チョコレート・ファイター統亜

30代目スレ 2009/10/20(火)

 【統亜 3歳】
統亜「あ~、う~」
テニア「ねえ統夜、この子、妙に言葉が遅いように思うんだけど」
統夜「そんなに心配することないだろ」
メルア「うちの芽夜ちゃんなんて、いまだに新生児並によく眠りますし」
テニア「だって、カッちゃんなんてもうあんなにペラペラ喋るのに」

克夜「『ねえツバサくん ツバサくんには、ボールいじょうの ともだちって いないのかな』
 『え そ それは』 『ぼくじゃ ダメかな』
 『ダメだよ』『だよね』
 『だって ミサキくんは ぼくにとって ともだち いじょうの』
 『でも みたんだ ぼく こないだ ツバサくんが コジローくんと』」
カティア「『なにも心配することないよ、
 僕は、ボールもミサキくんもヒュウガくんもイシザキくんも、
 みんなみんな平等に愛してるから!』
 こうしてツバサくんはサッカーハーレムを作り、末永く幸せに暮らしましたとさ』
克夜「やっぱり ハーレムさいきょーだね おかーさん!」

統夜「カティア」
カティア「え、なにかしら。早期教育は大事でしょ?」
統夜「息子になんの英才教育を施そうとしているんだ」
統亜「あ~、ぅ~」
テニア「統夜ぁ~、やっぱり心配だよぉ~。一回、お医者様に見てもらったほうが」
統夜「心配し過ぎだって、統亜はまだ3歳なんだぞ」

克夜「しんぱい すること ないよ テニアおかーさん!」
テニア「カッちゃん」
克夜「トアもメャーも ぼくが めんどう みるから!
 ぼくは おにいちゃんだから!」
テニア「はぁ、やっぱり統夜の子なのねえ」
統夜「どういう意味だよ」

 【子供部屋】
克夜「これが 『い』 『いちご』の『い』ー。いってごらん?」
統亜「みぃー」
克夜「う~ん」

芽夜「もぉ~しもぉ~ねがい ひとつだけ かなぁ~うなぁ~らぁ~
 い~えのなかで ねていたいぃ~」
克夜「メャー、メャー、幼児のじぶんから ダメな うた うたっちゃ ダメだよ」
芽夜「ねても さめても 格ゲーばっか」
 ビシッ バシッ カチョーセン! ハリケーンアッパー! タイガーキッ! ウッシャァ!

統亜「あぇー、あぇー」
克夜「どうしたんだい このキャラに きょうみ あるのかい?」
芽夜「ジョーひがし かくとースタイルは ムエタイです」
統亜「ぅえぁい、ぅえぁい!」

~。°~。°~。°~。°~。°~。°~。°~。°~。°~。°~。°
 【克夜 17歳 船上】
統亜「ふぁ~、ヤな夢見ちゃったなあ。
 傷ついちゃうなぁ、もう。
 あたし、3歳のころフツーに喋れたし、平仮名くらいは読み書きできたのに、
 家族の誰も聞き取れないし読み取れなかったんだもんなぁ」
船頭「お嬢チャン、見えてキタヨ」
統亜「うわーっ、久しぶりだな、OG町だぁーっ」

 【OG町】
ゼラド「うわっ!」
統亜「きゃっ」

 どっしーん!

ゼラド「いたたた」
統亜「う~ん。あれ、あなた、ゼラドちゃん?」
ゼラド「えっと、統亜ちゃん? 前にちょっとB組にいた」
統亜「うわ~! おっぱいでっかいねえ!」
ゼラド「え?」
統亜「あ、ねえねえ、このへんでさ、仏像見なかった? こう、金ピカでさ」
ゼラド「え?」

 【フルーツパーラー】
ゼラド「つまり、統亜ちゃんは村から盗まれた仏像を探しにタイから来たの?」むしゃむしゃ
統亜「うん。あたしがお世話になってる村なんだけどさ。
 だいぶ前に村を飛び出してったお兄さんが、フラッと返ってきたと思ったら、
 仏像と一緒にいなくなってたんだって」しゃりしゃり
ゼラド「そういえばここ最近、仏像ブームっていわれてるけど」むしゃむしゃ
統亜「だからね、CGなし! ワイヤーなし! スタントなし! 編集なし!
 最強の格闘技ムエタイを駆使して、仏像取り返すの!」しゃりしゃり

ゼラド「ねえ、統亜ちゃん」むしゃむしゃ
統亜「なぁに?」しゃりしゃり
ゼラド「フルーツしか食べないの?」むしゃむしゃ
統亜「フルーツ大好き!」しゃりしゃり
ゼラド「お肉も食べないと、バランス悪いよ」

ゼラド「統亜ちゃん、この町にはちょっとしかいなかったから土地勘ないでしょう。
 わたしが案内してあげるよ」
統亜「えへへ、そうしてもらえたら有り難いんだけど」
ゼラド「どうしたの?」
統亜「おカネ、持ってない」
ゼラド「え?」

タイ人「お客サン」

 【倉庫】
統亜「その仏像盗んだ人、鎧獣士デスラーっていうんだけど、
 あのフルーツパーラー経営してるのがその人だっていうから、
 なんかやらかしたら出てくるかなあって思って」
ゼラド「だからって食い逃げ前提でフルーツ食べ散らかすのはいけないと思うよ?」

タイ人「××××」
タイ人「××××××」
タイ人「××」

ゼラド「なんか喋ってる、タイ語で」
統亜「任せて! タイは長いんだから!」
ゼラド「ほんと?」
統亜「ジャンボ!」
ゼラド「統亜ちゃん、わたしタイ語ってよくわかんないけど、
 それはタイ語じゃないと思う」
統亜「えぇ~!? いままで、たいていこれで通じてきたんだけど」
ゼラド「いい人多いんだね、タイって」

???『トアちゃんは黙っていてください。どうせバカなんだから』
統亜「あぁっ、メャーちゃんは、またそんなこという~!」
芽夜『アンニーィ、ラーカー、タウライ、クラップ』
タイ人「×××」

ゼラド「えっと、今の声、芽夜ちゃん? 妹さん?」
統亜「う~、メャーちゃん、なんかわかんないけどいつもあたしと通信出来て、ヒドいことばっかいうの」
ゼラド「ダメだよ、姉妹仲良くしなくちゃ!」
芽夜『寝ても覚めても紫雲家末子、やれといわれたらやる気になりません』
ゼラド「えっと」
統亜「メャーちゃん、ちょっと根性曲がってるの」

鎧獣士デスラー「お前か、紫雲統亜
統亜「あっ、デスラーさん! 仏像返してよ」
鎧獣士デスラー「無理だな。もうよそに売り払った」
統亜「ひっどぉ~い! 村の守り神なのに! バチが当たるんだから!
 あなただって、あの村のひとでしょ!」
鎧獣士デスラー「うるせえ! 俺はあんな村で終わりタマじゃねえ!
 村長の野郎、こんなガキ寄こしやがって!
 俺は都会で、もっともっとビッグになるんだ!」

ゼラド「OG町って、そんなに都会じゃないよ?」
統亜「あっ、ちょっと待ってゼラドちゃん!」
ゼラド「お母さん直伝、踵落とし!」
鎧獣士デスラー「うるせえ!」

 どがっ!

ゼラド「けほっ、けほっ!」
統亜「えぇ~ん! しっかりしてぇ!
 ダメだよ、タイの子はみんな子供のころからムエタイやってるんだから」
鎧獣士デスラー「囲め!」

タイ人「キェー!」
タイ人「ヤァー!」
タイ人「イェー!」

統亜「うっ、うっ、ゴメンねゼラドちゃん。
 あたしがフルーツバカ食いしたばっかりに巻き込んじゃって」
ゼラド「・・・・・・けほっ、逃げ・・・・・・っ」
統亜「跳ねても揺れても紫雲家長女!
 あたしの乳が揺れてる限り、ゼラドちゃんには手出しさせない!」

鎧獣士デスラー「この、バカ女がっ!」

 シュッ! シュッ! シュッ!

統亜(四方から氷柱! あたしの蹴りで壊すことは出来るけど、一瞬動きが止まる!
 ここは、避ける!)

 ガシャーン!

244 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2009/10/20(火) 04:33:15 ID:WGFj9HEc
統亜(しまった! あたし、やっぱバカだ!
 氷柱がぶつかって足場が凍りだらけに! 動きにくい!)
鎧獣士デスラー「月から来たバカ女に、本物のムエタイを教えてやれ!」
タイ人「キェェェェーッ!」
統亜「チョコレートぉ、ディスコぉ!」

 どかっ!

ゼラド(統亜ちゃん・・・・・・、そこは、ウソでもチョコレート・ファイターっていったほうが・・・・・・)
統亜(うぅ、数が多すぎる。でも、でも、ゼラドちゃんだけは!)
芽夜『1/3だけ力貸しましょうか、義姉』
統亜「メャーちゃんは、そんなことより外に出る努力して!」
芽夜『寝ても覚めても紫雲家末子、やるなといわれたらやる気になります』
統亜「どうしてメャーちゃんはそう、ひねくれてるのぉ!?」
芽夜『もう連絡済みです。じき、わたしたちのナイトが到着しますよ』

マーズ「どこのドイツだこんにゃろーっ!
 おれのシマでくだらねー騒ぎ起こしゃーがって!」

統亜「あの子・・・・・・、お兄ちゃんの手紙にあった?」
タイ人「ヒッ、バケモノ!?」
鎧獣士デスラー「怯むなッ! あれはこの町に住み着いている妖怪だ!
 ああ見えて人間には危害を加えられないから!」
マーズ「勘違いしてんじゃねーよ。おれぁー単なるミズサキ案内人さ。
 紫雲サン! ここだぜーっ!」

克夜「痩せても枯れても紫雲家長子、僕の愛くるしくも大食らいな妹をいたぶったのは、お前か」
鎧獣士デスラー「紫雲、克夜ッ!?」
克夜「覚悟はできているんだろうね」

統亜「お兄ちゃん、なにしに来たの!?」
克夜「妹の危機に駆けつけるのは当然のこと、騎士というより兄として!」
統亜「引っ込んでてよ! お兄ちゃんの助けは受けない!」
克夜「統亜! お前は、ここになにをしに来た!?」
統亜「えっと、それは、村長に」
克夜「己の意地を通すために義理をおろそかにするとは、騎士道不覚悟と知れ!」
芽夜『誰かの願いがかなうころ、あの子が泣いています』
統亜「ンもう、お兄ちゃんのいうことは、ヘンに正しいからイヤ」
ゼラド「とりあえず芽夜ちゃんが宇多田ヒカル大好きなのはよくわかった!」

克夜「さて、と。久しぶりに紫雲三兄妹そろい踏みだ。
 バランガさん、下がっていてくれないか」
ゼラド「わ、わたしも」
克夜「勘違いしないで欲しい、バランガさん。
 僕らが3人で戦うということは、周囲の被害が尋常でなくなるということなんだ」
ゼラド「え?」
マーズ「さ、ゼラドちゃん。こっちへ」

克夜「芽夜! 聞こえているな!? 俯瞰を頼む!」
芽夜『前方にいる3名は取るに足りません。
 後方、4時の方向に2名。そして7時の方向にいる1名はミドル級の現役ランカーです」
克夜「敵、首魁の情報を頼む」
芽夜『ムエタイの腕はアマチュア止まり、ただしマキシンガル合金製の鎧は侮れません』
克夜「よろしい! では、いくぞ統亜!」
統亜「うん、お兄ちゃん!」

鎧獣士デスラー「怯むな! 相手はガキだぞ!」
克夜「オルゴンライフル、乱れ打ちっ!」

芽夜『兄さん、後方の3名が1:2に、それぞれ3時と9時の方向に移動。
 さらにランカーが後方6時の方向に」
克夜「よろしい、オルゴンクロー!」
タイ人ランカー「ヤァッ!?」

克夜「統亜! 敵を固めたぞ、わかるな!」
統亜「わかってるよ、もう!」

鎧獣士デスラー「なんだ、なんだこいつらは!」
克夜「我らは紫雲!」
芽夜『私たちはジャッジス』
統亜「あたしたちは兄妹!」

克夜「我らは、3人で1人のフューリア騎士!」
統亜「バぁシレウス、キィックッ!」

 どかぁーっ!

 【倉庫の外】
芽夜『それで、仏像はどうしたんです』
統亜「あっ!」
克夜「忘れてたのかい、もう、しょうがなくも愛くるしいなあ、うちの妹は」
鎧獣士デスラー「・・・仏像は・・・・・・あそこにいる・・・・・・」
マーズ「ふぇっ!?」

マーズ「あれ、盗品だったの?」
ゼラド「マーズくん・・・・・・」
マーズ「マッズいなぁ~、もーフランス人に売っちまったよ。
 あいつ、どー見ても転売厨くさかったし、いまどこにあっか」
統亜「え~!?」

マーズ「おい、こんにゃろー、舐めたシノギしやーがって。
 ちゃんとケジメは付けてもらうかんなー」
鎧獣士デスラー「うひぃ」

 【埠頭】
ゼラド「また、行っちゃうんだね」
統亜「うん、仏像探さなくちゃだし」
ゼラド「でも、お兄さんと一緒にいなくていいの?」
統亜「いいのいいの、いつまでもお兄ちゃんと一緒にいたら、あたしはいつまでもバカなまんまだし」
芽夜『トア、あなたひょっとして、バカが治りつつあるとでも思っているんですか』
統亜「もう! メャーちゃんはヒドいことばっかいう!」

克夜「行くといい、統亜よ。
 我ら兄妹、離れていても心は共にあるんだ」
統亜「あ、でも、ちょっとランちゃんちに遊びに行きたい」
克夜「さあ、さっさと旅立つんだ!」
統亜「あっ、いたいよー、そんなに押さないでよー!」

 パァー プゥー
統亜「ばぁいばぁ~い!」
ゼラド「またねー!」

ゼラド「でも、統亜ちゃん、いいなあ。お兄ちゃんと心通じ合ってるみたいで」
マーズ「でもさー、なんか見過ごしちゃってたけど、
 あの揺れる貧乳のひと、あれ不法入国だよね」

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最終更新:2009年12月17日 02:54
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