27代目スレ 2008/12/22(月)
ソフィア「ゼ・フィ・アーちゃーん。
ちょっとこのウェブページの
ビーズアクセ素敵だと思わない?
思うわよね、それも私に似合うって。
今月中に作ってくれないかしら?」
ゼフィア「ちょっと稽古してくる」
ソフィア「今日はホワイトシチューにしよーかしら。
冷凍庫にあるあんたが吸ってた母乳、解凍して」
ゼフィア「……そんなもん捨ててくれ!
というか冷凍庫の掃除はこないだやった!
怪しいものはすべて捨てたぞ!」
ソフィア「ふふーん。
私の研究用冷凍庫は108個まであるわよ。
人間だってゼンガーだって冷凍してたんだから」
ゼフィア「……。
承りました母上さま。何用でも仕ります」
ソフィア「じゃ、これとこれとこれとこれとこれとこれ、六つね。
はいこれ軍資金。ビーズは通販で買いなさいね、
あんた店行ったらシノギと間違えられるから。
今月中にお願いねー」
ゼフィア「……六つも?なんで六つもいるんですか!」
ソフィア「イルスとイルイと私の分。選ぶ楽しみも欲しいもの♪
それともホワイトシチューにしよーかしら。
ちょっと足りないかなー?」
それともあんた、今度こそ弟がほしい?」
ゼフィア「作ります作らせていただきます」
ゼフィア「おーい」
スレイチェル「どうした」
ゼフィア「ここにビーズ細工が三つある。すきなの選べ。やる」
スレイチェル「……ヴィルベル!
わが友がビーズ細工をプレゼントだと?ちょっと待て、今着替える!
天変地異がおきて世界が破滅する前に!」
ゼフィア「……どういう意味だ!」
スレイチェル「冬らしく白甘ロリでせめてみた。
どうだ、このラビットファーのついたケープに、たっぷりと膨らんだスカート」
ゼフィア「動きにくそうだな。早く選べ」
スレイチェル「……この、銀と真珠で作った
クラウン形モチーフのネックレスをいただこう。
しかし素人の細工とは思えないな、どっかの貧乏喫茶におろしてみたらどうだ?」
ゼフィア「お前、そんなことより受験はどうするんだ。
俺は推薦決まってるからいいが」
スレイチェル「どうせ来年も高三に決まってるだろう友よ。
いい加減その時空になじんだらどうだ」
ゼフィア「毎年毎年貴様の受験勉強につき合わされてる身にもなれ!」
レモン「めっずらしーこともあるもんねー。
じゃ、この黒いのもらうわ。シンプルでどこにでもつけられそーだし」
ゼフィア「そうか」
レモン「ありがとねー。ソフィアさんにお礼言っといて」
ゼフィア「なんだ、母さんに頼んだのお前か」
レモン「そういう意味じゃないけど。
ま、残り二人はスレイチェルとランさんでしょ」
ゼフィア「なんでわかったんだ?」
レモン「いいから行ってきなさいよ」
ラン「ええの?こないな繊細な細工物もらってしもて?」
ゼフィア「ええ。母に作らされたあまりものですから」
ラン「……。
まあええわ。きれいやなあ、日に透かすと桜の模様がきらきらしてる。
皮ひもにつけるブレスレットやから、どこにでもつけてけるし。
ありがとな、ゼフィアちゃん。
うちこういうの買うの苦手やからすごいうれしいわ」
ゼフィア「……。あの。
修行のために、もうひとつ作ります。
俺はセンスがないみたいなんで、すきなデザイン選んでください」
ラン「修行てゼフィアちゃんビーズ細工の修行までしてるの?」
ゼフィア「あー。そのー。
集中力と目の感覚を養うためです」
ラン「そっかー。ならうちもやろうかなー。
教えてくれる?」
ゼフィア「お、俺ごときでよければ喜んでいくらでも!」
マーズ「つーことで、ショップにおいてみない?
馬鹿なコーコーセーや暇な主婦が買ってくかもよー。
マージンは最初三パーセントでいいからさー」
ユウキ「うちはそういう店じゃないんだけどな。
まあいいか、ゼンガー少佐にはクロガネ時代の恩もある」
ユウカ「……著作権は?
他人のデザインで売るのはまずいんじゃないの?」
マーズ「スレイチェルちゃんがデザインしてるよー。
あの三人でなんだかんだやってる」
スレイチェル「ええい、ビーズ編みの真髄とはこうだ!(天才技能持ち)
みよ、レース用の鍵編み針を使ったシルバーワイヤー編みこみ技!」
ラン「すごいなー。うち、いまだにモチーフひとつ作れへん」
ゼフィア「あ、貸してみてください。これはこーやって…。
ってスレイチェルお前受験勉強本当にいいのか?」
スレイチェル「何を隠そうこのスレイチェル、z会の模試で全国一位の実力だ!」
ゼフィア「じゃなんでいちいち俺んとこに今更英語の受動態なんか
聞きにくるんだ!」
スレイチェル「時に物忘れするのだ!」
ラン「えーなー、仲良くて」
ゼフィア「仲なんかよくありません!」
スレイチェル「その通り!ごく普通の仲だ!」
ラン「また二人してそないいうてー。仲良しやなあ」
ゼフィア「ですからこいつとは唯の幼馴染でして」
スレイチェル「全くです、恋愛感情などかけらもありません!」
ラン「はいはい。うち邪魔やな、お茶もってくるさかいにまっててや」
マーズ「今日分の取りに来たよー。
つか策士だねヴィルベルの人」
スレイチェル「なんのことだ?」
マーズ「あーいっとけば、嫌でも仲良しアピールだもんね。
ランさん当分誤解してるよなー」
ゼフィア「スレイチェル……」
スレイチェル「スレイチェルはひとっことも嘘なんぞいってないぞ?」
ゼフィア「いや、そうじゃなくて。
目にごみでも入ったのかお前、涙ぐんでるんだが」
スレイチェル「そうだな。すこし目を酷使しすぎた。
今日は早めに帰るとしよう」
ゼフィア「ちょっと待て。そんなに涙ぐんでるなら痛くてつらいだろう、
車で送ってやる。
ラン殿ー、後で戻ってきますから待っていてください」
ラン「えーよ今日は、うちも疲れたし」
ゼフィア「じゃあ、あとで夕飯のおかずでも一品持ってきます」
マーズ「……にーちゃん。
あんた、天然とかいわれたことない?」
ゼフィア「はあ?」
ユウカ「陳腐なストーリー。退屈すぎてあくびが出る」
マーズ「まーあの三人、どこのギャルゲだって感じだねー。
顔ヤクザのくせになんでだろ」
ユウキ(大・中・小とそろえてた父親の血だな……)
レモン「それにしても、なんで関係ない私にまでくれたんです?」
ソフィア「ランさんとスレイチェルちゃん二人じゃ、
流石にあの子も私の意図に気づくでしょうから」
レモン「あ、なるほど」
ソフィア「伊達に朴念仁の妻をやってるわけじゃないのよ」
ゼンガー「誰がなんだって?」
最終更新:2009年10月17日 14:51