正義の味方だラウルマン


20代目スレ 2007/12/10(月)

エクサランス関係で愚痴スレが揉めてるので
なんとなくこんな感じのを書いてみた。

クォヴレー「やれやれ・・・まだあと4人分ほどセーターがのこっているんだが」
イングラム「ハハハハハ、そういいながらコクピットの隅に編み物セット持ってきてるお前に脱帽だ」
ディストラ「まあ、その辺の雑魚くらい私だけでどうにか出来ますしね」
イングラム「平行世界の番人はいつから編み物の片手間に出来る仕事になったんだ?」
ディストラ「まあすぐに目的の世界につきますし。あれ?この反応は……」
イングラム「どうした?」
ディストラ「エクサランスですね、それも8機・・・あれ、減った?違う・・・戦ってますね」
クォヴレー「戦っている?何がだ?」
ディストラ「エクサランス同士です。今残り4機ですけど。ていうか、1機だけ出力が段違いなんですけど」
イングラム「その1機が他と戦っているのか。とりあえず残り1機になるまで様子を見てそれから仕掛けるぞ」
クォヴレー「ならすぐ行くぞ、もう残り2機。あと30秒程度で終わりそうだ」

ディストラ「あれです。エクサランス・ライトニングみたいなんですが、なんだか随所がデータと違うような?」
イングラム「そもそも、あれが時空を歪めている感覚が無いぞ。ごく自然に時の流れの中に在るような、そんな感じだが」
クォヴレー「とにかく接触する。アストラナガン、一定の距離を取って通信回線を繋げ」
ディストラ「了解」
イングラム「どうなることやら・・・・・・」
ディストラ「ご主人様、通信圏内です」
クォヴレー「そこのエクサランス、何者だ」
ラウル「え、俺?てかこんな所にゴキブリ型のロボット?」
ディストラ「ご主人様!あれは敵です!」
イングラム「いや、敵ではないな。あれは以前回収したエクサランスの中に載っていたデータにあった、エクサランスの正パイロット。
      これまでのエクサランスは、パイロットの消滅により自我を得てパイロットの生存欲求をそのまま受け継ぎ、結果あのような
      者に成り果ててしまった。だが、真っ当なパイロットが扱うエクサランスという事は」
クォヴレー「味方と言うわけか」
ラウル「えっと、ゴキブリロボのパイロットさん、ここじゃ何だしどっか適当な所で話しませんか?」
ディストラ「やっぱり、敵です!無限光の中で虚無に返してあげましょう!」
イングラム「あー、うちの機動兵器が文句を言うので一応ゴキブリはやめてくれ。こいつはディス・アストラナガン、パイロットは
      クォヴレー・ゴードン。で、俺はイングラム・プリスケン、オブサーバーのようなものだ」
ラウル「分りました。ところで、なんで貴方は透けてるんですか?」
イングラム「それは・・・・まあそんな事はどうでもいいだろう。それに、こんな所で話はなんなんだろう?」
ラウル「あ、すいません」



ミズホ「えっと、こんなものしか出せなくてすいません。ティーバックのお茶ですがどうぞ」
クォヴレー「こちらこそ急におしかけて申し訳ない。で、ラウル・グレーデンだったか……いったいお前は何者だ?」
ディストラ「だから敵ですってぜったいに。初対面で私を見るなりゴキブリなんて言い出すのは敵意むき出しの証拠です」
ラウル「いや、なんとなく直感で思っただけで・・・それにあそこでまさか『自分達』以外に出会うなんて思っても無かったから」
イングラム「自分達ということは、あれはもしや・・・・・・」
ラウル「はい。あれは不幸な結末をたどった、俺たちの成れの果てです。とある事件で時流エンジンの暴走が起こり、
    俺たちは時をさかのぼりました。ですが、それで無事に時を遡れたのは本当に偶然で、ほとんどの平行世界の
    俺たちは時空の狭間に消えてしまいまったみたいなんです」
クォヴレー「・・・・・だがその偶然の方が正しく、大多数の不幸な運命をたどった方は間違った存在と言うのはいったい?」
イングラム「平行世界は無限に存在する。そしてその中で起きる出来事の数は均等じゃない。起きやすい出来事と
      起きにくい出来事がある。例えばマジンガーZがいる世界はたくさんあるが、ガンバスターのある世界は少ない
      というように、存在確率や事象の期待値と言うのが存在している。だが、多数派が正しいというわけじゃない
      それに、たとえばアポカリュプシスが起きた世界は数え切れないが、起こさない結末を選んだ俺たちの世界が
      間違っているわけじゃない。むしろ、俺たちの世界ではそちらの方が正しい結末だった。今回のことは正しい流れである、
      今を幸せに生きているラウル・グレーデンはほとんど居ないという事が問題なんだがな」
ラウル「はい。その事を知ったのは3年前でした」
イングラム「きっかけになる出来事がその時にあったんだな?」    
ラウル「災害救助用のエクサランスですがより困難な救助のためにワームホールを開いて、迅速に現場に駆けつけ、
    障害物をすり抜けて人を助ける機能を持たせようとしたのが最初でした。ですが時流エンジンによるワームホール
    形成実験の最中に別の世界のエクサランスが現れたんです……そして俺たちは、別の世界の俺たちがどうなったか
    知りました」
ミズホ「それから・・・・・いろいろと私達は話し合い、そして決めました。元々は人を助けるために作ったエクサランスが
    あんなことになってしまったら、そこに乗っていた別の世界の私達は報われない。そして、人を助けるためのエクサランスが
    人を傷つけてしまうのはエクサランス自体にとってもとても悲しい事です」
ラウル「だから俺たちは、エクサランス・ライトニングと今はここには居ない俺の妹のエクサランス・エターナルを改造しました。
    そして改造が完了した1年前から、俺たちはとにかくエクサランスを探し、倒してきました。
    エクサランスの脅威にさらされる世界の人々を救助するために、そして別の世界の俺たちとエクサランスの救済のために」
クォヴレー「なるほど、つまり俺たちとは違う形で平行世界を守る番人というわけか……」
イングラム「思わぬところで頼もしい味方が現れたな」
ディストラ「ですけど、最初の失言は許せません」
ラウル「いや、ほんとごめん。いやでも今の姿は十分いけてるし、隣の人とお似合いだよ」
ディストラ「え!ほんとですか!いや、最初は悪い人かと思ったけど、案外いい人ですね!」
ミズホ「でもアストラナガンさんって不思議ですね、あのサイズからこのサイズに伸縮自在。
    エクサランスに取り入れたら極所での救助に役立つかも……ブツブツ」
ラウル「いや、無理だと思うぞ」



クォヴレー「じゃあ、邪魔をしたな」
ラウル「いや、俺も平行世界とかタイムダイバーとか色々と知れたし、会えて良かったと思ってる」
イングラム「イングレッタにも後で伝えておこう。で、貴様らのほかに同じようにエクサランスと戦っている者はいるのか?」
ラウル「いないと思う。そもそもこうやって生きてる俺たち自体が珍しいくらいなのに、その上で
    自分達と戦うなんて奇特な考えを持つのは俺たちだけだよ」
クォヴレー「つまり、カスタムされたエクサランス・ライトニングとエターナルだけを味方と識別しておけばいいんだな」
ラウル「そうしてくれ。じゃあまた会おうな」
クォヴレー「ああ。こちらも頼りにしている」
ディストラ「それじゃあ、ちょっと寄り道しましたが目的の世界に急ぎますよ」

とりあえず今までの事を無かったことにとかはせず、エクサランスの扱いが良くなりますようにといった感じの話。
いや、むしろ余計張り切って大量のエクサランスが壊されまくるかもしれないけど。



しまった、第2世代が一人も出てない!と思っておまけ

イングレッタ「コクッ・・・ハッ・・・コクッ・・・」
アストラナガン「という事があって・・・」
イングレッタ「すぅ・・・」
アストラ「私の話で安心して眠ってくれるのは嬉しいが、最後まで話をさせて欲しいものだな」
アオラ「いや、ローテンポで淡々と同じ口調で話をされたらそりゃ眠くなりますよ」
アストラ「む・・・それもそうか」
ゼラド「でもイングレッタちゃんすっごく気持ちよさそうに眠ってるね。イングラムさんの前でもここまでぐっすり眠らないのに」
アストラ「それは、お嬢が元主の前ではそれなりに肩肘を張っているからだ」
ゼラド「つまり、アストラナガンさんになら、だらしないところも見せるって事?」
アストラ「そうなるのか・・・・まあ、そういう面をサポートするのも私の役目だしな」
そう言ってアストラナガンはイングレッタの頭をそっと撫でた。

イングラム「見える、見えるぞ、私にも敵が見える!」
クォヴレー「なんだそうぞうしい」
イングラム「グレちゃんに敵が!敵が迫ってるんだ!久保よ引き返せ!」
ディストラ「いや、さっきラウルさん所でお茶しただけでだいぶロスしてますし、そんな余裕は無いですよ」
イングラム「グレちゃぁぁぁぁぁぁん!」

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最終更新:2009年10月17日 12:52
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