トウキルート

19代目スレ 2007/10/09

【午後1:00 自宅】
【午後2:30 パンナコッタ専門店】
【午後3:00 商店街】
【午後6:00 ミズハ家】

■主人公を選択してください。
●トウキ
 特に面白みのない少年トウキ・カノウが、特に面白みのない日常を、特に面白くないチュートリアルを交えつつお送りするぞ!
■面白みはないけど、どうする?
●面白みは必要だ
→タイトルへ

●面白みなくてもいいや
 まず、メイン画面の操作方法を説明しようか。
 左クリックでメッセージが進む。文字描画中にもう一度左クリックすると表示中の文字を全て出せる。
 ああ、左クリックを押しっぱなしにしても次へ進むことが可能だ。
 テキスト表示領域の右上にある▲▼をクリックすると一度読んだシナリオの逆読みができるんだ。
 ▲▼の▲を押すと1つ前に戻る。
 ▼で進む。
 それ以外の箇所をクリックすると、止まっている箇所から再開できる。
 あと、▲▼を押すときにSHIFTキーを押しながらマウスクリックすると高速に表示することができるぞ。
 次の説明に入るぞ。
 右クリックでメニューが出る。
 セーブ、ロード、オプション、タイトル画面に戻る、ゲームを終了する、だ。
 メニューでもう一度右クリックを押すとキャンセルされ、文字無し背景モードにできる。
 さらにもう一度右クリックで元のゲーム画面に戻る。
 1度読んだ項目は、次回以降はシフトキーを押しながら左クリックを押しっぱなしにすることで、超高速スキップできるぞ。
 次に画面上のほうのメインメニューの説明だ。
『ファイル』と『画面』のみ。画面を切り替えるとフルスクリーンモードが可能だ。
 こんなとこかな。
 じゃあ、始めようか。

 これは俺と、胸のない彼女の物語だ。

【午後1:00 自宅】
 目を覚ましたのは、休日の午前8時。
 部屋の掃除を終えて、身繕いをする。
 昼食は食べない。あとで約束があるからな。
 準備を終えると、午後1時になった。ちょうど約束の時間だ。
 1階に降りると、弟のミナトがキッチンにいるのが見えた。
 もう午後だというのに、パジャマ姿だ。ひどい寝ぼけまなこをしている。
 どんぶり一杯に盛りつけた白米の上にティラミスをぶちまけ、親の敵みたいにハシでぐちゃぐちゃとかきまわし始めた。
トウキ「お百姓さんに謝れ」
ミナト「なんだよ、兄貴だって、俺の兄貴なんだからご飯にティラミスかけたくなる瞬間があるだろ!」
トウキ「ねえよ、そんな発想すらなかったよ」
ミナト「その発想の貧困さが、兄貴がご飯にティラミスかけない原因だよ!」
トウキ「いいよ、俺、貧困な発想の持ち主で。ご飯にティラミスかけたくねえし」
ミナト「なんだよ、もう、俺なんてこの上七味唐辛子までかけちゃうもんね!」
トウキ「お前、世界中の飢えた子供たちに謝れよ」
 玄関の方から呼び鈴の音が聞こえた。
クリハ「こんにちわ、トウキくん!」
 クリハ・ミズハは、もう1年くらい付き合っている俺の彼女だ。
 1年以上というと『飽きないか?』とか、『あのコ胸ないだろ』とかいうようなやつもいるが、
まあ主にうちの弟なんだが、
そんなことはまったくない。
 むしろ、毎日が新しい発見の連続だ。
 いや、胸は本当にないんだけど。
 今日も、デートの約束をしていた。
トウキ「じゃ、ミナト、いってくるぞー」
ミナト「うっせバーカ、うっせバーカ!
 兄貴なんか無い胸に頭ぶつけてご飯にミルフィーユかけてりゃいいんだ!」
 うちの弟は、最近なにかひがみっぽい。

【午後2:30 パンナコッタ専門店】
 ファミリーレストランで食事を取ったあとに商店街を適当にぶらつき、この店に入った。
 最近新しくできた店だ。
 あまり言い噂は聞かないが、俺はクリハと一緒にいられるならどこでもいい。

■注文する
●エビ天のパンナコッタがけ
 エビ天にパンナコッタが容赦なくのせられている。

●ラーメンのパンナコッタのせ
 ラーメンにパンナコッタが容赦なくのせられている。

●千枚漬けのパンナコッタがけ
 容赦なくパンナコッタをかけられた千枚漬けを、クリハは元気よく食べる。
クリハ「美味しくはないね!」
トウキ「いや、うまいよ」
クリハ「え?」
トウキ「クリハと一緒なら、なんだってな」
クリハ「やだ、もう」
 クリハがちょんと俺の頬をつついた。

【午後3:00 商店街】
 店から出たところで、同級生のヴィレアム・イェーガーと出くわした。
 おなじく同級生の、ゼラド・バランガレラ・ブルーを連れている。
 ヴィレアムがゼラドに片思いしているのは周知の事実だけど、レラが混ざっているのは珍しい。
トウキ「珍しい組み合わせだな。どうしたんだ?」
ヴィレアム「実は、キャクトラを探してて」
クリハ「キャクトラくん? さあ、見なかったけど」
トウキ「あいつが、こんなヘンな店にくるはずないって」
 俺たちが話している横で、ゼラドが迷いもなく店に入ろうとしていた。
 彼女は大変な大食らいだ。
 でも、この店はおすすめできない。
トウキ「おいおい、ちょっと待てよ。この店に入るのはやめといた方がいいぜ?」
ゼラド「え、不味いの?」
トウキ「不味いさ。クリハの手料理に比べたら、なんだってな」
クリハ「やだ、もう、トウキくんたら!」
 ヴィレアムが、なんだか眩しいものでも見るような顔をしていた。
 なあヴィレアム。上手くいくといいな。

【午後6:00 ミズハ家】
 遊園地などをまわっていると、あっという間に日が暮れた。
 俺はクリハを自宅まで送って来た。
クリハ「今日は楽しかった!」
トウキ「うん、じゃあ」
クリハ「あ、ちょっと待って」
 振り返った俺の唇に、柔らかな弾力のあるものが触れた。
 クリハが顔を赤らめ、潤んだ瞳で俺のことを見上げている。
 彼女と口づけを交わすのは、これで何度目だろう。
 そのたびに、まるでファーストキスの瞬間のように胸が高鳴る。
 クリハの魅力には、きっと際限がないんだ。
クリハ「トウキくんが彼氏で、よかった」
トウキ「俺もだよ」
 もう一度口づけを交わして、俺たちは名残惜しさを引きずりながら別れた。

;ENDING
;黒で塗りつぶし(裏画面も含む)
#FILLBLACK
=1
;ENDING後
;エピローグ
 今日も幸せな一日だった。
 明日は、きっともっと幸せな一日だろう。

;ミナトフラグを立てる

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最終更新:2009年11月14日 11:13
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