「なあ、アトロポス」
「なんだい、ルークくん」
「なんだい、ルークくん」
赤髪の青年、ルーク・フォン・ファブレが、同行者の黒いゴスロリ少女、アトロポスに声をかける。
ルークの呼びかけにアトロポスは、椅子に座ったまま読んでいる本から目を離さず、ルークの方も見ずに返答する。
ルークの呼びかけにアトロポスは、椅子に座ったまま読んでいる本から目を離さず、ルークの方も見ずに返答する。
「いや、動かなくていいのかよ?」
会場にやってきてすぐに出会った彼らは、お互いに殺し合いに乗る気はないことを確認し合い、行動を共にすることになった。
そしてひとまず民家に立ち寄ったのだが、アトロポスは民家の椅子に座り込み、リュックから何やら本らしきものを取り出すと読みだしてしまったのだ。
その間ルークは自分のリュックの中身を確認したりしつつアトロポスの様子をうかがっていたのだが、さすがにこのままではよくないのではと考え、声をかけたのだった。
そしてひとまず民家に立ち寄ったのだが、アトロポスは民家の椅子に座り込み、リュックから何やら本らしきものを取り出すと読みだしてしまったのだ。
その間ルークは自分のリュックの中身を確認したりしつつアトロポスの様子をうかがっていたのだが、さすがにこのままではよくないのではと考え、声をかけたのだった。
「最初の場所で言っていただろう?2時間ほどでホットラインの情報が更新されるって。それを待ってからの方が今後の方針を決めやすい」
「そりゃそうだけど…こうしてる間にも、その…」
「人が死ぬのが怖いかい?」
「当たり前だろ!」
「そりゃそうだけど…こうしてる間にも、その…」
「人が死ぬのが怖いかい?」
「当たり前だろ!」
思わず叫ぶルーク。
彼はどうにもこの雰囲気が見た目にあってなさすぎる少女に苦手意識を感じていた。
なんというか、情がないティアって感じだ。
可愛いものとか見ても目を輝かせたりとかしなそうだ。
彼はどうにもこの雰囲気が見た目にあってなさすぎる少女に苦手意識を感じていた。
なんというか、情がないティアって感じだ。
可愛いものとか見ても目を輝かせたりとかしなそうだ。
「それなら、一人で行くといい。僕は2時間経つまでここにいるから」
「いや、そういうわけにも…いかねえだろ。アトロポスのこと、置いてなんていけねえよ」
「…僕のこと心配してくれるのかい?年下なのに」
「…は?年下?」
「君は7歳児なんだろ?」
「はあ!?」
「いや、そういうわけにも…いかねえだろ。アトロポスのこと、置いてなんていけねえよ」
「…僕のこと心配してくれるのかい?年下なのに」
「…は?年下?」
「君は7歳児なんだろ?」
「はあ!?」
アトロポスの言葉にルークは驚愕する。
ルークは表向き17歳で、見た目もその年齢相応である。
だがしかし、彼は7年前に、今はアッシュと名乗っている本物のルーク・フォン・ファブレの劣化複製人形…レプリカとして誕生したのだ。
だから、アトロポスの言う7歳児というのはある意味間違いではない。
問題は、何故アトロポスがそんなことを知っているかということだ。
自分は彼女にレプリカのことなんて話していないのに。
その理由をしばらく考え、ハッとする。
ルークは表向き17歳で、見た目もその年齢相応である。
だがしかし、彼は7年前に、今はアッシュと名乗っている本物のルーク・フォン・ファブレの劣化複製人形…レプリカとして誕生したのだ。
だから、アトロポスの言う7歳児というのはある意味間違いではない。
問題は、何故アトロポスがそんなことを知っているかということだ。
自分は彼女にレプリカのことなんて話していないのに。
その理由をしばらく考え、ハッとする。
「…お前、まさかさっきから読んでるその本は」
「君の日記だよ」
「おまっ…勝手に読むなよ!」
「君の日記だよ」
「おまっ…勝手に読むなよ!」
ルークが慌てて自分の日記に手を伸ばそうとすると、アトロポスは椅子から身体を離してひょいと躱してみせる。
「人の支給品を強引に奪おうとするなんて、乱暴だね」
「お前の支給品である前に、俺の日記だっての!」
「いいじゃないか、この日記のおかげで、僕は君に親近感が湧いたよ。…まさか君が、僕と似たような境遇だったなんてね」
「お前の支給品である前に、俺の日記だっての!」
「いいじゃないか、この日記のおかげで、僕は君に親近感が湧いたよ。…まさか君が、僕と似たような境遇だったなんてね」
アトロポスもまた、10年前に錬金術師グリオンによって生み出された錬金人形、ホムンクルスだ。
ルークのレプリカと違って10年前から姿が成長することはないが、彼と同じく元になった人間―九堂りんねがいる。
そして、ルークが師匠として慕っていたヴァンに裏切られたように、彼女もまた自分の生みの親であり、実際に父親のように慕っていた主、グリオンに裏切られた。
誰かのコピーとして作られ、慕っていた相手の裏切りを受け、最終的に死ぬ。
歩んできた道程こそ全く違うものの、似たような境遇のルークに、アトロポスは親近感のようなものを覚えていた。
ルークのレプリカと違って10年前から姿が成長することはないが、彼と同じく元になった人間―九堂りんねがいる。
そして、ルークが師匠として慕っていたヴァンに裏切られたように、彼女もまた自分の生みの親であり、実際に父親のように慕っていた主、グリオンに裏切られた。
誰かのコピーとして作られ、慕っていた相手の裏切りを受け、最終的に死ぬ。
歩んできた道程こそ全く違うものの、似たような境遇のルークに、アトロポスは親近感のようなものを覚えていた。
「似たような境遇…それって…」
「聞きたいかい?」
「…いや、別にいいよ。あんま楽しそうな話じゃなさそうだしな」
「そうかい」
「聞きたいかい?」
「…いや、別にいいよ。あんま楽しそうな話じゃなさそうだしな」
「そうかい」
アトロポスは短く返答すると、再び椅子に座ってルークの日記を…
「いや返せっての、なにしれっと話終わらせようとしてんだ」
「しかたがないね」
「しかたがないね」
ルークの日記は本人に返却された。
ルークは日記を受け取ると、最後のページを開いた。
日記は、エルドラントでヴァンと対峙する直前で終わっている。
この日記を書いた後、ルークはヴァンを倒し、ローレライを解放し、アッシュの遺体と共に光に包まれたかと思えば…ここにいた。
結局自分がどういう状態になったのかは、分かっていない。
この身体が、音素乖離から解放されたのか、それともやはりまた消えてしまうのかもわからない。
しかし、ともかくせっかく拾った命なのだ。
この殺し合いの舞台から抜け出して、父上や母上、ティアに、ジェイドに、アニスに、ガイに、ナタリアに、ミュウに。
家族に…仲間たちに会いたい。
ルークは日記を受け取ると、最後のページを開いた。
日記は、エルドラントでヴァンと対峙する直前で終わっている。
この日記を書いた後、ルークはヴァンを倒し、ローレライを解放し、アッシュの遺体と共に光に包まれたかと思えば…ここにいた。
結局自分がどういう状態になったのかは、分かっていない。
この身体が、音素乖離から解放されたのか、それともやはりまた消えてしまうのかもわからない。
しかし、ともかくせっかく拾った命なのだ。
この殺し合いの舞台から抜け出して、父上や母上、ティアに、ジェイドに、アニスに、ガイに、ナタリアに、ミュウに。
家族に…仲間たちに会いたい。
(帰って来るって…約束、してたからな)
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「そういやアトロポス、お前の支給品って他にもあるのか?」
日記をしまった後、ルークはアトロポスに聞いた。
「俺の支給品は、この洞爺湖って木刀とさつまいもの斧なんだが」
「ふーん……さつまいもの斧?」
「ふーん……さつまいもの斧?」
思わずルークの方を見ると、そこにあったのは立派なさつまいもだった。
「このさつまいも、斧らしいぜ」
「…そのジョーク、笑えないよ」
「俺はとりあえずこっちの木刀があればいいし、なんだったらこのさつまいも譲るぜ?撲殺用の武器としては使えるだろ」
「別にいらないよ。僕は武器なんてなくても戦えるし、それに一応、これもあるからね」
「…そのジョーク、笑えないよ」
「俺はとりあえずこっちの木刀があればいいし、なんだったらこのさつまいも譲るぜ?撲殺用の武器としては使えるだろ」
「別にいらないよ。僕は武器なんてなくても戦えるし、それに一応、これもあるからね」
そういってアトロポスが取り出したのは、一つのベルト。
フォーゼドライバーと呼ばれる、アトロポス達の世界とは別の次元で活躍する仮面ライダーの変身ベルトである。
フォーゼドライバーと呼ばれる、アトロポス達の世界とは別の次元で活躍する仮面ライダーの変身ベルトである。
(『学校の全員と友達になることを夢見る男』が変身していた、ね…)
説明書に書かれていた一文に、アトロポスは思い返す。
死の間際、自分の複製元であった因縁ある少女と交わした言葉を。
死の間際、自分の複製元であった因縁ある少女と交わした言葉を。
『僕は…ずっと、君が羨ましかった。お父さんから、愛される君が……でも、違った。本当に欲しいものは……りんねちゃんみたいな「友達」だったんだ……』
(あの時のことを擦ってるのかな?これを支給した連中は、趣味が悪いね)
あの時のことを思い出すと、自然とりんねのことを考えてしまう。
一ノ瀬宝太郎や自分が呼ばれているなら、彼女も呼ばれているかもしれない。
一ノ瀬宝太郎や自分が呼ばれているなら、彼女も呼ばれているかもしれない。
『もし私がジェルマンを倒したら、もう誰かを傷つけないって、約束出来る?』
(約束、守るよりんねちゃん。だからもし君がここにいるなら…無事でいてくれよ)
【ルーク・フォン・ファブレ@テイルズオブジアビス】
状態:正常
服装:いつもの服
装備:洞爺湖@銀魂
令呪:残り三画
道具:ルークの日記@テイルズオブジアビス、さつまいも@テイルズオブデスティニー、ホットライン
思考
基本:ここから脱出して家族や仲間たちのもとへ帰る
01:アトロポスと行動。ひとまずは待機
参戦時期:ローレライを解放して光に包まれた直後
備考
※音素乖離は収まっています。ビックバンによりアッシュとの間で起きたことは反映されてないものとします。
状態:正常
服装:いつもの服
装備:洞爺湖@銀魂
令呪:残り三画
道具:ルークの日記@テイルズオブジアビス、さつまいも@テイルズオブデスティニー、ホットライン
思考
基本:ここから脱出して家族や仲間たちのもとへ帰る
01:アトロポスと行動。ひとまずは待機
参戦時期:ローレライを解放して光に包まれた直後
備考
※音素乖離は収まっています。ビックバンによりアッシュとの間で起きたことは反映されてないものとします。
【アトロポス@仮面ライダーガッチャ―ド】
状態:正常
服装:冥黒の錬金服(ドレス)
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、フォーゼドライバー&アストロスイッチ「ロケット」「ランチャー」「ドリル」、「レーダー」@仮面ライダーフォーゼ、ホットライン
思考
基本:ここからの脱出。りんねとの約束を守るためゲームには乗らない。
01:ルークと行動。ひとまずホットラインの更新まで待機
参戦時期:死亡後
備考
※洗脳は相手の体力や精神力が著しく低下している場合にのみ有効です。
※ルークの日記を読んでルーク・フォン・ファブレの本編での動向についておおまかに知りました。
状態:正常
服装:冥黒の錬金服(ドレス)
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、フォーゼドライバー&アストロスイッチ「ロケット」「ランチャー」「ドリル」、「レーダー」@仮面ライダーフォーゼ、ホットライン
思考
基本:ここからの脱出。りんねとの約束を守るためゲームには乗らない。
01:ルークと行動。ひとまずホットラインの更新まで待機
参戦時期:死亡後
備考
※洗脳は相手の体力や精神力が著しく低下している場合にのみ有効です。
※ルークの日記を読んでルーク・フォン・ファブレの本編での動向についておおまかに知りました。
- 洞爺湖@銀魂
ルークに支給。
坂田銀時が愛用する「洞爺湖」の銘が彫られた木刀。
その正体は『名刀「星砕」』と呼ばれる宇宙で作られた木刀。
坂田銀時が愛用する「洞爺湖」の銘が彫られた木刀。
その正体は『名刀「星砕」』と呼ばれる宇宙で作られた木刀。
- ルークの日記@テイルズオブジアビス
アトロポスに支給。
ルーク・フォン・ファブレの本編中の動向が記された日記。
いわゆるあらすじであるが、ルークの心情がちょくちょく垣間見ることができ、切ないものがある。
ルーク・フォン・ファブレの本編中の動向が記された日記。
いわゆるあらすじであるが、ルークの心情がちょくちょく垣間見ることができ、切ないものがある。
- さつまいも@テイルズオブデスティニー
ルークに支給。
斧に分類される武器。
誰が何と言おうと立派な斧である。
斧に分類される武器。
誰が何と言おうと立派な斧である。
- フォーゼドライバー&アストロスイッチ「ロケット」「ランチャー」「ドリル」、「レーダー」@仮面ライダーフォーゼ
アトロポスに支給。
学校の全員と友達になることを夢見る高校生、如月弦太郎が変身していた仮面ライダー。
4種のアストロスイッチの組み合わせによって様々な形態に変身できるが、アトロポスに支給されたアストロスイッチはベースステイツのもののみである。
学校の全員と友達になることを夢見る高校生、如月弦太郎が変身していた仮面ライダー。
4種のアストロスイッチの組み合わせによって様々な形態に変身できるが、アトロポスに支給されたアストロスイッチはベースステイツのもののみである。