195 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2008/03/27(木) 02:51:31 ID:vh9MeZ62
ゼラド「スレイチェルせんぱーい!
あれ、なぁんだ、男性verかぁ」
スレイチェル「露骨にガッカリしてくれるものだな」
ゼラド「だってぇ、男性verのスレイチェル先輩、つまんないんですもん」
スレイチェル「わかったわかった。仕方がない。
では見るがよい。このスレイチェル渾身の、ラーメンつけ麺僕イケメンを!」
ゼラド「あの、すみません。そういうおもしろさじゃなくてぇ」
スレイチェル「あのネタでも、このスレイチェルがやれば抱腹絶倒間違いなしだ」
ゼラド「元のネタがつまんないみたいなこといっちゃダメですよ」
スレイチェル「いーけないんだ、イケメンだ」
ゼラド「お気に入りなんですか、それ」
スレイチェル「どうだ。スレイチェル、おもしろいだろう」
ゼラド「だから、おもしろさのジャンルがそうじゃなくてぇ。
ビジュアル面の」
スレイチェル「なるほど。たしかにスレイチェルのヴィジュアルは笑えない。
この、見る者に寒気すら覚えさせるような怜悧な美貌には常々うとましい思いを抱いている」
ゼラド「うとましい思いなんか抱くことないですよぉ。
そうでもなくってぇ、スレイチェル先輩、男性verだと黒マントにサングラス一本槍じゃないですかぁ」
スレイチェル「花粉症対策もバッチリだ」
ゼラド「花粉症対策だったんですか?」
スレイチェル「いや、違う」
ゼラド「スレイチェル先輩、女性verのときはいろいろオシャレするじゃないですか」
スレイチェル「うむ。セシルマクビーは盤石、リズリサのコンセプトに揺らぎなし、
たまにはJSGでちょっぴりボウケンしたい気分」
ゼラド「なんで男性verのときはオシャレしないんですかぁ?」
スレイチェル「男の服はつまらない」
ゼラド「男の人って、服装とかわりと気にしませんよね」
スレイチェル「うむ。よい例がこれだ」
ヴィレアム「わっ、なんですか!」
スレイチェル「ひどい。これはひどい。膝の浮いたジーンズに、
デザインと機能性を両立したつもりが両方失敗しているムダにゴツいスニーカー、
極めつけは、色あせ毛玉だらけになったトレーナーだ」
ヴィレアム「突然つかまえて、なんなんですか、その言葉の暴力は!」
スレイチェル「制服姿がわりと見られる分、私服にガッカリしてしまうケースだ」
ゼラド「たしかにヴィレアムくん、そのトレーナー、中学のころから着てるよね」
ヴィレアム「肌触りがいいんだ! 肌触りが!」
キャクトラ「先輩! やめてあげてください先輩!
狙いなのです、わざとなのです!
友はあえてモードから外れて、ダサカッコいいを狙っているのです!」
ヴィレアム「キャクトラ! そのフォローはありがた迷惑だ!」
スレイチェル「ひたすらダサいだけで、一片たりともカッコよくはないぞ」
196 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2008/03/27(木) 02:52:35 ID:vh9MeZ62
ゼラド「キャクトラくんは、たまにラフなカッコするよね。いまも」
スレイチェル「うむ。ロゴ入りティーシャツとスリムジーンズの組み合わせ。
一見無難だが、手足が長い分よく映える」
ゼラド「そのティーシャツカッコいいねえ、どこで買ったの」
キャクトラ「ははは、先日レラ殿と街に行ったとき、おそろいで買ったのです」
ゼラド「キャクトラくんとレラちゃんて、たまに妙に仲いいよね」
ヴィレアム「なにか、迷惑なくらい仲いいんだ」
スレイチェル「キャクトラがシュッとしている分、
イェーガーがよけいにかわいそうな感じになっているな」
ヴィレアム「いいじゃないですか、そんなことはどうでも!
男は内面ですよ! 中身で勝負するんですよ!」
スレイチェル「バカモノっ!」
どかっ
ヴィレアム「ぐふっ」
キャクトラ「友よ! わりと殴られやすい友よ!」
スレイチェル「薄っぺらな外面一枚飾り立てられん人間の内面など、知れたものだ!」
ゼラド「あ~、なんか一理あるかも」
キャクトラ「力強い断言に、ゼラド殿が納得されてしまわれた!」
ヴィレアム「キャクトラ! 服だ! 服を買いに行くぞ!」
キャクトラ「友よ! わりと流されやすい友よ!」
ヴィレアム「お前からはたまに悪意を感じる!」
ハザリア「服装など、どうでもいいのだ」
ゼラド「ハザリアくんは、たまに作務衣でウロウロしてるよね」
スレイチェル「まだ草履には早いのではないか」
ハザリア「肌触りが、肌触りがいいのだ。やけにいいのだ」
ゼラド「男の人って、肌触りをやけに重視するんですね」
スレイチェル「そういう輩が連続したのはたまたまだと思うぞ」
197 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2008/03/27(木) 02:53:40 ID:vh9MeZ62
ゼラド「そうだ! スレイチェル先輩、ゼフィア先輩は!」
スレイチェル「あれはダメだ。あの友はダメだ。あれはダメな友だ」
ゼラド「回答が素早いですね」
スレイチェル「このスレイチェル、幼少のころより愛らしい、愛くるしい、
まるで男の子のようだ、まるで女の子のようだといわれ続けてきたが」
ゼラド「いろいろいわれ続けてたんですね」
スレイチェル「友の服装のセンスがヤバいと初めて感じたのは年中さんのころ」
ゼラド「ものすごく早いですね」
スレイチェル「これはなんとかしなくてはと、幼少のスレイチェルは奮起した!
そして挑戦した! それはもう、何度も何度も、果敢に挑んだ!
しかし、ダメだった! まったくムダだった!
どんなにコーディネートしても、次の日になるとあの友は、
授業参観に来たおじいちゃんみたいなループタイを着けて現れるのだ!」
ゼラド「たしかにゼフィア先輩、よくループタイしてますよね。
授業参観に来るおじいちゃんみたいなやつ」
スレイチェル「おそらく友の中では、あのループタイが最高にオシャレなのだ」
ゼラド「似合ってはいますよぉ?」
スレイチェル「これはなにをいってもダメだと悟ったのは、
実にスレイチェル、年長さんのころ」
ゼラド「あきらめいいですね」
スレイチェル「ゆえにスレイチェル、人生のわりと早い段階で
男に服装のことで口出ししてもムダだという境地に達したのだ!」
ゼラド「そんなの、他人のことじゃないですかぁ。
スレイチェル先輩にはいつもオシャレでいて欲しいですよぉ!
そのマント、そろそろ暑苦しく見えますよぉ!」
スレイチェル「肌触りがいい、肌触りがやけにいいのだ、このマント!」
ゼラド「肌触りなんだ、やっぱ肌触りなんだ!」
スレイチェル「触ってみるか」
ゼラド「うわ、ほんとだ! 肌触りいい! やけにいい!」
最終更新:2009年10月17日 14:49