22代目スレ 2008/02/08(金)
【
ジェグナンの喫茶店】
ユウカ「うちの看板に落書きしてくなんて、どこのバッドなガキか」
ジョロロロロ
???「わぁっ! なんでなんの躊躇もなくホースで水ぶっかけようとするんだよ!」
ユウカ「犯人はあんたか」
ジャー
???「うわっ、冷たい冷たい! ホースこっちに向けないでくれ!」
ユウカ「ホースの口を、こう、すぼめて」
???「なんで威力強めてるんだよ! 俺だよ俺! わかんないのかよ!?」
ユウカ「ああ、誰かと思えばランドールさんちの」
???「グレーデンだよ! 誰だよランドールって!?」
ユウカ「ええと、ミジュ・・・・・・、ミジュ・・・・・・、ミギ?」
ミズル「ミズルだよ、ミズルっ!」
ユウカ「発音しにくい」
ミズル「ひでえよユウカねえ、イギリスから帰ってきてたんなら、連絡してよ」
ユウカ「帰国自体はだいぶ前だったんだけど、
なんていうかあんたのことをすっかり忘れてたというか、
あんたの存在が消えてたというか、それ以前にあたしという存在が消えかけていたというか」
ミズル「ユウカねえはどこに行っちゃってたんだよ!」
ユウカ「そもそも、あたしっていう存在はなんなのか」
ミズル「そんな深遠な問い掛けされてもリアクションに困るよ!」
ミズル「ユウカねえ、イギリスから帰ってからだいぶ変わっちゃったって聞いてたけど」
ユウカ「文句があるならゴー・ホーム」
ミズル「そんな、文句なんて、どっちかっていうとステキになったっていうか」
ユウカ「あんたは、相変わらずチビね」
ミズル「あっさりスルーされたっ!」
ユウカ「いい歳して、まだラクガキ癖が治んないの」
ミズル「ラクガキじゃないよ、アートだよアート!」
ユウカ「ヘタクソなのはラクガキって呼ぶのよ。
あんたも、今年で小5になるんだから」
ミズル「中2だよ、俺は!」
ユウカ「そう、なら日ごろ、どんな恥ずかしい妄想をしているのか、ディテールを述べな」
ミズル「いいのか、俺はいうよ、いっちゃうよ?
いっとくけど、すげぇこと考えてるからな!」
ユウカ「ゴメン、やっぱいい」
ユウカ「ほんとはね、こないだ行こうとしたのよ、あんたんち。
そしたら途中で邪魔が入って、パンク侍斬られて候で、最終的にはワールド・イズ・マインで」
ミズル「そうそう、それで来たんだよ。
俺の同位体が出たんだって?」
ユウカ「ノン、あんたとは関係ない。
彼はフィオルという名の、独立した一個人」
ミズル「でも、そいつは消えちゃったんだろ!?」
ユウカ「ノンノン、ちょっとスケールの大きいかくれんぼをしてるだけ」
ミズル「なんなんだよ、そいつ! ユウカねえになにしたんだよ!」
ユウカ「むしろ、なにもさせてくれなかった」
ミズル「ユウカねえ、現実見ようよ! そいつは、もう戻ってこないんだ!
どうせ顔は俺と似たようなもんなんだろ!
だったらもう、俺でいいじゃん!」
ユウカ「え」
ミズル「よしっ、いったぞ、いっちゃったぞ、俺!」
ユウカ「えと、あんたのこと、決して嫌いじゃないんだけど、
年下だし、チビだし、いい歳してそこらにラクガキしてまわるし、あまつさえポエムまで書き添えるし、
タイヨー・マツモトをレベル1にしたような感じの画風が受け付けないし、
その画風でアート気取ってるのもカンに障るし、
確実にムリというか、ストレートには通じないかもしれないけど、
ただムリなことは確実」
ミズル「確実にムリなことがストレートに伝わってきた!」
ユウカ「あと、名前発音しにくいし」
ミズル「発音しにくくたっていいじゃない、人間だもの」
最終更新:2009年10月17日 14:45