ランとハザリア坊


20代目スレ 2007/12/08(土)

竜巻亭
ラン「店長はん、うちはこれであがらせてもらいます」
レーツェル「こんな遅くまですまない。これは店の残りだが、よければ家で食べてくれたまえ」
ラン「ありがとうございます。おおきに」

路上
ラン「めっきり寒うなってきたのお。星が綺麗やわ。
 ……バルマーはあっちの方角か」
 てくてく
ラン「武者修行の旅に出てもう何年も帰っとらんけど、みんな元気かなあ。
 じっちゃんももう年やし、風邪とかひいとらんやろか?」


道場
ラン「ただいま――言うても返事する者なし、か。何だか疲れたのお」
 ピンポーン
ラン「こんな遅くに誰やろ」
ハザリア「久しぶりだな、鉄腕女」
ラン「坊やないか、どうしたんやこんな時間に」
ハザリア「ふん、本星から旬のメギロートが送られてきてな。
 ルナがおすそ分けに行けとうるさいから、わざわざ俺が足を運んでやったのだ」
ラン「それはありがとな。寒かったやろ坊。今お茶でも淹れるから」
ハザリア「いらん。それより台所を借りるぞ。温めるだけだ、時間はとらせん」


ラン「これ、メギロートの味噌汁やないか」
ハザリア「俺が直々に腕を振るってやったのだ。冷めんうちにとっとと食え」
ラン「……バルマーの味や、懐かしいなあ。
 ああ、あったまるわあ」
ハザリア「ふん」
ラン「元気出たわ。ありがとな、坊。何かみんなに心配かけてたみたいやね」
ハザリア「何の事だ? 俺はただ味噌汁をつくっただけだ」


翌日 学校
マリ「おい馬鹿、台本は上がったんだろうな」
ハザリア「うむ、全く進んどらん」
マリ「何だと!?」
リトゥ「ハザリア君、年末のスケジュールが押してる事は分かってるでしょ?
 このままじゃ公演に穴が空いちゃうよ」
ハザリア「黙れ、黙れよ! 貴様ら凡俗の価値観で俺を計るな! 何も問題はない」
ルル「申し訳ございませんお二方、実は兄上は昨夜遅く、ラン姉様の道場に向かわれたのです」
マ&リ「!?」
ハザリア「何だ気づいていたのか妹よ」
ルル「しかも今朝になってようやく、人目を憚るように帰ってこられまして」


ルル「ああ昨夜の二人に一体何があったのか、私の無邪気な好奇心は答えを欲してやみません」
ゼフィア「チェストーッ!」
ハザリア「うおっ、何だ!?」
ゼフィア「黙れ、そして聞け! 無断外泊および、ふ――不純異性交遊は校則違反だ!」
ハザリア「待て、不純とは一体――」
ゼフィア「もはや問答無用!」
ハザリア「ええい話にならん。マリ、眼鏡、俺を守れ!」
マリ「何の用かと思いきや、女の家から朝帰りだと……」
リ「先輩、きつーくお仕置きして下さい!」
ゼフィア「応ッ!」
ハザリア「ま、待てぇっ!」

レモン「男の嫉妬はみっともないわね」
ミィ「ですの」

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最終更新:2009年10月17日 14:48
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