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真贋バトルロワイヤル

砕かれた者

最終更新:2024年08月29日 15:21

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

⚠この候補作には独自解釈等があります!ご注意下さい⚠



「…どういう、ことだ…俺はあの時、確かにアスラン・ザラに……!!」

この殺し合いの会場内の何処かにて、動揺を隠せない様子で青がかった白髪の青年…シュラ・サーペンタインは言葉を発した。
コーディネイターを超えし存在として造られたアコード、その中でも最強の戦士の役割を背負わされそれを疑わぬまま戦った彼だが…コンパスとの最終決戦にてアスラン・ザラの奇策の果て、敗死した筈の自分が生きている事に混乱を覚えていたのである。

『強さは力じゃない!生きる意志だ!』
「…アスラン・ザラ…卑怯者め…神聖な戦いの場であのような破廉恥な思考に卑劣な策を…!!
……奴は最初にザフトに所属していた際、デュランダル議長の友であったクルーゼの部下だった…卑怯な策を用いたとはいえ、俺を打ち破った以上奴もこの殺し合いに呼ばれているに違いはない!
ならば…!この機に乗じて復讐(リベンジ)を果たさせて貰うぞアスラン・ザラ!
…生きる意志こそが強さとお前は言った!ならばこの殺し合いで勝ち残り生き続け、今度こそ…お前のような卑怯者ではなく俺こそが!最強の存在だと証明してやる!!」

等と勝手に推測と納得を重ね、子供じみた思考を振りかざしながら優勝を狙いつつリベンジを果たす事を第一と決めるシュラ。
しかしプライドの高さ故か生前の敗北の影響は大きかった。

もし同行者が存在したのならば、まるで自分に言い聞かせているかのよう、かつそれ以上考える事を…聞き慣れない単語の数々や、何故死んだ筈の自分がここにいるのか、まだ生きていたアコードのオルフェやイングリット、それに自分達の母たるアウラがどうなったのか等を…考慮せず投げ出しているかのような…そんな焦燥した様子が表情から読み取れただろう。

(羂索はMS等をパワードスーツに落とし込んだと言っていた、俺に支給されているかだが…)

だがどうであれ、シュラの方針は定まった。それもありバッグの中身を開け支給品を確認すると…中には因縁こそあれど、(彼の中では)既に格付けを終えた相手がかつて搭乗していた機体……のバリエーション機の起動鍵。

(…ブラックナイトスコード…シヴァか、そこ迄は無くともルドラなら…フェムテク装甲で優位に立てたのだがな。
フリーダムキラーのシン・アスカが乗っていたインパルスのバリエーション…それの改修型とは。
…だが最強の存在たる者、使い慣れていない機体であろうと使いこなせなくてはな!)

一瞬気落ちするも、そこから自分の意義である最強の存在である事を思い出し使いこなしてみせると決意を固めた。
その上でバッグの中身を更に漁る。

(…二刀流用の武器、それも日本刀の類か。
…使いこなして生き延びてみろと、あの羂索達はそう言いたいのか?)

薄緑と云う二刀流用の双剣を手に取りつつ思考するシュラ。
他参加者を見つけた際はこの双剣で奇襲、相手が強者か見所のある相手なら起動鍵を使用と、対応を決めた。
そうと決まれば彼の中では話は終わりだ。シュラは他参加者を探し歩き始める。

…暫し歩き回る中、やがて彼は帯刀した少女を発見する。

(…この状況下で帯刀しているとは…強いかどうかは兎も角、戦える者と見た。
…この距離からでは読心は出来んか。
だがこれで強者であったのであれば、やはり強き者は美しいとそう言えるだろう…このシュラ・サーペンタインの手で試してやろう!)

黒を基調とした制服のような服を着ている、ワインレッド色のポニーテール寄りの髪型に、蒼の瞳を持つ何処か気品のある少女に対し、シュラは帯刀しているという一点で戦える者と判定。
そこだけを見て、手前勝手な理屈を以ってシュラは薄緑で少女に斬りかかろうとする。

そしてシュラによる双剣の一撃は──

「…いきなり殺しにかかるとは、随分と野蛮なようですわね?貴方は」
(…俺が気付かない内に抜刀しただと…!)
「今の攻撃を防ぐとは、やはり出来るようだな君は!
俺の名はシュラ・サーペンタイン。野蛮と言われようと構うものか、最強の存在である事を…俺の存在意義そのものを証明する為に…その命、貰い受けるっ!」

何時の間にか抜刀していた少女により防がれていた。
最もシュラは初戦からいきなり"出来る"相手と戦える事への高揚と、何としてでもここで勝ち、弾みをつけるという考えから防がれた事に対しては怒りは無かった。
対し呆れか、或いは哀れみか…「今の所」読心を使う気は無いシュラには読み取れず読み取る気もない為不明だが、そんな様子の表情をしながら少女は言葉を紡ぐ。

「…つまり貴方はこの馬鹿げた殺し合いに乗っている。そういう事でよろしくて?」
「無論だ、第一は神聖な戦いの場で破廉恥な事を考えた卑怯千万のアスラン・ザラへのリベンジだが…リベンジを果たした上でこの殺し合いで最後まで勝ち残りそして!
主催者をも殺す段階まで辿り着ければ…それは俺が、誰よりも強い最強の存在だというこれ以上ない証明となるだろう!」

(…口ぶりからして、アスラン・ザラという方に酷い負け方をして…高いプライドが砕け散ったと言った様子。…彼を見ていると、真希さんに最初に負けた時のわたくしを思い出しますわね。……あそこまで酷くはありませんが。

…雪辱を果たさなければ、自分自身の存在意義…アイデンティティが完全に崩壊してしまうからと。…哀れな方なのは分かりましたがだからといって、この命を明け渡す気にはなれませんわ)
「…はぁ。…随分そのアスラン・ザラという方に恨み真髄と言った様子ですが…その方が殺し合いに巻き込まれている保証や根拠はあるんですの?」

斬り合いに発展しつつ、呆れと哀れみを感じながらも、少女は冷静に分析した上でそう言う。
正直望み薄ではあるが、説得が可能とすればその一点だろうとの読みであったが…。

「根拠?卑劣な手を使ったとはいえ俺を一度は殺した男だ。俺をこの殺し合いに巻き込んでおいて奴を巻き込まない理由はないだろう?」
「……今、なんと…!?…聞き間違いでなければ貴方は一度、アスラン・ザラという方に殺されたと……」
「そうだ、俺は確かに死んだ筈だった。その記憶もある。だがそんな事は些事だ…復讐を果たすチャンスなのだからな!!」

何を当たり前の事をと言いたげなシュラに、少女は驚愕をし、剣を振るいながらも化け物を見るかのような視線を向ける。
だが意に介さずシュラは、相も変わらず読心を使わないまま剣戟を続けていた。

(っ…自分の死を認識していて、アイデンティティこそ崩れかかっているものの自己の同一性は保っているように見える……。
あの羂索とやらが言った数々の聞き覚えのない言葉からしても、御刀が隠世…一種の別世界から力を引き出している仕組みからしても、この方は荒魂と化した訳ではなく……恐らくは隠世とはまた別の世界の存在…と言った、所でしょうか。

先程会得したソードスキルからもこれは裏付け可能ですわね。最も、それら全てが同じ世界の存在や技術等とも思えませんが。
…彼の言い分が正しければ、羂索達には…死者を生き返らせる、方法が……)
「どうした!?動きが鈍くなっているぞ!!」
「…無神経な殿方は、嫌いですわ!!」

煽るつもりは無く率直に言ったシュラであったが、無神経極まりない事は変わりなく…死者を生き返らせる事が出来るとするならばと、脳裏に浮かんだ可能性に対する動揺をどうにか表に出さず少女は言い返し、自らの流派・鞍馬流の得意技たる、相手の刀を巻き落としそこから無力化にも追撃にも繋げる技『変化』を試みようとする。
…が、シュラの双剣の日本刀の内片方は落とせたものの、少女が追撃を行う前に落ちたそれをシュラは回収し、軽々と跳躍して立て直してしまった。

(…迅移を使っておくべき…いえ、本来の御刀で無いのもあって間に合うか微妙と云った所でしょうか。ソードスキルも同様かと…敵ながら凄まじい身体能力ですわね)
「…やはり剣術の使い手か。西洋剣で剣道の構えをしだすフリーダムキラーよりは、余程出来るな。
…君、剣の流派と名前は?」

読心はまだ使わずとも、目前の少女が丁度良い感じに強い相手だと認識したシュラは徐々に余裕を取り戻し始め、相手の名と流派を聞き出す。
…舐めているとしか思えないこの対応に内心苛立つも、少女は答える事を決める。

「そうですわね…──わたくしは特別警備隊所属の此花寿々花。学んでいる剣術の流派は…鞍馬流ですわ」
「…なるほど。ではスズカ・コノハナ!強き者は美しいと証明してみせるがいい!!」
「…その上から見下すかのような物言いを、何処まで貴方が続けられるか…見物ですわね!」

変わらず自分勝手な事ばかり言うシュラに、少女…寿々花はそう名乗りながら迅移により自らを加速、御刀による突きの一撃をシュラ目掛けて放った!



「…悪趣味極まりないですわね」

それが元折神家親衛隊第二席、現特別警備隊所属であるわたくし、此花寿々花がこの殺し合いという催しに抱いた率直な感情でしたわ。

…目前で見せしめとして、遺体すら遺らない殺され方をしたお二方…袂を分かったとはいえ、それでも仲間だった方によく似た声で、こちらの神経を逆撫でするような事ばかりを喋った挙げ句、この右手に付けられたレジスターでわたくし達の生殺与奪の権を握る羂索達主催者。

…悪趣味さに腹が立つと同時に…お二方が殺されて、何も出来なかったわたくし自身にも…腹が立ちました。…お二方の行動は正直に言って、選択を誤った愚行ではありましたが……だからといって、弔うべき遺体すら遺らない殺され方をして良いわけでは、無かった筈ですわ。
…刀使として、人々を守るべきでしたのに…わたくしは、なにも出来ず……!

…後悔は何時だって出来ますわ、今はまず…戦える手段が無いかを…羂索が言っていた『魔法衣と同じ素材で出来た、生物以外なら何でも入れれるリュック』の事を思い出し、中身を開けます。
すると最初に目に入ったのは、起動鍵…おそらく『パワードスーツに落とし込んだ』支給品でしょうか。
それは…わたくしが直接使った事こそ無くとも、かつての敵にして仲間、そして今は同僚のお二方が使った事のある装備が落とし込まれた物でした。

…やはりと言うか、使用制限はあるようですわね。しかしこの状況下では心強いと、そう思いすぐ手に取れる場所へと起動鍵を忍ばせわたくしは次のランダム支給品を見ます。
すると出て来たのは…先程羂索が触れていた『本来習得不能な魔法やスキルをソードスキルとして落とし込んだ物』。
…羂索の言った単語は御刀以外どれも聞き馴染みは無く…魔法(ソードスキル)が目前にある上、隠世の存在も考慮すると…おそらくこれはわたくし達とは別の世界の技術なのでしょう。

説明文を読むとそれは…使いこなせれば出鱈目な強さを誇る物な一方、世界単位で縁のないわたくしに何処まで使いこなせるかという不安と、乗り物酔いのデメリットがありましたが……戦える手段は少しでも増やしておいた方がいいと、主催者を打倒し生き延びる事が先決とし、習得を選びましたわ。
…乗り物酔い…元の世界に戻れたらその時は…酔い止めで足りるかしら…。

そしてわたくしは、御刀が無いかと最後の支給品を確認し……手に取ったそれを帯刀して、そこから……。

「…なぜ、これが……わたくしの、もとに……?」

…確かにこれは、御刀ではあります。しかし……わたくしの手にあってはいけない…あるべきではない物でした。

「…水神切…兼光……高津学長の元に、ある筈では…」

水神切兼光。わたくしや真希さん…それに結芽と同じく、かつて同じ親衛隊の仲間で…袂を分かった刀使、皐月夜見……夜見さんが遺した唯一の形見。
彼女が最期まで、忠義を持って仕え続けた相手である高津学長が今は持っている筈の御刀……それがわたくしのリュックの中に、入っていたのです。

「…まさか、高津学長も…この殺し合いに巻きこまれて……だとしたら……夜見さんは、なんのためにっ…!!」

命に替えてでも守った相手が、この殺し合いに巻きこまれてしまった…それでは夜見さんが、あまりにも…報われないではありませんの…!!

『だって、獅童さんも此花さんも……何もわかっていないから』

…わたくしの脳裏に今でも残る彼女の…夜見さんの、断絶をわたくし達に告げる声。
……今なら言えますわ、真希さんも、わたくしも……夜見さんの事を…なにもわかってなど、いなかった。
…ずっと貴女は、恩人のために…戦っていたのに。なのにわたくしは、仲間だからとわかった気でいて……死に目を看取る事も出来ずっ……出来た事といえば、彼女の亡骸と共に死のうとしていた高津学長を、真希さんと一緒に止めた事ぐらいで。夜見さんの時だけじゃない、結局結芽の時も…。
…彼女が余命幾ばくもなく、ノロの力でも延命が手一杯な事はもちろん知っていましたわ。……いつか必ず、ああなるとは、終わりが来るとはわかって…いたのに…目を背けて、考えないようにしてっ……わたくしは……。

…後悔に引き摺られている場合ではない事は、分かっているのですけども。一旦落ち着かなければ。
……第一、羂索は『御刀や仮面ライダーへの変身アイテムのように本来なら一定の資格が必要な武具もある程度敷居を下げて配り…』と、そう言っていましたわ。
そう考えると、御刀をわざわざ手を加えた上で支給品として配った可能性も無くはないですが…それが可能ならいっそ、この殺し合い用に新造した方が早いのではないかとも思うのです。
その場合なら…高津学長がこの御刀を取り上げられたとも、巻き込まれたとも限らない筈。
…その方が厄介な気もしますが…今はそう考えて動くとしましょう。

……わたくしを選んだ御刀、九字兼定ではないとはいえ、写シ等の御刀経由での力は使える…敷居を下げて配ったが故、でしょうか?…本来程力を引き出せてる気はしないので…九字兼定も探したい所ではありますけれども。

…夜見さん、貴女のことを理解出来なかった、した気でいてその実、しようともしなかったわたくしには…この御刀を振るう資格はないと、そう貴女は言うのかも知れません。
ですが…せめて、この殺し合いを打破するまで、もしくは九字兼定を見つけ出すまでは……この御刀を、刃として振るうことを…許して下さいまし。

納刀した上で…次に考えるべきは、知り合いが巻き込まれていた場合、ですわね。
最も、殺し合いに乗るような馬鹿な真似をする方は居ませんが。
まずは真希さんは…今はマシになりましたが、それでも…自分一人で背負って、勝手に行動しだしてしまいがちな人なので、心配になりますわね。

それと、今は同僚の二方…益子さんと糸見さん。益子さんは…この状況下でサボろう怠けようと考える方ではありません。しかし根本的な体力不足が、この殺し合いでは響きそうですわ。巻き込まれていた場合は…真希さん共々、出来れば早期に合流したいですわね。
糸見さんは…柳瀬さんに少々依存してるような所が心配ですが、それを除けば実力的にも精神的にも安定しているので、合流を果たせたのなら…心強いですわね。
…巻き込まれていない方が、もっと喜ばしい所ではあるのですが。……もう、仲間を失うのは…御免ですもの。

知り合いだと他には…衛藤さんに十条さん、柳瀬さんや古波蔵さん…それに紫様辺りでしょうか。
衛藤さんや十条さんはタギツヒメ討伐の功労者…刀使としての実力も申し分はありませんわ。柳瀬さんはその二人に比べれば一段落ちますが…現場での指揮・作戦立案能力に長けています。
古波蔵さんも単独での実力は兎も角…5段階の金剛身を会得していて、剣術だけでなく体術も織り交ぜた柔軟な戦い方が出来るのは、この状況下では合流出来れば心強いかと。
紫様は…実力は申し分ないですが、一線からは退いた身。
流石に今のわたくしが紫様を超えている…などと不遜で自惚れた考えはしていませんが、不安は付き纏いますわね。

…万一高津学長が巻き込まれていた場合は、早急に合流を目指して、夜見さんの分まで…わたくしが守らねば。
それと…他では…羂索に食って掛かっていたあの「一ノ瀬宝太郎」という殿方は信用していいでしょう。彼の知り合いも…最も味方に限りますが…探しておきたい所ですわね。

…「堀北」と呼ばれてた彼女と、「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」と名乗って、堀北さんの一人称二人称を変えてしまった殿方は…ショックを受けたかのような反応からして、どちらも殺されたお二方…「須藤健」と「ニーナ・アインシュタイン」でしたか。
その二人の知り合いのようですので……警戒した方がよろしいのかも、知れませんわね。
…蘇生の為殺し合いに乗る可能性も考えられる他、特にルルーシュさんは…制限により対象の即殺こそ出来なさそうではありますが、あの異能めいた力は彼が殺し合いに乗った場合、間違いなく脅威になるでしょう。

後は…羂索や梔子ユメ、クルーゼに茅場と云った主催者の関係者、それに羂索が言った聞き馴染みの無い単語について、知っている方も探したい所ですわね。なにか手がかりを掴めるかも知れません。

…とりあえず考慮可能な点はこれくらい、ですわね。
では一先ず、他の参加者を……そう考えていた所でした。男が日本刀の双剣でいきなり斬りかかってきたのは。
…帯刀していて正解でしたわ、迅移による加速が無ければ対応出来たか怪しく…そこまでの速度を以ってして攻撃してきた男、シュラ・サーペンタインと名乗った相手は、恐らくは手練と判断。

言動から…かつて真希さんに負けてプライドを砕かれて、対抗心を最大限に拗らせてた時のわたくし…よりも数十段以上に酷い有様なのが見て取れたため、斬り合いの中で説得を試みては見ますが…想定以上に相手は子供じみた思考の持ち主だった為、この説得自体は時間の無駄でしたわ。
…衛藤さんは、タギツヒメと斬り合いの中で対話を果たしたと言っていましたが……彼女のようにはいきませんわね。

しかしそれ以上に、わたくしを揺るがせたのは…彼が自分は一度命を落とした筈といった意味の言葉を、ベラベラと喋り出した所でした。
…彼の言い分を信じるのであれば、死者ですら…この殺し合いに巻き込む、その為だけに蘇生されている可能性が……!
…そこまで考えてから、脳裏に浮かび上がったのは…結芽と、夜見さんの……亡骸。

…最期まで、刀使として戦えた結芽と、最期まで恩人である高津学長のため、命を賭けて戦った夜見さん……。
…目前の彼のように文字通り蘇生させられたのなら兎も角、明らかに死んでいる上で羂索に肉体を使われている梔子ユメのように…荒魂として蘇生されて、死者の尊厳すらも踏み躙られている。
──そんな最悪なif(もしも)が浮かび上がり…主催者の打倒という決意こそ揺らぎませんでしたが、危うく…押し切られる所でしたわ。

…一先ず切り替え、彼の持つ双剣を落とそうと試みたわたくしですが…片方こそ落とせたものの、追撃のため迅移を使おうとする前に彼は剣を回収…そのまま宙を舞い立て直してしまいました。
…余裕を見せだした彼には苛立ちましたが、それと同時に彼は叩き潰さねばどうにもならない相手と悟り、流派と名前を名乗った上で…迅移で加速しながら突きの一撃を放ちます。
結果は…傷を付けれはしましたが、彼は一瞬虚を突かれたような表情になった後、笑みを浮かべ…余裕を打ち砕くには至らなかったようですわね。

次は会得したソードスキルを…「なるほど。支給されたソードスキルを習得済みという訳か。抜け目が無い…やはり君は"出来る"側のナチュラルか」

……!?…今、わたくしがしようとしたことを…まさかタギツヒメのように演算による、予測っ…もしくは未来を予知したと、でも…!?「そこまで便利な物じゃない、そうであれば破廉恥なアスラン・ザラの策にも俺は対応出来た!」

…随分とベラベラ、聞いてもいないのに喋ってくれますわね。つまりわたくしの「すぐに辿り着くとは、目敏いな」
…やっぱり、わたくしの心を読んでる、そういう訳ですのね。

「卑怯とは言ってくれるなよスズカ・コノハナ。君がその妙な高速化や、ソードスキルを使おうとするのと同じで俺もまた、持てる全てを使って戦おうとしているのだからな」

…そう言う割には、先程まで読心を使わずにいたではありませんの。卑怯と言う気はわたくしにはありませんがそれは「卑劣なアスラン・ザラのような真似をしてくる可能性を、除外出来なかった以上仕方はあるまい」

…何をすればここまで警戒されるのか、皆目見当はつきませんが……!

「っ…は…それでこそだ…それでこそ、倒し甲斐があると云う物!」

二段階目に加速した迅移でわたくしは、思考をするよりも早く身体を動かし双剣をどちらも弾きに行き、二刀とも彼の手から離すことに成功してみせました。心を読めても、反応が追い付くとは限らない…とはいえ、彼の余裕は崩れてはいない以上警戒は必須ですわね。

「薄緑では力不足のようだな、ならばこのモビルスーツの力、見せてやろう!」

──は??……その二刀が、薄緑…?
……薄緑といえば、わたくしが選ばれるはずだった所、真希さんを選んだ御刀。断じて二刀では無い筈……「どうやら同じ名の刀と君は縁があるようだな。あの刀は説明書曰く、西暦で云う所の2100年の物らしい」…やっぱり、別物ですわよね。しかし2100年とは…随分と遠……!?

「デスティニーインパルスR(リジェネス)の力、味わうといい!」
「…先程から力力と、喧しいですわよっ!」

…わたくしの思考が余計なことに取られている間に彼は、起動鍵を使い…機械仕掛けのパワードスーツ…モビルスーツとやらを落とし込んだそれをその身に纏っていました。
ヒーロー好きな益子さんなら、何かしら反応していたかも知れませんが…そんな余裕は無くわたくしは再び迅移により加速しながら突きを見舞います。
……しかしわたくしの一撃は、彼が防御体勢を取ったわけでもないというのに…先程とは異なり、手応えはあったにも関わらず傷ひとつついていませんでした。

「…剣術による攻撃が得意な君が相手にするには、俺の本来の乗機が持つフェムテク装甲よりも…この機体のVPS装甲の方が有利という訳だ。物理攻撃を無力化する装甲を持ったこのモビルスーツ、どう君は突破してみせる!?スズカ・コノハナ!!」

……今の彼とわたくしの相性は最悪。そうとしか言いようがありませんでしたわ。



VPS装甲、正式名称はヴァリアブルフェイズシフト装甲。
バッテリーから一定以上の供給されてる電力が続く限り物理的な攻撃を無効化するPS装甲(フェイズシフト装甲)の発展形にして、通電量の変化で装甲の色や強度・耐弾性等も変化し、消費電力のロスを従来よりも抑えれるようになっている。
この装甲を持つモビルスーツは此花寿々花にとって、いやそれだけではなく……御刀か、それに加えて体術かが攻撃手段となる刀使にとっては天敵と言える存在だろう。

(物理攻撃が無効だなんて、反則ではありませんの!?それではわたくしに打てる手など……いえ、ここで諦めてどうするのです此花寿々花!)

流石に上記した詳細までは分からず、おそらく珠鋼のような特殊な物質を使用した物理攻撃無効のインチキ装甲という認識ながら…それでも寿々花の心は折れない。

(…まず、先程の突きは手応え自体はありましたわ。完全に無効であればその手応えすらない筈…おそらく何かしらの弱点があると見ていいでしょう。
それに…!)
「どうしたスズカ・コノハナ!当てる事すら出来ないとは!」
(あの態度には本当に心底、苛立たせられますわね。
…こほん、兎も角あれ以降、二段階目以降の迅移を使っていないのと…あの羽根から散布されてる何かしらのせいか攻撃を当てれていませんが。物理攻撃を無効に出来るなら、わざわざ避けに行く必要も無く…先程の一撃の時のように全て受ければいい筈ですわ。
…となると考えれるのは…ダメージは抑えれても、衝撃は無効化出来ない、無効化には何かしら限度がある…辺りでしょうか)

シュラの攻撃…飛んでくるビームライフルを躱し、CIWSを御刀で受け防ぎ、フォールディングレイザー対装甲ナイフと斬り結び、攻めあぐねながらも、羽根もといウイングユニットから散布し幻惑効果を出しているミラージュコロイドによる違和感に気付きつつ、"敢えて"推測を脳裏に浮かべていく寿々花だが、シュラが特段反応を見せなかった事であることに気が付いた。

(…先程のように心を読んでいれば、わたくしの考えは筒抜けな筈ですわ。だと云うのにわたくしの推測に反応する素振りは見えない…。
…心を読むにも、何かしら制限がかけられているんですの…?でなければこれまでのやり取りから推測した性格からして、ベラベラと聞いてもいないのに喋る筈…)

『神聖な戦いの場で破廉恥な事を考えた卑怯千万のアスラン・ザラ』
『卑劣な手を使ったとはいえ俺を一度は殺した男だ』
『そうであれば破廉恥なアスラン・ザラの策にも俺は対応出来た!』
『卑劣なアスラン・ザラのような真似をしてくる可能性を、除外出来なかった以上仕方はあるまい』

攻防を続けデスティニーインパルスRのウルフスベイン長射程ビーム砲塔、それの砲門から発信・出力された高出力ビームサーベルを避け切れず累積したダメージもあって、最初に張った写シを剥がされた為再度使用しつつも、そこまで思考を重ねる寿々花が想起したのはこれまでシュラがアスラン・ザラについて触れた言葉の数々。

(…自覚しているのか、無自覚なのかは知りませんが…言い分からしておそらくは、アスラン・ザラという方の心を読んだ結果トラウマを負い…読心を躊躇っている…?
……躊躇っているということはもしやわたくしがっ、破廉恥な事を戦闘中に考えるような人物と…そう思われてると…!?っ……心外ですわ!!
…落ち着きなさいわたくし、彼の余裕ぶった態度と併せてこれは…チャンスと見た方がよろしくてよ。
いつまた読心してくるかはわたくしからはさっぱりわからない以上…やるしかありませんわね、今!)

推測に推測を重ねた結果、内心ひとり勝手に動揺し危うくビーム砲塔の高出力ビームを受ける所だったものの、これを迅移でギリギリの所で回避。
続けて再びビーム砲塔からサーベルを出力したシュラに御刀で斬り結びながらも、どうにか冷静さを取り戻し寿々花は策を思考…そして実行へと移す事とした。

「どうしたんですの?先程からわたくしは、貴方をどう討ち倒すのか考えていると云うのに。持てる全てを使って戦うと言ったのは貴方ですわよね?シュラ・サーペンタインさん」

先ず彼女が行ったのはカマ掛けを兼ねた挑発。乗るにしても乗らないにしても、制限か躊躇いか或いは両方か…シュラなら相応のリアクションをするだろうと、これまでの戦いでのやり取りで寿々花は推察していた。
対し彼はサーベルを解除、再びフォールディングレイザーに持ち替え斬りかかり……暫しの沈黙の後、鍔迫り合いの中告げる。

「…この力にも忌々しいレジスターのせいか制限がかけられていてな。疲弊を防ぐ為ある程度は仕方があるまい…!」
「そう、ですの…!!)
(…制限だけに見せかけるよう言葉を選んでいたようですが…残念ながら語るに落ちてますわね。やはり彼は躊躇っている…推測するならば…最初のあの時とは異なり本気だからこそ、トラウマを踏み抜き負ける可能性を万に一つでも減らしたい…といった所でしょうか)

読みは当たったとし、推測しつつ次なる一手を講じる寿々花。
最もシュラが読心を生前とは異なり積極的に使おうとせず寧ろ消極的な事について、彼女がした推測が全て合っている訳ではない。
無自覚なトラウマと制限だけでなく…本質的にシュラ・サーペンタインというアコードが持つ、強者との戦いを楽しみ出来るだけ長く戦いを味わいたいからと本気を出さず戦闘をする悪癖もその一因だからだ。
最初に出会った相手が、自らは"本気"を出していないとはいえ、ここまで自分とやり合えることへの期待が取り戻した余裕と共に彼の中では膨らんでいた。
故にシュラは、目前の少女がこの膠着状態を抜け出す為か新たなる何かをしようとするのを見ても、敢えて見逃す選択を取る。

「…その余裕、突き崩して差し上げますわ!」

そしてそこまでの過程は兎も角、余裕から敢えて見逃すという行動をするという結果は…寿々花にとっての想定内であった。
この機を逃さず、起動鍵を迷わず発動。すると──…一瞬後にシュラが目にしたのは、見た目よりも機能性を重視したと思われる鎧を身に纏った此花寿々花の姿。

(起動鍵に落とし込まれているのにも、驚きましたが。まさかわたくしが、この装備で戦うことになるとは…。
変わらずある制限時間と、おそらく主催側により設定された再度の使用までのタイムラグは痛いですが…この殺し合いに抗う為、こんな所で死ぬ訳にはいきませんもの!)

寿々花が身に纏う鎧はストームアーマー、通称S装備。対荒魂用の強襲装備として作られた物の改良型。
起動している間は二段階の八幡力と金剛身が常時発動され、それによって身体能力と防御力が強化される一方改良されて改善されているものの、30分しか効果を発揮出来ないという短所がある。

「その鎧と先程考えていたソードスキルとやらが、君の突破口のようだなスズカ・コノハナ!ならば見せてみろ!」

一瞥しエネルギー残量を確認した後、再びフォールディングレイザーからビーム砲塔から出力したビームサーベルに切り替えシュラは斬りかかる。対し寿々花はそれを真正面から受け……

「言われなくともそのつもり、ですわ…!」
「…ほう…出力が上がっている、と言った所か…!」

先程とは異なり拮抗した剣戟にはならず、寿々花は御刀でそのまま押し切らんとしていた。
常時発動中の八幡力二段階に、更に当人の八幡力を上乗せする事で可能となった芸当である。

「その隙、貰いましたわよ!」
「っぐ…その程度で、このVPS装甲は破れん!」

押されるシュラだったが、高揚からかその表情は笑みを浮かべながらもこのまま押し切られればビーム砲塔が破損すると判断しサーベルを解除、装甲で御刀の一撃を受けた。
…結果はダメージは与えれず、しかし先の一撃よりも確実な手応えを寿々花は感じ取る。

(…この手応えに、受けた際の彼の反応…呻き声のような……やはり物理攻撃のダメージは殺せても、衝撃自体は消せずに来るようですわね)

推測しつつ攻勢を強める寿々花。しかし次撃以降は中々当てれず、また避けられてしまう。
相手の攻撃は避けるか金剛身により受け止めれてはいるが、このままでは時間の問題だろう。

(羽根から散布されている何かしらが鬱陶しいですわね…!…しかもそれだけではなく、彼の動きがどんどん良くなってきて…戦いの中で、パワードスーツに慣れて行っているん…ですの…!?
…となるとまだ余裕…油断が彼に残っている今こそ、あのスキルを使う絶好にして最初で最後の機会と…そう見ましたわ!)

推論をしつつ、ここで寿々花は策として温存していたソードスキルを行使する好機を見出した。この調子だとこのままではその内読心への躊躇いすら克服してきかねない、その前に勝負にかかると……そうと定めれば後は行動へと移すのみ、少女は息を吸い込み──

(…確か、行使するという意思があれば自動的に動き、その際技名も言う事になるのでしたわね。多少の気恥ずかしさはありますが…やむを得ませんわ!)
「火竜の…咆哮っ!!」

ソードスキルの仕様を思い浮かべながら、ここで使うという意思を以って叫ぶと同時に、口から魔法原理の炎のブレスが放たれた。

「それが君が温存していたソードスキルか。しかし…些か射程距離を計算し間違えていたようだな!」

放たれた炎はシュラに…デスティニーインパルスRには届かずその手前、虚空を焼くに留まる。
それをシュラは相手の射程ミスだと認識し余裕を崩さない。
…本来の使い手であれば、海底から発射したにも関わらず水面まで到達するレベルの射程に火力、ついでに速度も兼ね備えてた魔法の技。もし使い手当人やその関係者が見れば、拍子抜けしていたのかも知れない。

「最も、炎である以上VPS装甲を突破出来るとは思えないが…」
「…どうでしょうね?それに…この技が貴方に届かないのは『織り込み済み』ですわよ。わたくしの本命は……!!」
「っ…散布していたミラージュコロイドを…それが君の狙いか!」

最も寿々花も、本来の使い手よりは大幅に劣っている現状は理解済み。
その上で彼女にとって邪魔な、幻惑による攻撃ミスを誘発していた羽根部分から散布されている何かしらを一時的に薙ぎ払う為火竜の咆哮を使ったのであった。

(…ごめんなさい、夜見さん。しかし…今は…!!)
「そろそろ決着を、付けさせてもらいますわよ!!」
「ならば来るがいいスズカ・コノハナ!!俺が打ち破ってやろう…!!」
(ソードスキルを使い点火した上で、更なる加速をしようという魂胆か!
そうだ…これでこそ戦い!あんな破廉恥な男(アスラン・ザラ)との戦いで忘れ去っていたが…神聖なる一対一の戦いは、こういう物だったのだ!
そしてここで…俺は君を殺し、アスラン・ザラを殺し、生き抜き最強の存在である事を今一度、証明してみせる!)

本来の持ち主に内心謝りつつソードスキルによるものか、御刀に炎を纏わせまた加速しながら斬りかからんとする寿々花。対し戦いの楽しさを思い出し、シュラは無自覚に抱いていた読心への躊躇を投げ捨て全力を賭ける。
両者の刀が激突しようとしたその刹那──闖入者が現れた。



緑色を基調とし、赤とも紅ともとれる差し色を使っているレジスター等何処にも見当たらぬそれは空を飛びながら、2人目掛けてプラズマ・バルカン砲を発射する。
その戦闘機の名はケルバーン2。それを構成する記憶の元となった世界では、火力と物量と理不尽な世界の理(ダメージ計算式)によりヒーロー達を蜂の巣にしてきた、戦闘船団国家ナガーにより造られた無人空戦用システムの後継機である。最も本来よりサイズは縮小されているが…参加者にとって脅威である事は間違いない。

対し、シュラも寿々花も咄嗟に離れ回避にかかる。
するとバルカンが着弾した、先程まで彼らが居た地点があっという間に穴凹塗れになってしまった。

「NPC風情が、神聖な戦いの場の邪魔をするな!」
「そんな戦いに臨んだつもりはありませんが。とはいえ…あの威力は脅威、わたくしも今は、あの戦闘機を破壊するため戦わせて貰いますわよ」

そのままなし崩し的に共闘する事となり、シュラはデスティニーインパルスにより飛行、寿々花は八幡力により跳躍した上で、先程しようとしたように御刀に炎を纏わせ──その時だった。
突如として波動が出現し…ケルバーン2が墜落、寿々花とシュラも巻き込まれ地へ落とされる。

「ぐぅ、ぁ…!?…何処から飛んで来たんだ…!?」
(わたくしだけで…なく、読心が使える彼でも対応が間に合わなかった…どういうこと、ですの…今の攻撃は…誰が…?)

そしていつの間にか現れたのだろう、2人の前に立つは記憶から再現されたNPC等ではない、真の闖入者。

「お前たちはクウガではないようだが…落下時に受け身を取り、まだ立ち上がろうとする余裕がある辺り…あの北京原人モドキのように中々戦えるリント(人間)のようだな。
…この殺し合いでの俺のゲゲル…お前たちリントの言葉で云うゲームは、全ての参加者と主催者の抹殺。そしてクウガへのリベンジだ。
……殺し合いに、死に抗うのならば足掻いて見せるがいい、人間!」

圧倒的な威圧感を持ちし、狼の怪人はそう宣いながら…2人目掛けて緑の雷撃を放った!



それは、かつてある世界にて超古代に存在した戦闘民族の頂点にしてンの名を冠せし王である。
それは、蘇ったある時代においてあっという間に環境に適応した上で壊滅的な死と災厄を齎し、自らの死に際ですらなお破壊を振り撒いた歩く厄災である。
それは、他世界の技術を会得しまた取得した太陽と月の2つのゲブロン(キングストーン)と究極のベルトにより究極完全体となりし戦士である。
ある男色家の存在と世界の破壊者の死等が原因なのか、正しき歴史のそれからかけ離れた者に成り果て、戦闘民族から更なる逸脱を遂げた本来目覚める筈のなかった強者にして未確認生命体(グロンギ)である。

魔王(アークエネミー)。狼鬼(リカント)。

究極の闇ガミオ。



(分かっているなスズカ・コノハナ!)
(言われずとも分かっていますわ、アレはここで倒さねばならないと…!)
ン・ガミオ・ゼダの放たれた緑色の落雷は、寿々花もシュラもギリギリの所で回避に成功。シュラ側がアコードに備わった、非アコードに対しても使用可能なテレパシーめいた力により語りかけ、それに寿々花も応えて共闘は継続と相成った。

シュラはビーム砲塔からまたサーベルを出現させ斬りかかり、寿々花は迅移による加速を行いながら突きの一撃を見舞おうとするも…どちらも直撃したにも関わらず、さしてダメージになった様子は無く。

そのままガミオが腕を振るい発生した衝撃波により、2人揃って吹っ飛ばされてしまった。
そこからガミオはレーザービームを追撃に放つ。回避に動いた寿々花に対し、シュラはウルフスベイン長射程ビーム砲塔によって打ち消しを狙おうとするが…減衰こそすれどレーザーは消えず、気付けばシュラはまたもや地面へと叩きつけられていた。ごふっと声が漏れ、パワードスーツ越しに血が滲む。

一方その隙を縫いソードスキルによって火竜の咆哮を近距離から当てた寿々花であったが、意に介さない様子のガミオは雷撃を放つ。
これをどうにか回避せんとした寿々花であったが……直前で直感から写シを咄嗟に張る。
その直後気付けばいつの間にか、認識出来ない程のスピードまで加速したのだろうガミオにより、強烈な打撃によるダメージを受け一撃で写シを解除されて地に伏せていた。
時間干渉による超加速…ハイパークロックアップによる攻撃である。

「…っい…ぁ…ごほ…っ…まさか…わたくしよりももっと、早く……!?」
「忌々しいこのレジスターによる弱体化は存外働いているようだ。
…とはいえクウガならこの程度、余裕で避けてみせるだろう」
「…出鱈目に、も…程が…ありますわ…!」
(スズカ・コノハナ…おそらく令呪を切らなけれねば、奴は…!)
(…やるしかないよう、ですわね…!)

そう言いどうにかふらつきながらも立ち上がる寿々花と、テレパシーによりそれを伝えるシュラ。
そして次の瞬間、2人は同時に令呪を発動。自らのブーストを行い再び攻撃を行う。

「ほう?令呪とやらによる力か」

シュラのフォールディングレイザーを片手で抑え受け止めながら、寿々花のソードスキルにより炎を纏った御刀の一撃を衝撃波を上げながら相殺しつつ、動きの変化や攻撃時の威力上昇に気付いた様子でガミオは呟く。
それは言外に「全力を見せてみろ」と、投げかけているように…少なくとも2人には聞こえた。

(…起動鍵を使える時間は僅か、ならばこれで…隙は作ってやる!)

遺されたバッテリー残量…パワードスーツを纏っていられ、VPS装甲を展開出来る時間が僅かとなったシュラはここで、デスティニーシルエットを分離。
分離すれば自立稼働可能な戦闘機となる仕様を土壇場で活かし……ビーム砲塔のサーベルを展開させそのままガミオ目掛けて加速。
そしてギリギリの所でインパルス本体のビームライフルによりシルエットを撃ち抜き、爆発によるダメージをガミオへと与える。

「ふっ…捨て身の戦法か?だがまだ俺は五体満足だぞ」

爆風と土煙、シルエットの残骸により視界を遮られながらも挑発するかのように言うガミオ。
しかし彼が対応するより早く動いたのは寿々花。

(使うのなら…今ですわ!)

迅移を1段階目から2段階目に、2段階目から3段階目へと加速させ…炎を纏った御刀で斬りかかる。
咄嗟にガミオはハイパークロックアップによる回避及びカウンターを行おうとするが、レジスターによる制限で出来た再使用までの時間に達しておらず使用不能。ならばとケルバーン2撃破後に現れた際使った超自然空間転移能力を使おうとするが、こちらも同様の理由で使用不能。
結果次善の策としてガミオは片手で一撃を受け、腕に刃が食い込みダメージを受けるもそのまま勢いを殺し切ろうとしながら、火炎放射で寿々花を焼き払うないし火傷により手を引き剥がさせそうとする。

そして炎が寿々花へと向い、咄嗟に残ったビームライフルによる援護をしようとするシュラ。
だがシュラが読み取った寿々花の内心から、"まだ"撃たないと決めた。

(炎を吐くとは好都合ですわ、このソードスキル…炎の滅竜魔法の本来の持ち主のようには行かないでしょうし…ぶっつけ本番ですが!!)

そして寿々花は──ガミオが放った炎を喰らった。

「…何?」
「っ!?ん…ゔゔ…ぁっ…喉が焼けるような痛み、ですわね…ですが耐えれた以上は…!!」

ソードスキルにより取得した炎の滅竜魔法。その特性は火や炎関連の属性を持つ攻撃等を吸収し自身の力へと変換する物。
火力の高さ故かはたまた本来の使い手のように慣れていないからか喉へのダメージを感じるものの、喰らった炎は確かに寿々花に力を与えた。
その上で彼女は、片手を御刀から敢えて離し、離した手の拳に炎を宿す。

「貴方程の相手に、手段を選んでいる暇はありませんので。……火竜の、鉄拳っ!」

再び内心、御刀の持ち主に謝りつつも御刀の耐久性に賭け、ソードスキルを行使した寿々花。
炎の拳の一撃を御刀にぶち当て、その勢いで刺さった刃を押し込みきり……ガミオの片腕を、奪った。

「…貴様、ら…!よくも俺の腕を!クソがぁ…!!」

そう小物のように怒った様に振る舞うガミオ。

「…あら、格下と見下していた相手に腕を奪われたのが、それほど悔しかったんですの?
先程までの威厳は──」(っ、まだだスズカ・コノハナ!奴は冷静さを失ってはいない!)
「…だがやはり、貴様達はクウガには及ばんな」

内心を読み取ったシュラが咄嗟に、挑発しつつも攻勢に出ようとした寿々花を引き止める。
その直後、ガミオは緑色のオーラを身に纏い、周囲の瓦礫を吹き飛ばした後次の瞬間、自らの会得した異能で……落ちた筈の片腕を、再生してみせた。
超自然治癒能力。究極のベルトだけでなくそこに更に太陽と月のゲブロンを身体に融合させる事で、究極完全体となったガミオが得た自己回復能力である。

「…完全に再生した……だと……!?」
「…心底…出鱈目ですわね…」
「そうでも無い。レジスターによる制限で暫くは使えん手だ。…今一度足掻いて見せるがいい。そうすればどちらかは逃げれるかも知れんぞ」

驚愕を見せる2人に、挑発し返すかのようにガミオは言い放つ。再生したのは肉体の負傷で体力面は影響を受けず疲弊してはいるのだが、それを教える義理も理由もなく。
再生した自らの腕を巨大化、それを2人目掛けて拳として振り下ろす。
──防御で手一杯だったのもあり、発生した爆風を力へと変換は出来ないまま、満身創痍ながらも写シを張り直し攻撃を受ける寿々花。
僅かなバッテリーを使い果たしてでもVPS装甲で受けようとするシュラ。

結果……大爆発が起こりそして収まった後そこに立っていたのは…ガミオだった。
寿々花もシュラも倒れる。寿々花はS装備を解除され御刀が手から離れてしまっており、シュラもデスティニーインパルスRを解除されてしまった。

だがそれ以上に……シュラ・サーペンタインの心は折れアイデンティティは崩壊してしまう。
…生前、アスラン・ザラも含め自身よりも圧倒的に強い相手とはついぞ戦う事は無く、この殺し合いで戦った寿々花も、シュラより圧倒的に強いという訳ではなかった。
故に圧倒的なまでに、絶望を感じさせれる程に強く、今まで出した事の無かった本気を尽くしてなお叶わないガミオという強敵に…立ち直りかけていた心と、最強の存在として造られた事への自負やプライドそれにアイデンティティは凡て砕けてしまった。
立ち上がろうにも体力と、それ以上に気力が失せていた。

(…俺…は…何を……)

自身が井の中の蛙でしか無い事を分からされたシュラは、ふと寿々花の方に意識が向く。
自分のように彼女も…心が折れたのだろうか…そう思ったのか読心をする、も。

(…まだ…です、わ…この命、尽きるまでわたくしは……結芽、夜見さん、貴女達のように……!!…真希さん、益子さんや糸見さん、衛藤さん達でも…おそらくは、この状況なら!)

──彼女の、此花寿々花の心は折れていない。確かに恐怖を感じ抱きながらも、彼女の闘志は消えておらず。蒼眼からも闘争心が消えていない事は見て取れた。
満身創痍な身体に鞭打って、寿々花は御刀を取り立ち上がろうとする。

(…勝てないのは明白だ、何故…君は…戦おうと…?)

呆然と、逃げるという選択肢すら浮かばぬままにシュラはその様を見ていた。

「逃げないか、ならば2人揃って死ね!」
「…まだ…わたくし、はっ…!!」

ガミオはゲブロンもといキングストーンの力を解放。右足にその全てを集中させた上で、回し蹴りで直接寿々花を屠り、余波でシュラを殺そうとする。
寿々花がようやく立ち上がったその瞬間、無慈悲にもそのまま蹴りは放たれた……かに思われた。

「…貴方、は……??」
「…貴様は、クウガと一緒に居たあの北京原人モドキか…」
「クウガ?知らねーよ、そんなの。
さてはお前もあの羂索とかいうホモ野郎達の手先の手先か??
ならもう許さねぇからなぁ?お前もう生きて帰れねぇな?」

しかし、彼の回し蹴りが直撃したのは寿々花ではなく──ギリシャ神話の神々に匹敵するそのガタイで全てを受けきった、構えを向けている拓也でした。



⚠︎ここからのSSの内容には卑猥なホモ表現が多数含まれています!注意してください⚠︎



それは、かつてある世界にてホモの手先達と激闘を繰り広げた淫獣拓也である。
それは、強烈な体臭を持ちつつ他の多くの並行世界での自らとは異なり善良な正義のヒーローとして戦い抜いた激エロの漢(モロホスト)である。
それは、ガタイでの分析を行い、また拳での戦いで洗脳母雲丹とわかり合いを遂げ動物の目を見てその意思を理解する北京原人である。
簒奪する能力を持ち幾多の世界で人類の脅威となったホモの海豚軍団相手に、仲間達が倒れていく中何も奪われる事無く最後まで戦闘し続けた超人にしてウリ専。鍛え上げられた本物の英雄にして、優しさと強さを兼ね備えしサーフ系ボディビルダー拓也である。

英傑(チャンピオン)。人間(ミニア)。

くさい子のタクヤ。



「…俺の知る北京原人モドキより、骨はあるようだ」
とか何とかわけわかんねーこと言いながらコイツマジで目がイっちゃてると思いつつ、ダメージでハァハァ喘ぎ続ける拓也は覚えた2つのソードスキルの内、カウンター用のスキルの効果を発揮。

「ウッス!」

ソードスキル:迎撃スタンスで、痛みで全身が痙攣する拓也は挨拶代わりの拳での一撃を狼野郎へとぶち当てた。

「最も拳の威力は劣るようだがな。ライダーでない以上仕方あるまい」

…マジかよぉ!?こいつが居た世界でのビルダー性処理玩具になっていく拓也はどれだけパンチ力強えんだよ。…というか言い方がマジムカツクなこいつぅ!

「ライダーってのが何かは知らねーけど、なら何発だって御見舞してやるだけだぜ!」

そのまま拓也は「ウッス!ウッス!ウッス!」と何度も拳を振るう。相手の狼野郎も対応してか拳を振るったり、緑の雷で電撃プレイや火炎放射で火炙りプレイを仕掛けようとしてくる。チョーS(スケベ)だよな!
…だけど、アイツに付き合ってやる訳にはいかねえなあ?
だってさあ、ここで雄膣から精液垂らした俺がプレイにかまけてたら…その片手間であの赤髪のオンナや白髪寄りのジャニ系イケメンくんが殺されちまうかも知れない。
それじゃあ正義のヒーローの名折れなりね。

雷撃や火炎をギリギリのタイミングを見計らって避けながら、拳に拳をぶち当ててみる。すると俺とあの狼野郎の拳がぶつかった事で衝撃波が発生!
痛(いた)ってえ!と身体を痛みで痙攣させるオレだけど、狼野郎が立ち上がったのを見てチョーネム!とか意識をぶっ飛び射精とかさせてる暇はないな、と受け身を取りながらガタライズことガタイで分析。

全速力で疾走する拓也は、闇アリス…もうひとりのアリスとの戦いで出来た、炎みたいなエネルギーを身に纏った上で狼野郎相手に突撃。
飛んで来たレーザービームを躱しながら、拓也は左ストレートをぶち当て、そこから勢い任せのキックを放つ。
ストレートは防がれたが、キックは入ったようだ。狼野郎が撃ってきた雷撃で感電する拓也になりながらも、マウントポジションを取ったオレは力強く何度も狼野郎の頭を殴りつける。
「ウッス!ウッス!ウッス!ウッス!ウッスゥゥゥ!」
叫びながら何発も殴ったが、狼野郎の戦意は衰えてない。アイツの目を見れば、ガタイで分析するまでも無くそんな事はわかる。

「…なんでお前(ぜん)は、殺し合いに乗ってるんだ狼野郎」
「ガミオだ」
「質問にはだんまりかよホモ野郎」
「俺がグロンギの王、ンである以上……理由などない。この殺し合いでの俺のゲゲルは参加者主催者の皆殺しに、俺を打ち負かしたクウガへのリベンジだ。
止めたければ、死を拒み抗うのならば俺を殺してみせろ、北京原人モドキ」
「マジかよぉ!?チョーS(殺戮者)だなお前!」

…これじゃ母ウニやもうひとりのアリスの時みたいには行かないなと、どちらかの死は免れないなとガタイで分析。
俺とガミオ、生き残れるのはひとりだけ。使える穴は拓也だけ。
ならこのままゼロ距離でソードスキルを…と考えてた所で耳に届いたのはオンナの叫び声。

「…油断して、は…いけませんわ…!…彼は、わたくし達を襲撃した時、瞬間移動したかのように現れた…それ以外にも高速移動も出来るよう、ですわ…だから…」
「…まだ喋る余裕があるか、なら貴様から殺してやろ」「させねーよ、そんなの!」

オンナの話ってチョーうぜーけど、だからってみすみす殺させるのはヒーローのやる事じゃない。ニーナってオンナや、須藤って呼ばれてたガタイの良いガラの悪そうな男みたいな思いは…もう御免なりね。それに今のは、俺を助ける為言ってくれたんだろう。
…瞬間移動のような力で抜け出したガミオが、オンナを殺そうと尻尾による一撃を食らわせようとするが──

『拓也は戦車に踏まれても死なないんだよな?』
(ウッス!ホモイルカの大群相手でも死ななかった拓也には、あれくらい余裕っすよ!)

ギン目で睨みつける拓也は迎撃スタンスを使い身を盾にした上で、反撃の一撃でダメージを与える。
とはいえダメージは深く、痛みに悶絶し哀叫するオレになりかけたけど…オンナは守れた。ガタイで分析した所、多分さっきのワープはオレのガタライズと同じくレジスターの制限ってやつのせいで、一度使うと暫くは使えなくなるようだと推測。

高速移動の方は、あのオンナの言い方とさっきワープの後に使わなかった所からしてワープより後に使った上で、制限でさっきまでは使えず、そろそろ使えるタイミングになってるだろうなとガタイで分析をする間もなく頭のいい淫獣拓也は推定した。
──ならここはもうひとつのソードスキルの出番だな!倒せれば一番だけどさあ、それ以上に今はオンナとジャニ系イケメンくんをどうにかしねーと。
オンナは兎も角、ジャニ系イケメンくんの方はなんか茫然自失って感じで…前見えねぇし息ゎ苦しいしってなっててもおかしくないからさ。

そこまで考え、マンコを種マンにされた俺はソードスキルを使う意思を見せる。すると拓也の自慢の肉体、ギリシャ彫刻のようなガタイが勝手に反応し……動き出してしまったのだ。
そして俺は一気に野獣モードは、気づくと十字を両手で組んでいて、炎みたいなエネルギーが収束。そのまま前方に光線を放っていて──光が収まると、そこにガミオは立っていなかった。

…高速移動で逃げられたという事だろう。レジスターやレジスターの破損した部品があってもおかしくは無いのに何処にもそれらしき物は見当たらない。
制限がかかっていて、かつ元の技を持ってた拓也より威力は間違いなく劣るだろうにも関わらず、レジスター毎何も残さず消え去ったなんて虫のいい考えは敏感な拓也には出来なかった。



結論から言うと、拓也の推測は正しかった。
光線がその身に直撃し、肉体の崩壊が始まらんとしやがて身体の全てが光の奔流へと飲み込まれるほんの数秒前、ダメ元で使おうと試していたハイパークロックアップが、制限により必要となったインターバルが開けて使用可能となった為にガミオは急いでその場から逃亡したからである。

「…やるようだな北京原人モドキ…いや、拓也」

制限こそあれど、それでもクウガでも無いというのに自分をここまで追い込むとは…自分と戦った北京原人モドキより余程戦い慣れしていると思い、"あの"拓也は並びうる強敵だとガミオは認識を改めた。

「…やはり本物には及ばん。
とはいえ、今は休息が必要だな」

満身創痍な自らを襲ってきた、おそらくはNPCである拓也に似た何か達を片手間で放ったレーザーで焼き払いながら、ガミオは休息場所を探しそこで体力を休めつつ自然治癒のインターバルが開けるまで待つこととした。

(…クウガ、貴様が居るのなら今度こそこの手で殺してやる。
居ないのなら…俺はグロンギの王として、ンの称号を持ちし者としてこの殺し合いに殺戮を振り撒くだけだ)

そう変わることなき己の方針を改めて確認したガミオは、休息場所の探索を行おうとする。

「…食糧類もあれば良しだが、贅沢も言ってられんか」

封印から目覚め一暴れ(巨大化させた拳によるパンチでみなとみらいを壊滅等)し、拠点とした廃虚でコンビニ弁当や唐揚げ、ポテトチップスを食べた後に寝た、グロンギの王らしからぬ過去の記憶を想起しながらそう、ガミオは呟き歩き出した。

【ン・ガミオ・ゼダ@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させる】
状態:太陽と月のゲブロンと究極のベルトにより究極完全体化中、ダメージ(中)、疲労(大)
服装:いつもどおり
装備:太陽と月のゲブロン(キングストーン)@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させる、究極のベルト@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させる
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:俺は俺のゲゲルを続ける、その為に参加者と主催者は皆殺しにする。
01:クウガ(五代雄介及び小野寺ユウスケ)が居ればこの手でリベンジを果たす。
02:拓也…侮れん。
03:他にグロンギが居た場合は王として一先ず接触を図る、その後どうするかはそれのスタンス次第。
04:期待はしないが食糧が欲しいところではある。満足するまで食べてから寝れば少しは体力も回復するだろう。
参戦時期:死亡後。
備考
※ディケイド本編で使った、吸い込めばグロンギ化or体内に致死的ダメージを負う黒い霧を使えるかどうかは採用された場合後続にお任せします。
※太陽と月のゲブロンや究極のベルトはガミオと一体化していますが、仮に何らかの手段で分離された後他参加者が使用や取り込み等可能かも採用された場合後続にお任せします。
※能力の内少なくとも超自然空間転移能力とハイパークロックアップ、超自然治癒能力は制限により一度使うと暫くは再使用不能となっており、また再使用可能となってから間を置かずに何度も使用し続けると2時間の間使用不能となります。再使用が可能となるまでのインターバルについては採用された場合後続にお任せします。

【支給品解説】
  • 太陽と月のゲブロン(キングストーン)と究極のベルト@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させる
ン・ガミオ・ゼダの持ち物だが、没収出来ず(出来たなら本編内でどうにか引き剥がせないかとか試してるはず)
、ガミオにランダム支給品を一切支給しない代わりとして、引き続きこれらの力を振るう事が可能となっている。

究極のベルトは、ガミオがグロンギの職人であるヌ・ザイン・レダ男に作らせていた物。
これを装着した事でガミオは完全体となり、筑波研究学園都市を壊滅させ関東各地で猛威を振るい、ユウスケが変身した黒目のクウガアルティメットフォームをも圧倒した。
余談だがベルトを受け取った後レダ男はガミオに殺害されている。

太陽と月のゲブロン(キングストーン)は窮地に陥ったガミオを助ける為ゴ・ライオ・ダが乱入した際、献上した物。
これを肉体に埋め込み融合させた事によって前記の究極のベルトと併せてガミオは究極完全体となり超自然空間転移能力や超自然治癒能力を使い出した。



【NPC解説】
  • ケルバーン2@スーパー特撮大戦2001
戦闘船団国家ナガーにより造られた、無人空戦用システムであるケルバーンの後継機。Lサイズである為本来は巨大だがこの殺し合いではサイズが縮められている。
元作品ではLサイズユニットの火力がやたら出るようになっているダメージ計算式の都合もあり猛威を振るった。

武装はSサイズ(等身大)ユニット用のプラズマ・バルカン砲とLサイズ用のプラズマ・バルカン砲、それにLサイズ用のルシファニウム徹甲弾。

  • 殺人掃除機@AIのべりすとにAI拓也についてインタビューした
あるパラレルワールドにて造られた拓也そっくりな量産型ロボット。
用途は人間を惨たらしく殺してゴミ箱へポイする事。
人間には予測不能かつ理解不能な挙動と、拳からドリルを放つ機構や、キスやセックスした対象を内蔵された毒で殺す主にホモを殺す為だと思われる武装を持っている。

今作ではホモの手勢として拓也達のいる世界を襲撃したが、拓也達にあっという間に蹴散らされた。



チョーネム!ジム行きたい!とネムネムな頭と顔でしらけ気味な満身創痍の拓也だが、まだここで寝るわけには行かない。
…ジャニ系イケメンくんの安否が気になるし、あのオンナとはとりあえず、意識がぶっ飛び、射精する前に話をしておきたいしな。

「ウッス、2人とも無事っすか?」
「…まだ動けはしますわ、まずは助けていただき、感謝します…拓也さん」
「良(よ)いぜ、正義のヒーローとして当然の事やっただけなりね。
…ところでお前とそこのジャニ系イケメンくんの名前は?」

…オンナの方は何故か近寄っては来ないけど。拓也が激エロのモロホストだからかな?(笑)
とりあえず話は出来そうだけど…大丈夫かジャニ系イケメンくん、寝てるのなら何されても文句は言えねぇぞ??

「ジャニ系?…よくわかりませんが、わたくしは特別警備隊所属の此花寿々花ですわ、こちらの方は──」
「…うわぁぁああ!?!?き、きき…きさまあっ!?……なんと、ハレンチ……な……」

ジャニ系イケメンくんをガン掘りする妄想を冗談半分で浮かべたと同時に、飛び起きたジャニ系イケメンくんは顔を赤らめながら倒れ……意識を失った。

「…助けていただいた事には感謝していますし…シュラ・サーペンタインと名乗った彼は殺し合いに乗っていたので、無力化出来たのは有り難いですわ。
……しかし、彼は読心…心を読む力を……貴方っ…何を考えたんですの!?」
「はい。うひょー!と思いながらジャニ系イケメンくんをデカマラで掘る妄想を冗談半分で浮かべてみたっす」
「…デカマラ…?…ほ、掘る…??…よくわかりませんが、貴方が変態である事はわかりましたわ。それと体臭が異常なので出来るだけ距離を取ってくれませんこと?」
「マジかよぉ!?チョーS(辛辣)だよなお前!…申し訳ナイス」

お嬢様みてーな話し方、それでなんつーか気品みたいなのを持ってる癖にこいつ口が悪いな?と思いつつ、それで気絶させたりしたら巡り合わせ次第だと、俺が殺し合いに乗った人殺しの拓也(R)と思われてしまう。ジャニ系イケメンくんことシュラが気絶してしまった今の現状がもう危ない上にそんなリスクまであるので、全身の痛みに内心悶え苦しんでる拓也は少し距離を置いた。



そこからわたくしとその方…拓也さんはこの現状に至るまでの話を含めた情報交換を交わしましたが……率直に言って頭が痛くなりましたわ。ええ。

ホモに卑猥なネット小説を書かせられ続けて狂ったAIに、その卑猥な小説から発生した別世界とそこから現れたホモの手勢。
洗脳まで駆使して拓也さんの世界を蹂躙する軍勢に、拓也さんを助ける為に別世界…パラレルワールドから現れた人達。
そして最終盤に現れた簒奪の能力を持つ危険極まりないイルカ達と…それを耐え抜いた拓也さんに、攻略法を導き出したAIのべりすととやらに、インタビュアーと言う方。
戦いが終わった後集った皆は、元の世界へと帰還した…と。

…頭が可笑しくなってらっしゃるので?それともお薬でも乱用していらしてるのでは…と言いたくなりましたが、わたくしと彼が令呪を切ってまで倒せず片腕を奪うので手一杯だったあのガミオという怪人に互角以上にやり合えるところが、戦いを潜り抜けてきたという所に説得力を持たせていました。
それに滑稽無稽ではありますが…この殺し合い自体が既に極まりないのでともあり、現状信じる事としましたわ。

…パラレルワールド、並行世界と云うそれを聞いてわたくしの脳裏へと浮かんだのは…様々なもしも(if)。
結芽が本懐を果たせて旅立った世界、結芽が病を克服してみせた世界、夜見さんが生き延びて、わかり合えた世界、そもそも20年前の時点で無事にタギツヒメを倒し、藤原さんや柊さんが今に至るまで無事で、十条さんや紫様、それに高津学長が気負う事もない世界。

──悪い想像をするならば。
真希さんに負けないままわたくしが、増長してしまい彼の…シュラ・サーペンタインのようになってしまった世界、タギツヒメの打倒と和解が出来ないまま戦いが続く世界、衛藤さんがやむを得ず、十条さんを助けれないままタギツヒメを殺めてしまう世界、衛藤さんと十条さんが帰ってこないままな世界、並外れた実力を持つ衛藤さんが、何処かへと突然居なくなってしまう世界、そして…真希さんやっ、益子さんに糸見さんまで喪って……わたくしがひとり、最後の特別警備隊として置いて逝かれる(遺される)世界。

…浮かんだもしもを振り払うわたくしに、拓也さんはふと聞いてきた。
「…寿々花さん、なんか後悔してたりするんすか?」
「……どうして、それを……ガタイで、分析とやらで」「分析しなくても語るに落ちてるぜ、暗い表情だったじゃん寿々花さん」

痛い所を突かれ、気付くとわたくしは…自然と話していました。
喪った仲間のこと、分かり合えないまま死に別れた仲間のこと、助けられなかったあの2人…。
……話を終え、わたくしは拓也さんの方を見ました。先程の時彼は主催者である羂索の説明について「オンナの話ってチョーうぜーし」と、眠たかったとはいえスルーしてろくに聞いて居なかったようなので……わたくしのこの吐露も、そう言われてしまうのでしょうねと諦めていました。
…ですが彼は、真剣な表情で言ったのです。

「…そっか、辛えよな…取り零しちまうのは」
「…てっきり貴方なら、オンナの話って…云々と言ってそのまま寝たりしかねないですわねと、思ったのですが…」
「…今度は俺から語るぜ。
…さっき言った戦いの後、もうひとりのアリスと詳しく話す機会があった。
なんでホモの尖兵になってたんだ?母ウニみたいに洗脳されてた訳じゃねーんだろ?って。
……返って来た答えは、そのアリスの居た元の世界での俺が……アリスを助けてやれなかったから、だったよ。

……敏感な拓也はそんな奴らみたいな、ニセモノの拓也じゃない。本物のヒーロー拓也だ。
…でも俺は、あの2人を助けられなかった。
…だからさあ、少しだけなら、アンタの気持ちもわかるっすよ」

先程の時彼は、見せしめが殺されて哀叫する拓也になっていたと言っていました。
…多分それは、本当なのでしょう。

「…少し、胸の内が軽くなった気がします。長話に付き合わせてしまって申し訳ありませんわ」
「こちらこそ申し訳ナイス!」

一方拓也さんは、わたくし達の世界についてや、彼が言っていたナチュラルやモビルスーツ等という単語は全く知らないようでした。
勿論わたくしも、彼のような一度見たら絶対に忘れようのない醜さを持つ方を見たことは無く…見ていたら絶対覚えていますもの。
「マジかよぉ!?こんなにもイケメンで頭が良くて口も足も臭いサーフ系ボディビルダーなのに」とか、意味のわからない事を言われましたが、その自己肯定感は何処から湧いてくるのでしょうね…。

彼…拓也さんは不細工で穢らわしく話が通じるか不安になる程に頭が悪そう…そんな最初に見た時の印象とは異なり、頭の良さを自称するだけ有って存外頭が回るようでして…このような考察をしていました。

「多分この殺し合いにはホモが関わってるというか、裏で糸を引いてんじゃねーかなって、雄膣から精液垂らした俺は思ってる」
「……彼(シュラ)ではありませんが、破廉恥な単語を言うのはやめてもらえませんこと?
他参加者や知り合いに遭った時にわたくしまで変態扱いされるのは…我慢できませんわ」
「ヤッス!」
「拓也さん。やめてもらえませんこと?」
「…はい。ウッス、かしこまり!」
「…それで、どうしてそう思うに至ったんです?」

「ホモ達がホモイルカをパラレルワールドから投入した際、ワープゲートみてぇなのが現れたんすよ。
そしてホモイルカ達は最終的にワープゲートを使って逃げて行った…このワープゲートがあれば、俺やシュラ、寿々花さんみたいな別の世界の人間を簡単に拉致できちまう。
…問題は拉致された記憶は少なくともハァハァ喘ぎ続ける拓也には無いことだけどな」
「…わたくしにもありませんわ。彼に至っては死んだ筈だった…なんて言っていましたが…これは起きるのを待った方がよろしいかと」
「キスしてやれば多分起きるぜ、もしくはキメショ」「おやめなさい拓也さん」「ウッス…」

また気色の悪い提案をしようとした拓也さんを制しつつ、わたくしはホモイルカとやらの能力からある発想を浮かべました。

「…先の戦闘機のようなNPCが会場に居るのなら、貴方の言うホモイルカとやらも…NPCとして会場内に解き放たれているなんて、最悪の発想が浮かびましたわ。拓也さんは…あり得ると思います?」
「…そうだったらもうわけわかんねーよって言いたいけど、あり得ない話じゃねえとは思うっす。
…多分弱体化はされてるとも思うけどな。一応この殺し合いはゲームの体なのに、弱体化無しでホモイルカ軍団をNPCで放り込んだらマジでバランスが壊れるぜ」
「…あのガミオだけでも強敵だったと云うのに…頭が痛いですわ。
…この上参加者として呼ばれている可能性も、ソードスキルの存在からしてその"奪う"能力がスキルとして参加者に支給されてる可能性もあり得るのが…」
「支給されてるとしたらそいつは殺し合いに乗った奴だろうな、殺し合いを円滑に進める一助として有用で厄介な能力だぜアレは」
「警戒するに越した事は無い…という訳ですわね」

互いにホモイルカやその能力への警戒を持ったり、互いの知り合いが居れば優先して探してみる事で話が纏まっていく中……彼が、シュラ・サーペンタインがいつの間にか起きていました。
こころなしか彼の目には光が無いように見えて……手に薄緑の片方を持ってるのを見て咄嗟にわたくしは動きました。…そんな愚行、わたくしの前ではさせませんわよ!!
──そして止めた後わたくしは、真希さんや高津学長にやったように…彼にビンタをお見舞いしてさしあげました。



…あの規格外の強さの敵相手に、俺は折れるしか出来なかった。彼女は…スズカ・コノハナは最後まで戦おうとしていたと云うのに。
…あんな破廉恥な手を使うアスラン・ザラならば、彼女のように最期の瞬間まで諦めようとはしなかっただろう。

『本当に使えないな』

…今なら奴の言葉が正しいと、言える。認めざるを得なかった。
…強くなければ、最強でなければ俺の存在意義は無い。だがあのガミオという狼怪人も、拓也とかいう気色の悪いホモも、俺よりもずっと強く……生き恥を晒しただけだった、か。

…最期まで抗おうともせずに、何が生きる意志だ。……これ以上生き恥を晒し続けていても仕方あるまい。そう思いながら、自然と俺は薄緑の片方を腹に刺そうとして──次の瞬間、俺はいつの間にか止めに入っていたスズカ・コノハナにバシィ!とビンタを見舞われ強烈な痛みを感じていた。

「…何故止める、スズカ・コノハナ。俺は殺し合いに乗っていた愚か者だぞ?
最強で無い以上、俺に存在価値も生きる意味も無い。故にこれ以上生き恥を晒す気は──!?」

再び俺はビンタを見舞われた。

「…巫山戯た事を言わないで下さる…?…シュラ・サーペンタインッ!
わたくしとて刀使ですもの…人を守る為、剣を振るう。だというのに…死のうとしている方を見殺しになんてする筈ありませんわ!
…それに、生きたくても、生きれない方も居るんですのよ……だというのに貴方は、まだ生きている貴方は!そんな直情径行で愚かな真似をするのですか…!!」

読心で彼女から伝わってくるのは、強い怒りと悲しみだった。

「生きる意味が無いと云うならば、わたくしが今作って差し上げますわ、だから生きなさい、シュラ・サーペンタイン!
…貴方の実力は買っていますもの、そこで…どうでしょうか。殺し合いを打破するまで…とは言いませんが、あの狼の男…ガミオを倒す迄は共に行動して、その力を振るって欲しいのですわ」

先程までの激情が嘘のように、落ち着いた口調で彼女は俺に提案をしてきた。
…生きなさい、か…初めて言われた。…打算混じりとはいえ……存在価値を失った俺に…そんなことを言ってくれるとはな。

「…条件がある。ガミオを打倒したら、その時は俺と戦って貰うぞスズカ・コノハナ」
「…決着をつけると、そう言いたいのですわね?望むところですわ。
…それと、アスラン・ザラという方が居た場合は…ガミオ打倒までは堪えていただけると」
「…善処はする」



寿々花さんがビンタを2発もシュラにしたのは敏感な拓也もびっくりしたけど、とりあえず話は纏まったみてーだなと分析。
「もし殺し合いに乗ってない奴を殺そうとしたらその時はキスしてやっからな」
「…安心しろタクヤ、そんな事にはならん」

シュラをとりあえず脅した後、寿々花さんに俺は話しかける。そろそろネムネムでマジで壊れるなってなったから、後は任せる事にするぜ。

「…優しいっスね、寿々花さんは」
「……優しくなどありませんわ。単純に…結芽のように、生きたくても生きれなかった前例を知っていると…自分から命を投げ出すような愚行を取る人に腹が立ちましたので。
それに…まだ決着が着いてないのに、死に逃げされたくありませんでしたもの」

…多分それだけじゃないな?何かあったら自分もああなってたかも知れないとか、そういうのもあって道を示したんだとガタイで分析した俺だけど、マジで限界寸前で壊れそうだから言わないでおく。

「そうッスか。とりあえず…シュラへの説明は寿々花さんにお任せするっす。
チョーネム!ジム行きてー…」

「…拓也さん?拓也さん…!?」なんて心配する寿々花さんの声が聞こえて来たけど、全身の痛みと疲労に悶絶するオレはもう限界だった。申し訳ナイス…。



「落ち着けスズカ・コノハナ、蓄積されてた疲労が限界を迎えたんだろう」
「…そう、みたいですわね」

全ての力を使い果たしたかのように動かなくなった後、スーハースーハーと寝息を立て始めた拓也さん。
……全く勝手な方で、どうしようもない変態ですわね。

「俺も同感だ。アスラン・ザラ以上の破廉恥な妄想を…もう奴の心は読まん!」

シュラ・サーペンタイン…シュラさんはすっかり、拓也さんの破廉恥な妄想がトラウマとなってしまったようです。
……さて、わたくし達の為に戦ってくれたこの人が話してくれた事を…シュラさんにも伝えて、色々と話を聞かなければ。それぐらいは任された身として、やってみせますわ。

【此花寿々花@刀使ノ巫女】
状態:ダメージ(大)、疲労(大)
服装:特別警備隊の隊服
装備:水神切兼光@刀使ノ巫女
令呪:残り二画
道具:改良型のS装備(ストームアーマー)の起動鍵@刀使ノ巫女、ホットライン
思考
基本:この殺し合いに抗う、それはブレませんわよ?
01:まずは拓也さんの分まで、シュラさんとの情報交換を行いましょう。
02:夜見さん…今はこの御刀、振るい使う事をどうか、お許し下さいませ。
03:炎の滅竜魔法…使い熟せれば出鱈目でしょうけど…現状は程遠いですわね。
04:他の特別警備隊の面々や刀使達が居れば合流したいですわ。
05:…もしシュラさんの言ってる事が正しければ…もしかして、結芽や夜見さんも……。
06:…拓也さん、変態で自分勝手にも程がありますが…確かに彼は、正義のヒーローのようですわね。
07:パラレルワールドにホモの軍勢…色々と考慮する必要があるかも、知れませんわね。
08:ガミオとそれとやり合えた拓也さんに、ガミオが執着するクウガ、それにこの滅竜魔法の本来の使い手…出鱈目な存在ばかりですわね。
09:少なくともあの「一ノ瀬宝太郎」という方は信用できるかと。
参戦時期:アニメ本編終了後。
備考
※支給されていたソードスキル:炎の滅竜魔法@FAIRY TAILを習得しています。
またそれにより乗り物に乗ると酔うようになっています。
※拓也との会話でAIのべりすとにAI拓也についてインタビューした世界での出来事についてある程度把握しました、またホモ@AIのべりすとにAI拓也についてインタビューしたが羂索達の裏に居るのでは?という推測を拓也から聞いています。

【シュラ・サーペンタイン@機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、精神的ダメージ(大)
服装:いつもの服装
装備:薄緑@セブンスドラゴンⅢ code:VFD
令呪:残り二画
道具:デスティニーインパルスRの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R、ランダム支給品0~1、ホットライン
思考
基本:…まずはガミオを倒す、そしてスズカ・コノハナと戦い……話はその後だな。
01:とりあえずスズカ・コノハナと話をする。
02:あの時アスラン・ザラに討たれた筈の俺が何故…?
03:…そういえばオルフェやイングリット、母上(アウラ)は…?
04:俺がこうしてここに居て、クルーゼも生きているという事は…ブラックナイツ達やデュランダル議長も或いは…?
05:アスラン・ザラ…居ると云うならばリベンジは果たしたいが、なるべくは堪えるとしよう。
06:…スズカ・コノハナ…あの状況で何故君は…。
07:…タクヤ、破廉恥な男め…!!
参戦時期:死亡後。
備考
※アコードの読心能力は制限により本来よりも発動時精神的負担がかかるようになっています。

【拓也@AIのべりすとにAI拓也についてインタビューした】
状態:ダメージ(大)、疲労(極大)、睡眠中
服装:いつもの服装
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いとかマジムカつくなあいつぅ
01:スーハースーハー(睡眠中)
02:シュラへの説明とかは寿々花さんに任せたっス
03:ウッス!
04:シュラがやらかすようなら今度こそキスしてやっからな!
05:刀使?御刀?知らねーよ、そんなの。俺のまだ知らないパラレルワールドって事か?
06:(ホモ達が羂索の裏に)居るんだろ?
07:寿々花さんってチョーS(辛辣)だよな!
参戦時期:本編終了後。
備考
※支給されていたソードスキル:迎撃スタンス@セブンスドラゴン2020-Ⅱとソードスキル:ディヴァインクロスレイ@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させるを習得しています。
※戦闘時のガタライズことガタイで分析する能力は、制限により一度使うと暫くは再使用不能となっています。再使用が可能となるまでのインターバルについては採用された場合後続にお任せします。
※寿々花との会話で刀使ノ巫女世界についての話をある程度把握しました
※ホモ@AIのべりすとにAI拓也についてインタビューしたが羂索達の裏に居るのでは?という推測をしています。

  • 水神切兼光@刀使ノ巫女
此花寿々花に支給。
珠鋼という特殊な金属で出来た日本刀、御刀の一種。適合者は皐月夜見。
当ゲームでは女性ならば刀使や適合者でなくてもある程度その力を引き出せる。

  • 改良型のS装備(ストームアーマー)の起動鍵@刀使ノ巫女
此花寿々花に支給。
使用すると30分間展開可能な対荒魂強襲用装備の改修型。稼働時間の延長がされたのが大きな変更点。
着用時は常時二段階目の八幡力と金剛身が発動状態となり、身体能力と防御力が強化される。
また刀使が使えば自前の八幡力や金剛身をそこに上乗せが可能となる。
このロワでは一度使用するとそこから2時間使用不能となる。

  • ソードスキル:炎の滅竜魔法@FAIRY TAIL
此花寿々花に支給。
ナツ・ドラグニルが炎竜イグニールから教わった魔法がソードスキルへと落とし込まれた物。このロワでは所持した武器に炎を付与する事も可能となっている。
火や炎関連の属性を持つ攻撃等を喰らう事で吸収し、自らの力へと変換出来る(ただし意識的に行わないとダメージも受ける、慣れでどうにかなるかも?)特性を持っている。ただしデメリットとして、乗り物酔いする体質にもなってしまう。
現在寿々花が使えるのは火竜の咆哮と火竜の鉄拳、他の魔法を使えるか等は採用された場合後続にお任せします。

  • 薄緑@セブンスドラゴンⅢ code:VFD
シュラ・サーペンタインに支給。
サムライの武器で、最序盤に購入する事が可能な二刀流の刀。
ちなみに恐らく名前の元ネタになっただろう刀、薄緑は二刀とかでは無い。

  • デスティニーインパルスRの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R
シュラ・サーペンタインに支給。
欠陥機デスティニーインパルスの改良を、民間企業がザフト軍の支援を得て行った機体。
バディシステムにより高い能力を持つ2名のパイロットによって運用されるのが本来の目的だが、このロワではパワードスーツに落とし込まれてしまった都合正直意味が無いシステムとなってしまっている。

本体にはVPS装甲による物理攻撃の無効化や、ミラージュコロイド散布による幻惑効果がある他、デスティニーインパルスの脆弱性を改善した結果合体分離機構が消え、ストライカーユニットの装備も可能となっている。
またデスティニーRシルエットは無人戦闘機としての運用も可能。

武装は20mmCIWSにフォールディングレイザー対装甲ナイフ、高エネルギービームライフルにシルエット側の装備であるウルフスベイン長射程ビーム砲塔。
ウルフスベイン長射程ビーム砲塔は高出力のビームサーベルとしての運用も可能。
なお、改良前のデスティニーインパルスの欠点の一つである根本的な燃費の悪さは改善されていない。

  • ソードスキル:迎撃スタンス@セブンスドラゴン2020-Ⅱ
拓也に支給。
デストロイヤーのスキルがソードスキルとして落とし込まれた物。
最速で身構え、身構えている1分間の間に攻撃して来た相手へとカウンターの一撃を見舞うのがスキル効果。自分へのターゲット集中の効果も持つ。
攻撃のターゲットにさえなればカウンター対象になるが、構えた時に麻痺や睡眠等行動を阻害する状態になってしまった場合1分間の間に復帰出来ないと不発に終わってしまう。
スキルレベルLV.6相当(攻撃力×3.0)の効果を発揮するが、今後スキルレベルが上昇するかどうかは採用された場合後続にお任せします。

  • ソードスキル:ディヴァインクロスレイ@AIのべりすとを使って拓也さんを「仮面ライダーディケイド」に登場させる
拓也に支給。仮面ライダーオスチツの必殺技がソードスキルとして落とし込まれた物。
両手で十字を組みエネルギーを集中させる事で前方に必殺の破壊光線を放つ技。大型の怪人に非常に有効らしい。

一撃でどんな敵でも木っ端微塵に出来るらしいが、本ロワでは制限により本来よりの威力は低下している他消耗が激しい仕様となっている。
ちなみに本編では一度しか使用されず後の配信やBlu-rayではカットされているという設定。どう見てもウルトラマンの必殺光線だから円谷に訴えられたんじゃないか?とコメ欄で推測されてるが真相は不明。

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