とんがり頭のおじさん


29代目スレ 2009/02/27(金)

レイナ「あら、どうしたの大荷物抱えて?春休みにはちょっと早いけど旅行?」
ラッシュ「帰省ですよ、先輩。スパロボZのスペシャルディスクの発売があと一週間に迫ってるじゃないですか。
 スペシャルディスク発売記念パーティのための準備で南極へ里帰りですよ」
レイナ「スペシャルディスク?あ~そんなのあったわね!
 スパロボKのおかげですっかり忘れてたわ」
ラッシュ「前回は第2弾PV発表時点で大盛り上がりでしたからね。今回は控えめに一週間前からですよ」
レイナ「D勢は律儀というか何というか、三年ぶりの版権新作とはいえそこまで祝えるなんて
 OGの方にDの誰かが出たわけでもないのに」
ラッシュ「スパロボZに出たからこそ祝ってるんじゃないですか。
 先輩もまたとぼけちゃってやだな~も~」
レイナ「・・・何言ってんの?」
ラッシュ「クォヴレーさんに先んじて他の版権作品に出たってんで、おじいちゃんが喜んじゃって喜んじゃって。
 ほら、うちのおじいちゃんってクォヴレーさんとある意味商売敵みたいなものじゃないですか。
 この前もあと一歩で『門』が開いて世界が滅ぼせるところまでいったのに、因子も足りないから大丈夫かと思ってたら、いきなりトールギスⅡと悪魔合体して
 トールDiスⅡとか言い出してアイン・ソフ・ドーバーガンで『門』ごと消し飛ばされたって悔しがってましたから、その反動で余計嬉しかったみたいですね」
レイナ「さっきからアンタは誰のことを・・・」
ラッシュ「そういえば先輩、マスコミ関係志望してましたよね?
 今度紹介しますよ、伯父さんはその方面ではベテランですからすごく勉強になると思いますよ」
レイナ「だ~か~ら~アンタは誰のことを言ってんのよ!スパロボZに出てたのはマキネの親父っぽい人以外は全部新規キャラでしょうが!」
ラッシュ「ルイーナ1の知性派。メリオルエッセでは情報収集を担当していたシュバルツバルト伯父さんが参戦してたじゃないですか!」
レイナ「それ、『THE ビッグオー』のキャラ!バンプレストオリジナルじゃない!」
ラッシュ「そんな伯父さんがバンプレストオリジナルじゃないだなんて。伯父さんがオレの伯父さんじゃなかったなんて。
 じゃあ伯父さんはいったい何者なんだー」
レイナ「だから『THE ビッグオー』のキャラよ」
ラッシュ「小さかった頃、母さんに叱られて泣くオレに肩車をしてくれた伯父さん。
 頭の包帯の尖っている部分がどうなっているのか気になって触ろうとしたオレの手を優しく掴み
 『真実を知ることは時として苦痛をともなう。知らなくてすむことは知らないままの方が幸せだ』と言ってくれた伯父さん。
 母さんばかりに構う父さんに構って貰えずむくれるオレをビッグデュオに乗せて空の散歩に連れて行ってくれた伯父さん。
 あの優しかった伯父さんがオレの伯父さんじゃなかっただなんて」
???「ハーハッハッハッ、遂に真実にたどり着いてしまったようだな、愚かな街の愛しい甥よ」
ラッシュ「その声は!!」
???「だから言っただろう真実を知ることは苦痛を伴うと・・・
 もう来たか。愛しい甥の認識を持って私の存在に気づいたか、腐った世界の哀れな番犬よ」
レイナ「ディス・アストラナガン!いつの間に!」
クォブレー「この世界はお前の存在を許容できない。即刻立ち去れ」
???「嫌だと言ったら」
クォブレー「排除する」
???「私にはまだ知らねばならん真実がある。
 ビッグデュオ、ショータイム!」



伯父さんの駆る赤き巨体は綺麗な弧を描きながら、
ディス・アストラナガンは航空力学を無視した軌道を描きながら三度の交差を繰り返し、
四度目の交差のあと赤い機体が爆散した。

それから二度とオレが伯父さんに会うことはなかった。

伯父さん不在のままパーティは開かれた。
オレは皆に真実を伝えることができなくて、伯父さんが来ない理由を下卑たジョークで茶化す伯父達と一緒に笑っていた。
パーティが終わり一人部屋に戻り、オレは泣いた。

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最終更新:2009年10月17日 14:55
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