を失い、溶け落ちて神が思い描く理想通りの城の糧へと変貌。
煤けた産廃でしかなかった残骸が、神の手により見上げる程の巨躯へと様変わり。
時間にして十分も立たぬ内に、派手好きな道化がイメージした新たな居城が姿を現す。
「よっしゃあ!いっちょあがり。はとっち、キリト君、その他諸々…。
魔王を打ち倒す勇者御一行を待つラスボスの城の爆・誕だっ!!」
魔王を打ち倒す勇者御一行を待つラスボスの城の爆・誕だっ!!」
神達によって創出した建造物は、巨大な"異形"とも呼べる代物だった。
無数の極彩色の風船を冠のように戴く、カラフルな城郭が天へと延びる。
中心には緑と紫の光を放つ不気味な単一の巨眼が座し、その下にはギザギザの牙が生えた大口が描かれる。
すべてを食い尽くすかのように開かれたその禍々しい顎こそ、この狂気の城への唯一の入り口。
ペロリと出した舌に似た赤色の階段が怪物の腹へと誘う、滑稽ながらも悍ましき邪神の根城。
無数の極彩色の風船を冠のように戴く、カラフルな城郭が天へと延びる。
中心には緑と紫の光を放つ不気味な単一の巨眼が座し、その下にはギザギザの牙が生えた大口が描かれる。
すべてを食い尽くすかのように開かれたその禍々しい顎こそ、この狂気の城への唯一の入り口。
ペロリと出した舌に似た赤色の階段が怪物の腹へと誘う、滑稽ながらも悍ましき邪神の根城。
「さぁいざ凱旋だ。みんなで汗水垂らして作った素敵な新居へ、ご入場といこうじゃないの!」
◇
舌のような階段を踏み締め、禍々しい口腔をくぐり抜けた先に広がっていたのは
重厚なアーチ状の木組みがドーム型の天井を支える、一見して格式高い円形の大広間。
しかし、威厳を保っているのは其処まで。
その内装はまるで意図的にバグを引き起こしたかのように不可解極まりない。
赤と紫の毒々しい照明に彩られた、狂気を孕んだ空間には。
遊園地やサーカスに飾られるようなカラフルな風船の束に。
多彩に光る球体のフロアランプが、無造作にプカプカと舞い踊っている。
重厚なアーチ状の木組みがドーム型の天井を支える、一見して格式高い円形の大広間。
しかし、威厳を保っているのは其処まで。
その内装はまるで意図的にバグを引き起こしたかのように不可解極まりない。
赤と紫の毒々しい照明に彩られた、狂気を孕んだ空間には。
遊園地やサーカスに飾られるようなカラフルな風船の束に。
多彩に光る球体のフロアランプが、無造作にプカプカと舞い踊っている。
ここは、かつて神殺しのメラと相棒のメロが世界滅亡RTAの際に利用していたアジト。
純真無垢な悪ふざけだけが詰まった、道化師のプライベートルームの再現である。
純真無垢な悪ふざけだけが詰まった、道化師のプライベートルームの再現である。
「中にあるのは、この部屋だけ…?」
巨大な外観から広大な迷宮を想像していたサチ。
実際の内装に拍子抜けしたように呆然と呟いた、その戸惑いを嘲笑うかのように。
豪勢なソファーにドカリと座り込んだメラは、悪びれもせずケラケラと笑い声を上げた。
実際の内装に拍子抜けしたように呆然と呟いた、その戸惑いを嘲笑うかのように。
豪勢なソファーにドカリと座り込んだメラは、悪びれもせずケラケラと笑い声を上げた。
「ここにいんのは俺とサっちゃん…あとはうちの兵隊が数体程度。それで他の部屋なんか必要かい?
俺はいちいちラストダンジョン広くして、無駄に消耗させるセコイ真似なんざしねーのよ。」
俺はいちいちラストダンジョン広くして、無駄に消耗させるセコイ真似なんざしねーのよ。」
メラと神将が作り出した王城。
その威容な外観に反して、内部は異常なほどに構造が簡略化されている。
この城で実際に侵入できるエリアは、僅か二か所しか存在しない。
侵入者を飲み込む城の大口は、あろうことかメラが待つ最上階への直通ゲート。
長い道中を乗り越え、数々の罠や側近を突破してようやくボスの間に辿り着く。
そんなRPGなどでお約束の展開などは一切無視。足を踏み入れた瞬間に最凶魔王が特等席でお出迎え。
侵入者にとって、この世で最も理不尽で悪辣な最短ルート設計が施されていた。
その威容な外観に反して、内部は異常なほどに構造が簡略化されている。
この城で実際に侵入できるエリアは、僅か二か所しか存在しない。
侵入者を飲み込む城の大口は、あろうことかメラが待つ最上階への直通ゲート。
長い道中を乗り越え、数々の罠や側近を突破してようやくボスの間に辿り着く。
そんなRPGなどでお約束の展開などは一切無視。足を踏み入れた瞬間に最凶魔王が特等席でお出迎え。
侵入者にとって、この世で最も理不尽で悪辣な最短ルート設計が施されていた。
「だったら…そこの扉は何のために作ったんですか?」
「これ?詳しくは俺もまだ知らな~い。
運営が大大大好きなルルーシュ君のために、ベットの下に隠してた地下の秘密基地じゃない?
テレビ局に地下があんのは千里眼と建物の再構築の時に分かってたからな。
見える範囲はズタボロだし、碌なもん残してなさそうだけど一応残して繋げておいたのよ」
「これ?詳しくは俺もまだ知らな~い。
運営が大大大好きなルルーシュ君のために、ベットの下に隠してた地下の秘密基地じゃない?
テレビ局に地下があんのは千里眼と建物の再構築の時に分かってたからな。
見える範囲はズタボロだし、碌なもん残してなさそうだけど一応残して繋げておいたのよ」
腰掛けるソファーの裏、ピエロの意匠を施した怪しげな扉。
メラの城で最上階を除けば唯一の侵入エリア。
五道化が一人、凶星病理が守護していた「機士の聖域」へと通じる扉。
テレビ局再構成の折、千里眼で捉えた空間へ入口同様の直通ゲートを地下へ結んでおいたのだ。
メラの城で最上階を除けば唯一の侵入エリア。
五道化が一人、凶星病理が守護していた「機士の聖域」へと通じる扉。
テレビ局再構成の折、千里眼で捉えた空間へ入口同様の直通ゲートを地下へ結んでおいたのだ。
運営の依怙贔屓の極みとも呼べる、主催者が残した秘密の鍵穴。
滅亡したキヴォトスの証言者やキシリュウジンなる巨大ロボの出所も十中八九ここから。
視認出来る範囲では地下は倒壊し、景品は前の持ち主が根こそぎ奪うか破壊し尽くした後。
仮に無事に入れたとて、今更大した名所や現物が残っているとは思えないが。
メラには別の楽しみ方──忍法記憶見盗りがある。
地下に残された記憶は、既に強化され尽くしたメラにとっては実物よりも喜ばしい宝。
久方ぶりの観光タイムにしゃれ込むのも悪くはないが、今は先に果たすべき事があった。
滅亡したキヴォトスの証言者やキシリュウジンなる巨大ロボの出所も十中八九ここから。
視認出来る範囲では地下は倒壊し、景品は前の持ち主が根こそぎ奪うか破壊し尽くした後。
仮に無事に入れたとて、今更大した名所や現物が残っているとは思えないが。
メラには別の楽しみ方──忍法記憶見盗りがある。
地下に残された記憶は、既に強化され尽くしたメラにとっては実物よりも喜ばしい宝。
久方ぶりの観光タイムにしゃれ込むのも悪くはないが、今は先に果たすべき事があった。
「まっ、地下見学は後のお楽しみにとっておくとして。
前の住民へのご挨拶に、新居の準備も済ませた。とりあえずこれでひと段落ってとこだが…。
さてこの次は、俺達は何すればいいと思う?はい、サっちゃん!一つ答えてみな!」
「………何もせず、神将に任せて待ってればいいんじゃないんですか…?。
もう特別なことをしなくったって、あなたは最凶で、無敵なんだから…」
「かーっ、そんな冷めた事言わないでくれよ~。
な~んか俺と組む奴、みんなノリが悪くて波長があわねーんだよな。
折角テレビ局を抑えたんなら、することと決まったら一つだろ!」
前の住民へのご挨拶に、新居の準備も済ませた。とりあえずこれでひと段落ってとこだが…。
さてこの次は、俺達は何すればいいと思う?はい、サっちゃん!一つ答えてみな!」
「………何もせず、神将に任せて待ってればいいんじゃないんですか…?。
もう特別なことをしなくったって、あなたは最凶で、無敵なんだから…」
「かーっ、そんな冷めた事言わないでくれよ~。
な~んか俺と組む奴、みんなノリが悪くて波長があわねーんだよな。
折角テレビ局を抑えたんなら、することと決まったら一つだろ!」
どうかこれ以上、何も起きないでほしい。
そんな祈りが籠った、神の問いへの返事も叶うことはなく。
次なる行動のアンサーとしてサチにずい、とメラは自身のホットラインを突き出す。
そんな祈りが籠った、神の問いへの返事も叶うことはなく。
次なる行動のアンサーとしてサチにずい、とメラは自身のホットラインを突き出す。
「配信だよは・い・し・ん!
ルルーシュTVの初配信見たときからずっとどっかでやりたかったんだよな~。
俺もそろそろ名配信者として、全参加者に最っ高の衝撃と興奮をお届けしてやりたいのよ!」
「配信って…そんなことしてなんになるの。
何やったってルルーシュと同じで、ただの宣戦布告にしかならない…」
「おっ、察しがいいじゃない。宣戦布告…ずばりその通り!」
ルルーシュTVの初配信見たときからずっとどっかでやりたかったんだよな~。
俺もそろそろ名配信者として、全参加者に最っ高の衝撃と興奮をお届けしてやりたいのよ!」
「配信って…そんなことしてなんになるの。
何やったってルルーシュと同じで、ただの宣戦布告にしかならない…」
「おっ、察しがいいじゃない。宣戦布告…ずばりその通り!」
肯定の意を示したメラの言葉にえっ、とサチが驚きの感情を漏らした直後。
その反応を待っていたといわんばかりに、自らの企画を自慢げに発表してみせた。
その反応を待っていたといわんばかりに、自らの企画を自慢げに発表してみせた。
「第一回の配信テーマは最凶たる俺の自己紹介とゲームのお誘い。
対戦カードは 『俺』 VS 『全参加者』。
対主催とマーダー、そしてこのバトロワの存亡をかけた最凶レイド戦のな!!」
対戦カードは 『俺』 VS 『全参加者』。
対主催とマーダー、そしてこのバトロワの存亡をかけた最凶レイド戦のな!!」
善人悪人の垣根を超え集結した参加者達か。
最凶の神殺しとそれに仕える神の使途達か。
どちらかが一方が死に絶えるまで終わらない全滅戦争。
殺し合いの実質的勝利者として君臨する神の名の元に繰り広げられる。
彼以外にとって最低最悪の催しとなるであろう、悪魔のイベント。
最凶の神殺しとそれに仕える神の使途達か。
どちらかが一方が死に絶えるまで終わらない全滅戦争。
殺し合いの実質的勝利者として君臨する神の名の元に繰り広げられる。
彼以外にとって最低最悪の催しとなるであろう、悪魔のイベント。
48時間の制限時間が課せられたゲームで既に半分が二度目の朝日を拝む事無く息絶えた。
運営が見初めた絶対的な強者である四凶も、気づけばメラを残し全滅。
災厄の魔女も、宇蟲王も、黒き最後の神でさえも。
脱落順で言えば、ランキング下位の弱プレイヤーに成り下がったなどど一体誰が予想しえただろうか。
運営が見初めた絶対的な強者である四凶も、気づけばメラを残し全滅。
災厄の魔女も、宇蟲王も、黒き最後の神でさえも。
脱落順で言えば、ランキング下位の弱プレイヤーに成り下がったなどど一体誰が予想しえただろうか。
環境トップの顔ぶれは一新され、ゲームマスターの一人すらも玉座を追われた。
殺し合いは着実に次のフェーズへと進んでいる。
強者を喰らい続け、進化を続けるものだけが主役として代頭し。
碌に進化の出来ない鈍間な端役(モブ)は即ゲームオーバー。
ゲームエンドの瞬間まで延々に加速し続ける、ノンストップの適応合戦。
誰にとっても刺激的な劇薬を投下してやる事こそが。
ゲームを支配した最凶プレイヤーであり、生粋の遊び人である神殺しの務め。
殺し合いは着実に次のフェーズへと進んでいる。
強者を喰らい続け、進化を続けるものだけが主役として代頭し。
碌に進化の出来ない鈍間な端役(モブ)は即ゲームオーバー。
ゲームエンドの瞬間まで延々に加速し続ける、ノンストップの適応合戦。
誰にとっても刺激的な劇薬を投下してやる事こそが。
ゲームを支配した最凶プレイヤーであり、生粋の遊び人である神殺しの務め。
「これからおっぱじめるエキサイティングな配信活動。
その為にも、まずはまたちょっと"下準備"と…新しい"実験"だな。
──────へい新人神将達、ちょっとこっち来な。」
その為にも、まずはまたちょっと"下準備"と…新しい"実験"だな。
──────へい新人神将達、ちょっとこっち来な。」
神の勅命は絶対と。
自らが遣える神の御前へと歩を進める神将ライダー達。
二人を自らの前に立たせると突然───メラはその顔面を両腕で鷲掴みにした。
その掌には神将でなければ耐えようのない、絶対神の静かな怒りが籠る。
自らが遣える神の御前へと歩を進める神将ライダー達。
二人を自らの前に立たせると突然───メラはその顔面を両腕で鷲掴みにした。
その掌には神将でなければ耐えようのない、絶対神の静かな怒りが籠る。
「新顔のお前らに言ってもしゃーねぇけど、俺お前たち神将に少~しイラっと来てんだわ。
敗北前提に作ったとしてもさぁ…さすがにポンポンやられ過ぎじゃない?
真面に間引きも出来てねぇ内に一体何人やられて何人入れ替わったよ、君ら」
敗北前提に作ったとしてもさぁ…さすがにポンポンやられ過ぎじゃない?
真面に間引きも出来てねぇ内に一体何人やられて何人入れ替わったよ、君ら」
神将仮面ライダー達が初陣となる第二回放送前で葬った数は三人。
これまでセーブしていたメラのキルスコア増加に大いに貢献し、一躍トップ層まで押し上げた。
間違いなく上々の滑り出しだったと言えよう。しかし、その後はどうだったか。
これまでセーブしていたメラのキルスコア増加に大いに貢献し、一躍トップ層まで押し上げた。
間違いなく上々の滑り出しだったと言えよう。しかし、その後はどうだったか。
五道化相手はまだいいだろう。主催陣営の秘蔵っこに負けるならばまだ納得は行く。
だが、その後の展開はどうだ。
間引きを命じて散会させた神将達は1時間と持たず次々敗北。
性能実験として権能の譲渡を試した龍騎でさえも。
新四凶、ルルーシュとの開幕戦の際、敢え無く出オチの憂き目を被る事となった。
だが、その後の展開はどうだ。
間引きを命じて散会させた神将達は1時間と持たず次々敗北。
性能実験として権能の譲渡を試した龍騎でさえも。
新四凶、ルルーシュとの開幕戦の際、敢え無く出オチの憂き目を被る事となった。
どれだけ手下が負けたところでメラにとってはノーダメージ。
寧ろ神将の大量撃破は、それだけ遊び甲斐のあるプレイヤーが多い証左。
総合的には嬉しさが勝つ半面、若干腹立たしさも残る。
最強のドリームチームとメラ本人が豪語した軍勢がこの体たらく。
十中八九、第二回放送後は一人とて殺害出来てはいまい。
神将の醜態はそれを使役するメラ自身の沽券にも関わる。
間引きの効率化も含め、何かしらのテコ入れが急務であると内心では考えていた。
寧ろ神将の大量撃破は、それだけ遊び甲斐のあるプレイヤーが多い証左。
総合的には嬉しさが勝つ半面、若干腹立たしさも残る。
最強のドリームチームとメラ本人が豪語した軍勢がこの体たらく。
十中八九、第二回放送後は一人とて殺害出来てはいまい。
神将の醜態はそれを使役するメラ自身の沽券にも関わる。
間引きの効率化も含め、何かしらのテコ入れが急務であると内心では考えていた。
「そんでどうしたもんかな~と頭を回してみたらさ。
ふと俺様の地獄耳がキャッチした…ある"苦言"を思い出した訳よ。」
ふと俺様の地獄耳がキャッチした…ある"苦言"を思い出した訳よ。」
思い浮かべるのは快進撃を見せた神将を初めて葬った最初の撃破者。
包囲網から逃げ切って見せた際に漏らした五道化の一言。
包囲網から逃げ切って見せた際に漏らした五道化の一言。
「『NPCだから思考が単調だし行動が雑』…だってよ。うちの神将ちゃんたち。
うんうんそうだ。確かにその通りだなぁ五道化の可愛い子ちゃん。ナイス意見だぜ。
これが最凶のトリックスターであるこのメラ様に挑むチャレンジャー達の───
足切り兼試し台役として適正かと問われちゃあ、ちと疑問が残る…」
うんうんそうだ。確かにその通りだなぁ五道化の可愛い子ちゃん。ナイス意見だぜ。
これが最凶のトリックスターであるこのメラ様に挑むチャレンジャー達の───
足切り兼試し台役として適正かと問われちゃあ、ちと疑問が残る…」
メラが令呪を用いて作成し、彼の戦闘技術と戦術性が組み込まれたブラックナイツはともかく。
グランドジオウ等で召喚した神将ライダーは飽くまでNPCの域を出ない。
指揮者たるメラの指示がない場合は、合理の枠に縛られたオート制御。
溢れんばかりの神の力を、ありふれた陳腐な動きで台無しにしてしまう。
その単調な動きのNPCに敗北した参加者どもは、救いようのないクソ雑魚だったと捨て置くとして。
戦闘過程の実情はどうあれ、一定以上のラインの参加者であれば。
その弱点を突き、短時間の内に処理が可能である事が、神将達の消滅速度から証明されている。
グランドジオウ等で召喚した神将ライダーは飽くまでNPCの域を出ない。
指揮者たるメラの指示がない場合は、合理の枠に縛られたオート制御。
溢れんばかりの神の力を、ありふれた陳腐な動きで台無しにしてしまう。
その単調な動きのNPCに敗北した参加者どもは、救いようのないクソ雑魚だったと捨て置くとして。
戦闘過程の実情はどうあれ、一定以上のラインの参加者であれば。
その弱点を突き、短時間の内に処理が可能である事が、神将達の消滅速度から証明されている。
会場の塵を掃き捨てる掃除屋であり、メラに挑む資格があるかを試す試験官
それが神将の役目だ。だが、彼らの弱点により、本来引っかかる筈の網を搔い潜ってしまい。
最凶の神殺しの前に立つには不相応な端役が増えてしまうのは。
神が定めた使命を果たしているとは到底言い難い。
それが神将の役目だ。だが、彼らの弱点により、本来引っかかる筈の網を搔い潜ってしまい。
最凶の神殺しの前に立つには不相応な端役が増えてしまうのは。
神が定めた使命を果たしているとは到底言い難い。
「と、いうわけでだ──────ここからは試しの強度を『一段階』上げる。」
とすれば、改善案は一つだろう。
試験であれども本番さながらに、"最凶の頭脳"を彼らに与えてやればよいのだ。
試験であれども本番さながらに、"最凶の頭脳"を彼らに与えてやればよいのだ。
宣言と共に再び鳴り響く荘厳な鐘の音。
頭部を掴む両手を中心に放たれた、神聖な白き光が城内を眩く照らす。
時間にして一分。放たれた光が収まるとメラは手を放した。
インド神の権能の付与の様に、特別な何かが実行されたのは確か。
にも拘わらず、オーラが跳ね上がったり等の大きな変化は見られない。
解放された神将は心此処に非ずと言わんばかりに、ぼんやりと虚空を見つめる。
やがて、感触を確かめるように掌の開閉を繰り返すと。
その感触に何を思ったか。わなわなと震え出した───次の瞬間。
頭部を掴む両手を中心に放たれた、神聖な白き光が城内を眩く照らす。
時間にして一分。放たれた光が収まるとメラは手を放した。
インド神の権能の付与の様に、特別な何かが実行されたのは確か。
にも拘わらず、オーラが跳ね上がったり等の大きな変化は見られない。
解放された神将は心此処に非ずと言わんばかりに、ぼんやりと虚空を見つめる。
やがて、感触を確かめるように掌の開閉を繰り返すと。
その感触に何を思ったか。わなわなと震え出した───次の瞬間。
『───フォウ!実験大成功!』
『───流石俺!事アイデアにおいても、このメラ様の右に出る者はいないのさ!』
飛び出したのは"歓喜"。特濃な感情の爆発。
だが叫びを挙げたのは、道化師たるメラではない。
勿論サチでもない。寧ろ真反対の恐怖の感情を抱え絶句するばかり。
発したのは、これまで仮面ライダーの皮を被った、無機質な怪物でしかなかった"神将"達だった。
今までの静寂が嘘であるかのように。感情豊かに叫び、嗤い、歓声を上げて踊り狂う。
その光景を前に青ざめる血濡れの姫へ向けて。
ニンマリと無邪気な笑みを浮かべた道化は高らかに己の成果を叫ぶ。
だが叫びを挙げたのは、道化師たるメラではない。
勿論サチでもない。寧ろ真反対の恐怖の感情を抱え絶句するばかり。
発したのは、これまで仮面ライダーの皮を被った、無機質な怪物でしかなかった"神将"達だった。
今までの静寂が嘘であるかのように。感情豊かに叫び、嗤い、歓声を上げて踊り狂う。
その光景を前に青ざめる血濡れの姫へ向けて。
ニンマリと無邪気な笑みを浮かべた道化は高らかに己の成果を叫ぶ。
「こ、これって…ま、まさか…。」
「どうよ!サっちゃん!神将どもに俺の人格をインストールして混ぜ込んだ!
これでこいつら神将も正真正銘"神殺しのメラ"そのもの!
正真正銘───"俺だけ"のドリームチームってわけだな!ヒャーーハハハハハハハッ!!」
「どうよ!サっちゃん!神将どもに俺の人格をインストールして混ぜ込んだ!
これでこいつら神将も正真正銘"神殺しのメラ"そのもの!
正真正銘───"俺だけ"のドリームチームってわけだな!ヒャーーハハハハハハハッ!!」
道化達の哄笑木霊する部屋で一人サチは戦慄していた。
この悪魔は一体なんと言った。神将達が神殺しのメラそのものになった?
自分も、この殺し合いにいる者の多くが、自分や仲間の命を守るのに精一杯だというのに。
彼彼女らの努力を嘲け嗤うかの如く、自分の複製を作り出して見せた。
さも当然の様にこんな芸当が出来るなら、命のやり取りなど茶番も同然。
生への苦悩に唾を吐く神の行いを前に、彼女は茫然と震える事しかできなかった。
この悪魔は一体なんと言った。神将達が神殺しのメラそのものになった?
自分も、この殺し合いにいる者の多くが、自分や仲間の命を守るのに精一杯だというのに。
彼彼女らの努力を嘲け嗤うかの如く、自分の複製を作り出して見せた。
さも当然の様にこんな芸当が出来るなら、命のやり取りなど茶番も同然。
生への苦悩に唾を吐く神の行いを前に、彼女は茫然と震える事しかできなかった。
「ビビったかい?でも、そう無法なことはしちゃいねぇよ。
どこぞのもやしっこ皇帝や魔王なんたら様みたいに、一から知性体を創造したとかじゃないんだぜ。
用意した空っぽの素体(データ)に俺の人格データをまるまるコピペして定着させただけ。
ジュナオ君や創世の神のパワーをもってすりゃ、そこまで難しい作業じゃねぇ」
どこぞのもやしっこ皇帝や魔王なんたら様みたいに、一から知性体を創造したとかじゃないんだぜ。
用意した空っぽの素体(データ)に俺の人格データをまるまるコピペして定着させただけ。
ジュナオ君や創世の神のパワーをもってすりゃ、そこまで難しい作業じゃねぇ」
メラを始めとする未来人は、崩壊した地球で生き残る為に進化した、宇宙に漂うデータ生命体。
データは肉体の概念など持ちえない。奇抜な道化のような外見も仮初だ。
現在の肉体はその時代を基準に構築を行い、古代人同様の生身での生命活動を行っているに過ぎない。
本来人間にとってブラックボックスである脳。
記憶領域に収められた全てを、メラはデータとして完璧に把握している。
媒体さえあれば自身のアイデンティティを過不足なくデザインした存在を作ることは、不可能ではない。
データは肉体の概念など持ちえない。奇抜な道化のような外見も仮初だ。
現在の肉体はその時代を基準に構築を行い、古代人同様の生身での生命活動を行っているに過ぎない。
本来人間にとってブラックボックスである脳。
記憶領域に収められた全てを、メラはデータとして完璧に把握している。
媒体さえあれば自身のアイデンティティを過不足なくデザインした存在を作ることは、不可能ではない。
更に人格の移植に一躍買ったのが、アルジュナ・オルタの能力の一端、記憶改変能力。
正史では神将に、真贋の地では松阪さとうに行おうとした技術。
その者の本質を見通す眼により、覗いた記憶から不出来と見做したその者の『原典』を奪い。
唯一神に仕えるに相応しい、純粋なる神将へと作り変える外法の術。
アルジュナ・オルタの奪取した今、メラにも当然使用可能な技術。
加えてソードスキル忍法記録辿り、無機物からの記憶読み取りで記憶を辿る要領は会得済み。
伝達情報と伝達手段。この二つが十全に揃った事により、人格の移植が実現するに至ったのだ。
正史では神将に、真贋の地では松阪さとうに行おうとした技術。
その者の本質を見通す眼により、覗いた記憶から不出来と見做したその者の『原典』を奪い。
唯一神に仕えるに相応しい、純粋なる神将へと作り変える外法の術。
アルジュナ・オルタの奪取した今、メラにも当然使用可能な技術。
加えてソードスキル忍法記録辿り、無機物からの記憶読み取りで記憶を辿る要領は会得済み。
伝達情報と伝達手段。この二つが十全に揃った事により、人格の移植が実現するに至ったのだ。
「第一デザインってのは、俺達未来人の十八番でもあるわけよ?なら、俺にもできない理由はねぇ。
いちいちキャラ設定考えんのも億劫だから楽だし、払った労力も俺自身からの流用でローコスト!
おまけに完成品は文句なしの最強の"兵隊"!クリエイターとしても超一流なのがこのメラ様なのさ!」
いちいちキャラ設定考えんのも億劫だから楽だし、払った労力も俺自身からの流用でローコスト!
おまけに完成品は文句なしの最強の"兵隊"!クリエイターとしても超一流なのがこのメラ様なのさ!」
『─────────』
メラ自身、参加者が作り出した、参加者外の生命体を何体もこの目で見て来た。
だからこそ断言できる。これだけの作品は、先人気取りの連中にも真似は出来まい。
ルルーシュ産の数が多いだけの雑兵や、グリオン産のポンコツ木偶人形とも違う。
戦闘能力は神の折り紙付き。それを運用する人格は最凶たる製作者自身。
創造者としての格付けも今此処に果たされた。その確信を抱いたならば、もう笑わずにはいられまい。
だからこそ断言できる。これだけの作品は、先人気取りの連中にも真似は出来まい。
ルルーシュ産の数が多いだけの雑兵や、グリオン産のポンコツ木偶人形とも違う。
戦闘能力は神の折り紙付き。それを運用する人格は最凶たる製作者自身。
創造者としての格付けも今此処に果たされた。その確信を抱いたならば、もう笑わずにはいられまい。
「さあこれからもっと忙しくなるぜ、バリバリ働けよ神──『ワンサイド!』────あん?」
実験成功に酔いしれる大笑いを遮ったのは、力強く鳴り響いた電子音声。
自分のセリフを遮った不遜な輩に視線を向ければ。
ビルドドライバーのレバーを静かに回転させ、エネルギーを充填させる神将ビルドが瞳に映る。
ジーニアスフォームの純白の装甲に満遍なく刺さる多種多様なフルボトル。
その内の暖色系、動植物の力を宿した有機物系フルボトル30本の成分が一斉に活性化。
虹色の輝きを纏った拳が大きく煌めいた刹那、メラの眼前へと突きつけられる"必殺の一撃"。
自分のセリフを遮った不遜な輩に視線を向ければ。
ビルドドライバーのレバーを静かに回転させ、エネルギーを充填させる神将ビルドが瞳に映る。
ジーニアスフォームの純白の装甲に満遍なく刺さる多種多様なフルボトル。
その内の暖色系、動植物の力を宿した有機物系フルボトル30本の成分が一斉に活性化。
虹色の輝きを纏った拳が大きく煌めいた刹那、メラの眼前へと突きつけられる"必殺の一撃"。
「────うおっ!?」
『レディーゴー!!ジーニアスアタック!!』
『レディーゴー!!ジーニアスアタック!!』
傲慢なる神に降り注がんとする、溢れんばかりの生命の光。
ビルドの脚部、GNジオセイバーシューズによる特殊成分を利用した超高速移動。
従来の速度でさえフェーズ4に到達した地球外生命体、仮面ライダーエボルとほぼ同格。
神将と化した現在はそれすら凌駕する、瞬間移動じみたまさに神速の領域。
常人なら攻撃されたと知覚も出来ず即死。だが、今回の相手は超統合神性の恩恵を受けるメラだ。
神の眼と反射神経を遺憾なく発揮し、危なげなく回避。
自身の兵隊が起こした突然の反逆に微かな汗をかきつつ、メラは加害者へ困惑の視線と声をぶつける。
ビルドの脚部、GNジオセイバーシューズによる特殊成分を利用した超高速移動。
従来の速度でさえフェーズ4に到達した地球外生命体、仮面ライダーエボルとほぼ同格。
神将と化した現在はそれすら凌駕する、瞬間移動じみたまさに神速の領域。
常人なら攻撃されたと知覚も出来ず即死。だが、今回の相手は超統合神性の恩恵を受けるメラだ。
神の眼と反射神経を遺憾なく発揮し、危なげなく回避。
自身の兵隊が起こした突然の反逆に微かな汗をかきつつ、メラは加害者へ困惑の視線と声をぶつける。
「え?マジ?殴った?何…?神将の癖してボス殴ってんのよ?」
『…おいおいおい。聞き捨てならねぇぜ俺ちゃんよぉ。
一体何処の、何が、誰の、兵隊だって?』
『…おいおいおい。聞き捨てならねぇぜ俺ちゃんよぉ。
一体何処の、何が、誰の、兵隊だって?』
ただのデータでしかなかった神将仮面ライダーが。
神の暴虐を前に遂に正義の心を取り戻した、なんて奇跡はあるはずもなく。
今までなら出るはずもなかった害意を見せても悪びれもしない。
仮面ライダーの歴史から再現された変身者、桐生戦兎の肉声で。
自意識過剰な主に憤る、同じく自意識過剰な神将の悪態が漏れ出す。
神の暴虐を前に遂に正義の心を取り戻した、なんて奇跡はあるはずもなく。
今までなら出るはずもなかった害意を見せても悪びれもしない。
仮面ライダーの歴史から再現された変身者、桐生戦兎の肉声で。
自意識過剰な主に憤る、同じく自意識過剰な神将の悪態が漏れ出す。
『複製だとしても元は俺自身なんだぜ?それを兵隊だあ~?
いい気になって調子こいてる奴がいたら、そりゃあ~殴るでしょうよ。なあ、俺。』
『イエ~ス、その通りだな俺。神将ってもあくまで神将"役"だぜ!"役"!!
俺達に主従関係とか上下はないって事忘れんなよ~俺。』
いい気になって調子こいてる奴がいたら、そりゃあ~殴るでしょうよ。なあ、俺。』
『イエ~ス、その通りだな俺。神将ってもあくまで神将"役"だぜ!"役"!!
俺達に主従関係とか上下はないって事忘れんなよ~俺。』
同意を投げかけた神将ビルドの主張に同調するように。
小児科医、宝生永夢の声を借りた神将エグゼイドも批判の言葉を紡ぐ。
神将の強化案として貼り付けた人格元は神殺しである自分そのもの。
メラにとっての最強の存在を作る上で、最強は自分以外に存在しえないのだから必然の選択。
ならば当然、自認最強のメラという人間が、誰かの従順な兵隊などなるはずがない。
我が強いのも当たり前。悪ふざけで付き従う事はあれど、明確な優劣が付けられるのは腹が立つ。
それが例え同意の上であっても、自分自身であっても例外はありえない。
小児科医、宝生永夢の声を借りた神将エグゼイドも批判の言葉を紡ぐ。
神将の強化案として貼り付けた人格元は神殺しである自分そのもの。
メラにとっての最強の存在を作る上で、最強は自分以外に存在しえないのだから必然の選択。
ならば当然、自認最強のメラという人間が、誰かの従順な兵隊などなるはずがない。
我が強いのも当たり前。悪ふざけで付き従う事はあれど、明確な優劣が付けられるのは腹が立つ。
それが例え同意の上であっても、自分自身であっても例外はありえない。
「だからってさぁ、いきなり自分を殴る奴がいるかい?普通。」
『別によくね~?死んだら死んだで。だってさぁ!あんなジャブ避けられねーカスが俺な訳ねーからな!』
『そん時は"神殺し殺し"として、このゲームに君臨しといてやるから安心して逝ってくれてオッケー!
良かったなあ俺、憂いなく未来を託せる仲間がこんなに沢山いてよ。』
「は~こりゃ参ったぜ。完全無欠なニュー神将達にも欠点があったみてぇだなぁ…。
あんだけ従順だったのにクッソ生意気になっちまって……ま、俺だもんな!そりゃ仕方ねぇか!ハハハ!」
『別によくね~?死んだら死んだで。だってさぁ!あんなジャブ避けられねーカスが俺な訳ねーからな!』
『そん時は"神殺し殺し"として、このゲームに君臨しといてやるから安心して逝ってくれてオッケー!
良かったなあ俺、憂いなく未来を託せる仲間がこんなに沢山いてよ。』
「は~こりゃ参ったぜ。完全無欠なニュー神将達にも欠点があったみてぇだなぁ…。
あんだけ従順だったのにクッソ生意気になっちまって……ま、俺だもんな!そりゃ仕方ねぇか!ハハハ!」
攻撃も舌撃も、所詮自分同士の戯れ。
下らない軽口で笑いだすメラにつられ、神将二人も混ざり始まる馬鹿笑いの合唱。
さながら男子高校生や大学生の乱痴気騒ぎ。自分同士で繰り広げる寸劇だ。
下らない軽口で笑いだすメラにつられ、神将二人も混ざり始まる馬鹿笑いの合唱。
さながら男子高校生や大学生の乱痴気騒ぎ。自分同士で繰り広げる寸劇だ。
(………こんなのふざけてる。でも、こんなの本当にどうしようも……)
神々のコメディの唯一の観客たる少女は、役者へ密かに恐怖と嫌悪の視線を向ける。
こんな悪ふざけの塊が、如何なる神や英雄でさえ止めようのない真性の怪物達だと、一体誰が信じられようか。
実際は命を投げ出したくなるほどの重圧感を前にすれば、嫌でも理解させられるのだろうが。
理不尽を詰めるだけ詰め込んだ狂気の光景。
この地獄へキリトやはとっちが巻き込まれる瞬間を想像し、胸が酷く締め付けられる。
絶えず更新され続ける絶望へ、悪態を直接吐く勇気など沸くはずもなく。
ただただ内心に、諦めの感情を募らせていくばかりだった。
こんな悪ふざけの塊が、如何なる神や英雄でさえ止めようのない真性の怪物達だと、一体誰が信じられようか。
実際は命を投げ出したくなるほどの重圧感を前にすれば、嫌でも理解させられるのだろうが。
理不尽を詰めるだけ詰め込んだ狂気の光景。
この地獄へキリトやはとっちが巻き込まれる瞬間を想像し、胸が酷く締め付けられる。
絶えず更新され続ける絶望へ、悪態を直接吐く勇気など沸くはずもなく。
ただただ内心に、諦めの感情を募らせていくばかりだった。
「さっ、悪ふざけもここまで。早速お前らは出張だ。俺がやりたいことは勿論分かってんだろ?」
『オフコース。そこんとこの俺の記憶もばっちりインプット済みだぜ』
『ほれ、さっさと"アレ"頂戴よ、ア・レ!』
『ほれ、さっさと"アレ"頂戴よ、ア・レ!』
サチの心の嘆きを知ってか知らずか、お喋りを切り上げたメラは本題へ話題を切り替える。
仔細を把握し催促する神将達へ、メラが投げ渡したのは三枚のカード。
内二枚はビルドへ、残りの一枚はエグゼイドの手へと渡る。
カードの正体は進軍中に獲得していたドロップアイテム、グリードアイランドの呪文カード。
かつてメラのゲーム進行を二度も邪魔してきた苦い思い出のある道具。
散々煮え湯を飲まされてきたが、最凶と化した今、遂に利用する番が回ってきたのだ。
仔細を把握し催促する神将達へ、メラが投げ渡したのは三枚のカード。
内二枚はビルドへ、残りの一枚はエグゼイドの手へと渡る。
カードの正体は進軍中に獲得していたドロップアイテム、グリードアイランドの呪文カード。
かつてメラのゲーム進行を二度も邪魔してきた苦い思い出のある道具。
散々煮え湯を飲まされてきたが、最凶と化した今、遂に利用する番が回ってきたのだ。
「あ~そうそう、飛ぶ前に蟲君を一匹ずつ連れてきな。
チャレンジャーが来るまでは外の様子眺めるくらいが真面な娯楽だかんな。
良い取れ高期待してんぜ俺~。」
『誰にもの言っちゃってんのよ?今度の役者はこのメラ様なんだぜ?
どんな姿、どんな場所でも最上級の取れ高になるに決まってんだろ~!?』
『俺は"相手次第"だけどな。
しょっぺぇ端役引いちまったら流石にフォロー出来ねぇしする気もねぇ。
まっ、俺様の神がかった豪運ならいい感じの人選引けるっしょ!』
チャレンジャーが来るまでは外の様子眺めるくらいが真面な娯楽だかんな。
良い取れ高期待してんぜ俺~。」
『誰にもの言っちゃってんのよ?今度の役者はこのメラ様なんだぜ?
どんな姿、どんな場所でも最上級の取れ高になるに決まってんだろ~!?』
『俺は"相手次第"だけどな。
しょっぺぇ端役引いちまったら流石にフォロー出来ねぇしする気もねぇ。
まっ、俺様の神がかった豪運ならいい感じの人選引けるっしょ!』
メラのデイバックから飛び出した、魔界の凝視虫(イビルフライデー)が神将の肩に張り付く。
千里眼の獲得とエリアの崩壊により、不要となった虫の大部分はメラの元へと集結している。
最凶と化す以前より、神殺しの眼として付き従えてきた虫達。
最凶となった現在でも、珠玉の娯楽と情報を提供する、最高のカメラである事には変わりない。
必須アイテムを携えた二人はカードを翳し、各々がカードの呪文を唱える。
千里眼の獲得とエリアの崩壊により、不要となった虫の大部分はメラの元へと集結している。
最凶と化す以前より、神殺しの眼として付き従えてきた虫達。
最凶となった現在でも、珠玉の娯楽と情報を提供する、最高のカメラである事には変わりない。
必須アイテムを携えた二人はカードを翳し、各々がカードの呪文を唱える。
『再来(リターン)起動(オン)!コーカサスカブト城!』
『衝突(コリジョン)起動(オン)!』
『衝突(コリジョン)起動(オン)!』
起動宣言と同時に、光を纏い飛び去っていく二つの災害。
少しだけ薄まった威圧感に一息を吐きつつ、サチは次なる嵐の行方を尋ねた。
少しだけ薄まった威圧感に一息を吐きつつ、サチは次なる嵐の行方を尋ねた。
「新しく作り上げたあの神将で…今度は一体何をする気なんですか?」
「何って、あいつ等は本来の仕事に戻らせただけよ~。元は神将は雑魚の足切り役だったしな。」
「何って、あいつ等は本来の仕事に戻らせただけよ~。元は神将は雑魚の足切り役だったしな。」
エグゼイドが使用した呪文(スペル)は「衝突(コリジョン)」。
まだ出会った事のない参加者を対象に転移を行う移動系の呪文カード。
かつて組んだ冥黒アヤネの創造主にて、現在キルスコアトップの魔王グリオン。
ノワル、アルジュナオルタと並ぶ、メラが標的する前に葬られた第三の四凶を討伐した参加者。
まだ出会った事のない参加者を対象に転移を行う移動系の呪文カード。
かつて組んだ冥黒アヤネの創造主にて、現在キルスコアトップの魔王グリオン。
ノワル、アルジュナオルタと並ぶ、メラが標的する前に葬られた第三の四凶を討伐した参加者。
最凶の遊び相手になりうる者は、まだ存在し得る。
持て余した暇を解消してくれる、玩具の新規開拓は欠かさない。
メラ本人である神将を倒せる参加者がいるとは早々思えないが、もしその万が一があったならば。
ランダムに飛んだ神将の居場所は、イビル・フライデーが送る映像によりいつでも把握可能。
挑戦の資格ありとして、今度は"直々に出向いて"遊びのお誘いも悪くない。
持て余した暇を解消してくれる、玩具の新規開拓は欠かさない。
メラ本人である神将を倒せる参加者がいるとは早々思えないが、もしその万が一があったならば。
ランダムに飛んだ神将の居場所は、イビル・フライデーが送る映像によりいつでも把握可能。
挑戦の資格ありとして、今度は"直々に出向いて"遊びのお誘いも悪くない。
「ただ、ビルドの俺には軽いお使いを頼んだるけどね。」
「おつかい…?」
「そ、アイツには"確保"と"視察"をお願いしといた。
この映像の配信元、鉄華兵団ってのお城へアポなし突撃。」
「おつかい…?」
「そ、アイツには"確保"と"視察"をお願いしといた。
この映像の配信元、鉄華兵団ってのお城へアポなし突撃。」
タブレットから再生される映像は、運営発でも、ルルーシュ発でも無い。
傍若無人な皇帝へ待ったをかけた第三の配信者、鉄華兵団代表──二代目ゼロの反逆宣言。
傍若無人な皇帝へ待ったをかけた第三の配信者、鉄華兵団代表──二代目ゼロの反逆宣言。
ビルドに渡したカードは、再来(リターン)と同行(アカンパニー)の二枚。
覇世川左虎に支給品として配られた同種の呪文(スペル)カードも混ざっているが、これらは性能が違う。
特に後者の呪文カードはたかが一カード如きに支給品としての枠を消費する関係上。
一度も訪問した事のない施設にも移動可能とグレードアップしていたが、今回は所詮ドロップアイテム。
原典通り一度行った事のある場所に限定される。
覇世川左虎に支給品として配られた同種の呪文(スペル)カードも混ざっているが、これらは性能が違う。
特に後者の呪文カードはたかが一カード如きに支給品としての枠を消費する関係上。
一度も訪問した事のない施設にも移動可能とグレードアップしていたが、今回は所詮ドロップアイテム。
原典通り一度行った事のある場所に限定される。
鉄華兵団の本拠地たる大博物館ことひみつ道具博物館には未訪問だが。
最寄りであるコーカサスカブト城は立ち寄り済み。経由点として再来の対象にするには最適だ。
その後も神将としての戦闘能力があれば、道中一切支障なく目的地へ到着できる。
何せ他ならぬ自分自身、自らの才覚に絶対の自信があるが故に。
神将の任務遂行への信頼は一切揺るがない。
最寄りであるコーカサスカブト城は立ち寄り済み。経由点として再来の対象にするには最適だ。
その後も神将としての戦闘能力があれば、道中一切支障なく目的地へ到着できる。
何せ他ならぬ自分自身、自らの才覚に絶対の自信があるが故に。
神将の任務遂行への信頼は一切揺るがない。
「ルルーシュTVの放送は見逃し配信やってねえが、鉄華兵団の放送は違う。
運営回線をジャックして、主催の方法同様アーカイブから閲覧できる親切仕様。
こいつはいいよなぁ。一から俺がせこせこ作るより、こっから人材か機材借りた方が楽だ。」
運営回線をジャックして、主催の方法同様アーカイブから閲覧できる親切仕様。
こいつはいいよなぁ。一から俺がせこせこ作るより、こっから人材か機材借りた方が楽だ。」
本来取るに足らない存在である鉄華兵団に対して、メラが目をつけたのは技術力の面。
主催者陣営が使用する放送用回線をハッキングし、自分達の放送を正規の放送と同様の扱いにした。
運営の寵愛により、テレビ局を占拠したルルーシュでさえ実行出来なかった芸当。
だからこそ、手に入れる価値がある。
創世の神の力を持っていようと、メラにとっては作る事よりも奪う事の方がはるかに簡単なのだから。
鉄華兵団の放送手段が機材であれば強奪、エンジニアによる手腕であれば『同行』で連行するという寸法だ。
主催者陣営が使用する放送用回線をハッキングし、自分達の放送を正規の放送と同様の扱いにした。
運営の寵愛により、テレビ局を占拠したルルーシュでさえ実行出来なかった芸当。
だからこそ、手に入れる価値がある。
創世の神の力を持っていようと、メラにとっては作る事よりも奪う事の方がはるかに簡単なのだから。
鉄華兵団の放送手段が機材であれば強奪、エンジニアによる手腕であれば『同行』で連行するという寸法だ。
「それにルルーシュ君に啖呵切ってんだから、いい感じの戦力は揃ってる筈だろ?
四凶並み…は流石に高望みにしても、いい感じの掘り出しもんが見つかれば最高じゃん?
遊び相手の開拓には余念がないのよね、俺。」
四凶並み…は流石に高望みにしても、いい感じの掘り出しもんが見つかれば最高じゃん?
遊び相手の開拓には余念がないのよね、俺。」
神将の仕事である、端役の間引き作業と神殺しの対抗馬の発見。
そのオマケで配信に必要な人材を捕まえて楽できるなら一石二鳥。
二択の結果が似たり寄ったりなら、より楽しみが増えそうな方へ。
趣味と効率の両立。快楽と実益の一挙両得。それこそ合理的な享楽主義たるメラの基本スタイル。
そのオマケで配信に必要な人材を捕まえて楽できるなら一石二鳥。
二択の結果が似たり寄ったりなら、より楽しみが増えそうな方へ。
趣味と効率の両立。快楽と実益の一挙両得。それこそ合理的な享楽主義たるメラの基本スタイル。
「…そんなカードがあるなら、まず先にルルーシュを追いかけるべきなんじゃ…。
脅かす可能性があるのは、四凶の力を持ってるあの人くらいなのに…」
脅かす可能性があるのは、四凶の力を持ってるあの人くらいなのに…」
「脅かす?俺を?それ本気で言ってんの?さっきのは四凶OBから新人へのご挨拶と軽~い新人いびりさ。
手駒減らされたからってムキになって追撃する気なんざ欠片もないね。
むしろルルーシュ君はもっと泳がせとけ。
好きに会場を泳ぎ回らせて伸び伸び餌を食わせ続けりゃ、ありゃあ良い獲物になる。」
手駒減らされたからってムキになって追撃する気なんざ欠片もないね。
むしろルルーシュ君はもっと泳がせとけ。
好きに会場を泳ぎ回らせて伸び伸び餌を食わせ続けりゃ、ありゃあ良い獲物になる。」
ゲーム開始からルルーシュが誇示してきたドライバー。
その性能たるや未来人であるメラの眼から見ても破格のスペック。
武器やベルトなどのオブジェクト生成、機械系統へのハッキングには飽き足らず。
データ吸収による能力の模倣に、挙句には四凶の力さえ制御可能と来たものだ。
未来の一大コンテンツである、デザイア・グランプリのプロデューサー特権。
噂に名高いヴィジョンドライバー並の性能は堅いだろう。
その性能たるや未来人であるメラの眼から見ても破格のスペック。
武器やベルトなどのオブジェクト生成、機械系統へのハッキングには飽き足らず。
データ吸収による能力の模倣に、挙句には四凶の力さえ制御可能と来たものだ。
未来の一大コンテンツである、デザイア・グランプリのプロデューサー特権。
噂に名高いヴィジョンドライバー並の性能は堅いだろう。
間違いなくあのベルトこそ、皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの生命線。
災厄の魔女ノワルを強化素材に出来たとて只人には劇薬。
無数の神を継ぎ接いでも問題ない器としてデザインした神殺しの肉体とは違うのだ。
四凶の力をその身に宿し、崩壊せずにいられるのもドライバーの一助あってこそ。
災厄の魔女ノワルを強化素材に出来たとて只人には劇薬。
無数の神を継ぎ接いでも問題ない器としてデザインした神殺しの肉体とは違うのだ。
四凶の力をその身に宿し、崩壊せずにいられるのもドライバーの一助あってこそ。
「折角見逃してやったんだから次会う時にゃ俺が直々に…
それも最凶としての全力全開を出せるような対抗馬になってくれないと困るってもんさ。
でなきゃ俺が玩具選びのセンスゼロな節穴ってことになっちまう。それだけは勘弁だぜ~ルルーシュ君よ」
それも最凶としての全力全開を出せるような対抗馬になってくれないと困るってもんさ。
でなきゃ俺が玩具選びのセンスゼロな節穴ってことになっちまう。それだけは勘弁だぜ~ルルーシュ君よ」
学習と進化を繰り返して、メラに並び立つ怪物になるも良し。
神殺しを達成した先に待つ、やりごたえのあるエンドコンテンツとなってくれれば最高だ。
悪食を繰り返した結果、パンクして破裂するのも、それはそれで爆笑ものだからそれも良し。
自らの楽しみへと通ずる相手を早々に叩く理由は、メラには存在していなかった。
極端でつまらない手段を取るのであれば。
ベルトを奪い取るのも、変身のへの字も言わせず瞬殺する事も簡単だ。
だが、詰まらない勝利なんてものはいつでも味わえる。
堪能出来る悦楽をしゃぶり尽くした上での勝利こそ、このゲームにおける最重要事項なのだから。
神殺しを達成した先に待つ、やりごたえのあるエンドコンテンツとなってくれれば最高だ。
悪食を繰り返した結果、パンクして破裂するのも、それはそれで爆笑ものだからそれも良し。
自らの楽しみへと通ずる相手を早々に叩く理由は、メラには存在していなかった。
極端でつまらない手段を取るのであれば。
ベルトを奪い取るのも、変身のへの字も言わせず瞬殺する事も簡単だ。
だが、詰まらない勝利なんてものはいつでも味わえる。
堪能出来る悦楽をしゃぶり尽くした上での勝利こそ、このゲームにおける最重要事項なのだから。
「どうして…そんなに楽しそうに出来るんですか。」
「ん~?いい感じに暇潰せそうだし、面白そうだから?」
「ん~?いい感じに暇潰せそうだし、面白そうだから?」
単純明快、簡潔明瞭。
急に横から問いかけられた疑問に対して。
反射的にあっけらかんと答えて見せた、良心の欠片もないアンサー。
だが、それはサチが求める答えではない。
メラの答えに小さく首を振るいながら、震える声で問いを紡いでいく。
急に横から問いかけられた疑問に対して。
反射的にあっけらかんと答えて見せた、良心の欠片もないアンサー。
だが、それはサチが求める答えではない。
メラの答えに小さく首を振るいながら、震える声で問いを紡いでいく。
「参加者全員に喧嘩を売れば、もしかしたら死ぬかもしれない…。
色んな対抗馬を煽り立てて…強くして…そこに何の意味があるの…?
…あなたがどうしようもなく強いから?絶対に勝つ自信があるから?
どうしてそこまでして遊びたがるのか……どれだけ考えても、私にはわからない…」
色んな対抗馬を煽り立てて…強くして…そこに何の意味があるの…?
…あなたがどうしようもなく強いから?絶対に勝つ自信があるから?
どうしてそこまでして遊びたがるのか……どれだけ考えても、私にはわからない…」
神に屈服した瞬間から、サチは桁違いの力を会得した。
闘いの素人でしかなかった弱者が皇帝の配下を悉く打ち倒し。
本来ではあり得ない金星を、何度も物にすることが出来た。
でも、得たものはそれだけ。寧ろ手放してしまったものの方が遙かに多い。
どれだけ敵を倒したって、何一つ口角が吊り上がる事などない。
生き死にがかかったゲームなど、面白さを見いだす余地が何処にあるというのか。
メラ然り、元主催者にしてSAOの産みの親たる茅場晶彦然り。
遊びで平然と他人の命を放り捨て、敵ばかりを作ろうとする怪物の心境などわかる筈もない。
闘いの素人でしかなかった弱者が皇帝の配下を悉く打ち倒し。
本来ではあり得ない金星を、何度も物にすることが出来た。
でも、得たものはそれだけ。寧ろ手放してしまったものの方が遙かに多い。
どれだけ敵を倒したって、何一つ口角が吊り上がる事などない。
生き死にがかかったゲームなど、面白さを見いだす余地が何処にあるというのか。
メラ然り、元主催者にしてSAOの産みの親たる茅場晶彦然り。
遊びで平然と他人の命を放り捨て、敵ばかりを作ろうとする怪物の心境などわかる筈もない。
…だがそれでも、今のサチはその怪物と同類だ。
自分の都合で他人の命を放り捨て、ちっぽけな命にしがみつく為に敵を作り上げていく。
何も分からないからこそ、知っていかねばならないと思った。
命の奪い合いに適応した人間の心を知らねば、一人で戦い抜くなんて到底できないから。
自分の都合で他人の命を放り捨て、ちっぽけな命にしがみつく為に敵を作り上げていく。
何も分からないからこそ、知っていかねばならないと思った。
命の奪い合いに適応した人間の心を知らねば、一人で戦い抜くなんて到底できないから。
「…な~んか妙に元気だねぇサっちゃん。初めての殺しでエキサイトしちゃったのかい?」
「…………忘れてください。どうせ、ちゃんと答えて貰えないのはわかってたから。」
「別に答えないとも言ってないじゃん。
ま、どうせ暇だしぃ…これも暇つぶしの一環ってことでなんか適当にそれっぽい答え考えたげよっかぁ?
にしても意味…意味ねぇ。それこそ聞いて、何の意味があるんだか。
人の意中聞いてる暇あったら、自分のことだけ考えてた方が建設的なんじゃないの~?」
「…自分の事も分からないから、聞いてるんじゃないですか。」
「…………忘れてください。どうせ、ちゃんと答えて貰えないのはわかってたから。」
「別に答えないとも言ってないじゃん。
ま、どうせ暇だしぃ…これも暇つぶしの一環ってことでなんか適当にそれっぽい答え考えたげよっかぁ?
にしても意味…意味ねぇ。それこそ聞いて、何の意味があるんだか。
人の意中聞いてる暇あったら、自分のことだけ考えてた方が建設的なんじゃないの~?」
「…自分の事も分からないから、聞いてるんじゃないですか。」
サチの言葉に、ふ~ん、と興味なさげに相槌を打つメラ。
メラにとってゲームを行う意味など「楽しいから」の一言に尽きる。
前の世界滅亡ゲームで似た質問をした古代人に放った解答と同じく、それ以上でもそれ以下でもない。
だが気弱なガキがブルブル震えてまで絞り出した質問、その答えでは納得はしまい。
一々真面に答えてやる義理もないし、スルーしても黙らせてもいいが。
今は神将が、スペシャルなイベントを起こすまでの待機時間中。
現状、サチは唯一の話し相手。同居人とささやかな時間潰しに付き合うのも悪い択ではない。
メラにとってゲームを行う意味など「楽しいから」の一言に尽きる。
前の世界滅亡ゲームで似た質問をした古代人に放った解答と同じく、それ以上でもそれ以下でもない。
だが気弱なガキがブルブル震えてまで絞り出した質問、その答えでは納得はしまい。
一々真面に答えてやる義理もないし、スルーしても黙らせてもいいが。
今は神将が、スペシャルなイベントを起こすまでの待機時間中。
現状、サチは唯一の話し相手。同居人とささやかな時間潰しに付き合うのも悪い択ではない。
「俺達未来人はさぁ…"病気"なんだよね。」
「病気…?あなたたちでも、病気にはなるの?」
「イエスイエス。残念なことにかかっちまったのさ。魂までどっぷり犯し尽くす"退屈"って病気にな」
「病気…?あなたたちでも、病気にはなるの?」
「イエスイエス。残念なことにかかっちまったのさ。魂までどっぷり犯し尽くす"退屈"って病気にな」
遥か先の次元、ジャマト世界樹による世界滅亡というターニングポイントを経て。
あらゆる科学と技術が行き着いた究極の未来世界。
そこは病や老い、争い、そして死という概念すらも克服された完全無欠の理想郷。
データ生命体となり肉体という物理的な枷からすら解放された彼らは。
自らの容姿も、ライフスタイルも、才能も、存在の在り方そのものさえ。
まるでゲームのアバターを造り変えるかのように自在にデザインすることが可能となった。
あらゆる科学と技術が行き着いた究極の未来世界。
そこは病や老い、争い、そして死という概念すらも克服された完全無欠の理想郷。
データ生命体となり肉体という物理的な枷からすら解放された彼らは。
自らの容姿も、ライフスタイルも、才能も、存在の在り方そのものさえ。
まるでゲームのアバターを造り変えるかのように自在にデザインすることが可能となった。
だが、あらゆる願望が過程を伴わずに即座に叶う世界は、彼らから大切なものを奪い去ってしまった。
それは"情熱"だ。
欠落が存在しないからこそ、何かをギラギラと渇望することもない。
圧倒的な自由と利便性の果てに待っていたのは、完全なる"退屈"という名の冷たい虚無。
何をしても望み通りの理想が叶う現実。そんな人生に一体どんな意味が見出せようか。
そんな不治の病に侵された未来人は、ただ死に行く時間を無為に生きるだけ。
それは"情熱"だ。
欠落が存在しないからこそ、何かをギラギラと渇望することもない。
圧倒的な自由と利便性の果てに待っていたのは、完全なる"退屈"という名の冷たい虚無。
何をしても望み通りの理想が叶う現実。そんな人生に一体どんな意味が見出せようか。
そんな不治の病に侵された未来人は、ただ死に行く時間を無為に生きるだけ。
「だからこそ、俺達はフィクションに縋る事にしたのさ。
不自由で、不完全で、不確定要素だらけの、お前たち古代人が巻き起こすリアルフィクションにな」
不自由で、不完全で、不確定要素だらけの、お前たち古代人が巻き起こすリアルフィクションにな」
悲哀も、絶望も、そして真の歓喜すらも擦り切れ、喪失した感情の起伏。
摩耗していく自我を繋ぎ止めるため、彼らは劇薬を欲した。
過去の時代で命を懸けて足掻く者たちのリアルな瞬きを見届ける究極のショー。
人間たちが命を懸けて願いを奪い合う泥臭いリアリティに。
自分達が失った「生きる意味」を見出し、それを狂気的なまでの見世物として消費し始めたのだ。
摩耗していく自我を繋ぎ止めるため、彼らは劇薬を欲した。
過去の時代で命を懸けて足掻く者たちのリアルな瞬きを見届ける究極のショー。
人間たちが命を懸けて願いを奪い合う泥臭いリアリティに。
自分達が失った「生きる意味」を見出し、それを狂気的なまでの見世物として消費し始めたのだ。
「私たちがフィクションって…そんなわけない。私たちは今この現実で生きて苦しんでる…!
この痛みも苦しみも悩みも、全部が架空の贋物だっていうの…?」
「俺達からすりゃ遥か昔に終わった時代の人間なんて創作物と大して変わんねぇって話よ。
お前らだって戦国時代とかの昔の人間をいい感じにフィクションとして消費してんだろ?それとおんなじ」
「同じなわけ…ないでしょ…!私たちは…!」
「同じだよ!自分に出来ねぇ過去の記憶や経験を勝手に借りて勝手に楽しむ!
俺達はお前ら古代人のままならねぇ不自由さを通じて初めて、生きる意味ってのを思い出せたのさ!
意味のねぇ時間、退屈だった時間、死んでいくだけだった時間。
その全てがメラメラ燃え上がり、蘇っていくあの瞬間!未来人だったら誰もが忘れられない最高の記憶さ。」
この痛みも苦しみも悩みも、全部が架空の贋物だっていうの…?」
「俺達からすりゃ遥か昔に終わった時代の人間なんて創作物と大して変わんねぇって話よ。
お前らだって戦国時代とかの昔の人間をいい感じにフィクションとして消費してんだろ?それとおんなじ」
「同じなわけ…ないでしょ…!私たちは…!」
「同じだよ!自分に出来ねぇ過去の記憶や経験を勝手に借りて勝手に楽しむ!
俺達はお前ら古代人のままならねぇ不自由さを通じて初めて、生きる意味ってのを思い出せたのさ!
意味のねぇ時間、退屈だった時間、死んでいくだけだった時間。
その全てがメラメラ燃え上がり、蘇っていくあの瞬間!未来人だったら誰もが忘れられない最高の記憶さ。」
「でもな?残念なことに俺様って奴は他と比べてちょ~っとばかし高燃費でさぁ。
見物するだけじゃすぐ飽きが来るし、やるにしてもドでかくなきゃ気が済まねぇ。
世界の一個や神の一柱、まるまる炉にくべなきゃ派手に燃え上がれない訳のよ」
見物するだけじゃすぐ飽きが来るし、やるにしてもドでかくなきゃ気が済まねぇ。
世界の一個や神の一柱、まるまる炉にくべなきゃ派手に燃え上がれない訳のよ」
冷めた人生を燃やす為に思い至った娯楽が世界滅亡RTA───神殺しの始まりだ。
人類を滅ぼした元凶たるジャマト世界樹を用いて。
人類を生み出した神さえも自らの遊戯に巻き込み弄ぶ狂気のゲーム。
過去をフィクションとして消費した、未来人すら禁忌とした禁断の遊び。
人類を滅ぼした元凶たるジャマト世界樹を用いて。
人類を生み出した神さえも自らの遊戯に巻き込み弄ぶ狂気のゲーム。
過去をフィクションとして消費した、未来人すら禁忌とした禁断の遊び。
「全能を捨て去って、リスクを負って初めて体感できる究極のスリルと興奮!
俺の力と知恵と運が、絶対に超えられねぇ筈の敵をぶっ潰す爽快感!
サっちゃんもゲームしたことあんならちょっとはわかんじゃない?」
俺の力と知恵と運が、絶対に超えられねぇ筈の敵をぶっ潰す爽快感!
サっちゃんもゲームしたことあんならちょっとはわかんじゃない?」
自らの努力で手に入れた力で、あらゆる世界を蹂躙する楽しさ。
自分が試行錯誤して構築した攻略方法が、無敵の神をねじ伏せた瞬間を彼は何よりも愛していた。
一時の運が勝敗を分け、文字通り「命」が火花を散らすその手応え。
綱渡りのような危うさの中でしか得られない、刹那の快楽。その生の熱量こそが。
退屈という名の安楽死を待つだけだった未来人の一人にとって、唯一の福音だったのだ。
自分が試行錯誤して構築した攻略方法が、無敵の神をねじ伏せた瞬間を彼は何よりも愛していた。
一時の運が勝敗を分け、文字通り「命」が火花を散らすその手応え。
綱渡りのような危うさの中でしか得られない、刹那の快楽。その生の熱量こそが。
退屈という名の安楽死を待つだけだった未来人の一人にとって、唯一の福音だったのだ。
「それがどうだい。折角新しいゲームの舞台に立ってその途中だってのに
ま~たクソ詰まらねぇ最強の座に座っちまって、同じ退屈の繰り返し…。
だから、俺も端役どももとことん追い詰めて、さっさと俺と同じ土俵に立ってもらう。
まだ見ぬお楽しみ要素があると思うとワクワクしてくるじゃない…ど?俺の気持ち、ちょっとは理解できたかい?」
ま~たクソ詰まらねぇ最強の座に座っちまって、同じ退屈の繰り返し…。
だから、俺も端役どももとことん追い詰めて、さっさと俺と同じ土俵に立ってもらう。
まだ見ぬお楽しみ要素があると思うとワクワクしてくるじゃない…ど?俺の気持ち、ちょっとは理解できたかい?」
「……まったく、分からなかった。」
少女は冷淡な瞳で、目の前の男を射貫いた。
勇気を振り絞って問うた答えは余りにもスケールが強大過ぎた。
全能となった遙か未来の人が感じる苦悩も、その裏返しである歪んだ歓喜も。
やがて地球が辿る凄惨な未来に存在する、特上の狂気を受け入れるなど。
かつて平凡だった少女には、悲しいほどに、ただの一つとて理解出来る筈もなく。
それこそ荒唐無稽なフィクションであるかのように、拒否感だけが心に残るばかり。
勇気を振り絞って問うた答えは余りにもスケールが強大過ぎた。
全能となった遙か未来の人が感じる苦悩も、その裏返しである歪んだ歓喜も。
やがて地球が辿る凄惨な未来に存在する、特上の狂気を受け入れるなど。
かつて平凡だった少女には、悲しいほどに、ただの一つとて理解出来る筈もなく。
それこそ荒唐無稽なフィクションであるかのように、拒否感だけが心に残るばかり。
「な?言ったろ。俺が持ってる意味なんて考えて何になんのって。」
解答の結果サチが吐き出したのは、理解の拒絶。
語り部であるメラはそりゃそうだと言わんばかりに、予定調和の未来を鼻で笑った。
語り部であるメラはそりゃそうだと言わんばかりに、予定調和の未来を鼻で笑った。
「他人の行動の意味なんて深堀りしたって、大した共感なんざ得られるわけがねぇ。
だってどいつもこいつも自分勝手なお題目並べて、好き勝手にゲームをやってんだから!
自分だけのクリア条件を押し付けてこその人生よ。だったら俺らもそうすればいいだけの話よ。
サっちゃんもグダグダ考える前にもっとエンジョイしたらどうだい?自分だけのゲームをさ!」
だってどいつもこいつも自分勝手なお題目並べて、好き勝手にゲームをやってんだから!
自分だけのクリア条件を押し付けてこその人生よ。だったら俺らもそうすればいいだけの話よ。
サっちゃんもグダグダ考える前にもっとエンジョイしたらどうだい?自分だけのゲームをさ!」
最も、それは押し付けられるだけの強さを持った人間に限った特権だが。
そこまで補足してやる義理もないし、散々理不尽を強いられる側の弱者なら言わずとも分かる。
メラにとってサチを中心に巻き起こるゲーム等に期待などしてはいない。
所詮殺し合いという壮大なメインゲームに存在する、おまけのミニゲームの一つ。
適当に発破をかけるだけかけてやれば、後は野となれ山となれ。
そこまで補足してやる義理もないし、散々理不尽を強いられる側の弱者なら言わずとも分かる。
メラにとってサチを中心に巻き起こるゲーム等に期待などしてはいない。
所詮殺し合いという壮大なメインゲームに存在する、おまけのミニゲームの一つ。
適当に発破をかけるだけかけてやれば、後は野となれ山となれ。
「自分だけの、ゲーム…。」
「ま、時間だけはそこそこあるし?まだ無駄に考えたければ適当に考えとけば。
…さて、そろそろおっぱじまる頃合いかな」
「ま、時間だけはそこそこあるし?まだ無駄に考えたければ適当に考えとけば。
…さて、そろそろおっぱじまる頃合いかな」
会話と呼んでいいかも分からぬ仮初の対話もそろそろに。
メラは神将達がイビルフライデーが映し出す映像へと向き直る。
全能によって死に始めた時間は、殺戮遊戯の中でしか蘇る事はない。
さながら大好きな番組にかじりつく子供のように、新たな退屈凌ぎへと漕ぎ出すメラ。
唯一神であっても補えない、メラだけが持つたった一つの幸福を求めて。
メラは神将達がイビルフライデーが映し出す映像へと向き直る。
全能によって死に始めた時間は、殺戮遊戯の中でしか蘇る事はない。
さながら大好きな番組にかじりつく子供のように、新たな退屈凌ぎへと漕ぎ出すメラ。
唯一神であっても補えない、メラだけが持つたった一つの幸福を求めて。
「さぁ~、俺の退屈を潰しに来てくれる奴は現れるのかな?
神の気は短いぜ~。早めに遊びに来てくれよ端役ども」
神の気は短いぜ~。早めに遊びに来てくれよ端役ども」
数多の時間を殺してきた男は無邪気に笑う。
一つの時間を殺めてしまった者は苦悩する。
同じ時を生きる互いの心中など、最早気にも留めることなく。
また新たな時間が消え去っていく地獄を、ただ眺めるばかりだった。
一つの時間を殺めてしまった者は苦悩する。
同じ時を生きる互いの心中など、最早気にも留めることなく。
また新たな時間が消え去っていく地獄を、ただ眺めるばかりだった。
【全体備考】
※テレビ局跡地にメラの城が建造されました。
城の外観及び内装は「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」に内に登場するメラとメロのアジトをイメージ。
※メラの人格を伴った神将ビルド・ジーニアスフォーム、神将エグゼイド・マイティークリエイターVRXが会場に解き放たれました。
ビルドはコーカサスカブト城跡、エグゼイドはメラが殺し合い中に未遭遇キャラの元へ移動します。
以下の参加者およびNPCは『衝突』の対象外とします。
・梔子ユメ(25話にて一方的な遭遇)
・ピルツ・デュナン、纏流子、繰田孔富、サチ、鳩野ちひろ 、ニコル・アマルフィ、柊シノア、アストルフォ(129話にて遭遇)
・マシュ・キリエライト、藤丸立香(131話にて遭遇)
・激怒戦騎のドゴルド、亡失鎮魂の???(152話にて遭遇、交戦)
・キリト、水神小夜(139話にて遭遇、交戦)
・ルルーシュ、イザーク、大河くるみ、キャル、糸見沙耶香、柳瀬舞衣、黒見セリカ、緑谷出久、聖園ミカ、アスラン・ザラ(169話にて遭遇、交戦)
※テレビ局跡地にメラの城が建造されました。
城の外観及び内装は「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」に内に登場するメラとメロのアジトをイメージ。
※メラの人格を伴った神将ビルド・ジーニアスフォーム、神将エグゼイド・マイティークリエイターVRXが会場に解き放たれました。
ビルドはコーカサスカブト城跡、エグゼイドはメラが殺し合い中に未遭遇キャラの元へ移動します。
以下の参加者およびNPCは『衝突』の対象外とします。
・梔子ユメ(25話にて一方的な遭遇)
・ピルツ・デュナン、纏流子、繰田孔富、サチ、鳩野ちひろ 、ニコル・アマルフィ、柊シノア、アストルフォ(129話にて遭遇)
・マシュ・キリエライト、藤丸立香(131話にて遭遇)
・激怒戦騎のドゴルド、亡失鎮魂の???(152話にて遭遇、交戦)
・キリト、水神小夜(139話にて遭遇、交戦)
・ルルーシュ、イザーク、大河くるみ、キャル、糸見沙耶香、柳瀬舞衣、黒見セリカ、緑谷出久、聖園ミカ、アスラン・ザラ(169話にて遭遇、交戦)
【エリアD-7/テレビ局跡地・メラの城/9月2日午後7時】
【メラ@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐】
状態:正常、はとっちに対する期待(中)、五道化に対する期待(小)優勝への確信(大)、サチへの期待(極小)、ジグラートに搭乗
服装:いつもの服装
装備:ジクウドライバー@仮面ライダージオウ、ジオウライドウォッチ(メラ)@仮面ライダージオウ+ロワオリジナル、グランドジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ、
ネオディエンドライバー@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐、Ⅹギーツレイズバックル@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐、魔界の凝視虫@魔人探偵脳噛ネウロ✕4匹、
他地点で偵察中の凝視虫✕?匹、ハイド/ジキルのタイムマシン装置@運命の巻戻士、アルジュナ・オルタのレジスター、ホットライン×2、
思考
基本:愉快に楽しくバトルロワイアル、その過程で、はとっちと殺し愛をする
01:優勝は俺に決まっちまったが、派手に楽しく滅亡ゲームをやりますか!最後は格好良く決めるぜ!
02:しばらくはニュー神将(俺)のイベント鑑賞タイム。掘り出しもんは見つかるかな~?
02:神将ビルドがおつかいから帰ったら配信開始!テーマは最凶レイド戦開幕宣言よ!
03:俺と俺の神将たちさえいればそれがドリームチームってやつだ。
こっからは俺だけになっちまうかもだけどな!
04:テレビ局再建完了!暇つぶしに地下でルルーシュ君の頑張り物語でも鑑賞するか?
05:ノワルを殺ったからにはその分俺を楽しませてくれよ?ルルーシュ君。
06:キリトたちには逃げられたがむしろ好都合だな。ゲームを盛り上げてくれよぉ。
07;はとっち……俺と殺し愛しようぜ?
08:神如きがこの俺様相手にイキろうなんてのが間違いなんだよ、バーカ。
09:あのお人形ちゃんマジで役に立たねえな。ただ主の方は思ってたよりやるらしい。
10:冥黒の五道化……流石に神将程度は持って行ってくれなきゃ張り合いもねえよな。
11:サッちゃんはどうなるかね。たくさん殺せるなら本当にバルちゃんの代わりのパートナーにしてやってもいいけどな。
状態:正常、はとっちに対する期待(中)、五道化に対する期待(小)優勝への確信(大)、サチへの期待(極小)、ジグラートに搭乗
服装:いつもの服装
装備:ジクウドライバー@仮面ライダージオウ、ジオウライドウォッチ(メラ)@仮面ライダージオウ+ロワオリジナル、グランドジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ、
ネオディエンドライバー@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐、Ⅹギーツレイズバックル@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐、魔界の凝視虫@魔人探偵脳噛ネウロ✕4匹、
他地点で偵察中の凝視虫✕?匹、ハイド/ジキルのタイムマシン装置@運命の巻戻士、アルジュナ・オルタのレジスター、ホットライン×2、
思考
基本:愉快に楽しくバトルロワイアル、その過程で、はとっちと殺し愛をする
01:優勝は俺に決まっちまったが、派手に楽しく滅亡ゲームをやりますか!最後は格好良く決めるぜ!
02:しばらくはニュー神将(俺)のイベント鑑賞タイム。掘り出しもんは見つかるかな~?
02:神将ビルドがおつかいから帰ったら配信開始!テーマは最凶レイド戦開幕宣言よ!
03:俺と俺の神将たちさえいればそれがドリームチームってやつだ。
こっからは俺だけになっちまうかもだけどな!
04:テレビ局再建完了!暇つぶしに地下でルルーシュ君の頑張り物語でも鑑賞するか?
05:ノワルを殺ったからにはその分俺を楽しませてくれよ?ルルーシュ君。
06:キリトたちには逃げられたがむしろ好都合だな。ゲームを盛り上げてくれよぉ。
07;はとっち……俺と殺し愛しようぜ?
08:神如きがこの俺様相手にイキろうなんてのが間違いなんだよ、バーカ。
09:あのお人形ちゃんマジで役に立たねえな。ただ主の方は思ってたよりやるらしい。
10:冥黒の五道化……流石に神将程度は持って行ってくれなきゃ張り合いもねえよな。
11:サッちゃんはどうなるかね。たくさん殺せるなら本当にバルちゃんの代わりのパートナーにしてやってもいいけどな。
参戦時期:クロスギーツビクトリーで世界を滅亡させ帰還した直後
備考
※ロキの変身能力が使用可能ですが、一度使用すると暫く使用できず、見た目以外は変身できないです。レジスター・令呪を隠すこともできません。
クロスギーツに変身する場合はメラ本来の姿である必要があります
※ノワルにつけた魔界の凝視虫は始末されました。タイガーボーイの一件までは把握出来ていません。
※他エリアへ偵察中の魔界の凝視虫は、現在アビドス高校を監視中です。
※アルジュナオルタとノワルの戦闘記録を鑑賞しました。
※はとっちを神認定しました。つまり神殺しの対象。
※心意システムの実装により創世の力が使用可能になりました。現時点で少なくともエナジーアイテムや変身ツールの生成が可能です。
アルジュナ・オルタの力を手に入れたことで出力も向上していますが、殺し合いが破綻しない程度に出力や出来ることに制限が設けられています。
※アルジュナ・オルタから令呪と力を強奪(ガッチャ)しましたが、奪えたのはロワにおいて制限された状態のアルジュナ・オルタの力です。
※アルジュナ・オルタから神の力を奪ったことでXギーツバックルの出力及びXギーツの各種スペックが爆発的に向上しました。
備考
※ロキの変身能力が使用可能ですが、一度使用すると暫く使用できず、見た目以外は変身できないです。レジスター・令呪を隠すこともできません。
クロスギーツに変身する場合はメラ本来の姿である必要があります
※ノワルにつけた魔界の凝視虫は始末されました。タイガーボーイの一件までは把握出来ていません。
※他エリアへ偵察中の魔界の凝視虫は、現在アビドス高校を監視中です。
※アルジュナオルタとノワルの戦闘記録を鑑賞しました。
※はとっちを神認定しました。つまり神殺しの対象。
※心意システムの実装により創世の力が使用可能になりました。現時点で少なくともエナジーアイテムや変身ツールの生成が可能です。
アルジュナ・オルタの力を手に入れたことで出力も向上していますが、殺し合いが破綻しない程度に出力や出来ることに制限が設けられています。
※アルジュナ・オルタから令呪と力を強奪(ガッチャ)しましたが、奪えたのはロワにおいて制限された状態のアルジュナ・オルタの力です。
※アルジュナ・オルタから神の力を奪ったことでXギーツバックルの出力及びXギーツの各種スペックが爆発的に向上しました。
※現時点で召喚・使役中の神将仮面ライダー軍団は以下の通りです。
グランドジオウの能力で召喚中の仮面ライダー
神将ビルド・ジーニアスフォーム
神将エグゼイド・マイティークリエイターVRX
グランドジオウの能力で召喚中の仮面ライダー
神将ビルド・ジーニアスフォーム
神将エグゼイド・マイティークリエイターVRX
ネオディエンドライバーで召喚中の仮面ライダー
神将ブレイブ・レガシーゲーマーレベル100
神将ブレイブ・レガシーゲーマーレベル100
※メラ本人は自覚していませんが、ジクウドライバー、ジオウライドウォッチ、グランドジオウライドウォッチに何らかの変化が起こりかけました。
これについてジークは「ドライバーの自壊ではなくもっと強力で恐ろしい何かに変化しようとしている」と推察していました。
※グランドジオウで召喚できるライダーは同時に4人 ネオディエンドライバーで召喚できるライダーは同時に3人が限界です
また一度規定値までライダーを召喚した場合、以降1時間に召喚されるライダーのスペックは半減します。
※神将エグゼイド、神将パラドクスはエグゼイド・ダブルアクションゲーマーのフォームチェンジ扱いであるため、二体でエグゼイド一体分としてカウントされます。
※撃破された神将ライダーの時間を巻き戻し、事象を改竄することで復活させることができます。
ただし復活可能対象はグランドジオウのライダーズレコードから呼び出したライダーのみ、一度使用すると二時間は再使用不可という制限があります。
※神将ブラックナイツシヴァを撃破されました。
残るカルラとルドラ4機は健在です。
※神将にメラ自身の人格をインストールしました。付与時点でのメラの記憶と人格を有します。
召喚と同時に人格付与は出来ず、インストールには一定時間かかります。
これについてジークは「ドライバーの自壊ではなくもっと強力で恐ろしい何かに変化しようとしている」と推察していました。
※グランドジオウで召喚できるライダーは同時に4人 ネオディエンドライバーで召喚できるライダーは同時に3人が限界です
また一度規定値までライダーを召喚した場合、以降1時間に召喚されるライダーのスペックは半減します。
※神将エグゼイド、神将パラドクスはエグゼイド・ダブルアクションゲーマーのフォームチェンジ扱いであるため、二体でエグゼイド一体分としてカウントされます。
※撃破された神将ライダーの時間を巻き戻し、事象を改竄することで復活させることができます。
ただし復活可能対象はグランドジオウのライダーズレコードから呼び出したライダーのみ、一度使用すると二時間は再使用不可という制限があります。
※神将ブラックナイツシヴァを撃破されました。
残るカルラとルドラ4機は健在です。
※神将にメラ自身の人格をインストールしました。付与時点でのメラの記憶と人格を有します。
召喚と同時に人格付与は出来ず、インストールには一定時間かかります。
【サチ@ソードアート・オンライン 】
状態:正常、心身の疲労(中)
キリトへの恋へのケツイ、メラに屈服
アスナの死に対する歓喜(極大)
キリトへの■■?。処女喪失
服装:アスナの私服@ソードアートオンライン
装備:鎧の魔槍(+ソードスキルアバン流槍殺法)@ダイの大冒険、バグルドライバーⅡ&ときめきクライシスガシャット@仮面ライダーエグゼイド、蛍雪の起動鍵@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ
令呪:残り三画
道具:デスガン@ソードアート・オンライン、ホットライン、キリトの家にあった写真の一部(キリト部分(ユイ半身))
GK-06ユニコーン@仮面ライダーアギト
思考
基本:メラと主催者には勝てない。
せめてメラの言うことを聞いてキリトと最期の時間を一緒に過ごす。もうそれしか……
01:はとっち、皆……ごめん。でも、もう無理だよ……。
02;キリトにはもう無駄な抵抗はやめてほしい。
…でもきっと頷いてはくれないよね。
03:自分だけのゲームなんて…私なんかに出来るの?
04:メラを信じるかどうかなんて考えてもどうしようもない。選択の余地なんてないよ…。
05:ルルーシュとルルーシュに従う参加者相手なら少しは気が楽かもしれない。
…そんなことなんて、全くなかった……。
06:殺してしまった名前も知らない参加者(花村)を私は絶対に忘れない。
07:アスナさんは死んで私は生きてる。今はそれが全てでしょ。
参戦時期:迷宮区のダンジョン中、トラップに引っかかる前
備考
※鳩野ちひろの演奏によりキリトへの想いは”恋”であると位置づけました。
※ニコルとの会話からSeedの世界のことについて簡単に理解しました。
※名簿に記載されているアスナはキリトとなにかしら関係があるのではと推測しています。
※ピルツ達と情報を交わしました。
※鎧の魔槍に付与されていたソードスキルアバン流槍殺法を会得しました。
※メラフェルの手で魔力サーバーにされた際、処女を失いました。
※ちひろの2度目の演奏によって、多少精神が救われています。→メラによってぶち壊しになりました。
状態:正常、心身の疲労(中)
キリトへの恋へのケツイ、メラに屈服
アスナの死に対する歓喜(極大)
キリトへの■■?。処女喪失
服装:アスナの私服@ソードアートオンライン
装備:鎧の魔槍(+ソードスキルアバン流槍殺法)@ダイの大冒険、バグルドライバーⅡ&ときめきクライシスガシャット@仮面ライダーエグゼイド、蛍雪の起動鍵@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ
令呪:残り三画
道具:デスガン@ソードアート・オンライン、ホットライン、キリトの家にあった写真の一部(キリト部分(ユイ半身))
GK-06ユニコーン@仮面ライダーアギト
思考
基本:メラと主催者には勝てない。
せめてメラの言うことを聞いてキリトと最期の時間を一緒に過ごす。もうそれしか……
01:はとっち、皆……ごめん。でも、もう無理だよ……。
02;キリトにはもう無駄な抵抗はやめてほしい。
…でもきっと頷いてはくれないよね。
03:自分だけのゲームなんて…私なんかに出来るの?
04:メラを信じるかどうかなんて考えてもどうしようもない。選択の余地なんてないよ…。
05:ルルーシュとルルーシュに従う参加者相手なら少しは気が楽かもしれない。
…そんなことなんて、全くなかった……。
06:殺してしまった名前も知らない参加者(花村)を私は絶対に忘れない。
07:アスナさんは死んで私は生きてる。今はそれが全てでしょ。
参戦時期:迷宮区のダンジョン中、トラップに引っかかる前
備考
※鳩野ちひろの演奏によりキリトへの想いは”恋”であると位置づけました。
※ニコルとの会話からSeedの世界のことについて簡単に理解しました。
※名簿に記載されているアスナはキリトとなにかしら関係があるのではと推測しています。
※ピルツ達と情報を交わしました。
※鎧の魔槍に付与されていたソードスキルアバン流槍殺法を会得しました。
※メラフェルの手で魔力サーバーにされた際、処女を失いました。
※ちひろの2度目の演奏によって、多少精神が救われています。→メラによってぶち壊しになりました。
【ドロップアイテム紹介】
同行(アカンパニー)@HUNTER×HUNTER
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文と名前を宣言する事で、自身を含んだ数名の人間を指定した場所へ移動させる
支給品とは性能が異なり、行った事のある施設が移動対象
同行(アカンパニー)@HUNTER×HUNTER
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文と名前を宣言する事で、自身を含んだ数名の人間を指定した場所へ移動させる
支給品とは性能が異なり、行った事のある施設が移動対象
再来(リターン)@HUNTER×HUNTER
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文と名前を宣言する事で、指定した行った事のある施設に飛ぶ。
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文と名前を宣言する事で、指定した行った事のある施設に飛ぶ。
衝突(コリジョン)@HUNTER×HUNTER
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文を宣言することで会ったことのないキャラのいる場所へ飛ぶ。
移動対象はプレイヤーのみならず、サーヴァントや五道化などの特殊NPCも対象となる。
念能力者専用ゲーム、グリードアイランドで使用されていたスペルカード。
呪文を宣言することで会ったことのないキャラのいる場所へ飛ぶ。
移動対象はプレイヤーのみならず、サーヴァントや五道化などの特殊NPCも対象となる。
| 182:炎の叫びと欲望の果てと未来の約束(後編) | 投下順 | 184:Sの誤算/歌姫は目覚めた |
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