29代目スレ 2009/08/02(日)
マキネ「行っくよー!」
ばしーん!
ミズル「う~ん」
マキネ「もう! ミズルいっさい打てないじゃん! つまんない!」
ランディ「ムチャいうなよ。そいつ、運動ぜんぜんダメなんだから」
ゼラド「マキネちゃん、すっかり野球にハマっちゃったねえ」
レイナ「まあ元々、ドラムとか全然できてなかったからね」
ユウカ「あたしだ、あたしのせいだ。
あたしがコミュニケーション取りづらいから、マッキーはあたしに愛想尽かしたんだ」
ゼラド「ユウカさん、そんなに落ち込まないで」
レイナ「たぶんマキネは、あんたのこと大して考えたことない」
ゼラド「でもユウカさん、そんなにマキネちゃんのこと好きだったんだね」
レイナ「主に悪い意味で誰に対しても分け隔てないからね、マキネは」
ハザリア「つまり貴様は、自分のオトコが不在の間女に走ろうというのだな」
ユウカ「引っ込んでてバーカ」
ハザリア「まあそういうな、このケツが! ケツが!」
ユウカ「尻をぐりぐり踏みながら説教とかやめて」
ハザリア「マキネめが野球にハマっとるというのなら、野球をやればよいまでの話だろう!」
レイナ「あんたは野球やりたいだけでしょう!」
ゼラド「なんでハザリアくんは、やけに野球をやりたがるんだろう」
克夜「ふふ、聞いたかいタッちゃん。野球というなら、黙っているわけにはいかないじゃないか」
タカヤ「べつに、黙っててもいいんじゃないかな」
克夜「タッちゃんが野球やらないで誰が野球やるっていうんだい!」
タカヤ「俺、野球なんて小学校のとき以来やった覚えないよ」
ミナト「大正野球娘。か。
月映姉妹は当然いしよしだよな。
一年生コンビは一昔前ならツジカゴだったろうけど、いまならジュンジュンリンリンあたりが妥当か。
タマちゃんがラブリータカハシかはぶられいにゃであるかは迷うところだが、
委員長はガキさんをおいて他にいねえだろう。
こうなると、困るのはお嬢と小梅だ。
くっすんは小梅にしてはデカすぎるし、お嬢がミチシゲじゃあまりのも心許ない。
ていうか、ミチシゲに演技とかムリだし演技させちゃいけないような気がする」
トウキ「ミナト、うるせえ」
ハザリア「途中からなんの話になっておるのだ」
【グラウンド】
マキネ「え? 野球すんの? いいよ、やろうじゃん」
ランディ「俺、マキネとは別チームがいい。
マキネの面倒見るのめんどくさい」
マキネ「は? 面倒とか見られてないし!」
ランディ「見てっし! メチャクチャ見てっし!」
ミズル「ユウカねえ~」
ユウカ「・・・・・・」
ミズル「『誰?』みたいな目で見られた! ちっちゃいころよくお風呂とか入れてくれたのに!」
ユウカ「ン~、覚えてない」
レイナ「なんであんたはそう、寄って来る人間には興味ないのよ」
ゼラド「なんか効率悪いよユウカさん」
【投球練習】
ハザリア「よ~し、しまっていこー!」
ヴィレアム「・・・・・・なんで、俺がピッチャーやらされてるんだ?」
ハザリア「いいから投げてこい!」
ヴィレアム「めんどくさいなあ、かったるいなあ」
ばしーん!
ばしーん!
ばしーん!
トウキ「ちょっと待ったちょっと待った」
ミナト「なあ、ヴィレアムさ、ちょっとフォーク投げてみてくんねえ?」
ヴィレアム「え? こうか?」
ばしーん!
トウキ「じゃ、カーブ」
ヴィレアム「ええと」
ばしーん!
トウキ「お前、おかしいよ!」
ミナト「野球ちゃんとやったことないくせに、なんだよその完璧な変化球!」
トウキ「コントロールも正確極まりないじゃねえか!」
ミナト「久保さんとプロレスごっこしてる場合じゃねえよ!」
ヴィレアム「ごっこなんかじゃないぞ! 俺はいつでも真剣に!」
トウキ「真剣にムダなことやってないで野球やれよお前!」
ミナト「なんだよそのムダに溢れてる野球の才能!」
トウキ「いい加減自分が格闘に向いてないことに気づけよ!」
ヴィレアム「そんなことない! そんなことないぞ!」
【打者 克夜】
ヒューゴ「プレイボール」
ミナト「あ、待ってください先生、そこは『行きまっしょい』で」
トウキ「ミナト、すっこんでろ」
マキネ「うーっし、行っくよー!」
どすっ
ヒューゴ「デッドボール」
克夜「・・・・・・」
タカヤ「きれいな顔してるだろ、ウソみたいだろ、死んでるんだぜ、それで。
たいした傷もないのに、ただ、ちょっと打ち所が悪かっただけで、もう動かないんだぜ。
な、ウソみたいだろ」
レタス「なにをしているんですの、あなたは」
タカヤ「や、なんだか知らないけど、自分が倒れたときはこの台詞をいってくれって」
レタス「嘘ですわ! その方、明らかに自分から当たりに行っていましてよ!
その台詞をいわれたいばっかりに!」
【打者 ゼラド】
ぼすっ
ヒューゴ「デッドボール」
ゼラド「う~ん」
ヴィレアム「ゼラド~!」
ミズル「ねえ、ねえっ! いま!」
ミナト「うん、うん」
ミズル「おっぱいって、あんな、ぼすってボールがめり込むもんなの!?」
トウキ「世の中にはな、遺伝子では説明できない不思議なおっぱいが存在するんだ」
ミズル「世の中って素晴らしい!」
ランディ「ていうかマキネお前コントロールわやくちゃじゃねえか!」
マキネ「あれ~?」
【打者 ユウカ】
ユウカ「どうしよう。
ここは、気持ちよくバッターアウト取らせてあげたほうがマッキーは喜ぶんじゃないだろうか」
ハザリア「また、いらんこと考えておるな」
レイナ「人付き合い苦手な人間が他人のこと考え始めると、ろくなことにならないわね」
ゼラド「ダメだよユウカさん、そういうの!」
ユウカ「ウゥ」
ゼラド「勝負はいつでも真剣勝負! でないと、友情なんて芽生えないよ!」
ユウカ「でも」
ゼラド「手加減されて喜ぶようなマキネちゃんで、ユウカさんはうれしいの!?」
ユウカ「それは」
マキネ「なにしてんのー?」
ユウカ「オーライ」
マキネ「行くよユウカリン!」
ユウカ「来て、マッキー!」
ユウカ「いつまでも絶えることなく友達でいるために、
明日の日を夢見て、希望の道を」
カキーン!
ぼすっ
ユウカ「あ」
ゼラド「あ」
レイナ「ピッチャー返しね」
ハザリア「タイムリーに死亡フラグな歌など歌うからだ」
マキネ「うぐぅ」
ユウカ「マッキぃ~!」
ばたん
ランディ「まあ、因果応報ってやつだ」
マキネ「痛いよ~、痛いよぉ~、胸の谷間ンとこにメコッてめり込んだよぉ~」
ランディ「わかったから胸あけるな!」
ミズル「大丈夫? 大丈夫? さすったげようか?」
ランディ「肉親の前でそういうことをしようとするな!」
ユウカ「あぁ、あたしは、なんて情けない女なんだろう」
レイナ「急にムリなことしようとするからよ」
最終更新:2009年10月17日 12:36