27代目スレ 2009/01/13(火)
用務員室
リトゥ「失礼します」
アクセル「遅かったな。コンロの用意はできてるぞ」
ハザリア「ほう、鍋か」
マリ「どうしたんだ、これ?」
リトゥ「今晩は冷えると思ったから。アクセルさんに場所を借りたの」
アクセル「ま、これぐらいの面倒はみてやるさ」
マリ「寄せ鍋か、確かにいいな。温まる」
ハザリア「ふん、お前にしては気がきいてるな、メガ――リトゥ」
リトゥ「……ありがとう、ハザリアくん」
レモン「うーさむさむ。アクセル、熱いお茶ちょうだいお茶――って何このメンツ?」
マリ「レモン先輩?」
レモン「お、鍋なんてやってるんだ。私もまぜてよ」
リトゥ「はあ、具は多目に用意してますから、一人なら増えても大丈夫ですけど」
レモン「じゃあ決まりね。おじゃましまーす」
アクセル「俺の意見は無視か。まあいい、上れ」
マリ「先輩も学校に残ってたんですか?」
レモン「連邦大学の入試論文の仕上げよ。もうすぐ受験本番だし」
ハザリア「ふん、そこまでして既製の権威にすりよるのか。下らん」
レモン「ま、せっかくのチャンスだしね。利用できるステップは利用しないと、もったいないでしょ?」
ミィ「おじゃましますの、アクセル……ずいぶんにぎやかですのね」
マリ「今度はミィ先輩ですか」
アクセル「何だ一体」
ミィ「アクセルとレモンに、お夜食のお弁当の差入ですの」
レモン「へえ、あんたにしちゃ気が利くじゃない」
リトゥ「あの先輩、よろしければ一緒にどうですか、お鍋?」
ミィ「え、ですが……」
レモン「父さん母さんは出張、タカヤはバイトの夜勤でしょ。空っぽの家に帰っても仕方ないじゃない」
アクセル「俺なら構わん。今さら一人増えようがもう同じだ」
ミィ「では、お相伴に与かりますの。そういうことなら、このお弁当もみんなでどうぞ」
マリ「おお!」
リトゥ「うわぁ、おいしそう」
ハザリア「そこ、まだそのヒラメは煮えてない! こら、豆腐はレンゲですくわんと汁が濁るだろうが!」
レモン「煩いわねえ。鍋奉行は嫌われるわよ」
リトゥ「先輩、この卵焼きすごくおいしいです!」
ミィ「それはどうも。レシピを教えましょうか?」
リトゥ「はい、ぜひ」
ハザリア「むう、しかしこうなると一杯ほしくなるな。ぬる燗でこう、キューッと」
マリ「またお前はそんな無茶を……」
アクセル「(ゴソゴソ)一杯やるか?」
マリ「へ?」
ハザリア「フハハハハ、話が分かるな」
ミィ「実は私も(ゴソゴソ)家から一本くすねてきましたの」
リトゥ「ちょ、ちょっと先輩」
レモン「実験室に隠してた寝酒、今から取ってくるか」
ハザリア「フハハハハ、宴もたけなわだな!」
リトゥ「ハ、ハザリアくん、劇の練習は……」
レモン「かぁーっ、やっぱり久しぶりの一杯は利くわね」
リトゥ「先輩、受験受験!」
マリ「こらリトゥ、お前私の酒が飲めんのかぁ~っ?」
リトゥ「もうできあがってるし! しかも酒癖悪っ!」
ミィ「今さらですが、良かったんですの?」
アクセル「構わんだろう。俺が酒を覚えたのは、もっと餓鬼のころだった」
ミィ「はあ」
翌朝
両手に花×2 爆睡中
ラミア「……いい度胸だな、貴様ら」
タカヤ「ね、姉さん達……orz」
ルル「まあ、さすがお兄様www 酒池肉林は貴族の甲斐性ですわwww」
最終更新:2009年10月17日 13:59