北朝鮮軍装備大全@ ウィキ
KN-01
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側面からレーダーを展開中のKN-01(画像出典:KCTV)

発射される瞬間(画像出典:KCTV)
- 概要
ソ連のP-15テルミートル、及び中国のHY-1/HY-2を原型としながら改良された対艦ミサイル。北朝鮮は1967年にはソ連からP-15を入手し、更に中国からはHY-1やHY-2も入手した他前者は支援を得て生産ライン設置と国産化が行われた。KN-01はこれらの各種ミサイルの射程距離延長化の改良が計られたものと見られる。発射プラットフォームは323式やトクチョントラクターを改造した車体で、発射レールを設けて搭載する。また、発射レールの旋回台座側面には小さな扉があり、古野製レーダーが格納されている。これは沿岸監視レーダーに頼らず自立運用できるようにするためと思われる。
- 改良型の開発と輸出
更なる改良がされたKN-01が1997年5月に清津南方で、または1992年に最初のテストがされたと言われており、これはAG-1及びSergeとして知られる。HY-2をベースに、リビア経由で入手したと推測されるフランス製AM39エグゾセ空対艦ミサイルの技術を応用したようで、フランス製TRI60を参考にしたらしき国産ターボジェットエンジンを採用したことで射程距離は360kmまで大幅に向上した。このミサイルに関する証言が脱北将校の著書にあり、それによれば咸鏡南道咸興にある第2自然科学研究所で研究開発され、東海艦隊第3、第4戦隊がある馬養島シンサン里の基地に配備されているとのこと。
AG-1は2000年代所頭にイランへ輸出され、イランは自国開発したRaadミサイルと主張している。Raadは改良型シーカー装備などの改良がされており実際にAG-1をイランなりに手を加えているのは事実と見られる。
このAG-1より更に発展したタイプが確認され、Scrougeと識別される。2009年7月にテストされたと言われるこのタイプは詳細は不明ながら、射程距離約700kmという驚異的な性能向上が実現しているという。
- 要目
全長:7.36m
直径:0.76m
重量:3000kg
ペイロード:500kg
弾頭:通常炸薬
推進剤:固体燃料(推進ブースター用)、液体燃料(巡航エンジン用)
射程距離:160~700km
発射プラットフォーム:323式、トクチョントラクター
開発年:1980年代
配備期間:1980年代~
運用状況:現役
保有数:不明
直径:0.76m
重量:3000kg
ペイロード:500kg
弾頭:通常炸薬
推進剤:固体燃料(推進ブースター用)、液体燃料(巡航エンジン用)
射程距離:160~700km
発射プラットフォーム:323式、トクチョントラクター
開発年:1980年代
配備期間:1980年代~
運用状況:現役
保有数:不明
北朝鮮軍のAtoZ 亡命将校が明かす朝鮮人民軍のすべて(著 李ジョンヨン 訳 宮田敦司) 光人社 ISBN978-4-7698-1443-6 C0098
朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍(著 ステイン・ミッツァー/ヨースト・オリマンズ 和訳版監修 宮永忠将 翻訳 村西野安 平田光夫) 大日本絵画 ISBN978-4-499-23327-9 C0076