28代目スレ 2009/02/24(火)
ミナト「兄貴ぃ、ここにもいたぜ、タイムダイバーが」
トウキ「ああ、行くぜ、兄弟」
ズシャアァァァッ!
ルナ「くぅっ!」
ゼラド「ルナちゃん!」
ルナ「うぅ、やはり、わたしではダメなのか!?」
ミナト「そう、ダメなんだよ。男装を忘れたお姫様キャラなんてよ」
ルナ「わたしは、わたしはっ、男装をするべきではなかった!」
ゼラド「そんなことない!」
ミナト「なんだぁ?」
ゼラド「あなたたち、知ってる!? ルナちゃんの男装、悪くない!
そう信じてる!
ルナちゃんの男装が誰かの男装を守るなら、
わたしはルナちゃんの男装を守る!」
ピィー プゥー
ゼラド「なに!?」
ルナ「まわりの景色が」
ゼラド「あれは!」
ミズル「ラーナ、あれは!」
ラーナ「ええ、ラリアーラさんが警告していた」
ミズル「ゼラド! すべての世界をプニるほっぺだ!」
ティスットバットⅢ世「ティスッと行くぜ!」
デスピニスロット「あまがみっ」はむっ
ラーナ「エクサランス・バーストモード!」
ミズル「ライジング・エクサランス!」
ゼラド「あ、そっちに変身しちゃうの?」
ルナ「まずいぞゼラド、このままでは多勢に無勢」
ゼラド「ルナちゃん、ちょっとうしろ向いてくれる?」
ルナ「なにを?」
ゼラド「ちょっと、くすぐったいよ」
ルナ「あっ、ダメだ、こんな格好」
ゼラド「大丈夫、わたしが付いてるから」
ルナ「あ、脚をこんなに」
ルナ「ああっ、ダメだ、ダメなのにぃっ、脚が勝手にっ・・・・・・!」
ガタガタガタガタガタ
ミズル「ラーナ、なんでおれの後ろに隠れるの」
ラーナ「なにってるんですか、見てたでしょう、あの股裂き大変形」
ミズル「うわっ、来る! おっぴろげたまんま来る!」
ラーナ「きっと、あのひとに触れられると、
あんな恥ずかしい完全変形をするハメになるに違いありません」
ミズル「ちょっとちょっと、押さないでよ」
ラーナ「女の子のわたしに、あんなにおっぴろげろというんですか」
ミズル「おれだってヤダよ、あんな恥ずかし変形!」
ルナ(あぁ・・・・・・っ、ダメだっ! こんな、こんな・・・・・・!
恥ずかしいっ、恥ずかしいのに・・・・・・っ!)
ハザリア「フハハハハハ! 聞きしにまさるほっぺめ!」
ゼラド「ハザリアくん!?」
ハザリア「覇道のためなら邪な理すらもアレする男、
ハザリア・カイツ!」
マリ「最後に手を抜くなよ!」
ハザリア「そしてこやつは、演芸の神マリック!」
マリ「マジックだ! それはマジックの神さまだ!」
ゼラド「いくらなんでも数が多すぎる!
ええと、カードカード、
タカヤくんカードは使えないし、リトゥちゃんカードは見あたらないし、
そしたら、これ!」
タイムダイブ タタタタタタタタ タマァッ!
ゼラド「タイムダイバー玉綺! って、あれ?」
ポトン
ルナ「ん? おや? ゼラドはどこに行った」
マリ「あれ、そこにいたんだけどな」
ハザリア「あやつめ! まさか、途中で飽きて帰ったのではないだろうな!」
マリ「高校生にもなって川辺でムダに本格的なタイムダイバーごっこさせられたら、
そりゃ帰りたくもなるよ」
ハザリア「つまらん! 興が冷めた、帰るぞ」
ルナ「ふう、ようやく終わったか」
ミズル「変形させられなくてよかったぁ」
ハザリア「いや、変形はしていけ」
ミズル「あ、いやっ、なにすんの! 痛い痛い痛い! 開かないよ、そんなに!」
ラーナ「わたしは帰りますよ」
ゼラド(ええと、どうなってるんだろう)
ゼラド(わたし、玉になっちゃった!?)
ゼラド(どど、どうしよう。動けない。
あっ、ハザリアくんたち、帰らないでぇ~、待ってぇ~)
【川辺】
ゼラド(うぅ、どうしよう。もう陽が暮れちゃうよぉ~。
うわ~ん、お腹空いたよぉ~。
誰か通りがかってぇ~)
ゼラド(でも、通りがかったところでどうしようもないかも。
わたし、なんでオモチャのタイムダイバーベルトなんかで玉に変身なんかできたんだろ。
あとルナちゃんも、
大股かっぴらいて変形した直後から、なんで自由自在に変形を使いこなせてたんだろ)
ゼラド(そんなこと考えてもわかんないよぉ~、誰かぁ~!)
コツン
ゼラド(あっ!)
ヴィレアム「なんだ? オモチャの水晶玉か?」
ゼラド(ヴィレアムくんだ! おーいおーい!)
ヴィレアム「危ないなあ、こんなとこに。
子供が踏んづけて怪我したらどうするんだよ」
ヒョイッ
ゼラド(あっ、あははははは!
ダメだよヴィレアムくん、そんなとこ触ったらくすぐったいよ!)
ヴィレアム「水晶玉にしては生温かいな。プラスチックなのかな」
ゼラド(プラスチックじゃないよ、ゼラドだよぉ~)
ヴィレアム「ま、いっか。うちに持って帰って捨てとこう。
これ、燃えるゴミかな、燃えないゴミかな」
ゼラド(ゴミじゃないよぉ~!)
【イェーガー家】
ヴィレアム「ただいまぁ~、っと、誰もいないのか。
昨日、久しぶりに父さんが帰ってきたからな。
二人で温泉にでも行ったかな。
あ、置き手紙。
『ヴィレアムへ、晩ご飯は西友で買ってきなさい。
西友以外では買ったら母さん承知しないから』
なんだよこれは! 母さん、西友になんの義理があるんだよ!」
ゼラド(ヴィレアムくんち、けっこうご両親留守多いんだなあ)
ヴィレアム「しかも西友、ここからけっこう遠いし。
ま、コンビニ弁当でいいか」
ゼラド(わたしもお腹空いたよぉ~)
【ヴィレアムの部屋】
ゼラド(あ、ヴィレアムくんの部屋、入るの久しぶりかも。
意外と片付いてるんだなあ)
ヴィレアム「そういえば、この玉拾ってきたんだっけ。
どうしよう。明日、ゴミの日だったかな)
ゼラド(ゴミじゃないってばぁ~!)
ヴィレアム「ま、明日アクセル用務員にでも渡しとけば、処分してくれるだろ」
ゼラド(処分しないでぇ~)
ヴィレアム「先に宿題やっとくか」
ゼラド(あ、そうだ! 明日の宿題、どうしよう!)
カリカリカリ
ヴィレアム「ふぅ、終わり」
ゼラド(ヴィレアムくーん、宿題見せてー)
ヴィレアム「ん? なんだこの玉、こうして見ると、けっこうキレイだな」
ゼラド(え、そう? えへへ)
ヴィレアム「なんかほんのりあったかく光ってるような気もするし。
このまま置物にしといてもいいかもな」
ゼラド(そうでしょそうでしょ?
あれ、わたし、なんで置物としての喜び感じ始めてるんだろ)
ヴィレアム「コンビニ行く前に、ちょっと弾いてくか」
ゼラド(あ、ギターだ。そういえば、ヴィレアムくんギターやってたっけ)
~♪
ヴィレアム「こなぁ~ゆきぃ~♪」
ゼラド(わ、けっこう上手い!
もう春になるっていうのに、なんで『粉雪』をチョイスしちゃったのかわかんないけど、
とにかく上手い!)
~♪
ゼラド(なんだかヴィレアムくん、学校で見るときとちょっと違うなあ。
大人っぽいっていうか、悲しそうっていうか」
ヴィレアム「ふぅ」
ゼラド(悩みでもあるのかなあ)
ヴィレアム「いつも、こんなふうに歌えたらなあ」
ゼラド(うんうん、もっと歌ったほうがいいよ)
ヴィレアム「でも、キャクトラもレラも妙に熱心だし。
いまさらバンド辞めるともいいにくいんだよなあ」
ゼラド(へえ、ヴィレアムくん、バンドやってたんだ。
全然知らなかった)
ヴィレアム「それに、はは、バンドやめたからって、ちゃんと歌えるとも思えないしなあ」
ゼラド(なんでだろ? 音楽的な悩みっていうのかなあ。
そいうのだと、わたしじゃわかんないなあ)
ヴィレアム「なんでだろうな。
ひとりなら、いくらだって歌えるのに」
ガサッガサッ
ゼラド(あ、なんだろ、あれ。新しい楽譜?)
ヴィレアム「もう、テイク64か。
よし、もっと完璧に仕上げるぞ!」
ゼラド(力作なんだ! 聴きたい! どんなだろう!)
ヴィレアム「♪ゼ~」
どすっどすっどすっどすっ!
ばたんっ!
ハザリア「うぉーい! 手淫しておるか! この手淫マスターめ!
手淫手淫と手淫に勤しんでおるか!」
ヴィレアム「いきなり人んちをどすどす歩き回るな!」
ハザリア「なにをいう、貴様の手淫現場に鉢合わせてしまったら気まずいから、
気を利かせてわざと大きな足音をたてたのではないか」
ヴィレアム「こんな夕方から手淫なんかするか!」
ハザリア「手淫マスターたる貴様が、ほかになにをするというのだ!」
ヴィレアム「ヘンな称号を与えるな!」
ハザリア「では、この学習机の一番下の引き出しに入っておるのはなんだ。
ふん、相変わらず巨乳女子高生モノか。
芸のない男だ」
ヴィレアム「なんで知ってるんだ!」
ゼラド(うぅ、わかってはいたけど、やっぱり男の子どうしってこんな話するんだ。
あんまり知りたくなかったよぉ~)
ヴィレアム「だいたいお前、なんで勝手に俺んちに上がり込んでるんだよ!」
ハザリア「お母上から鍵を預かっておる」
ヴィレアム「なんで信頼を寄せられてるんだ!?」
ハザリア「舐めるな!
ひとんちに上がり込むことにかけて、俺の右に出るものはおらぬと知れ!」
ヴィレアム「自分の家に帰れ!」
ハザリア「あそこは、居心地が悪い」
ヴィレアム「自業自得だろ!」
ハザリア「フン、2階にしか明かりが点いておらなんだところを見ると、
どうせ貴様の両親は留守にしておるのだろう。
やむを得ん。
俺が腕を振るってやろう。俺がベラ定食を作ってやろう」
ヴィレアム「なんでベラ定食なんだ」
ハザリア「マカロンタワーなど作って、裏拳をかまされたらかなわん」
ヴィレアム「マカロンタワーに裏拳なんかかますか!」
ハザリア「ま、貴様はそこで手淫でもして待っておれ」
ヴィレアム「だから、手淫はしないよ!」
ばたん
ヴィレアム「まったく! あいつ、妙なこといって!」
ゼラド(あははは、ヴィレアムくんはハザリアくんと仲いいなあ)
ヴィレアム「・・・・・・ヘンな気分になるじゃないか」
ゼラド(え、えぇっ!?)
ごそっ、ごそっ
ゼラド(あ、あぁっ、あの引き出し!
どうしよう、どうしよう!
しちゃうの!? ヴィレアムくん、ここで手淫しちゃうの!?)
ヴィレアム「お、あったあった」
ゼラド(あぁ、あぁ~!)
ゼラド「ダメぇーっ!」
ヴィレアム「わっ、うわっ!? ゼラド!? なんで!?」
ゼラド「ヴィレアムくんのバカ! 手淫大帝ーっ!」
ヴィレアム「待ってくれ、ゼラド、ゼラドーっ!」
ばたばたばたばたばたばたばたばたばた!
ヴィレアム「いったい、なにがどうなってるんだ。
ギターの手入れしようと道具出したら、突然ゼラドが」
ハザリア「なるほど。同級生を部屋に連れ込んで手淫を見せつけようとは、
手淫マスターの面目躍如だな」
ヴィレアム「お前が手淫て言葉を妙に気に入って連発するからだ!」
ハザリア「ま、ミムラに罵倒されているところをイメージしながらマカロンタワーでもむさぼれ」
ヴィレアム「結局マカロンタワー作ったのかよ!」
最終更新:2009年10月17日 11:35