24代目スレ 2008/06/27(金)
アーク「ただいまー」
咲美「おかえり~って、何?そんなびしょ濡れで」
アーク「雨が急に降りだしてさ、仕方ないから風呂入ろ」
咲美「あ、ちょっと今h」
ガチャ
イングレッタ「あら?お邪魔してるわよ」
アーク「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!?」
咲美「だから言ったのに」
アーク「なんでウチの風呂に見知らぬ女がいるの!?てか見知らぬ女がなんでウチの風呂に入ってるの!?」
イングレッタ「随分な言い草ね。私がこの世界に存在している以上何処にいようと不思議じゃないわ」
アーク「意味わかんねぇよ!!」
アストラ「お嬢、バスタオル一枚で仁王立ちするのやめた方がいい。あと夕食の準備が出来ている。」
イングレッタ「そうね、貴方も早くお風呂に入るといいわ、風邪をひくわよ。あと見知らぬ女では無いのではなくて?」
アーク「…………???」
咲美「とりあえず理由は後で話すから」
アーク「あ、うん…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アーク「つまり行く宛が無くて困ってたら咲美が現れてダメ元で頼んでみたら泊めてくたって事か?」
アストラ「その認識で問題ない」
アーク「咲美もよくOKしたな」
咲美「まぁ困ってたみたいだしいいかな?と思ってね。それにアストラさん料理上手いし」
イングレッタ「最近任務が少なくて拠点を探してたところよ。暫くここに厄介になっても良いかしら?」
アーク「なんですと!?」
イングレッタ「只でとは言わないわ。この黒執事を自由に使って良いわ」
アストラ「お嬢!?」
咲美「じゃあコイツと一緒に料理当番してください」
アーク「なんで勝手に話進めてんの!?」
イングレッタ「他のところでは色々問題があるの。了解してくれるわよね?」(ジャキッ
アーク「解った!!解った!!解ったからワルサーP38をルパン三世ばりに構えるのはやめて!!」
アストラ「すまない」
アーク「でもなんで咲美は普通に受け入れてんだよ?」
咲美「えっ!!?」(ガサッ
アーク「プロレスとK-1のS席チケットの詰め合わせ…そういう事か!?」
アーク「料理は時間だ。味なんて食えるレベルならぶっちゃけどうでもいい。つーわけで俺は早く作る
米を炊き始めたら後は全部流れ作業。手元何ざみてらんねえ。むしろ冷蔵庫の中すら見ない。
いつも決まった場所に決まった食材だけおいて、あとはノールックで全部流れ作業。
飯作る時間に飯食う以上の時間をかけるならファーストフードを食べるね俺は」
アストラ「・・・・・何をぶつくさいいながら、凄まじい勢いで食事を用意しているんだ?」
アーク「本来俺はね自分の履いてた靴下を洗濯機に入れるのすら面倒なんですよ
ぶっちゃけねエロとゲームのほかに使う時間なんてないんですよはい」
アストラ「区切り無く一気に言われるとCPUが一瞬遅れて反応してしまうのだが」
アーク「あーいや、別にね。喋るのも面倒とかそんなんじゃないんすよ。はいそこキャベツ刻んで。
つまりだよ。料理がうまくなるなんてのはぶっちゃけ面倒だからなんですよ。そこの汁椀並べて。
あと咲身の料理食ったら死ぬし。前生ごみに出したらそれ食ったカラスが死んでたし」
アストラ「まあ汝がひどく面倒くさがりなのはわかった。それに泊めてもらっている以上、食事の支度を手伝うのは
やぶさかではない。たとえ先ほど食事当番の順番が決まって私と汝で交代で作ることになっていたとしても
その両方に参加することに別段なんら思うところは無い。ところで、お嬢の言っていた知らない
女で無いというのは?」
アーク「あー・・・・・なんだったかな。あ、カツ揚げるから油に火をつけて・・・・・・
ああぁぁぁぁぁ!思い出した!何個か前のスレで人ん家に押しかけた挙句、拘束してむりやり熱々のカツどんを
流し込んだ黒執事だなテメエは!」
アストラ「む?そんな事があっただろうか?・・・・すまない記憶の最適化をしたときに必要性の無い記憶は消すように
しているのでな」
アーク「俺はあの後、空を飛んだりファントムフェニックスしたりミツハルに刺されたり散々だったんだけど!
あー、なんか思い出したら腹立ってきた!カツの衣のボリューム増やしまくってやる!
脂ぎってしょうがないくらい油っぽい衣にうんざりさせてやる!」
アストラ「それはさすがに止めてもらおう。お嬢も食べるものなのでな」
アーク「わかった、分かりました。だから首元に緑色に光る刀押し付けないで。俺たぶん首切れたくらいじゃ死なないけど
なんつーか痛いから。すっごく痛いから。あとキャベツ刻んだ包丁は無しにして。たぶんそっちだと死ぬから」
アストラ「よくわからんが。難儀な体だな」
アーク「いや、単にギャグで済むことだと死なないだけなんすけどね。てか、もうすぐできるんで、とりあえず
そこのどんぶりとって。もうすぐ飯が炊けるから、炊きたての飯に揚げたてのカツで出来上がり。
んじゃ、あちらのお嬢さんがだらしない格好でくつろいでる姿でも視姦しつつ飯を並べ・・・・
いや、冗談だから。右手だけ機動兵器の腕に戻さないで。なんかアームズみたいで怖いから」
アストラ「私は冗談の類が分からなくてな。まあ職業柄だ。すまんな」
アーク「いーっすよ。俺の場合死なねーから」
ピー
アストラ「む、炊けたようだぞ」
アーク「へいよっと。カツもいい感じに油が切れたし、あと味噌汁もできたっと。んじゃ持ってくか」
アストラ「ああ」
咲美「なんていうか、相変わらずどうやって作ったのかってくらい早いわね」
アーク「2時間かけて毒作る人には何も言われたくな・・・・・すんません、今皿持ってるから
関節極めるのは勘弁してください」
アストラ「ところで、箸はどれを誰のところに並べればいいのだ?」
咲美「まったく。だいたいそれを言ったら料理以外さっぱりじゃないの」
アーク「いや、別に掃除も洗濯も手際悪くて遅いけど、一応出来るんだけどな」
アストラ「それより箸はどれを誰のところに並べれば・・・」
イングレッタ「早くしないと冷めるんだけど」
アーク「おー、わりぃ・・・・・どうでもいいけど、食卓の上に重火器がおかれてる状態はなんとかならねーの?」
イングレッタ「習慣よ。欠かすと取り戻すのに三日かかるわ」
咲美「それは欠かしたほうがいいような・・・・」
アストラ「箸はどれを誰のところに並べれば・・・」
アーク「ほら、カツのソースは自分でかけろよ。あと水とお茶どっちがいい?」
イングレッタ「コーヒー」
咲美「麺つゆ。原液で」
アーク「水とお茶どっちがいいって俺言わなかった!?あと咲美はそういう舌を直さないと、百年経っても飯つくれねーよと
お兄さんなりに指摘しちゃったりしますよ」
アストラ「箸はどれを誰のところに・・・」
4時間後屋根の上
アストラ「・・・・・・・うーむ」
アーク「どーしたんすか?」
アストラ「む?いや先ほどの食卓でな」
アーク「俺が咲美の胸は同学年で一番小さいんじゃないかとか考察を始めたら、咲美が俺の頭が天井に刺さるくらいおもいっきり
アッパーかまして、そのあと俺がその場でサンドバックにされた事っすか?」
アストラ「いや、それはなんというか、天井や壁に開いた無数の穴から察するにいつものことなのだろう?
そういう事ではなく、その前のことだ」
アーク「ああ、箸並べるのに20分かかって飯が若干冷めたこと?大丈夫大丈夫。蓋してたからあんま冷めてなかったし」
アストラ「いや、結果的に冷めなかっただけで、私のコミュニケーション能力の至らなさが食事を遅延させた」
アーク「明らかに、俺らが悪かったような・・・・・。いやまあ、なんつーかこういいんじゃないんすか?」
アストラ「なぜだ?」
アーク「完璧な奴って味が無いし。俺のダチに勉強もスポーツもできてイケメンで家事全般もできる奴がいるんすよ。
そんな奴なら正直近づきたくもねーけど、これが案外変なもんで、そんな完璧っぽい奴が実際には
ゲームにゃまるで弱いし、下着フェチだし、ついでに生意気な双子の片割れもいるんすよ
でも、だから話してて面白いんだけど」
アストラ「そういう、ものか?」
アーク「てか、なんか悩んでんすか?一応聞くくらいならできるんすけど」
アストラ「なら、まあ愚痴のような形で悪いが話させてもらう」
アストラ「以前、私はお嬢と誓った。永遠を共に在ると。だが、たびたび考える。その価値がわたしにあるのかとな
他の機動兵器と比べて、人と接するための情緒や感情があまりに少ない。そして未熟だ。
XNガイストにもたびたび諭されている」
アーク「まあ、確かにアストラさんって硬いっすよね。なんつーか、我が弱いつーか」
アストラ「それだ。そんな者がお嬢とともにあるにふさわしいのかとな。もちろん約束は守る。
何があろうと私はお嬢と離れることは無い。だが、その約束を守るにふさわしい存在になる必要はある。
そして、恐らく汝はその存在になるために必要なものを持っていると思う」
アーク「いや、俺は死にづらいだけっすからね?アストラさんみたいにHP回復(大)EN回復(大)分身持ってる
わけじゃないっすからね!?」
アストラ「そうではない。私は欲望に忠実で自堕落にしながら食事を作ることをまるで、呼吸をするようにたやすくこなす
呼吸と同じペースで冗談をいいながら、相手が冗談を言えば瞬時に返す。お嬢はそういった人間を好む。
からかい概というものと、自分の冗談にも返してくれるまともさ。その両方がある人間を特に好む。
元主など、まさにそうだ。それにお嬢と親しくする人間はよくそういう面を持っている。だが
私にはそれがない」
アーク「はぁ・・・・なんつーか、別にどーでもよくないっすか?」
アストラ「いや、しかしだな」
アーク「いやほら、最初に砂吐くくらい永遠とか約束だとか言ってるから、なんとなく思ったんすけど・・・・・
つまり今のアストラさんとその約束をしたんすよね?ならそれでいいんじゃないっすか?今のままで」
アストラ「今のままの?」
アーク「俺っていまいち考えるの苦手だからなんとも言えないんすけど。例えば結婚した後にいきなり豹変されたらなんつーか
興ざめしたり、だまされたような気分になっちまうと思うんすよね。付き合いだした後に見えてくる本性とかマジ勘弁っすよ。
一緒にいるって言ったんなら、その時のままで一緒にいたいんじゃないんすか?永遠とか言ってんだし」
アストラ「・・・・・汝は、自分で自分を馬鹿といいながら、実は頭の回る者なのでは?」
アーク「なんすかそれ?適当にフィーリングでもの語ってるだけっすよ。つーか、あんま屋根の上にいると
風邪引きそうなんでそろそろ降りていいっすか?」
アストラ「ああ。すまなかった」
アーク「んじゃ、部屋にもどるんで」
アストラ「ああ・・・・・・・今のままか」
イングレッタ「
アストラナガン。イングラムから連絡。クォブレー達が少し苦戦気味らしいから加勢してくれって」
アストラ「承知。すぐに行こう」
イングレッタ「すぐに人型形態を解いて戦闘モードへ以降。その後すぐに跳ぶわよ」
アストラ「了解・・・・・・お嬢」
イングレッタ「何かしら?」
アストラ「いつも通り、敵対象を殲滅。そして数多世界を守ろう・・・・・かつても、これからも」
イングレッタ「クスッ・・・・アストラナガン。あなたって時々改めて当然のことを言うわよね」
アストラ「ああ。不器用ですまない。だがこれだけは何度でも言おう、お嬢と共に守り続けよう。すべての世界を!」
イングレッタ「ええ。当然よ!」
最終更新:2009年10月17日 14:20