28代目スレ 2009/03/16(月)
【パオズ山】
ゼラド「先生! ルアフせんせーい!」
ルアフ「集めるんだ・・・・・・、7つの・・・・・・」
ゼラド「喋らないでください!」
ルアフ「そして、ノザワさんのポジションを・・・・・・」シュウゥゥゥ
ゼラド「ルアフせんせーいっ!」
レイナ「間に合わなかったようね」
ゼラド「レイナ! ルアフ先生が消えちゃった!」
レイナ「ええ、わかってる。
行き違いになっちゃったけど、あたしはあんたのご両親が消滅する現場に立ち会った」
ゼラド「お父さんたちも!?」
レイナ「それだけじゃない。
カノウ家でもナンブ家でもミズハ家でも、あたしたちの親世代が次々と謎の消滅を遂げてる」
ゼラド「いったい、なにが起こってるんだろ」
レイナ「それはわからないけど」
ゼラド「ひょっとして、ルアフ先生がノザワさんにケンカ売り続けたから!?」
レイナ「ない、それはない」
ゼラド「どうしよう、ノザワさんがその気になったら、わたしたちなんか簡単に潰されちゃうよ!」
レイナ「ノザワさんは、あたしたちのことなんか洟も引っかけてないから!」
ゼラド「それはそうと、レイナはなんで髪の毛が一房だけ青くなってるの?」
レイナ「あんたも、もの凄い寝癖が付いてるわよ?」
ゼラド「えっ、ホントだ! なんだろこれ、全然直んない!」
レイナ「じゃ、行きましょうか」
ガチャガチャガチャ!
ゼラド「うわっ、カプセルがガチャガチャなってバイクに変型した」
レイナ「さ、うしろ乗って」
ゼラド「どこ行くの?」
レイナ「探しに行くのよ」
ゼラド「なにを?」
レイナ「これよ」
【地下アジト】
レラ「・・・・・・♪」
キャクトラ「スッタモンダ♪ コッタモンダ♪ ヤッタモンダ♪」
レラ「・・・・・・ミネラル・・・・・・豊富だよ♪」
キャクトラ「ヘイヘヘーイ♪」
レラ「・・・・・・アミノ酸・・・・・・バッチリよ♪」
キャクトラ「ヘイヘヘーイ♪」
レラ「・・・・・・欲し・・・・・・欲し・・・・・・ワカメストーン♪」
キャクトラ「ぜったいもらうと決めちゃったぁ~♪」
レラ「・・・・・・レランジョ♪」
ヴィレアム「・・・・・・ヴィレンズラー」
キャクトラ「ボヤッキャクトラぁ~♪」
レラ「・・・・・・おれたちゃ・・・・・・海藻だ♪」
ヴィレアム「なにやってるんだよ俺たち!」
ヴィレアム「ヴィレンズラーとか、無理矢理も甚だしいし!」
レラ「・・・・・・!」
キャクトラ「友よ、演奏の途中で水を差すとは何事だ。
思いのほかノリノリだったレランジョ様がお冠ではないか」
ヴィレアム「そんな貧相なドロンジョ様はイヤだ!」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「『でも、ドロンジョ役は、もとはといえばツチヤアンナがやりたくてやりたくてしょうがなかったけど、
アルバムの制作とかぶっちゃって、やむなく盟友のフカキョンに託したっていう噂があるし』
と、レランジョ様が抗弁なすっている」
ヴィレアム「ツチヤアンナの名前で、なにが抗弁できてるっていうんだよ!」
レラ「・・・・・・?」
ヴィレアム「『え?』みたいな顔するなよ!
お前、まさか自分のことツチヤアンナ路線だと思ってたのか!?」
レラ「・・・・・・」ポンポン
キャクトラ「『なにが違うんだ』と、
レランジョ様、ツチヤアンナ同様真っ平らなお胸をポンポン叩いていらっしゃる」
レラ「・・・・・・」
ヴィレアム「なあ、レラ、うしろでメチャクチャ落ち込んでるけど、いいのか?」
ハザリア「しかし、ツチヤアンナの年齢で、
なぜそれほどまでにドロンジョ役に情熱を燃やしていたのか興味が湧くな」
キャクトラ「キッズチャンネルかなにかで観たのではないでしょうか」
ヴィレアム「お前は、なんでロールシャッハテストの模様みたいなの付いたマスクかぶってるんだよ」
ハザリア「政府の命令に逆らい、ただひとり活動を続けるアウトローヒーロー。
そう、俺は顔のない男、ロールシャッハザリア」
ヴィレアム「日本でヒットしないと思うぞ、『ウォッチメン』は」
ハザリア「やかましい! テリー・ギリアムによる映画化企画がこけて、
いったい何年待ったと思っておるか!」
ヴィレアム「なんで俺たちがドロンボー一味で、お前がロールシャッハやってるんだよ。
ヤッターマンいないのかよ」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「『ヤッターマンは、いなくても困んないだろ』と、
レランジョ様、番組タイトルを揺るがす発言である」
ヴィレアム「でも、あの高笑いがないのは」
キャクトラ「それで、ロールシャッハザリア様はなんのご用でいらしたのですか?」
ヴィレアム「お前も、律儀に役名で呼ぶよなあ」
ハザリア「ウム、あちこちで我々の親世代が消滅している。
現在、
バルマーとも連絡が付かない状態だ。
そして我々は、気が付くと何故かスーパーヒーローの姿をしているというわけだ」
ヴィレアム「それじゃ、ドロンボーごっこなんてやってる場合じゃないじゃないか!
ドロンボーって、ヒーローじゃなくてヴィランだし!」
ハザリア「ほとんどヒーローみたいなものだろう。では、さっさと行くぞ」
ヴィレアム「行くって、どこにだよ」
ハザリア「これを、あと6つ探し出すのだ」
ヴィレアム「なんだ、それ」
ハザリア「先ほど歌っておっただろう、ワカメストーンだ」
ヴィレアム「あるのかよ、ワカメストーン!」
【砂漠】
ドドドドドドド....
ゼラド「7つのワカメストーンを集めると願いがかなう?」
レイナ「そうよ、いまんとこ、あたしが持ってる1つきりだけど」
ゼラド「どこにあるのかわかるの?」
レイナ「ええ、なぜかレーダー持ってるから」
ゼラド「ねえ、これ、ひょっとして『ドラゴンボール』なの?」
レイナ「気付くの遅ッ!?」
ゼラド「だって、全然『ドラゴンボール』じゃないし。
えっと、どうしよう。
わたし、高校行ってイジワルな同級生をからかいながらクルマオシャカにしなくちゃいけないの?」
レイナ「そんなことはしなくていいの」
ゼラド「だって悟空だし」
レイナ「悟空はそんなことしないから」
タカヤ「停まってくれ!」
ゼラド「きゃぁーっ!」
レイナ「わっ、わっ、わっ!」
キキキーッ!
タカヤ「や、そんな急ストップはしなくてよかったんだけど」
レイナ「あんたの格好に驚いたのよ!」
ゼラド「なんですっぽんぽんに液体金属巻き付けたような格好してるのぉ!?」
タカヤ「知らないよ! 気が付いたら、なんかこんなことになってたんだ!」
レイナ「ナンブの家にいなかったと思ったら」
ゼラド「なんでタカヤくんだけアニメなの?」
レイナ「『テッカマンブレード』も『ウィッチブレイド』も、似たようなもんってことかしらね」
タカヤ「共通点探すのが難しいよ!」
ゼラド「あ、一応テレビドラマ化してるみたいだよ」
タカヤ「知らないよ、そんなこと!」
ゼラド「主演女優がよくわかんないけど、映画化の企画も進んでるみたい」
タカヤ「そんなの、もっと知らない!」
レイナ「それで、なんの用なの?」
タカヤ「ちょっと乗せてもらえないかなと思って」
レイナ「えぇ~」
タカヤ「えぇ~っていうなよ」
レイナ「『ウィッチブレイド』の格好した男なんて、乗せたくないんだけど」
タカヤ「そういうなよ」
ゼラド「どこに行くの?」
タカヤ「決闘さ」
【マンハッタン】
ハザリア「こんばんは、ドクター」
フィオル「こんばんは、ロールシャッハザリア」
ユウカ「なにしに来たの? ここは政府の施設なのよ」
ハザリア「アナーキストが政府の飼い犬か。落ちぶれたものだな」
ユウカ「落ちぶれ貴族が右翼のアウトローヒーローなんて、出来の悪いジョークね」
フィオル「よせよ、ユウカ」
ヴィレアム「あれは、
フィオル・グレーデン?
でも、なんで全身真っ青なんだ」
キャクトラ「ドクター・エクサランス。
時粒子の事故で生まれたスーパーヒーローで、四次元的な知覚を持ち、
その存在はアメリカの国防戦略に組み込まれるほどのパワーを持っているそうです」
ハザリア「チンコ丸出しでベトコン共を薙ぎ払い
ベトナム戦争をアメリカの勝利に導いてしまったことはあまりにも有名だ」
ヴィレアム「すごいパワー持ってるのはともかく、パンツは穿けよ」
フィオル「気が付いたら、全身の肌は青くなり、アメリカ政府の監視下に置かれていた。
そしてパンツはユウカが買ってくれない」
ユウカ「いいのよ、あんたはパンツ穿いて外出る必要なんかないのよ。
いままで散々ヘヴィな目に遭ったんだから、もう家でノンビリしてればいいの。
あたしが稼いで、ちゃんとあんたを養ってってあげるから」
ハザリア「貴様は、実にオトコをダメにする惚れ方をする女だな」
ユウカ「夜はガンナーなの」
フィオル「ユウカ、あまりくっついてはダメだ。
いまの俺は、常時発ガン性物質をまき散らしてるようだから」
ハザリア「まあ貴様がチンコ丸出しでなにをしようと俺の知ったことではない」
ユウカ「いやん」
フィオル「よせって」
ハザリア「現在過去未来を、景色を見るがごとく知覚する貴様なら、少しは事情がわかるだろう」
ヴィレアム「フィオルが現れてるってことは、たぶんヘンなことが起こってるんだろうけど」
フィオル「済まない。時粒子が混沌としていて、俺にも全貌は見えないんだ。
どうやら、この混乱はこの鉱物を中心に起こっているらしいということくらいしか」
ヴィレアム「それはワカメストーン?」
フィオル「これは俺の私見だけれど、どうやら俺が君たちの世界に現れたというより、
君たちが俺の領域に紛れ込んでしまったというほうが近いように思う。
この状態が長く続けば、君たちも俺同様時の迷子になってしまう危険がある」
ユウカ「あんたがいてくれるなら、あたしはどんな領域にいたって構わないんだけど」
フィオル「ユウカ、怒るよ」
ユウカ「しゅん」
ハザリア「一見立派なようだが、亭主関白なヒモなど、最悪だからな」
ヴィレアム「これでワカメストーンが2つか。
でも、混乱を起こしてるっていうものを7つ集めたら、どうなるんだ?」
フィオル「想像もつかないが、とにかくじっとしている・・・・・・わけ・・・には・・・・・・」
シュッ
キャクトラ「なんと!」
ヴィレアム「フィオルとユウカが、消えた?」
ハザリア「どうやら、我々が考えているよりヤバい事態になっているようだな」
【オモチャ会社】
マーズ「リペイント版の乱発は上手くねーなー、ユーザーの反感買っちゃおしめーさ。
イツワリのおトク感をくれてやるために、1つ2つでいーから追加アイテムを付けてやんな。
あー、あと、ホンコンのパチモンメーカーの買収はどーなってんよ。
パチモン特有のヘボさって、けっこー受けんのよね。
は? なに?
あのさ、一番タイセツなモンはなにさ、なんのために生きてんのさ。
教えたらぁー、そりゃー、銭ズラ!」
バンッ!
タカヤ「マーズ!」
マーズ「ん? あー、いらっしゃい。ちゃんとアポ取って来てくれんなら、マカロンくれー出すのに」
タカヤ「また、俺になにもいわないでこんなフィギアを出して!」
マーズ「やー、なんか売れるんだよ、おにーさんのフィギア」
タカヤ「俺は許可してないぞ!」
マーズ「でもでも、スーパーヒーロー自体が違法な存在であるイジョー、
おにーさんの側に訴える権利はねーわけでさ」
タカヤ「寒冷地仕様だの水中戦装備だの、俺はそんなとこで戦った覚えはないぞ!」
マーズ「やっ、やっ、そりゃーアメトイのおヤクソクってヤツでさ」
タカヤ「装備の表面積の少なさはどうにかならないのか!」
マーズ「オリジナルより、だーいぶおとなしーんだけどなー」
レイナ「決闘に行くとかシリアスな顔してたと思ったら、なんなのよ」
ゼラド「マーズくん、アーティストさんをどっかの孤島に隔離なんてしてないよね?」
マーズ「ん? なーにそれ。
ミズッちゃんにアトリエ用意したげたりはしてっけど」
ゼラド「イカの絵を描かせてたりするの?」
マーズ「なにそれ」
タカヤ「みんな、下がるんだ!」
ガシャァァァァンッ!
ゼラド「窓ガラスが!?」
タカヤ「身体が、熱いんだよぉーっ!」
ガキィィィィィンッ!
タカヤ「ブレイドが、通らない!?」
???「それで終わりですか?」
タカヤ「なんだ、この腕は!」
ラーナ「常識外ですよ、この復讐は!」
ダララララララララララッ!
ラーナ「どうも、片腕マシンガンラーナです」
タカヤ「中学生が『片腕マシンガンガール』観ちゃダメだ!」
レイナ「久々に15歳未満に観せちゃいけない映画だったわよ!」
マーズ「なにやってんの、なにやってんのぉーっ!
片腕マシンガンだかガトリングガンにしちまってよー、君、ニンゲンでしょーが!」
ラーナ「しょっちゅうあなたの脚をもいでるわたしです。
ちょっと自分の腕をマシンガンにするくらい、なんです」
マーズ「ビミョーにおれにザイアクカンかぶせるよーなことゆってんじゃねーよ!」
ラーナ「ロボくんは下がっててください。
このひとたちの相手は、わたしがします」
タカヤ「ちょっと待ってくれ! 俺たちは、べつにマーズと戦いにきたわけじゃない!」
レイナ「そうよ、あたしたちはワカメストーンを探してるだけで!」
ダララララララララララッ!
ラーナ「やっぱりワカメストーンを狙ってるんじゃないですか」
ゼラド「ワカメストーンのこと、知ってるの?」
ラーナ「気が合わないとはいえ、従兄弟を攫われて黙っているほど、わたしはお人好しじゃありません」
マーズ「ちょっと待ってよ。ミズッちゃんになんかあったの?」
ラーナ「攫われました。何日か前、あの子が浜辺で拾ってきたおかしな石と一緒に」
タカヤ「なんだって!?」
ゼラド「イカの絵だ! イカの絵描かされてる!」
レイナ「あたしたち以外にも、ワカメストーンを集めてる人間がいるってこと?」
【カノウ家】
トウキ「クリハ、俺、学校辞めて不良になるよ」
クリハ「トウキくん、それ、『ワルボロ』なの? 『ドロップ』なの?」
トウキ「どっちも似たようなもんだろ」
ミナト「そんなことより兄貴! 俺、芸人になってミキティと岩盤浴行くよ!」
トウキ「ミナト、お前もう、マンガ原作とかでもなんでもなく、
ただのショウジトモハルになってるじゃないか」
クリハ「ショウジさんとミキティ、とっくに別れてると思うわよ」
ミナト「じゃあ、どうやったらミキティと付き合えるんだよ!」
トウキ「ふざけんな! ミキティなんてそんなもん、俺が付き合いてえよ!」
クリハ「トウキ君」
ミナト「あっ、違うぞクリハ、いまのは浮気発言とかじゃないと思うぞ!
ほら、ミキティも胸は全然ないしさ」
トウキ「俺はべつに貧乳が好きなわけじゃねえっ!
ミキティは、ちょっとヤンチャな感じが、男にとっては一番たまんねえタイプじゃないか!」
ミナト「兄貴、バカなんじゃねえのっ!?」
クリハ「二人とも、そこで正座」
ガラッ
ゼラド「こんにちわー」
レイナ「あら、二人はどうしちゃったの? ピクピクして」
クリハ「なんでもないのよ。
ちょっと『クローズZERO』ごっこと『エリートヤンキー三郎』ごっこが白熱しちゃって」
ゼラド「ヤンキーマンガも、けっこう実写化されてるよね」
レイナ「ねえクリハ、この家からワカメストーンの反応が出てるんだけど、あんた知らない?
こう、大きさはこのくらいで」
クリハ「あら、それならこの間山で拾って、いま漬け物石の代わりにしてるわよ」
レイナ「漬け物石の代わりにしないでよ」
クリハ「たしか台所に、あら?」
ゼラド「どうしたの?」
クリハ「ないのよ、漬け物石が」
レイナ「窓が開いてるじゃない」
クリハ「ドロボーでも入ったのかしら」
【トイ・サン】
レラ「・・・・・・」キコキコ
キャクトラ「やぁ~られてぇも♪ やぁ~られてぇ~も♪ なんでもなぁい、なぁ~い♪」キコキコ
ヴィレアム「やられてもいないのに、なんで三人乗り自転車なんて漕がなくちゃならないんだよ!」キコキコ
レラ「・・・・・・」キコキコ
キャクトラ「憧れていたそうだ」
ヴィレアム「ヘンなものに憧れるなよ。
なぁ、あの家、なんかトウキとミナトが住んでたみたいなんだけど、
わざわざドロボーしなくても頼めばワカメストーンくれたんじゃないのか?」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「『だってドロボーだし』と、レランジョ様がお口を尖らせておられる」
ヴィレアム「なんだよそのこだわり!
ドロンボーって、そんなにドロボーしてなかったじゃないか!
どっちかっていうと詐欺師だったじゃないか!」
ハザリア「ともあれ、これでワカメストーンは3つ」
???「そのワカメストーン、渡してもらいましてよ」
キャクトラ「何者!?」
レタス「分家に生まれたこのわたくし、
なんの因果か落ちぶれて、いまじゃマッポの手先。
笑いたければ笑えばよろしい。
ですけれど、縦巻きロールだけは忘れなくてよ!
スケ番刑事麻宮レタス、あなた方、許さなくてよ!」
スレイチェル「ゴーグルに顔を奪われ十と八とせ。
性別の証すら立たないこのスレイチェルが、なんの因果かマッポの手先。
2代目スケ番刑事麻宮スレイチェル、おまんら、許さんぜよ!」
ランル「このワールドをブレイクするなど、
天が許さん、人が許さん、わちが許さん!
3代目スケ番刑事麻宮ランル、おんしら、許ささんかいね!」
マリ「傷だらけの隕石メテオ3からわけもわからず強制サルベージ、
今じゃなんの因果かマッポの手先。
地獄4つの覚悟のはずが、不意に出会ったダチのため!
期間限定スケ番刑事、麻宮マリ!
てめぇら全員ヤキ入れっぞ!」
ヴィレアム「歴代スケ番刑事そろい踏みかよ!」
キャクトラ「おお、友よ!
実写で再現しようにも、昭和世代のお三方が可愛そうなことになってしまう夢の共演が!」
ハザリア「最新のマツーラですら、すでに微妙な年齢だしな」
ゼフィア「・・・・・・セーラー服反逆同盟」
ヴィレアム「なにやってるんですかゼフィア先輩」
ゼフィア「・・・・・・だから、『セーラー服反逆同盟』」
ヴィレアム「なんですかそれ」
ゼフィア「・・・・・・よくわからん」
レタス「まあ! 2代目という名の先輩!」
スレイチェル「初代という名の後輩よ!
『セーラー服反逆同盟』を知らないとは、なんたる無知!」
レタス「『スケ番刑事』のパチモノパチモンといわれながら、2クールも続いた『セーラー服反逆同盟』を!」
スレイチェル「ナカヤマミホがメチャクチャやる気無かったことで有名な『セーラー服反逆同盟』を!」
ヴィレアム「なんだよ、その詳しさ!」
ハザリア「取りあえず、貴様らふたり、洒落にならん」
スレイチェル「なんと!」
レタス「どういう意味ですの、それは!」
ヴィレアム「そんなド金髪でロングスカートのセーラー服とか、ちょっと」
ハザリア「昔のヤンキーマンガに出てくるヤンキー女のようだ」
スレイチェル「この、品行方正が性別不明で歩いてるようなスレイチェルを捕まえて、
昔のヤンキーマンガとは!」
レタス「とにかく、ワカメストーンを渡しなさい!」
ハザリア「どうやら、連中は若干正気を失っているようだな」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「『よし、いうぞいうぞ』と、レランジョ様が大層意気込んでおられる」
レラ「・・・・・・やぁって・・・・・・おしまい」
キャクトラ「アラホラサッサー!」
ヴィレアム「お前のノリノリぶりもなんなんだ!」
ハザリア「あっ、待て!」
ばきっ どかっ べこっ
マリ「ズバッと、さぁまタイム♪」
キャクトラ「・・・・・・きゅう」
ヴィレアム「・・・・・・なんだ、この強さは」
ハザリア「腕立て伏せひとつ満足にできなかった昭和のスケ番刑事と違って、
期間限定スケ番刑事の身体能力はアスリート級だぞ」
ヴィレアム「お前は見てるだけかよ!」
マリ「どうする、次はお前が来るか?」
ハザリア「ふん、主題歌、演出、脚本、バーター出演、すべてがダメダメだった平成スケ番刑事が、
ヴィジュアルノベル最高峰、なかでも一番人気を誇るロールシャッハに挑むか?」
マリ「でもロールシャッハの中身ってさ」
ハザリア「公開前だ、控えろ」
ズシャッ
ミナト「空手パァーンチっ!」
マリ「ぐあっ!」
ヴィレアム「ミナト!」
キャクトラ「バカな! ドルオタミナトが、あやや演じる期間限定スケ番刑事をガチ殴りとは!」
ミナト「アイドルってのはなぁ、
『あ、ひょっとしたら付き合えるかも』って思わせる隙が大事なんだよ。
あややには隙がなさすぎる! アイドルサイボーグゆえの完璧さが唯一の弱点!
つけ込む隙っていや、ミキティに対する必死さだけだ!」
トウキ「むぅっ、マズいぞ!」
クリハ「トウキくん! どうしたの!?」
トウキ「アイドルについて蘊蓄を並び始めたとき、
一族一濃いカノウ家の血がミナトを支配する!」
クリハ「そんなことで支配しちゃうカノウ家の血筋もどうなの!」
どかっ! ばきっ! べこっ!
マリ「あっ、ちょっと待て、痛い、痛いから!」
ハザリア「貴様ぁっ! 敵対しているとはいえ、女をガチ殴りとは!」
ヴィレアム「しかも、若干洗脳気味だったのに」
キャクトラ「あなたに紳士精神はないのですか」
ミナト「えぇ~、俺、ピンチ救ったのに、なんで一斉抗議されてるんだよ。
なにが悪かったんだよ」
トウキ「そんなだからモテないんだ、お前」
ゼラド「やっと追いついた、お~い!」
レイナ「あら、レタスじゃない。
ねえ、このへんにワカメストーンの反応出てるんだけど、あんた知らない?」
レタス「これのことでして?」
ゼラド「あ! ねえ、そのワカメストーンね」
レタス「あなた方が持っているのを、こちらに渡していただきましょうか」
ゼラド「えぇっ!?」
レイナ「なに考えてんのよ、あんた!」
レタス「ワカメストーンを7つ集めると願い事がかなうそうでしてね?。
そうなれば、もう誰にもお父様の悟空をバカになんてさせやしない。
ゲームも、再放送も、すべてお父様が声を当てる!
お父様が新世界の悟空となるのでしてよ!」
レイナ「誰が得するの、それ!」
ゼラド「『ドラゴンボールKAI』は再放送じゃないよ!」
レタス「悟空枠を安泰とすれば、きっと消滅したお父様も帰ってきてくださる!」
レイナ「むしろ帰ってこないと思う!」
ゼラド「間違ってるよ、こんなの!」
???「いいや、正解だよ」
マキネ「百裂脚!」
バキバキバキバキバキッ!
ミナト「なんで俺がぁ~っ!?」バタッ
ゼラド「あの技は!」
レイナ「まさか、『ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』!?」
マキネ「さあ、争いな、木っ端ヒーロー共。
90年代最強のアクションヒロインにかなうと思うんならねえっ!」
【火星】
ユウカ「ンンッ、ぐっ!」
フィオル「しっかりするんだ、ユウカ。いまエアフィールドを張るから」
ユウカ「ゴホッ、ここは?」
フィオル「赤い石に、赤い砂。どうやら火星のようだ」
ユウカ「なんだってこんなとこに」
フィオル「なにかに引っ張られるような感じがする。こっちだ」
ザッザッザッザッザッザッ
フィオル「これは、機動兵器なのか?」
ユウカ「ンー、見覚えがある。
たしか、ゾヴォーグのバラン・シュナイルよ。
ン、でも、色とかカタチとか、資料にあったのとちょっと違うみたい」
フィオル「どうやら、君の世界のものではないようだ。
わずかにエネルギーの痕跡が読み取れる。
ムゲンヂカラ? 遠間から一方的に撃たれて、為す術もなく次元の果てに飛ばされたらしい」
ユウカ「この時空の混乱はバラン・シュナイルが起こしたってこと?」
フィオル「ああ、機体に残った無念の想いと、ムゲンヂカラがおかしな反応を起こして、時空を歪ませた。
済まないバランガさん、いま90秒前のユウカに説明している」
ユウカ「バランガ? ハイ、あんた、ちょっと、なにいってんの?」
フィオル「済まない、時粒子のためにすべてが混沌としている」
【トイ・サン】
どかっ! ばきっ!
スレイチェル「フフフ、歴代スケ番刑事中、もっとも再放送された2代目スケ番刑事にかなうと思うのであるか!?」
キャクトラ「しかし、いま見るとけっこう眉毛がモッサリしています!」
タカヤ「やめるんだレタスさん!」
レタス「あなたは取りあえず、毛ずねを剃りなさい!」
ラーナ「いいんですか、原作者にもっとも忌み嫌われていた3代目スケ番刑事で」
ランル「考えてみたら、『片腕マシンガンガール』ってマンガ原作でもなんでもないっちゃ!」
ラーナ「でも、エグチ先生がイラスト描いてます」
ランル「エグチ先生とワダ先生を比較するようなマネは、よすっちゃぁーっ!」
マーズ「あ、おれは取りあえず、バトルとか役たたねーから、マカロンタワーに裏拳かましてんよ」
ゼフィア「・・・・・・」
ヴィレアム「で、『セーラー服反逆同盟』ってどうやって戦うんですか」
ゼフィア「・・・・・・知らん」
ヴィレアム「困った顔しないでくださいよ、俺はもっと困りますよ」
ゼラド「みんな、やめてぇーっ! こんなの、よくないよぉっ!」
???『惰弱なり、子供たち!』
ゼラド「この声は!」
マキネ「待って、じいちゃん!」
ビアン『理解せよ、子供たちに逃げ場なし!』
マキネ「じいちゃん! やめて、ランディはまだ!」
びたーん!
ヴィレアム「脚!?」
ゼラド「イカだ! イカの脚だ!」
マキネ「違う、あれはイカじゃない、タコだ!」
レイナ「あんだけ大きいと、見分けなんか付かないわよ!」
マキネ「ランディは、ウナギと白鳥を持って牛に乗った雪男が溺れた泉に浸かったような姿になった!
その後、ミズルのイマジネーションを受けて、さらにタコ足を身に付けたんだよ!」
ヴィレアム「なんだそりゃあ!?」
マーズ「ちょい待ち! んじゃぁー、ミズッちゃんや親世代を攫ってたのはビアンおじーちゃんてこと!?」
マキネ「そうだよ」
ゼラド「なんでそんなことを」
マキネ「あたしらにハッパかけるためにだよ。
混沌とした時空の中で、スーパーヒーローの姿を拠り所にしなくちゃ
存在し続けることもできなかった、か弱い精神にね!」
ゼラド「じゃあ、時空の混乱もビアン博士が?」
マキネ「いや、それは知らない」
ゼラド「じゃあ、いったいなにが」
フィオル「すべての始まりは火星だった」
ゼラド「きゃっ、フィオルさん!?」
ヴィレアム「どこから?」
トウキ「なんでパンツ穿いてないんだ」
ハザリア「チンコ隠せ」
フィオル「俺は火星で、ムゲンヂカラに焼かれたバラン・シュナイルを発見した」
ゼラド「バラン・シュナイルって、ゾヴォーグの?
それが時空を歪ませてたの?」
フィオル「ああ、機体に残った無念の想いと、ムゲンヂカラがおかしな反応を起こして、時空を歪ませた。
済まないバランガさん、いま90秒前のユウカに説明している」
ゼラド「え、ユウカさん?」
ユウカ「ンン、なんか、そういうことみたい」
レタス「パンスト流星脚!」
ランディ『ぐふっ! ぐふっ! ぐふっ!』
ぺしっ
レタス「くっ、この、ロングスカートの下にパンストを履いてのパンスト流星脚が効かないなんて」
マキネ「ランディ、そんなマニアックな性癖持ってないよ」
ゼラド「レタスちゃん、こんなことやってる場合じゃないよ!」
フィオル「火星で回収したバラン・シュナイルの破片、これが最後のワカメストーンだ。
すぐに時空の修復を」
ゼラド「ケンカなんかしてても、なんの意味もないよぉっ!」
レイナ「いいえ、意味ならあるわよ。ワカメストーンが7つ集まったじゃない」
バーンッ!
ゼラド「レイナ?」
レイナ「ゴメンね、ハリウッド版ブルマって、ハイテク武器で戦うキャラクターなの」
ゼラド「な、んで?」
レイナ「心配しないで、ワカメストーンで生き返れるでしょ。 一年後になるけどさあ」
【川岸】
ゼラド「ここは? あれ、わたし、どうしちゃったんだろ」
クォヴレー「・・・・・・ゼラド」
ゼラド「あっ、お兄ちゃん! お兄ちゃーん!」
クォヴレー「来るな」
ゼラド「お兄ちゃん?」
クォヴレー「つねにあるがままの自分を信じるんだ」
ゼラド「え、待ってよ、お兄ちゃん、お兄ちゃーん!」
【トイ・サン】
レタス「かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~波っ!」ドンッ!
ゼラド「げほっ! ごほっ、ごほっ!」
タカヤ「よかった、息を吹き返した!」
レタス「ふう、ハリウッド版かめはめ波が、蘇生法でもあったことに感謝するのでしてね」
ヴィレアム「なんのつもりだレイナ!」
レイナ「なんのつもりもなにも、あたしは最初からワカメストーンを集めてただけよ」
レタス「はっ、まさか、ワカメストーンを使い、
自分の父親とノザワさんのポジションを入れ替えようと!
そして、ドラゴンボールKAIの放映開始を阻止しようと!」
マーズ「そーか! 四十七士も全然集まってねーのに打ち切りだもんね!」
スレイチェル「しょうがないではないか! 映画がコケたのだから!」
ラーナ「いったい、どんな派手なコケかたしたんですか、映画」
ゼラド「映画面白かったのになあ」
タカヤ「鏡爺がロリコンだったのがマズかったんじゃないのかな」
マキネ「鏡爺は昔からロリコンだよ」
レイナ「べつに、鏡爺がロリコンだろうが、ちっちゃいオッサンが失業しようが、
あたしの知ったことじゃないわよ。
あたしはねえっ、自分の望みを叶えたいだけ!」
ヴィレアム「なんなんだよ、望みって!」
レイナ「うるさい!」
ハザリア「あっ、待て、ワカメストーンを!」
レイナ「ほわーん!」
マリ「あの、気の抜けるような声は!」
めきっ めきめきめきめきっ!
ヴィレアム「『デビルマン』!?
マンガ原作映画史上、もうどうしょうもない牙城を築いてしまった実写版デビルマンか!?」
ハザリア「マズいな。実写版デビルマンに勝てるものというと、もう実写版けっこう仮面くらいしか!」
マリ「『キューティーハニー』とかじゃダメなのかよ!」
ランディ『ぐふっ! ぐふっ! ぐふっ!』
レイナ『ほわーん!』
マキネ「ランディ1/2とおなじさ。
平気なカオしてても、このデタラメな世界に押しつぶされて、おかしくなったんだ!」
ゼラド「レイナ! わたしたち、ずっと一緒にいたじゃない!
いってくれればいいのに! いってくれれば!」
レイナ『わかるわけ、ないでしょぉーっ!』
どすーん!
ゼラド「ヴィレアムくん」
ヴィレアム「大丈夫か、ゼラド」
レイナ『ほわーん! あんたがっ、あんたがッ、あんたがぁーっ!』
ハザリア「いかん、逃げろ!」
ヴィレアム「テトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトン
テトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトンテトラクトゥスグラマトン!」
レイナ『ぐ・・・・・・』
ゼラド「いまの、1秒間にテトラクトゥスグラマトンを10回も?」
マリ「レイナの動きが、止まった?」
ヴィレアム「俺たちは、弱いのかもしれない。でも、数はこんなにいるじゃないか!
これだけ仲間がいたら、できないことなんかないと思うぞ!」
レイナ『うるさい!
いくら人数が集まったって、実写版デビルマンのどうしょうもなさをどうにかできるの!?
どうしょうもないわよ! あたしのどうしょうもなさとおなじくらい!』
ミナト「できる!」
レイナ『なにが!』
ミナト「お前ら実写版デビルマンのことバカにするけどなあ!
あれ、元はといえばモー娘。で『セーラームーン』やる企画だったんだよ!
でもTBSに先にやられちゃったから、急遽デビルマンになったんだよ!」
ハザリア「急遽でデビルマンに手を出すな!」
ミナト「キャスティングがどんなことになる予定だったたのか、すげえ興味あるじゃんかよ!
セーラームーンはなっちだったのかごっちんだったのかタカハシだったのか!
いいらさんなんて、時期によってセーラーマーズかクインベリルの2択だぞ!
『ピンチランナー』の監督さんが、どんな映画を撮るつもりだったのか!」
レイナ『そんなこと、いち視聴者がいちいち知るかっ!』
ぷちっ
トウキ「あぁっ、ミナト!」
クリハ「やっぱり、キモ過ぎる熱弁だったから!」
ゼラド「正直キモかったけど! すごいキモかったけど!
そのキモさはムダじゃないよ! 本当にムダなものなんて、ひとつもないんだよ!
わたしたちは、スーパーヒーローにすがらなくちゃ生きていけないくらい弱いのかもしれない!
でも、スーパーヒーローに憧れる気持ちは本当だよ!
スーパーヒーローに教わった勇気も正義も、間違いなくこの胸の中にあるんだよ!」
クォヴレー『つねにあるがままの自分を信じるんだ』
ゼラド「だからみんな! わたしにちょっとずつ元気をわけて!」
ヴィレアム「そうだ、やられてもやられても明るく元気なドロンボー一味のように!」
スレイチェル「17年間仮面を被っていても小ぎれいな顔だった2代目スケ番刑事のように!」
ランル「原作者を激怒させても高視聴率ば取った3代目スケ番刑事のごたる!」
ラーナ「国内の規制が怖かったら『片腕マシンガンガール』のように海外資本で撮ればいいという小知恵を!」
マーズ「銭のためならなんでもする不屈の行動力!」
タカヤ「『ウィッチブレイド』からは、えーと、なんだろ、母と子の絆?」
ゼフィア「・・・・・・『セーラー服反逆同盟』は」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「シッ、レランジョ様。『ろくでもないものばっかり吸収してるじゃないか』などとは」
ゼラド「だからこれが、わたしたちの!
胸がPATIPATIするほど、騒ぐ元気玉ーっ!」
【学校の前】
レイナ「ん・・・・・・、あたし」
ゼラド「レイナ! よかったぁ~、目が覚めたぁ~!」
レイナ「なんだろ、凄く、ヤな夢見てたような」
ゼラド「夢だよ! 悪い夢だったんだよ!」
ルアフ「ちょっと、お父さんのために暴走しちゃっただけさ」
レイナ「それだけは違うって断言できる」
ビアン「子供たちの元気が、時空すらも修復してしまうか」
ランディ「なんか、すんません、俺、弱くて」
マキネ「逃げ場のある人間のほうが強いってこと、あるってことさ!」
タカヤ「ふう、これで、ようやくなにか着れる」
マーズ「おにーさん、『ウィッチブレイド』が消えてる」
タカヤ「うわーっ!」
ラーナ「破廉恥極まりないです」
ゼフィア「・・・・・・なぜ、セーラー服は消えない」
レラ「・・・・・・」
キャクトラ「『続編だ、続編で、来る! ツチヤドロンジョとフカキョンドロンジョのガチバトル!』
ですか、レラ殿、あの予告編はネタだったのではないかと」
フィオル「時間だ。済まないユウカ、またお別れだ」
ユウカ「ンフ、ちょっとだけど一緒に過ごせて、嬉しかった」
フィオル「でも、きっと戻ってくる。スーパーヒーローにはなれないかもしれないけれど」
ユウカ「バーカ、あんたはとっくの昔から、あたしのスーパーヒーローよ」
ゼラド「ぜんぶ元通り! 明日からまた学校かあ!」
イングレッタ「いいえ、まだよ。
『ともだち』が『よげんのしょ』を実行し始めた。
最後の希望はゼラド、あなただけよ」
ゼラド「えぇっ! イングレッタちゃんがなんでそんなこと!」
イングレッタ「お嬢様の、執事でございますから」
最終更新:2009年10月17日 13:00