29代目スレ 2009/07/24(金)
チチチ...
ゼラド「う~ん」
ゼオラ「ゼラド、ゼラド、あんたホンマいい加減起きんとアカンやんかあ」
ゼラド「むにゃむにゃ、おかはん、あと五分頼んますさかい~」
ゼオラ「夏休みだからってフニャフニャしとったらアカンでホンマ」
ゼラド「あれー? おかはん、なんで関西弁になっとるんー?」
ゼオラ「なんやのこの子、ヘンなコトいうて」
【公園】
♪チャンカチャンカチャ~ンチャ~ン
ゼラド「レイナどんレイナどん、朝起きたら、みんな関西弁になっとるんやー」
レイナ「とりあえず関西人は『~どん』とかいわへんと思うけどなしかし」
ゼラド「わたし、なんやようわからんわー」
レイナ「わかんらんゆうたら、なんで高校生にもなって夏休みのラジオ体操やっとるのかわからんわしかし」
ゼラド「あ、せやせやハンコさんもらわんと、ハンコさん」
レイナ「いややわ、なにをハンコにさん付けしとるん」
ゼラド「ウンコさんかてウンコさんいうやんかー?」
レイナ「朝からウンコさんの話するんやないの、この子は」
ゼラド「なんで関西人はウンコにさん付けするんやろなー」
ヴィレアム「
ODE(おんしら でんがなとか えべっさんがどうとか言い出してるぞ)症候群だ」
ゼラド「ヴィレアムどん!」
レイナ「取りあえず、『おんし』は高知弁やがなしかし」
ヴィレアム「朝起きたら、どうもみんな、間違った関西弁をつことるんや」
ゼラド「えっ、間違うてるん? これ!」
レイナ「間違うとるわ、なんやようわからんけど、とにかく間違うとるわしかし」
ルナ「おう、ワシじゃ、生徒会長のルナじゃ」
レイナ「いやいやいや、もう関西弁やのうてただのキヨになっとるし」
ルナ「こないな言葉遣いじゃ、恥ずかしゅうてオカンのとこにもよう里帰りでけへんわ」
キャクトラ「こないな感じで、ワテらも難儀してますん~、ホンマ」
レイナ「そのわりに自分、めっさニコニコしとるやん」
レラ「・・・・・・おまっ、・・・・・・おまっ」
キャクトラ「ああ、レラ殿は『おま! レラでおま!』や、朝の挨拶してますん」
レイナ「もはやただの笑福亭鶴光やないの!」
ゼラド「レラどん、めっさ目ぇこすってるやんー。眠いんちゃう?」
レラ「・・・・・・に、・・・・・・て、・・・・・・おま」
キャクトラ「『低血圧で朝弱いいうのに、起きたらこないな笑福亭鶴光で、
ホンマかなんわ、でおま』と、レラ殿眠い目を擦り擦りメッタクソいうてますわ~」
レイナ「自分もはや笑福亭鶴光したいだけやないの、しかし!」
ラン「いったい、何が起こっているんでしょうか!」
ゼラド「うわ、ランどん、標準語になっとるやんー」
ラン「こんなの、私、なにか落ち着かないわ」
スレイチェル「こないな言葉遣いですと、一見さんお断りの料亭みたいで、
うっとこのお店もよう開けられまへんし、困りおすわ」
レイナ「なんや微妙に京言葉やし」
ミナト「べつにそんな、なまら困ることもないっしょ。
ちょっと口調が変わっただけだべさ」
トウキ「せやかてな、って自分だけなんで北海道弁になっとるんや!」
ミナト「娘。愛?」
トウキ「しばくでホンマ!」
フィリオ「おぼこいなミナトくん。娘。をリアルタイムに愛すつるなら、
こんくれえしてもらわんとぉ」
ミナト「おおっ、さすがフィリオ先生っしょ!
現娘。リーダーのラブリー高橋の福井弁を完璧に使いこなしてるべさ!
訛り倒してるくせに文字に起こしにくいことで有名なのに!」
トウキ「ミナト、兄やんたまに、ホンマお前のことしんどいわぁ」
ゼラド「症状にバラつきがあるんやなー」
レイナ「そないなことより、エエ高校生が揃いも揃って朝のラジオ体操出とる方が腑に落ちんで、しかし」
ハザリア「ん? なにをやっておるか貴様ら、喋り方がおかしいぞ」
ゼラド「えっ! ハザリアどん!」
レイナ「なんで自分だけ言葉遣い変わってないんやしかし!」
ハザリア「貴様ら、たぶんその関西弁間違っておるぞ」
レイナ「そんなこと百も承知じゃワレぇ!」
ルナ「ワレ、いちびっとったらしばくでホンマ!」
ハザリア「ああ、ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ、耳障りな喋り方だな。
なんの遊びか知らんが、鬱陶しいからやめろやめろ」
レイナ「どないなっとるんや、ハザリアだけ難を逃れてるなんて、理不尽やでしかし」
ルナ「日ごろの行いは関係ないようやな、おどれ」
ハザリア「貴様、本当にガラが悪いぞ、その喋り方は」
ゼラド「ね、ハザリアどん、昨日どこか行ってたんやないの?」
ハザリア「ああ、お台場にな」
レイナ「夏休み早々、自分、あまりにもわかりやすいで、しかし」
ゼラド「昨日、この町にいらはったひとにだけ症状が出てたんかなー。
んーと、わたしとおんなしで関西弁になってるのがヴィレどんとレイナどんとトウキどんと」
レイナ「どんどんいうてたら、お弁当みたいやないのしかし」
ルナ「ワレ、それボケなんかツッコミなんかハッキリせえや」
レイナ「自分、性格まで変わっとりゃせんかしかし」
ゼラド「トウキどんとミナトどん、二人、兄弟で症状が違とるけど、
昨日の生活ぶりになんや差があらへんかったー?」
ミナト「昨日は、親父と一緒にカラテの稽古して」
トウキ「フツーにメシ食ってフロ入って屁ぇして寝たわ」
ミナト「変わったとこなんてなかったっしょ」
トウキ「そういえば自分、ゆんべめっさカルピス飲んでへんかったか?」
ミナト「そうだったべか?」
ゼラド「あ、せやー、水源!」
【学校の裏山】
レイナ「なんやの、こんなとこでしかし」
ゼラド「たしか、このへんに浄水場があったと思うんやけどなー」
ガサガサッ
ラーナ「う~ん、メガネメガネ」
ランル「オメ、メガネってこれじゃないかず」
ラーナ「おんしゃあ、言葉おかしゅうなっちょりゃせんか」
ランル「なっちゃんず、わぁいつもどおりず」
レイナ「女子中学生、もはやなにいっとるかわからんで、しかし」
ゼラド「ラーナどんら、こないなとこでなにしよるんー?」
ラーナ「浄水場を作り替えるから、古いのを解体してたぞね」
ゼラド「へー、新しくなるんやー」
レイナ「待ちや、自分。そしたら、新しい水源は?」
ラーナ「あっちにある地下水からくみ取るそうぞね」
【山奥】
クリハ「え~と、アカメガシワが」
レイナ「クリハーっ!」
クリハ「きゃあっ! ゼラドにレイナ、どうしただえ、こんな時間にこんなとこへ」
レイナ「自分はいったい何弁になっとるんやしかし!」
クリハ「何弁て、うちのお母さん、元々伊豆の出身だで」
レイナ「したらそれは素か!
夏休みになるとオカンのイナカの言葉になるとか、意味わからんでしかし!」
クリハ「レイナ、そんたら喋り方したら下品だらあ?」
ゼラド「クリハどん、こないなとこでなにしとったんー?」
クリハ「えっ? べつに? 単なる健康ドリンクの研究してただけだえ?」
レイナ「目ぇめっさ泳いどるやん、自分!
乳やろ! 乳膨らますドリンク研究しとったんやろしかし!」
クリハ「そんだらこと、私、知らすかぁ~」
レイナ「乳やろ! 乳やいうてまえ自分!」
クリハ「そんな、乳、乳、いわっとおよし」
ゼラド「ふたり、ケンカしたらアカンよー」
ゼラド「つまり、クリハどんが開発途中のドリンクそのへんに捨てて、
それが地下水に混じってご家庭の水道に混じったってことやなー」
クリハ「ゴメンゴメン、そんだらことになってるとか、わからんかったっきから」
レイナ「クスリ関係あらへんなら、その伊豆訛りをやめぇやしかし!」
クリハ「めんごめんご、すぐ中和用のドリンク作るけえ」
ゼラド「したら助かるけどなー」
レイナ「ゼラドはよくても、一難去ってまた一難やで、しかし」
最終更新:2009年10月17日 11:36