産婆のアルマナ


28代目スレ 2009/03/25(水)

 【数年前 バルマー 王宮】
アルマナ「お腹、目立ってきましたわね」
ミナキ「ええ、もうすぐ臨月なのよ」
アルマナ「まあ大変。こんなところに来ていてよろしいの?」
ミナキ「平気よ。今回出てくるのは一人きりですもの。
 前に男の子ふたり、いっぺんに産んだときに比べたら」
トウマ「産休だからってずっと家にいるのは退屈なんだってさ」
ミナキ「亭主が非正規雇用だと、普段なかなか時間の都合も合わないしねえ」
トウマ「ひっでえこというなあ、うちの奥さんは」
アルマナ「あらまあ、ホホホホホ」
ミナキ「うっ!」
 がたんっ

アルマナ「ミナキさん? ミナキさん! どうなさったの!?」
ミナキ「来た・・・・・・、陣痛・・・・・・」
アルマナ「えぇっ!?」
トウマ「えっ、えっ!? どうしようどうしよう!
 救急車! 救急車呼ばないと!」
エペソ「ここはバルマーです!」
サルデス「産婆のエツィーラは!?」
ヒラデルヒア「いま、山向こうのシャムランさんちのお産に行っています!」
トウマ「うわぁーっ! どうすればいいんだ!」

アルマナ「落ち着きなさい!
 まったく男の方はこういうときなんの役にも立たないんですから!」
トウマ「でもよぅ、でもよぅ」
ミナキ「ん~・・・・・・、産まれ・・・・・・」
アルマナ「分かりました! 私が取り上げます!」
トウマ「えぇっ!」
アルマナ「ご覧なさい、すでに破水しています。もはや一刻の猶予もありません!」
エペソ「しかし、陛下がそのようなことを!」
アルマナ「なにがそのようなことですか!
 子供くらい、私だって1人産んでいるんですから勝手はわかります!
 さあ、なにをしているんです! 男の方はすぐに出て行ってください!
 エペソ! あなたはお湯をとにかくたくさん沸かして来て!
 サルデス! タオルでもシーツでもよいですから、ありったけの布を!
 ヒラデルヒアは誰か女官を呼んできてください!」
トウマ「わっ、わっ、俺は・・・・・・!」
アルマナ「お父さんはこちらへ! お母さんの手を握って声をかけてあげてください!」
ミナキ「ん~っ!」
アルマナ「ミナキさん、落ち着いて!
 さ、このハンカチを噛んで、ゆっくり力を入れてください!
 ひっ、ひっ、ふぅ~」

 おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!

 【病院】
アルマナ「よかったですわね、元気な女の子で」
ミナキ「ねえ、この子、マナと名付けようと思うの」
アルマナ「あなたとトウマさんから一字ずつ取ったのですね。
 よい名前です」
ミナキ「それから、あなたから2文字頂いて」
アルマナ「え、それは」
ミナキ「この子が大きくなったら話してあげるの。
 あなたは星の女王陛下に取り上げていただいたのよって」


 0
~~○~°。~°。~°。~°。~°。~°。~°。
マーズ「とゆーことがあったに違いねーんだ」
トウキ「勝手にひとんちの妹の出産風景を捏造するんじゃねえ!」
ミナト「普通に産婦人科で産まれたよ!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年10月17日 12:01
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。