28代目スレ 2009/03/28(土)
[???]
ラキア(リウェン・リムスカヤ。何事にも一生懸命な子だった。
ラッシュに懐いていた。
二重人格という設定をまったく活かせていなかった。
昔確実に存在していたはずの私の従妹。
でも今はそんな子存在しなかったみたいに南極の皆は暮らしてる。
私もあの人が追っていた真実の一端に触れなければ忘れていたままだったろう)
ラキア「
OG町に突然現れる子供、OG町から突然消える子供。
複数の歴史認識。
繰り返される一年間。
割れたフラスコから出てきたモノ。
この世界の真実。
・・・くだらない」
???「そう。そんなくだらないモノ追うのもう止めなさい」
ラキア「でないと私にも消えて貰うことになる。あの人みたいに。
そういうこと、タイムダイバーさん?」
イングレッタ「そうよ。これ以上立ち入るならね」
ラキア「こんなつまらないモノのために私は捨てられたわけか。
でも、それをがむしゃらに追いかける姿に私は惚れたのよね。
ままならないわね人生」
イングレッタ「諦めてくれた?」
ラキア「はなっから私がこの旅で見たかったものはこんな三文推理小説の種明かしよりもしょーもない真実なんてものじゃないわ。
でもね。知ってる?
私タイムダイバーって大っ嫌いなの」
イングレッタ「貴女じゃ私に勝てないわ」
ラキア「知ってる?
恋する乙女は無敵なの」
イングレッタ「・・・」
ラキア「でも、私はもう恋する乙女じゃない、恋に破れた女」
イングレッタ「何が言いたいの?」
ラキア「知ってる?
恋に破れた女は八つ当たりするものなの。
ファービュラリス、ショータイム!」
イングレッタ「来なさい!
アストラナガン!」
ラキア「ったく、あのアホタイムダイバー少しは手加減しなさいよ。
こっちは十年来の病み上がりなのよ。
エンジンがかからない!
こんなとこからどうやって帰れってのよ!」
ズズズズズズズズ
ラキア「陸上戦艦?」
???「アイヤー、戦闘光が確認されたから来てみたけど、もう終わった後みたいアルね。
そこに転がってる機動兵器のパイロット、大丈夫アルか?じゃ、なかったネ。
こちらノイエDC所属シロガネⅡ艦長シァンリー・リンジュン。
そちらの所属と階級氏名を述べよ」
ラキア「シロガネってライノセラス級じゃない」
シャンリー「ガワはライノセラスでも心はスペースノアヨ!
無駄口たたいてないでさっさと答えるネ!」
ラキア「OG高校所属一年のラキア・ラドクリフよ。
エンジンがかかんないのよ。ちょっと近くの町まで乗せてってくれない?」
シャンリー「OG高校?アイヤー、奇遇ネ。
ワタシも一時期OG高校に通ってたネ」
ラキア「なんでOG高校の学生がこんな僻地で陸上戦艦の艦長やってるのよ?」
シャンリー「それはこっちの台詞アル。
なんでOG高校の学生がこんな僻地で機動兵器で戦闘してるカ?」
ラキア「実は斯々然々で」
シャンリー「ほ~斯々然々ネ。
ってそんなので誤魔化されないヨ。中国人バカにするのもいい加減にするヨ!
ここはノイエDCがケツ持ってる地域ネ。ここでの勝手なドンパチはワタシたちすごく困るのヨ!」
ラキア「ごめんなさい。話せば長くなりそうだから」
シャンリー「もういいアル。収容するヨ。
近くの町に着くまでに全部喋ってもらうヨ。
最近のOG町のことも知りたいしネ」
ラキア(とりあえず足ゲット!
私も南極に戻ってたから、最近のOG町の事情なんて知らないけど、ま、いっか)
ラキア「私はね、自由に生きるって決めたの。
思い返せば私の人生は本当に自由がなかった。
幼い頃から病という枷に囚われ、外で元気に遊ぶラッシュを羨みながら見ることしかできなかった。
ベットから動けない私に今日は外でどんな風に遊んだか楽しそうに話すラッシュに笑顔を向けながら心の底から恨んでいた。
初恋もまた肉親と言う倫理の壁に阻まれ、成就されることはなかった。
あの時そんなこと気にせずにさっさと押し倒して私の良さを教え込んでおけば・・・
子供の一人でも拵えておけば、男の夢なんてくだらないものに逃げられることはなかったはずなのに・・・
だから私はもう縛られない。常識からも倫理からも母さんのデッドコピーな喋り方からも。
この世のありとあらゆるものから私は自由に生きる!」
シャンリー「オマエのこれからの生き方とか同情すべき過去とかどうでもいいネ。
それで他人に迷惑かけて良い事にはならないアル」
ラキア「迷惑?」
シャンリー「なぜ不思議そうな顔するヨ!
近くの町までで良いって言ってたアル。なんで基地まで付いて来るカ?」
ラキア「旅費が底を着いてたのを忘れてて、自由に生きるってお金がかかるのね。
修理ドックぐらいあるんでしょ。貸してくれない?
せっかく貴重な情報をいっぱい教えてあげたんだしさ」
シャンリー「確かにハザリアが二股の末刺されて死んだとか、ルナ会長がリコールされて
赤月咲美が生徒会長になったとか
驚天動地の新情報アルけど、そんなのワタシの一存で決められないアル。
ここの責任者に話しつけて貰わないと。
アイヤー!噂をすれば来たアルね」
シャンリー「
バチュン、こっちアル!」
バチュン「なんで君もそう呼ぶかな。バチュンは名前じゃないと何度言えばわかるんだ・・・
で、シャンリー。結局あの戦闘光はなんだったんだ?
先の通信の『学校の後輩が失恋した腹いせに八当たりで返り討ち』じゃ意味がわからないぞ」
シャンリー「そのままの意味ネ。ワタシの横にいるこの・・・」
スタスタスタ チュッ
シャンリー「アイヤー!」
バチュン「何するんです!」
ラキア「キスしたのよ。
次に会うのが男だったらキスしようって決めてたの。
生の唇も悪くないわね。
ん~顔は合格点。身長はもうちょっと欲しいかな。でも、あの人と同じ褐色の肌ってところはポイント高いわね」
シャンリー「話聞く限りだとオマエの想い人は褐色の肌じゃなくてウェルダンに焼け焦げてるだけネ」
ラキア「ねえ、貴方、私と恋しない?」
バチュン「な、何言ってるんですか?」
ラキア「そのままの意味よ。私の男にならないかって言ってるの」
バチュン「シャンリー、誰なんだこの娘は?」
シャンリー「ワタシの学校の後輩アル。ウチらのシマでドンパチやってたバカ女ネ。
付き合ってやればいいアル。
そんで、ヤるだけヤって捨ててやればいいアル
そうすればバチュンも童貞捨てれて、その世の中舐めてる女も人生の厳しさを知る一石二鳥ネ」
バチュン「シャンリー、これも何度も言っているが、わたしは童貞ではない。
お嬢さん、何があったかは知りませんが、そんな自分を安売りするようなことをしてはいけませんよ
もっと自分を大切にしないと」
シャンリー「そんなエセ紳士ぶってるから、あっちの童貞は捨てれてもホントの童貞は捨てられないアル」
バチュン「黙ってなさい!」
ラキア「ねえ、ダーリンお願いがあるんだけど・・・」
バチュン「勝手に話が進んでる!」
ラキア「私のファービュラリスがアホタイムダイバーのせいで壊れちゃったの。
ダーリンこの基地の偉い人なんでしょ?
ね~お・ね・が・い・直して」
ピト ムニュ
バチュン(柔らかい何かがわたしの腕に・・・)「そ、そう言われましても・・・」
シャンリー「そうヨ!そんな女の言うこと聞くことないアル!
そんな女の機体直すより、さっさとワタシのシロガネⅡにテスラドライブを取り付けて、宙間戦闘用の気密処理を施すヨ!」
バチュン「君もどさくさにまぎれて無茶な要求をするんじゃない!」
最終更新:2009年10月17日 14:56