懐かしの食堂物語 ~心にしみる昭和シリーズ
【なつかしのしょくどうものがたり こころにしみるしょうわしりーず】
ジャンル
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放置型育成ゲーム
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対応機種
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iOS 15.0以降、 Android 6.0以上
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メディア
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ダウンロード
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発売/開発元
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GAGEX
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発売日
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2023年9月19日
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定価
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無料
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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3歳以上
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判定
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良作
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概要
東京タワー建設中の下町のとある食堂を舞台に、お店を切り盛りする老夫婦とお客さんとの暖かい交流を描く作品。
システム
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複雑な操作は必要なく、何の料理を作るか選んだり、客の動きに合わせて逐次タップする必要がある程度。
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基本的な流れ
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(1)料理を作って台にセットする、(2)やってきた客が料理を注文する、(3)客からお代を受け取る、(4)テーブルに残った皿を台所に撤収し洗う、のルーティンで回る。
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料理について
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あらかじめこちらが何を作るか決めて作ってしまって良い。食堂に来た客は、既に作り置きされている料理のみを注文する。
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料理を作るとスタミナと金銭を消費する。材料等はゲーム中に考慮する必要はない。また料理が時間経過で腐ったりもしない。
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最初は「おにぎり」と「水」しか作れないが、料理レベル(後述)が上がることによって、段々と作れる料理が増えていく。
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ゲーム序盤は、作り置き台に2種類までしか料理を置けないが、設備(後述)を購入することで6種類まで置けるようになる。
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なお料理の品目の数を一定数以内に守る必要があるだけで個数制限はない。たとえば「おにぎり」を10個、水を10個というような準備をしておいても問題はない。
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(2)~(4)の操作について
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(2)の段階では席に着いた客が、食べたい料理を「ふきだし」に思い浮かべるので、そのふきだしをタップすると客のもとに作った料理が支給される仕組み。
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(3)食べ終わった客のところに、金銭の「ふきだし」が出てくるのでタップすると、お代が回収できその客は帰っていく。
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(4)の段階では、客が座っていたテーブルのところに使用済みの皿が積み重ねられているのでタップすると台所に引き上げる。
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台所にいるおばあちゃんをタップすると、台所に引き上げた皿を洗う。(なお、一度に8人分皿のみ台所に溜めることができる。)
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お店レベル、スタミナ
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料理を作るたびにスタミナが減少する。0になってもゲームオーバー等にはならないが、料理が作れなくなってしまうので、適度にアプリを閉じて休む必要がある。
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どれだけスタミナ消費があるかは料理品目によって決まっており1~6まで消費する。スタミナを1回復するのに45秒かかる。
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お店レベルがアップすると、スタミナ最大値が少し増えさらには全快する。
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料理レベル
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同じ料理を作り続けていると、その料理のレベルがアップする。
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料理のレベルアップによって、新たに別の料理が作れるようになる場合がある。
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まだ作れない料理は、どの料理をどこまでレベルアップすれば開放されるか表示されている。
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金銭
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ゲーム内で稼がれるお金。大半の料理を作るのに少々の金銭が必要。
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設備を追加購入してお店のグレードアップに主に必要となる。
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作り置き台の数や、客が座れる席の数を増やすものから、客の回転率を上げたり、出前(後述)からかえってくるまで早くする等様々。
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原則、赤字経営等になることはなくお店経営を考えていく必要はない。「おにぎり」と「水」は金銭を消費せず作ることが出来る。
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曜日について
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30分ごと入れ替わる。曜日の切り替わり時は客が多くやってきやすく、逆に曜日の切り替わり直前になってくると客足が減ってくる。
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特定のキャラは特定の曜日にのみ来たりする。
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その他サラリーマン、大工さんのような外観のモブキャラは、曜日に関係なく一定のペースで来るがストーリーに特に影響はない。
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広告要素
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モノクロテレビがたまにONになるときがあり、それをタップすると 30秒の広告を見てから特典が得られる。
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特典の内容はスタミナ全快、あるいは客が大量にやってくるの2種類。
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課金要素
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広告消し(520円)、テレビの広告スキップ(520円)、体力上限UP(180円)、体力回復速度2倍(180円)、繁盛度のスピード半減(180円)の課金要素あり。
イベント
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メインキャラクターについて
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本作では、おじいさんが料理を作り、おばあさんは皿洗いやお客さんとの会話や出前に向かう役割分担をしている。
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客との交流
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食堂にて料理をだし続けていると、会話イベントが発生する客が9人いる。
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内容としては、おばあさんが客の悩み事聞いたり口出しするものが主。
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各キャラにつき8回ずつ発生。時折、特定の料理を食べさせないと発生しないイベントもある。そういった場合は、キャラとのイベントを見返すと何を食べさせればいいのかヒントが書いてあったりする。
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出前
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黒電話に出前注文がかかってくることがある。注文される料理は1回につき1~3品ほど。
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はなから作れない料理を注文されることがあるが、断ってもペナルティなし。電話自体スルーしても問題ない。
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出前を頼む客は4人いる。注文にかなう料理をつくれば、おばあさんが出前から帰ってきたときに各キャラにつき6~8回分のイベントが発生する。
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注文内容は必ずしも具体的とは限らず、プレイヤー側がある程度何を出すべきか類推すべき場合もある。
評価点
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ストーリー
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おばあさんが基本的に聞き上手であり、彼女なりの豊富な人生経験も手伝って、客から上手に悩みを引き出し、特定の料理を食べて貰って解決していくような流れは読み応えがある。
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戦争で生き残ってしまったことを苦にしつつ、元の居場所から抜け出せないでいる空軍くずれ、戦争で家族を失いつつも夢を追いかけるデザイナー、復興時にテレビという業種そのものを模索するプロデューサーといった時代背景を活かしたテーマのストーリーも豊富。
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老夫婦間の物語もなかなか切ない。戦争が終わったときの話、縁談を断り役者と駆け落ちしした娘への未練、自分の死期を悟りおばあさんに何かしらの心構えをさせようとするおじいさんなど。
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ちょっとした会話がフラグになって、その後客同士がからむようなイベントに発展することもある。
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片手間にプレイできる
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他プレイヤーと課金や進捗度合いを競う要素もなく、好きなペースでプレイできる。
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モノクロテレビの広告特典を使ってスタミナも全快できることも多く、プレイヤー側が話を進めるために長く続けたいようなときに歯がゆい思いをせずに済む。
問題点
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モノクロテレビのタイミング
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モノクロテレビの広告特典を使える頻度自体は少なくないものの、プレイヤー側が発生するタイミングをコントロールできない。
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効果もプレイヤー側が指定することは出来ず、スタミナ満タンの時に「スタミナ全快」があてがわれたりすることもある。
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モノクロテレビが点灯しているときでないと広告ボーナスが得られないが、しばらく放っておくと消灯してしまう。
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料理の判別やソート機能について
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作れる料理が増えてくると、プレイヤー側が選んで料理を出すのが大変になってくる。
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主菜、副菜、汁物、デザート等を分類わけしてくれる機能はあるが、さらに索引機能や、レベルが低い料理など検索機能があると便利だったかもしれない。
総評
特に難しい操作やノルマを課されることなく、下町の食堂の客との暖かい交流を楽しめる作品。
昔のノスタルジックさや、切ないストーリーを楽しむことが出来る。
最終更新:2024年08月17日 14:15