22代目スレ 2008/02/13(水)
ルナ「ぬぅ~」
キャクトラ「如何なさいましたか?」
ルナ「ふむ、学食の売上がいまいちパッとしないと投書があったのだがどうするべきか
大体学食は生徒会の管轄ではあるまいに」
キャクトラ「そういう時こそ味勝負!!」
ルナ「味勝負のぅ…確かに宣伝にはなるが、誰と誰がするのか?」
キャクトラ「1人はこの私、そして相手はかつて姫様を破った
ゼフィア・ゾンボルト!」
ルナ「…してお題はなんとする?」
キャクトラ「カレー!」
ルナ「そういえばお主前にカレー作りにハマっておったな…良かろう、風紀には私から話を通しておく」
キャクトラ「感謝の極み」(姫様の仇、必ずこの私がとってくれる!)
ゼフィア「カレーで味勝負か…」
ルナ「キャクトラはその気だが、お主はどうする」
ゼフィア「俺に立ち向かう者は真っ向から粉砕するのみ!その勝負受けてたつ!!」
決戦場
ルナ「これよりゼフィア・ゾンボルト対
キャクトラ・マクレディの味勝負を開始する!
司会はこの私、生徒会の長ルナ・ティグヴァーと」
アルベロ「解説のアルベロエストだ、今回の審査員は食の修羅
ゼラド・バランガ」
ゼラド「奴よ!奴よ!奴がくる!真っ黒い箸をひきずりながら、頭巾を被って真っすぐに!」
アルベロ「料理記者歴40年、
レイナ・レシタール」
レイナ「思いっきり上方修正すんじゃない!!つかゼラド大丈夫?」
アルベロ「数合わせの予知能力者」
ヴィレアム「数合わせってひどすぎませんか?」
ルナ「なお今回のカレー対決の勝者は、そのカレーを学食のメニューに加え、
その名は本学園の歴史に永遠に刻まれるだろう……では味勝負はじ……」
???「あいやまたれい!」
ゼラド「来た!来た!!今度こそ絶対に私の分は渡さないィィい!!!」
味膳我「我は怪傑味膳我…食を愛するお箸なりぃぃ!!」
キャクトラ「まさかな、よもや味膳我と出会えようとはな、
乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない
それともカレーの匂いに引き寄せられたか……恐らくは後者だ!!」
ルナ「乙女座?何を言っとるのだあ奴は?」
キャクトラ「改めてましてだなぁ姫様!
キャクトラ・マクレディ、貴女という女性に心を奪われた男だ!」
ルナ「な、な、なぬを…!」
アルベロ「真の戦士はその存在だけで戦場の空気を自分の物とするが…あの二人、味膳我に飲まれたな」
レイナ「キャクトラ君の言動がおかしいのはそういう事、じゃあ先輩も」
ゼフィア「下らねぇ能書きは終わったか?さっさと始めようぜ!なぁ、そう思うだろ!あんたも!!」
ゼラド「チンピラ化してるし」
味膳我「では、味勝負…始めぃ!!!」
ルナ「早速始まったが、キャクトラは鶏か?」
キャクトラ「あえて言わせてもらおう!チキンカレーであると!」
アルベロ「む、ただの鶏では無いな、あれは…幻の烏骨鶏!」
レイナ「しかし、味膳我の空気に飲まれているとは言え、あの喋りなんとかなんないの?」
ルナ「わ、私は別に、不快では無いぞ…」
キャクトラ「フッ、抱き締めたいな!ルナ・ティグヴァー!」
ルナ「だ、だから…そういう事…言うでない…」
ヴィレアム「お前なんか…!お前なんかもう友じゃないやい!バーカバーカ!!」
ゼラド「一方のゼフィヤ先輩は?」
ゼフィア「ゼフィヤじゃねぇ!ゼフィアだ!待ってろよ、すぐに俺のカレーでボコッてやんぜぇ!!」
ルナ「材料を見るにシーフードの様だが…あれは料理しとるのか?」
ゼラド「赤い手甲つけて魚殴ってるし!せめて斬艦刀使いましょうよ!」
アルベロ「料理方はどうであれシーフードカレーには致命的な欠点があるはず…さてどう克服する」
キャクトラ「さて、このチキンカレーでゼフィア先輩に勝てるか…
いや、その必要があると見た!!」
ヴィレアム「もうあんなスカした友の姿を見てはおれん!俺が引導を渡してやる!」
キャクトラ「人呼んで…キャクトラスペシャル!!」
ヴィレアム「バカな!?直感かけた俺の攻撃がかわされただとぅ!!」
キャクトラ「今日の私は虚空の使者すら凌駕する存在だ!!そして食らえ!出来たてカレーを!」
ヴィレアム「こ、このカレーは…!平行世界が!アポロンで!ODEなんだよぉー!!」
ゼラド「ああ、ヴィレアム君がカレー食べて吹っ飛んだ!!」
キャクトラ「さあ、諸君等も存分に食するが良い!」味膳我「では!いただきます!!」
味膳我「このカレーは…う!ま!い!ぞぉー!!」
ルナ「口に入れた瞬間にふわっと広がるこの烏骨鶏の味わい!」
ゼラド「とろけるように柔らかいお肉にはカレーのスパイシーな味わいが隅々まで染み渡っているわ」
レイナ「本当に美味しい!あはは、ゼラドってば本当にとけちゃってるよぉw」
ゼラド「えへへ、そういうレイナちゃんだってw」
ルナ「ああ、とける、とけるぅ」
味膳我「皆で溶け合い感覚と感情・感動の共有!!これぞカレーのODE!ごちそぉ!様でしたぁ!!」
ゼフィア「次は俺の番だなぁ」
キャクトラ「フッ、シーフードカレーには煮込めば煮込む程具材が固くなる弱点がある!」
アルベロ「更に脂分が足りない為まろやかな味わいに欠ける」
キャクトラ「つまり!君では私のカレーに勝てない!!」
ゼフィア「人のカレーをよぅ、勝手に枠にはめてんじゃねえぇぇえ!!」
ヴィレアム「夢を、夢を見ていました
夢の中のあの人は美味しいカレーに溶けそうになりながら、必死にそのカレーに立ち向かっていました
ああ、夢の中のあなた、私のあなた、どうか負けないで
私にはそう祈る事しか出来ませんでした」
ゼフィア「さあ、俺の取っておきのカレーを…食らいやがれぇぇえ!!」
味膳我「では!いただきます!!」
ゼラド「何なのこのカレー?シーフードなのに魚も貝も無い?」
ゼフィア「まずは!衝撃のぉ!ファアアストつみれ!!」
味膳我「これは、魚介をつみれにしおったか!これならば具材が固くなる事も無い!!」
キャクトラ「くぅ!しかしこれでは魚介本来の食感が…」
ゼフィア「ごちゃごちゃうっせぇんだよ!!撃滅のぉ!セカンドつみれぇ!!」
ゼラド「つみれの中にエビの切り身が入ってる!ぷりぷりして美味しい!!」
レイナ「こっちはあさりだわ!」
アルベロ「つみれに混ぜる事で食感を生かせたか!!しかし!」
ゼフィア「まだまだ行くぜぇ!!抹殺のぉ!ラストつみれぇ!!」
ルナ「つみれの中にチーズが!?とろ~りと良いコクだ!」
キャクトラ「チーズで足りない脂分を補ったか!
しかもチーズとカレー・練り物の相性は抜群…見事だと言わせてもらおう、先輩!」
味膳我「創意工夫で弱点を克服したか!実に愉快!実に美味!ごちそぉ…」
ゼフィア「待てよ、勝手に終わらせようとしてんじゃねぇ、まだだ…まだこれからだぁぁあ!!!」
ヴィレアム「夢を、夢を見ていました
夢の中のあの人はさらなる味の高みを目指して、どうしようもなく立ち上がってしまうのでした」
ゼフィア「さあ、行こうぜ君島ぁ!もっと…!もっとだ!!もっと輝けぇぇぇえ!!!」
レイナ「まだ続きが!?てか君島って誰?」
ゼフィア「つみれブリット・バァァアアスト!!!」
味膳我「この金色に輝くつみれは…!」
キャクトラ「辛い!辛い!!つみれに特辛のスパイスを混ぜたか!!」
ゼラド「でもその後に来るチーズが辛さを和らげて…美味しい…!美味しい!!」
味膳我「見える…見えるぞ…『向こう側』が…味の極地が…」
レイナ「味膳我から光の柱が!?何が起こっているの!!」
アルベロ「『向こう側』への扉が完全に開かれた!!20年前の隆起現象が再び起きようというのか!!」
ルナ「何を言ってるのかさっぱりわからんぞ!」
アルベロ「知るか!俺も味膳我の空気に飲まれた!」
味膳我「ごちそおおお!!様でしたああああ!!!!」
味膳我「実に良い勝負であった…この勝負」
キャクトラ「皆まで言わなくとも判っている…つみれシーフードカレー、素晴らしい味だ。完敗だよ」
ゼフィア「中々旨かったぜ!あんたのカレーもよ!!」
キャクトラ「しかし、次は負けん!」
ゼフィア「ヘッ、何度でもぶっ潰してやるぜ!」
味膳我「互いに認め、競い合う…これぞ味の極め道!精進せぇよ!!さらばだ!!」
ゼフィア「…ぬぅ?いつの間に俺はカレーを作ったのだ!?」
キャクトラ「知らない内に負けているんですが……はて?」
アルベロ「どうやら味膳我が居なくなった事で奴等も開放された様だな」
ルナ「ついでに記憶も失ったか、何にせよ味膳我と関わると」
全員『スゲー疲れる』
最終更新:2009年10月17日 12:29