20代目スレ 2007/11/15(木)
思いつきネタ
ハザリア「で、今は半分ディスレヴ住人、半分ヴィレアム背後霊と言う訳か」
ヴィレアム「まあそんなとこ
俺が一人前になるまで成仏しないって、いつになることやら」
ハザリア「まあ確かにお前が一人前になるのは遥か未来の話だろうがな」
ヴィレアム「フォローは一切なしかよ・・・・・・
にしてももう11月中盤か」
ハザリア「そうだな。1クールアニメなどはそろそろ中盤に差し掛かって、2クールアニメはそろそろ背景があからさまになり始める時期ではある」
ヴィレアム「アニメの展開の話しかしてない!?
そうじゃなくて、クリスマスまであと一月ちょっとしかないなーとかあるだろ」
ハザリア「なんで俺様が地球の一宗教における神の子の降誕祭など期待せねばならんのだ」
ヴィレアム「そ、そんな意味があったのかよ・・・・・・
いやそうじゃなくてさ、クリスマスだぞ
もっとなんかこう
ハザリア「おい、伏せろ!
横で怪しげな蟲が飛びかかろうとせんばかりの体勢をとっているぞ!」
ヴィレアム「なっ!」
バチッバチッ!!
ガイスト「無事ですかヴィレアム!」
ヴィレアム「姉さん!?」
ハザリア「何だ今の蟲は!?
地球の生物にしては外見が奇怪すぎるぞ!
その上霊体の防御に当たっても平気で動けるとは」
ヴィレアム「姉さんは何か知ってるのか?」
ガイスト「いいえ、ヴィレアムのところへ来てみたら、あの蟲が飛びかかろうとしていましたから」
レタス「貴方たち!
ここで変な蟲を見かけなかったかしら?」
ハザリア「あれは、ガーシュタイン家の令嬢だったか」
ヴィレアム「変な蟲って、見た目があからさまに地球の虫じゃないっぽいヤツですか?」
レタス「見ましたね!?
それでその蟲はどっちに行ったのかしら?」
ヴィレアム「あっちの方に」
レタス「そう、感謝します
ではごきげんよう」
ハザリア「まてBLTのL」
レタス「普通に言うだけで名前になるじゃない!?
何ですか!?」
ハザリア「一応こいつが襲われかけたのだ、あれが何かくらい話すべきだろうが
と言うより面白そうだから話してみろ」
レタス「な、なんて自分に正直なのかしら・・・
しかしあれを早く捕まえなければ」
ヴィレアム「場合によっては捕まえるのに協力します」
レタス「・・・・・・そうね、私に責任はないのですし
いいでしょう、手短に話します」
レモン「待ちなさい、貴女だけが話と私が全て悪いことになりそうだわ」
ヴィレアム「うわっ、いつの間に?」
レタス「実際貴女の責任でしょう!?
つい先ほどの話です」
レモン「私が危険生物の実験中にこの人が押し掛けてきて、その生物が逃げてしまったの」
レタス「一部重要な箇所を飛ばしすぎです!
貴女が自分の兄弟二人の血液を採取して遊んでいたら突然謎の生物が発生したところとか
わたくしが訪ねたときにうっかりそれから注意をそらしたこととか!」
レモン「ああ、そんなこともあったわね」
ハザリア「つまり何か、あれは
アルフィミィ・ナンブと
タカヤ・ナンブの血液から生まれたと言うことか?」
レモン「正解にはそこに私が細胞核を一つ加えたのよ」
ヴィレアム「・・・・・・何のです?」
レモン「ミィのアインストのだけれど?」
『何ぃぃぃぃーーっ!!』
ハザリア「貴様はどんな遊びをしているんだよ!」
レタス「だから早く捕まえてしまわないと、何が起こるか分からないと言う訳です!」
ヴィレアム「は、早く探しましょう!」
ガイスト「ですがヴィレアム、見つけてどうするんです?」
ヴィレアム「うわ、駆除できないかも・・・・・・」
タカヤ「さらに悪い話だ」
レモン「あら、タカヤにミィ
やっと遅かったわね」
ミィ「レモンが急に呼ぶからですの」
レタス「それより、悪い話とは何ですかか?」
タカヤ「姉さん、さっきの話をもう一度」
ミィ「その蟲は私のアインストの細胞核と、私とタカヤの血からできていますの」
ヴィレアム「それはさっき聞きましたけど・・・」
ミィ「ですが私のアインストの中に話に聞いたような虫型のものはいないですの
私のアインストを元としているはずなのに、ですの」
ハザリア「だから突然変異したのではないのか?」
ミィ「そうですの
そして突然変異の原因は私の血よりタカヤの血だと考えられますの」
レタス「・・・ちょっと待って下さいますか、つまりそれは」
ミィ「蟲の型で地球人を襲い、寄生して体の仕組みをかえる生き物これなーんだ、ですの」
「「「ラ〇ムだぁぁぁーーーっ!!」」」
レモン「あら、やっぱりミィもそう思う?」
レタス「予測できてたなら早く言いなさいよこの楕円柑橘類!」
ヴィレアム「探せぇぇぇっ!
この学校焼き払ってでも駆除するんだぁぁぁっ!」
ハザリア「チィ、本気でややこしい話になってきたではないか!
あと焼き払うなら演劇部の部室以外にしろ」
ヴィレアム「お前も大概だよな!」
ヴィレアム「くそっ、こんなことなら話聞く前に捕まえときゃ良かった!」
ハザリア「貴様の未来視で何か見えんのか?」
ヴィレアム「そんな急に言うなよっ!
俺が力を制御しきれてないのくらい知ってるだろ!」
ガイスト「・・・・・・ヴィレアム」
ヴィレアム「何姉さん?」
ガイスト「少し止まりなさい」
ヴィレアム「は?何言って・・・」
ガイスト「いいから止まりなさい(かなり表情に影あり)」
ヴィレアム「ひっ!
分かったよ、で何?」
ガイスト「何処に行けば蟲を見つけられるか予知してみましょう」
ヴィレアム「いや、だから無理だって
だいたい俺のは未来視であって、何処に行けばなんて自分に便利な未来は」
ガイスト「そんなことはありません
だって今この瞬間から未来はいくつも存在するんですから
その中にはあなたが蟲を見つける未来もあるはずです」
ハザリア「可能性として存在すれば、それは全て今の時点からの未来、ということか」
ガイスト「あとはその未来を引き寄せて見るだけです」
ヴィレアム「無理だよ、ただでさえ自由に見たりできないんだから」
ガイスト「・・・・・・そこで諦めて、本当にいいのですか?」
ヴィレアム「え?」
ガイスト「この学校にはあなたの友達や先生たちが何人いますか?
今その全ての人たちが危険になっているんです」
ヴィレアム「っ!」
ガイスト「そして、あなたの好きな人も
(あなたを好きでいてくれる人も)」
ヴィレアム「・・・・」
ヴィレアム「姉さん、どうすればいい?」
ガイスト「やる気が出ましたか、ヴィレアム?」
ヴィレアム「ああ、自分にしかできないことがあるなら、やらないでいるより
失敗する可能性があっても、やってみせる方がいいに決まってる!」
ハザリア「それをいつもしないヤツはどこのだれだ」
ヴィレアム「俺だ」
ハザリア(ほぉ・・・・・・)
ヴィレアム「だけど、今だはやらなきゃならない」
ガイスト「・・・ヴィレアム、あなたがそこまで決心できているなら後は簡単です
皆を、好きな人たちを傷つけたくないと強く思いなさい」
ヴィレアム「強く思う?」
ガイスト「その思いが、最良の未来を手繰り寄せます」
ヴィレアム「・・・・」
(ゼラドが、レイナが、キャクトラが、皆が誰も傷つかない未来・・・・・・!)
ヴィレアム「見えた!」
ハザリア「どこだ!?」
ヴィレアム「これは・・・・・・」
ゼラド「なんか廊下が騒がしいよね?」
レイナ「どっかの実験動物が逃げたらしいわよ、まあすぐに捕まると思うけどね」
ゼラド「へー、どんなのなんだろ
その実験動物さん」
レイナ「なんでもえらくグロテスクな見た目の蟲とか・・・・・・っ!
ゼラド、後ろ!」
ゼラド「ほえ?」
後ろには件の怪蟲、そしてより優れた寄り代を見つけたこれが成すことは一つ・・・
レイナ「ゼラドっ!」
「「うおおおおおおっ!」」
バリーンと、窓ガラスを突き破り現れたのは
ヴィレアム「この虫っころがぁぁぁっ!」
ハザリア「よし、間に合ったぞ!」
ガイスト「後はこの蟲をどうするかです・・・」
ヴィレアム「大丈夫、とにかく校庭に放り出すんだ!」
ハザリア「俺が肉体労働とはなっ!
くらうがいい、念動拳!」
レイナ「避けたっ!」
ヴィレアム「おおおおおお、空中ならぁっ!」
バシッと、鈍く音が響いた
そして校舎から校庭まで弾き飛ばされる蟲
ゼラド「え、いいの?あっちに飛ばしちゃって」
ハザリア「ふん、尻拭いをしてやる必要はないと言うことだ」
校庭にはナンブ兄弟とレタスが待ち受けていた
レタス「要するに、あれを校庭の真ん中に引っ張ってくればいいのですね
なら、簡単なことです」
蟲が着地する寸前、レタスがそれを弾き飛ばした
ミィ「ですの」
さらにアルフィミィのアインストがそれを校庭の中心まで引きずる、そして
タカヤ「全力だ、塵も残さない!」
レモン「オマエがアインストの亜種だと言うのなら、これも効くだろう?
ほら、遠慮はいらんよ、全弾持っていけ!」
こうして、学校中に響く轟音と共に一連の騒動に決着が着いた・・・・・・
ヴィレアム「ふぅ、今日はさんざんだったな」
ガイスト「そうですか?
カッコよかったですよ、ヴィレアム」
ヴィレアム「・・・・・・ガイスト姉さん」
ガイスト「はい?」
ヴィレアム「今日は、本当にありがとう」
ガイスト「いえ、私は何もしていません」
ヴィレアム「そんなことない、姉さんの言葉がなかったら
今頃ゼラドはどうなってたか」
ガイスト「・・・お礼より、約束して欲しいことがあるんです」
ヴィレアム「ん?」
ガイスト「あなたがどんな大人になるかは、あなたしだいです
ですが、だからこそ」
ヴィレアム「・・・・」
ガイスト「今日みたいに、いえ
今日よりもっとカッコいい大人になって下さい
でないと、私成仏できませんよ?」
ヴィレアム「・・・・・・・・・分かった、約束するよ
俺は、ガイスト姉さんがカッコいいって思ってくれるような人間になってみせる」
ガイスト「・・・ええ(ニコッ)」
ヴィレアム「あ・・・・・・・・・」
ガイスト「?、どうかしましたか」
ヴィレアム「いや、姉さん笑うと可愛いなって」
ガイスト「っ!
な、何を言っているんですヴィレアム
私はいつも可愛いです!」
ヴィレアム「いや、いつもは綺麗っちゃあ綺麗だけど
無表情なせいで」
ガイスト「せいで、なんです(顔の影が、ヤバイ)」
ヴィレアム「あは、あはははは・・・・・・
じゃ、じゃあまた明日ー」
ガイスト「待ちなさいヴィレアム!」
ヴィレアムはもう家にまっしぐらである
ガイスト「可愛い、か
ウフフ
あれ、なんで私笑ってるんでしょう?」
そうして日が沈んでいった・・・・・・
最終更新:2009年10月17日 12:51