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火星-5
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パレードに登場した火星-5(画像出典:KCTV)
- 概要
ソ連のR-17Eエルブルス(NATOコードネームはスカッドB)を国産化した短距離弾道ミサイル。1980年代、北朝鮮はソ連から弾道ミサイルの入手が困難な状況にあり、エジプトからスカッドBを入手し、これはヨム・キプル戦争の支援の見返りだと伝えられることがある。ただし正確なスカッドBの入手経緯は曖昧なところで、実際は1973年にエジプトから入手、1980年代にソ連の支援を受けて開発したというのが正解に近いと見られる。
火星-5はスカッドBを国産化し1985年から生産されており基本はスカッドBのままである。TELもスカッドBと同じくMAZ-543を使用するが、当初はTELの国産化に苦戦したようでトラックを改造したものを開発した。この民生車両ベースのTELはイランに輸出されているが、最終的にはMAZ-543の生産成功によってこの問題は解決した。
火星-5はその後射程距離や命中率の改良を図った火星-6の登場によって生産を終了したと見られる。ただし現在も演習で発射されることがあり、当分は現役に留まる模様。2006年の段階にて、報告書によれば約600基が配備されていると記述されていた。
- 輸出
1985年に5億ドル相当の取引で北朝鮮はイランに90~100発の火星-5輸出に合意し、更にミサイル生産設備支援も行った。イランで生産された火星-5はシャハブ-1として配備された。また、シリアやミャンマーといった北朝鮮と関わりの深い国々にも輸出されたと見られる。
スペック(推定)
全長:10.94m
直径:0.88m
発射重量:5,860kg
ペイロード:985kg(HE弾頭)
弾頭:通常炸薬、BC兵器
推進剤:液体燃料
射程距離:300km
発射プラットフォーム:MAZ-543
発射歴:2回
2014年2月27日-4発、2016年3月10日-2発(これ以外にも発射した可能性があるが不明)
開発年:1985年
配備期間:1986年~?
運用状況:現役
保有数:約600発(2006年時点)
直径:0.88m
発射重量:5,860kg
ペイロード:985kg(HE弾頭)
弾頭:通常炸薬、BC兵器
推進剤:液体燃料
射程距離:300km
発射プラットフォーム:MAZ-543
発射歴:2回
2014年2月27日-4発、2016年3月10日-2発(これ以外にも発射した可能性があるが不明)
開発年:1985年
配備期間:1986年~?
運用状況:現役
保有数:約600発(2006年時点)
朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍(著 ステイン・ミッツァー/ヨースト・オリマンズ 和訳版監修 宮永忠将 翻訳 村西野安 平田光夫) 大日本絵画 ISBN978-4-499-23327-9 C0076