童帝勝負


22代目スレ 2008/02/03(日)

トントントントン
ジキミ「・・・・あれ、何かおかしくねえか?・・・・ああ、ええっと俺は確か」
アーク「こっちだよこっち。名前が何か違うって・・・・・いや、あれどうだったけ?」
咲美「アルトリート兄さん、昼ごはんはできましたか?」
アーク「いやいや・・・・、何?この妙な距離感。何か呼び方おかしくないですか咲美さん?」
咲美「おかしいですか?別に従兄妹なんだからおかしくないんじゃないですか」
アーク「その口調からすでに違和感を感じてるんですけど。何その他人行儀というかよそよそしいしゃべり方は」
咲美「?・・・・言っている意味がいまいちわかりません」
アーク「・・・・・ま、いっか」

イングレッタ「そこで思考停止して、普通にご飯を食べた後、咲美は家に帰ったと・・・つまりそういう事ね」
アーク「いやあの、何で俺椅子に縛り付けられて謎のクールビューティー事情聴取受けてるんすか?いや、てか両手縛って目の前に
    カツどん置くのは何かのいやがらせっすか?めちゃくちゃ美味そうなんすけど」
イングレッタ「あらそう。ならアストラナガン食べさせてあげて」
アストラ「ハッ・・・・・」
アーク「いや男に食べさせてもらうのは・・・てか熱っ!いや止めて!バラエティーの熱々おでんみたいなネタは!」
    てかあんたも滅茶苦茶嫌そうな顔で黙々と俺の口にカツを運ばないでください。いや口じゃないならって鼻もやめて!」
イングレッタ「で、あなたが置かれた状況の説明だけど」
アーク「縛られて熱々カツのコントさせられている状況に何か説明するだけの理由があるんすか?」
イングレッタ「そっちには無いわ。アストラナガン、ご飯を流し込んであげなさい」
アーク「ツユダクのご飯が、ウギャアアアアアアアアア!」
イングレッタ「あなたは今日自分の名前があやふやになったり、従妹との関係が突然遠くなったりしたわね。それは因果律のゆがみよ」
アーク「あんだのぜいぎゃくもゆぎゃんでりゅひょ!!(あんたの性格もゆがんでるよ!!)」
イングレッタ「あなたは日ごろギャグ補正と称して半ば不死身の再生力を行使しているわ。特別身体能力が優れてるわけでもないくせに
       テッカマンでも辛い攻撃をやすやすと受け止めている」
アーク「やすやすとじゃありませーん。日々死にそうでーす。てかマジでやめてくんない?俺も辛いから」
イングレッタ「芸風だから無理ね。で、あなたはそうやって神の力を日々当たり前のように行使してきたわ」
アーク「まさかそれは平行世界をどうこうするからあなたを消すとかそういう話?」
イングレッタ「いいえ。逆にアカシックレコードがあなたを生かすように殺さないように働いている。あなたの存在を取り除くのは
       この世界にとって何かしらマイナスなんでしょう。まあそんなわけで、あなたは世界に守られてきたわけね。
       でも、世界といえでも出来ることの限界はある。やがて来た限界のためにあなたは今徐々に存在の確立が困難になっているわ」
アーク「言ってる意味がわからないんで、わかりやすくお願いします」
イングレッタ「あなたは保護者に守られたけど、その保護者がもうあなたを守れなくなって、このままじゃああなたは死ぬって話よ」
アーク「ああなるほど・・・・・てっ、ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!マジっすか!」
イングレッタ「で今回私はそれを打開するためにここに来たわ」


イングレッタ「あなたは保護者の下から離れた。本来なら世界に世界に守られていたのにそれが無くなったあなたはただの人よりあっけなく
       死んでしまうわ。まあわかりやすく言うと名前ありキャラから雑魚CPUに降格したって感じかしら」
アーク「『だ、脱出します』って言ってたのが『お・・・・お母さん・・・』とか言って死ぬわけね。うっわ嫌だな」
イングレッタ「これを避けるためにあなたは自分自身を鍛える必要があるわ」
アーク「体を鍛えるとか?」
イングレッタ「そんな表面的な内容のトレーニングじゃ意味が無いわね。押し寄せる死の運命を捻じ曲げるくらいじゃないと」
アーク「はいはーい。そんなの、どっかの勇者じゃないんだから無茶でーす。てかキャラじゃありませーん」
イングレッタ「勇者になるのに素質なんていらないわ。私はある世界で撃墜数トップのラッセルさんを見たことがあるわよ」
アーク「まじめにそんな事をする奴なんて居ませんよ。ぜったいチートっすよそれ」
イングレッタ「そうかもね。でもどれだけ姑息でも出来る事ではあるわ。それに生きたいでしょう?」
アーク「そりゃまあ、せめて童貞だけは墓まで持っていきたくないし、どっかで捨てるまでは生きていたいっすね」
イングレッタ「じゃあ、ついてきなさい」

ヴィレアム「あのー、若い母さん・・・・なぜ俺が呼ばれたんだ?」
イングレッタ「あなたは色々と平行世界に関わる事柄に触れてきて、因果律のゆがみの中でも正常な思考を維持できるわ」
ヴィレアム「まあ、それはそうですけど・・・・。なんでアークと一緒にイスルギフードの本社ビルの前に居るんですか?」
アーク「てか同い年くらいの女の人の事を母さんって言うのってどうなんだ?それともそういう趣味なの?」
ヴィレアム「すいませーん、マジで帰っていいですか?」
イングレッタ「そう。母性を求める自分の性癖を他人に指摘されたのが恥ずかしくて帰ると・・・・。
       そうね、なら仕方ないわね。じゃあとりあえずこの後ファザコン娘やゼラドの所に行くけどいい話の種が・・・」
ヴィレアム「すいませぇぇぇぇん!是非ここに居させてください!てかゼラドの所は本気で止めてください!」
イングレッタ「ならいいわ。で二人にはこれからこのビルの一番上の社長室までいってもらうわ」
アーク「そんなんミツハルさんにちょっと言えばいいじゃん。てか楽勝じゃね?エレベーターで一発」
ヴィレアム「でもそんな簡単なはずが無い」
イングレッタ「ええ。実はここの捏造カップルの結晶に今朝こういう文章をある4人の連名で贈ったわ。
       『これから会いに行きます。ちょっとあなたが損をする可能性もある話ですが気にしないでください。私たちは本気です
        会いたくないなら、構いませんがとりあえず昼に私達の刺客が二人たずねるので、歓迎してさしあげてください。
        ミツコ、ニブハル、タスク、マオ』」
ヴィレアム「あの人が嫌いな4人の名前の連名!?てか何ですかそのOG本編じゃ会話すらしてない4人組は!」
アーク「てか、それだとミツハルさんかなりやばい精神状態になってんじゃないっすか?」
イングレッタ「ええ。さっき、社長室にしかけた隠しカメラで状態をみたけど、眼の焦点が会ってない状態でガチガチ震えながら
       椅子の上でひざを抱えて親指の爪を噛んでいたわ。あとビルの中に社員が居なかったわね。その代わり変なのが居たけど
       たぶん、その刺客二人を通さないためのガードマンね。ちなみにエレベーターは止まってたから階段でがんばりなさい」
アーク「あ、なんか話が見えてきた。つまりそのガードマンを突破すりゃいいんすね」
イングレッタ「ええ。そしてこれを突破したとき、あなたは運命を打ち破れる力が身につく・・・・かも」
ヴィレアム「かも・・・・・って、そんなんでいいのか?」
イングレッタ「いいの。というわけで行きなさい、刺客A、刺客B」


イングレッタ『中の様子はどうかしら?』
アーク「誰一人いませーん。美人の待ち受け嬢が居なくてがっかりッス」
ヴィレアム「いや、人がいるっぽいな。来たぞ」
ドタドタドタドタ
ヴィレアム「あー、何か変な男たちがぞろぞろ現れました。全員顔に紙袋にのぞき穴空けたのを被っててかなり怖いです」
アーク「ん?何か一人変なのが・・・・・」
グライエン「来たか・・・・・。貴様等が刺客か」
ヴィレアム「グライエン・グラスマン!以前の連邦大統領がなんで!」
グライエン「細かいことは抜きにしてもらおう。私たちはここを通すわけには行かないそれだけだ」
アーク「じゃあ通りたかったらあんた等を退けていけって事?いや喧嘩は俺は弱いけどこいつはけっこう強いよ?」
グライエン「別に腕力でどうこうと言ってるんじゃない。ある勝負で勝てば通していいとの事だ」
ヴィレアム「で勝負の内容は?」
グライエン「妄想対決」
ヴィレアム「は?なんですかそれは」
グライエン「まず何らかの題目が出され、われわれは全員で妄想力を高めて貴様等に対しそれをぶつける。貴様等も妄想で対抗して来い」
アーク「そういう事なら俺がいかせてもらうぜ」
グライエン「ふむ。なるほど妄想には自信があると?だがな、私に勝てるとは思わないほうがいいぞ。
      なぜ私がヴィザードと呼ばれているか知っているか?」
ヴィレアム「確か、そのすさまじい政治的手腕で、ついたあだ名が『ウィザード』だとか」
グライエン「それは表の理由だ。私が真に魔法使いである理由。それはこの年で未だにアレを捨てていないからだ・・・・・」
ヴィレアム「ま、まさか・・・・・・・!」
グライエン「そう!童貞だ!私はこの年齢で未だにそれを捨てていない。故に魔法使い、ウィザード!ただひたすら妄想のみで過ごした
      私に妄想で勝てるものか」
ヴィレアム「男は30歳まで童貞を守れば魔法使いになるという・・・・。だけどその年で魔法使いのままなんて・・・そんな!」
グライエン「それにブースターとなるこの面々もいずれ劣らぬ魔法使い。諸般の事情で顔は出せんがな
     (会社ではぶられるとか、いじめられるとかで)」
アーク「童貞・・・・・・カズマさーん。いますかー」
男A「びくっ!」
ヴィレアム「やめろアーク!色々と危険だ!アレは男AであってWの主人公じゃない!あえて言うならカイトだ」
イングレッタ『それより、どうするのずいぶんと強敵だけど・・・・ああ、でも大丈夫ね。あなた達なら」
ヴィレアム「何ですかそれは」
グライエン「ふふふ皆高めよ妄想力を!今回の題目は『ツンデレ』だ!」



少女A「何あんた、またテスト赤点だったの?」
少年A「しょーがねーだろ、部活が忙しいんだし」
少女A「まったく、そんなこと言っていっつも赤点。あんたホントに馬鹿よね」
少年A「悪かったな。てか何のようだよ」
少女A「そ、それはその・・・・、あんた補修があるだろうから」
少年A「から?」
少女A「勉強・・・あんたん家で教えたげようかなって・・・・」
少年A「え、あ・・・おう」
少女A「あ、あとご飯も作ったげようか?・・・・ほら、あんたたくさん食べるし。
    か、勘違いしないでよ、あんたのお母さんにお目付け役を任されてるから、そ、その・・・それだけだから!」

ヴィレアム「ぐああああああ!痛い!全身の痛覚が悲鳴を上げている!何だこの感覚は!これが30を過ぎても童貞を捨てられず
      あまつさえ今後も見込みの無い男たちの力なのかぁぁぁぁぁぁぁ!」
アーク「ぐ・・・思わず吐きそうだ・・・・」
イングレッタ『頭痛がするわね』
グライエン「ははははは貴様等ごときでこの妄想パワーを敗れるか!そしてこの童貞ならぬ童帝『ウィザード』を倒せるか!」
ヴィレアム「む、無理だ・・・・こんな気持ち悪い・・・・」
イングレッタ『あら、そうでもないと思うけど。それに彼はやるみたいよ』
アーク「よっしゃ。古ぼけた妄想でちっと頭がやれれたけど、妄想は弾ける若さと躍動感が生み出す物だってのを頭のさびた
    爺さんに教えてやらないとな。俺たちで!」
ヴィレアム「口調はいいが、言ってる内容はどうにかならないか?てか達ってなんだ!?」
アーク「いいから黙って妄想しろ。そっちと条件は同じで題目は『ツンデレ』でいくぞぉぉぉぉ!」

少女A「あんたってさあ、もう少しちゃんとできないの?」
少年A「そういわれても」
少女A「あーもうウジウジして・・・・てわけで、あんたなんかどうでもいいから私この人とつきあうから」
アーク「ハハハ、勉強もスポーツもパーフェクトの俺だけど、君の美しさとは釣り合わないよ。ハハハハハ」
少女A「もう、やだぁアークくんったら」

グライエン「ゴハアアアッ!なんだこれは!突然妄想している当人の名前が割り込んできて彼女強奪!?
      というか、題目の『ツンデレ』はどこに消えた!・・・な、しかも続くのか!」


ヴィレアム「させるかああああ!」
アーク「ぎゃあああああ!」
ヴィレアム「ふ、もう大丈夫だよ。待たせてごめん」
少女A改めゼラド「ヴィレアム君・・・・・」
ヴィレアム「むっ!しまったこの世界の大いなる敵が現れた・・・・。俺は行かないと。君とこの世界を守るために」
ゼラド「だったら私も」
ヴィレアム「だめだよ。君を危険にさらすわけにはいかない。それに、君が残れば俺の帰ってくる理由が出来る。だから・・・」
ゼラド「ヴィレアム君」

グライエン「ギャアアアアアアッ!登場人物まで入れ替えた挙句、訳のわからん中二病設定で世界の危機と選ばれし勇者
      の宿命まで入れてくるだとぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
イングレッタ『やったわね。すごい気持ち悪さよ。目の前が一瞬真っ暗になったわ』
ヴィレアム「少しもうれしくないよ、若い母さん」
グライエン「くっ・・・・しまった足が動かない・・・・。なんという妄想力だ。これが若さなのか」
ヴィレアム「いや、自分でやっといて何ですけど違うと思いますよ。まあ先に行かせてもらいます」

ヴィレアム「しかし・・・・どうしてさっきみたいなガードがいたいんだろう?」
イングレッタ『あの4人組相手に常識で対抗してもしょうがないから、非常識なのを呼んだんでしょう。
       まあ、こっちの方がだいぶ非常識だったみたいだけど・・・・』
アーク「しっかし、次に何が来るのか・・・・・」
エクセレン「あらーん、坊やたちが刺客なの?てっきり強面が来るかと思ってたんだけど・・・・」
アーク「チェンジ」
エクセレン「いや、それはちょっと女としてへこんじゃうからやめてくれないかしら」
ヴィレアム「あのー、タカヤのお母さん。何してるんですか?まさかここを通りたかったらとか・・・ですか?」
エクセレン「そのとーりよん。まあ簡単な内容の勝負だけどねん」
アーク「なんの勝負っすか?」
エクセレン「一気飲み対決~。とうぜんアルコールでね」
アーク「ムリ。未成年とかどうとか以前に、ぜってー勝てない。だってこの人後ろにすでにウイスキーのビンを何本も転がしてるし」
ヴィレアム「しかもそれでシラフだし・・・・ん?酒の一気飲み・・・」
ガイスト「私の出番ですね」
ヴィレアム「・・・・・・チェンジ」
ガイスト「ヴィレアムさん。悪い友達に影響されて悪い言葉を覚えるのは感心しませんよ」
ヴィレアム「未成年の体で飲酒する行為は感心される行為なんですか・・・・・・?てかどっから現れました?てかマジでやめません?」
イングレッタ『あきらめなさい。酒を飲むだけの勝負なんて見てる人たちは誰も面白くないけど、一応人命がかかってるのよ」
ヴィレアム「面白くない?いや面白さは関係ないんじゃ。てか人命は一応なんですか?」
イングレッタ『ごたくはいいの、とにかくやりなさい。じゃあ始めて』


ガイストinヴィレアム「ふふふ、日本酒、ビール、ワイン、ウイスキー、シャンパン、どれもおいしいですねえ」
エクセレン「やるじゃない。でもこれじゃあラチがあかないわねえ」
アーク「じゃあここらでワカメ・・・・・」
イングレッタ『全年齢版だからそっから先を言うとODE規制の対象になって、黒服に拉致されるかもしれないけどいいかしら』
アーク「すいません。いやなんつーか調子に乗りました」
ヴィレアム(それより・・・・誰か止めてくれない・・・・この二人を・・・グフッ)
ガイストinヴィレアム「そろそろこれでもいっときますか?」
エクセレン「あらー、チャレンジャーねえ」
アーク「薬用アルコールのリット缶・・・・・。アルコール濃度99・9パーセント・・・・イヤイヤイヤイヤイヤ」
イングレッタ『死ぬわね。主にヴィレアムの体が』
ヴィレアム(やめてぇぇぇぇぇぇ!)
イングレッタ『・・・・・・。刺客A、代わりに飲みなさい』
アーク「え?何で俺何すか?」
イングレッタ『もともとあなたの事なんだから当然でしょう?まあ別に勝つためなら他の手でもいいけど、
       因果律の補正が弱いから死ぬようなことをするとそのままポックリ・・・・って事も」
アーク「あー、それならこいつで」
ヴィレアム(アーク・・・・・いったい何を?)
アーク「カエルの歌が聞こえてくるよ、ゲロゲロゲロゲロ、グワグワグワ!」
ガイストinヴィレアム「ウッ!」
エクセレン「ングッ!」
アーク「げ!しまった」
ゲロゲロゲロゲロゲロ、グワグワグワグワ
(お見せできません)

ヴィレアム「はぁはぁ・・・・吐いて少し楽になったけど、アークがなんかすごい事に」
アーク(もんじゃまみれでお見せできません)
イングレッタ『まあ方法はともかく、勝負は終わったわね。どっちにしろ動けなくなったなら勝ちみたいなものだったし』
アーク「いや・・・・なんかこう、描写不能のもんじゃまみれで今すぐ帰りたいんすけど」
イングレッタ『別にいいけど、因果律の保護が無いあなたじゃ帰る最中に車に引かれてあっさりポックリ・・・・・・
       なんて事もあるかもしれないわね』
アーク「はいすいません。行きますよもう、このもんじゃまみれで」
ヴィレアム「しかし、この惨状はどうするんですか?」
エクセレン&ガイスト「・・・・・・(返事が無い、ただの屍のようだ)」
イングレッタ『XNガイストはもともと実体が無いから大丈夫よ。エクセレン・ブロウニングは後で旦那か息子が拾いに来るでしょう」
ヴィレアム「タカヤ・・・・・あいつホント苦労してるよな・・・・」
アーク「いや、それより早く行って早く終わらせて帰りたいから早くしろよ」


アーク「で、次の相手は」
ミナト「天が呼ぶ、地が呼ぶ、羨ましい奴を倒せと俺を呼ぶ・・・・・嫉妬マスク参上!」
アーク「さー、次いこう次」
ヴィレアム「ミナト、宿題やったのか?明日お前当たるらしいぞ」
ミナト「あ、悪いな・・・・・って違う!俺は嫉妬マスク!貴様等はここより先には通さんぞ。ヴィレアムと、えっと・・・・ジキミ!」
アーク「改めて俺の存在があやふやになってるって言葉の意味が理解できつつ、ジキミってフレーズがそもそもどうよと思うんだけど」
ヴィレアム「有害情報遮断プログラムにそんな名前のがあるみたいだぞ。で、どうする?」
イングレッタ『最初から目的はひとつよ。分かっているんでしょう』
アーク「へいへい・・・・んでどうすんの?当然勝負するんだろ」
ミナト「不遇対決とかどうだ」
アーク「それで俺に勝てると?なんならエクサランスと融合してみるか?カッコいいと違和感があるって言われてみるか?」
ヴィレアム「初代スレから延々と空回りを演じたり鼻毛で一日つぶしてみるか?何ならクォブレーさんにボコボコにされてみるか?」
ミナト「そ、それならモテない度合い勝負」
アーク「はい?モテないもなにも、この中の誰かがモテるって思ってんのか?」
ヴィレアム「勘違いするな!勉強スポーツが出来てもルックスはいいとか言われても、モテないものはモテないんだよ!」
アーク「女の子が回りにたくさんいたらモテてるとか思うなよ!年中ビットと肉体言語の嵐だこの野郎!」
ミナト「う・・・俺だってなあ!兄貴より淡白なキャラだった頃はまだなあ!くそぉぉ!一度ついたキャラが離れねえ
    脱、アイドルオタ宣言がどうやっても出来ねえ!」
3人「ウオオオオオアアアアアアアッ!」

イングレッタ『3人が良くわからないシンクロをしてしまったからちょっと飛ばすわよ』

ミナト「ハア、ハア・・・・お前等、けっこういい奴だよな」
ヴィレアム「ああ、お前もな」
アーク「元気が出た。そうだよな、俺たちは一人じゃない」
ミナト「モテないからって、ウジウジなやんでたのが馬鹿みたいだぜ」
イングレッタ『別にいいけど、あの娘達が不憫で仕方ないわ・・・・』
ミナト「しかし、気をつけろよ、この後の相手はこれまでの相手とは格が違うぞ」
ヴィレアム「格が違うって言っても、今まで見たいに変な勝負だろう。なら別に恐れる必要はない」
アーク「そうそう。じゃあ行くから」
ミナト「がんばれよお前等。それとお前等に幸あれ!」


アーク「だいぶ頂上に近づいたんじゃねーか?」
ヴィレアム「だろうな。多分次の相手が最後だろう。しかし、ミナトが言っていた格が違うって言うのは一体?」
アーク「お、社長室はこの曲がり角の向こうらしいぜ。案内が書いてある」
ヴィレアム「さて、この曲がり角の向こうにから鬼が出るか蛇が出るか・・・・・」
クォヴレー「・・・・・・・・」
ズサササササアァァァァ!
アーク「無理無理無理無理!思わず曲がり角まで後退しちまったけど、他の相手ならともかく、あの人は絶対に無理だ!」
ヴィレアム「ああ、あの人が負ける姿が想像できない。そして俺たちが勝つ姿はもう考えられない」
イングレッタ『確かに厄介ね。私でせいぜい互角・・・・全盛期のイングラムならもしかしたらってくらいかしら』
ヴィレアム「てかイングラムさんってさり気にすごい人だったんだな」
イングレッタ『まあ超神を倒したとかそんな話もあるわね』
アーク「でもさあ、そのイングラムさんって、今クォブレーさんの横にいるわけだよな。それもなんか半透明で」
ヴィレアム「いや、それよりアークが死ぬと平行世界の番人は困るんだろ!なんでクォヴレーさんがいるんだよ!」
イングレッタ『別の行動理念があるんじゃないかしら?あるいは・・・・・ビアン・ゾルダークの真似事かしら』
クォヴレー「お前たち、いつまでそこに隠れている。早く出てきたらどうだ?」
ヴィレアム「くっ・・・・行くぞ」
アーク「え~・・・・あ、はいはい行きますよ。だから怖い顔するなよ、前髪で顔が片方隠れてるからお前怒ると怖いんだよ」
クォヴレー「出てきたな、アーク・アルトリート。そしてヴィレアム・イェーガー
アーク「えっと、ここを通していただきたいんすけど・・・・いかがでしょうか?」
クォヴレー「構わないぞ。もっとも、俺を退けたならだがな」
アーク「あー、ここでそう来るわけね。今日って俺の命日?」
ヴィレアム「そうかもな。まあ一応手伝ってやるさ。じゃあ行きますよ、はあああぁ!」
クォヴレー「遅い!」ドカッ!
ヴィレアム「ゴハァッ!」
イングレッタ『さあ行きなさい』
アーク「いや、やっぱり無理!何だよ今のは、ヴィレアム空中で腹にけりを入れられたと思ったらそのまま地面に叩きつけられたぞ!」
ヴィレアム「ま・・・・まだまだぁぁぁぁ!」
クォヴレー「下半身がお留守だ」バシッ
ヴィレアム「なに・・・・!」
クォヴレー「どうした、隙だらけだぞ!」ドカドカドカドカドカドカドカ!
アーク「ローキックで空中に浮かせて、そっから壁を使ってハメ!?スマブラじゃないんだからそんなのアリかよ!」
ヴィレアム「早く行け・・・・・アーク!」
アーク「あーもう、行きますよ行きますよ!どりゃあああああああ!」
クォヴレー「後ろを早々抜けさせると思っていたのか?」
アーク「いっ・・・・しまっ・・・」
クォヴレー「はああああ!」ダァァァァン!
アーク「うわあああああああああ」


ヴィレアム「アーク!そんな、窓を突き破って外に落ちた!今のアークじゃ死ぬぞ」
イングレッタ『そうね因果律に守られていない彼じゃあ即死ね・・・・でももし生き残れたらその時は、おそらく運命に打ち勝てるわ』
ヴィレアム「運命に?」

アーク「ギャアアアアアアッ!ありえねぇ!あの人マジで蹴りやがった!てか死ぬだろ!」
マーズ「ひゃっほう!やっと手に入れたご機嫌なバネ足!最高だねこれ!」
アーク「バネ足・・・・・・それだああああああああっ!」
マーズ「は?上から人・・・・・・(ガシッ)て、えええええええええっ!捕まった!?」
アーク「よし、これで・・・・・」
ドシンッ、ビヨヨヨヨーン
アーク「おっしゃ!飛んだぁぁぁぁ!て、あれ?しまったマーズ放しちまった・・・・やべえマンションのベランダに突っ込む!」
ガシャーン!
アーク「痛ぁぁぁぁぁぁ!ホント痛いから!てかあれこれ何全身に絡まった布は・・・・・レオタード?」
ラミア「ほう、アルトリート。休日に人の家のベランダに入り込んで衣類を物色するとはなかなかいい度胸だな」
アーク「えええええええ!ありえねえ!てかラミア先生?何人の体をピンと張った洗濯物干す紐にひっかけてるんすか?」
ラミア「コード・ファントムフェニックスver.ジキミ、行け!」バシュン!
アーク「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ヒュウウウウウウウウ!
アーク「このままじゃどっかに落ちてけっきょく、さっきの二の舞・・・・ん?」
ディストラ「ハァ・・・・ご主人様、どこにいったんでしょうか?買い物から帰ったら家にいないし・・・空から探しても見当たりませんね」」
アーク「ディストラさあああああん!そこを動かないでくださあああああい!」
ディストラ「はい?」ドスン、ポヨン
アーク「想像以上に柔らかなこの感触!そしてすさまじい重量感はまさか!お、おっぱい!?」
ディストラ「キ・・・・キャアアアアアアアアッ!」バシンッ!
アーク「ビンタって地味に痛いよなぁぁぁぁぁぁ、ってこのまままっすぐ行くとイスルギフードの社長室に突っ込むぅぅぅぅ!」
ガシャアアアアアアアン!
アーク「くそっ!セリフ以外の擬音表現が多すぎだろ!て、ん?部屋の中が暗い?」
ミツハル「キィェエエエエエエエエエッ!」
アーク「ギャアアアアアアッミツハルさんが白装束で日本刀持って頭にローソク付けて何か凄い顔で突っ込んでくるぅぅ!」
ミツハル「母さんも父さんもマオ社もシングウジも消えろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
アーク「あんたどんだけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!てかうわあああああああああああっ!」
サクッ


ヴィレアム「ハア・・・・・ハア・・・・、アークは無事か!」
イングレッタ『早く突入しなさい。クォヴレー、そろそろ引き下がっていいわよ。あなたの目的がなんにしてもとりあえずひと段落ついたわ』
クォヴレー「そうか。なら通れヴィレアム」
ヴィレアム「は、はい・・・・・」

ヴィレアム「アーク、無事か・・・・」
アーク「痛たたたたたたたたっ!痛い痛い痛い痛い!頭に刺さった!日本刀が刺さった!」アハハハハハッ
ヴィレアム「・・・・・って、おい!頭を日本刀が貫通してるぞ!それとどこからともなく聞こえる笑い声はなんだ!」
ミツハル「だ、だれか助けてくれぇぇぇぇっ!こいつ殺せない!おばあちゃああああああん!」
アーク「ドラえもん呼ぶみたいにおばあちゃん呼ぶな!てか人を刺したんだぞあんた!なんだよこれフランケンシュタインかよ」ワハハハハ
ヴィレアム「そういうお前はなんでその状態で平気なんだ!そしてさっきから聞こえる妙な笑い声はなんだ!」
イングレッタ『彼は目覚めたのよ。というか備わったのよ特殊技能『リアクション芸人』が』
ヴィレアム「特殊技能『リアクション芸人』?」
イングレッタ『そう。古くはドリフターズ、時代を繰り上げればダチョウ倶楽部なんかがそれにあたるわね。普通の人ならシャレにならない
       大惨事や暴行、負傷を笑い事で済ませてしまう、究極の統率技能の一つよ』
ヴィレアム「で、それと今回のことと何の関係が?」
イングレッタ『簡単な話よ。今まで世界に守られてきた彼に、自分でもそれをどうにかできる力を身に付けてもらったの。
       今の彼ならついでにとんちんかんのぬけさく先生並みの不死身っぷりすら出せるはずよ』
ヴィレアム「それは人間じゃありません。てかあいつホントに大丈夫なんですか?」
アーク「くそ、うまく抜けねえ(キュポン)ってうわあああああ、抜けたら血が噴出したぞおい!」アハハハハハ
イングレッタ『大丈夫じゃないの?そもそも今までと大差ないわよ。ちょっと体を張る比率が上がってるだけで』
ヴィレアム「それはまあ。で、どうするんですかこの惨状を?」
イングレッタ『大丈夫じゃないかしら?彼一応社長だし』
ミツハル「き、君たち、こんな事をしてただで済むと・・・」
ヴィレアム「いや、アークを日本刀で刺したあなたのほうがよっぽどただじゃ済まないでしょ」
ミツハル「そ、それは・・・・くそっ!わかったよ!もういいよ。あそこで噴水みたいに血を巻き上げてる彼を連れて帰ってくれ!」

アーク「あー、くそ、ひどい目にあった。てかリアクション芸人ってなんだよ!思いっきり下方修正の技能じゃねーか
    てかあの二人さっさと帰っちまうし。こっちはけが人・・・・て、もう傷が塞がってるし」
咲美「あれ、兄さんどこいってたの」
アーク「あのなあ・・・・・いやもういい。ホント疲れた」
咲美「よくわからないけど、なんか汚れてるし服もぼろぼろよ。さっさと帰りましょう」
アーク「へーいへい・・・・」



ヴィレアム「ところで、若い母さん。他にアークが助かる方法はなかったのか?あれじゃあアークも俺も道化だ」
イングレッタ「未来は無限の可能性をもっている。それでもたどり着けない未来はある。関連性が無いから。
       ではこちらから関連性を断ち切れば、無限の未来の中からたどり着きたくない未来を消すことも・・・・
       今回の事はそんな話よ」
ヴィレアム「意味が分からない」
イングレッタ「ある平行世界である男は人類に絶望し小惑星を地球に落とした。別の世界のその男は人類に希望を見出した
       そしてまたある世界では一度は絶望し小惑星を地球に落とそうとしながらも、運命のイタズラで白い悪魔と共に
       戦い、世界を救った。またある世界では全裸で徘徊したりゾゴジュアッジュとかいうのを作って周囲の人間を困惑させたわ」
ヴィレアム「それはいったい誰?そしてどうしてそんな人が最後の項目にたどり着くんだ?」
イングレッタ「色々とね・・・・。まあとある赤い彗星の話よ。で、つまり未来にはそれだけの可能性があるの。
       でもその赤い彗星がクリスタルに選ばれた戦士だった、なんて世界は無いわ。極端な話だけど関連性がないからね。
       で、今回アークはある最悪な未来への可能性をたどっていた。だから、こちらでその未来をつぶしたのよ」
ヴィレアム「それは、平行世界の番人としてはどうなんだ?」
イングレッタ「いいのよ。厄介な話だけど、彼は魔王の素質・・・・というか世界を滅ぼす因子の欠片を一応持ってるし」
ヴィレアム「・・・・は?ゼラドとかじゃなくて、あいつが?」
イングレッタ「彼女は別格よ。世界を創造することも破滅させることも可能なほど強力な存在。だから常にクォヴレーが側にいる
       でも彼の場合は本当に小さな欠片だったわ。でも危険であることに変わりは無い。だから体を張ったギャグが出来る
       フィールドを用意して、後はリアクション芸人の技能を開花させて事が起こる前に防いだの」
ヴィレアム「放置したら・・・・どうなっていたんだ?」
イングレッタ「無限に再生のみを繰り返す怪物かしら・・・・。といっても、破滅の因子は多くの人がもっているわ。最近だと
       レモンあたりの因子が活性化しているわね。世界のフラスコを興味本位で破りかねないわよ、彼女」
ヴィレアム「・・・・・・・この世界は、思っていた以上に不安定で恐ろしいものなんだな・・・・・」
イングレッタ「そう不安がることも無いわ。破滅の因子は同時に未来を創造する可能性。パンドラの箱に入っている希望が
       絶望より多いなんて贅沢な話も無いわけじゃないし、クォヴレーが今回出てきたのもそういう希望が欲しかったんでしょう」
ヴィレアム「そういう物なのか・・・・」
イングレッタ「タイムダイバーはいつでも後手に回っているわけじゃない。先手を打って世界を守る事もある。覚えておきなさい
       無限に存在する可能性を刈り取ることは、一見すれば悪のようだけど、絶望を打ち破る最良の手でもあるのよ
       そして、それが出来た彼はしばらくは平穏な未来をたどれるでしょうね」
ヴィレアム「いや、平穏ってことは無いんじゃ・・・・・」

アーク「ぎゃあああ、バナナの皮ですべったぁぁぁぁぁ!」アハハハッ
咲美「に、兄さん!さっきからどうしたの?上から花瓶が落ちてきたり幼稚園児に三輪車で足の小指を引かれたり」
アーク「ちくしょぉぉぉ!リアクション芸人なんてそんなもんはもうこりごりだああああああ!」

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最終更新:2009年10月17日 14:18
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