29代目スレ 2009/07/28(火)
ラキア「お腹が空いたぞ、ラッシュ。
ごはんはまだか?」
ラッシュ「ちょっと待ってくれよ。もうすぐ米が炊けるから、炊けたら蒸らす時間を利用して天ぷらを揚げる。
今日はアオラたちもいるから、みんなで揚げたてを食べよう。
手が空いているなら、机の上に出してあるカレー粉でカレー塩でも作っておいてくれないか・・・って姉さん!
帰って来てたのか?」
ラキア「不思議なことを言う奴だな。
私はどこにも行っていないぞ。
知っているだろう。
私が外出するのは週刊誌を立ち読みするためにコンビニに行く時と、お前と真龍が二人きりになりたそうな時に空気を読んで漫画喫茶に行く時だけだ。
かわぐちかいじ作品も残すところ『イーグル』だけだからな。次は福本信行に手を出そうと思っている」
アオラ「何を言ってんだ、ラッシュ。
ラキアさんは今までずっと俺たちの同人誌作りの手伝いをしてくれてたじゃないか」
ラキア「そうだぞ。
12ページの擬人化アナロ熊が地デ○カに手を出そうとする男たちに向かって『かわいい地デ○カちゃんを陵辱するのはやめて!私が代わりになるから!
私は著作権フリーだから何をしてくれたって良いわ!』と叫んでるシーンのトーンワークは私としても改心の出来だと自負している」
ラッシュ「えっ、いやっ、その、だって姉さんは旅に出て、この前ノイエDCで世話になってるって手紙を送ってきたじゃないか」
真龍「手紙?ノイエDC?
ラッシュ、何の話をしているの?」
ラッシュ「姉さんは伯父さんが死・・・伯父さんがいなくなって、自分を見つめなおす旅に出たんじゃないか!」
ラキア「いなくなった伯父?
ウェントス伯父さんもイグニス伯父さんもアクイラ伯父さんもコンターギオ伯父さんも南極で元気に穀を潰してるじゃないか。
ウンブラ伯母さんがまた『結婚する、今回こそ運命の相手に巡り会えた』とか言ってるらしいが、どうせすぐ出戻ると思うぞ」
ラッシュ「その中の誰でもなくて・・・」
ルル「ラッシュはさっきから何を言ってますの?
ラキア様はずっと
OG町におられたではありませんか」
ラキア「そうだぞ。
>>89に普通に混じっているだろう」
ラッシュ「あれっホントだ。
いやっ、でも、そうだ!姉さんがつけてる腕輪!その腕輪は!」
ラキア「この腕輪かい?憶えているかい?ラッシュ。
昔ふたりだけで祭りに行ったことがあっただろう。
その時にお前が射的でとってくれたんじゃないか。
このプレゼント嬉しかった。誕生日のプレゼントだった」
ラッシュ「・・・ごめん、憶えていない」
ラキア「フフ、そうだろうな」
ラッシュ(姉さんはこの年まで体が弱くてずっと寝込んでたんだ。そんな事実があるはずがない。
でも、俺の頭に浮かぶこの情景は何なんだ。射的の銃を構える俺、それを目を輝かせながら見ている姉さん。
この記憶は何だ。何が起こってるんだ)
真龍「ラッシュ、大丈夫ですか?」
アオラ「今日のラッシュ様変ですわよ」
ラキア「真実なんてどうでも良いじゃないか。
愛しい姉がおなかを空かして待っている。
今のお前にそれ以上に大事な事があるのか?」
アオラ「俺も腹が減った。米も炊けてるしメシにしようぜ」
ラッシュ「ああ・・・そうだな。メシにしよう」
ラッシュ(そうだ。真実なんてどうでも良いじゃないか。
真実なんて追いかけたって碌なことにならない、それを俺は学んだんじゃないのか。
姉さんがここにいる。それで十分じゃないか)
最終更新:2009年10月17日 14:57