30代目スレ 2009/11/29(日)
ばちばちっ
ゼラド「お兄ちゃん! どうしたのお兄ちゃん」
クォヴレ「ゼラド・・・・・・、ダメ・・・だ・・・・・・、逃げ・・・・・・」
ばちぃっ!
ゼラド「あ、あぁ」
久保犬「くぅ~ん」
ゼラド「お兄ちゃんが、犬になっちゃったぁ~!」
【
バルマー寮】
ゼラド「ルナちゃんルナちゃん! 大変だよぉ~!」
ルナ「なんだ、バランガさん、馴れ馴れしい」
ゼラド「え、ルナちゃん、なんで今ごろ男装してるの?」
ルナ「男装? バカをいうな!
わた・・・・・・、オレ・・・・・・、ボクは男だ!」
ゼラド「そんなこといわれたって、胸もちょっと膨らんでるし」
ルナ「肥満だ!」
ゼラド「その言い訳もどうかと思うけど。
あ、ねえ、それどこじゃないよ。お兄ちゃんが大変なの!」
ルナ「兄? キミに兄などいたのか」
ゼラド「なにいってるの? クォヴレーお兄ちゃんのことだよ!」
ルナ「クォヴレーだと、バカな! ボクの前でそんな名前を出さないでもらいたい」
ゼラド「ルナちゃん、いったいどうしたっていうの?
お兄ちゃんはルナちゃんの」
ルナ「いうな! ボクと母上を捨て置いた男など、父親でもなんでもない!」
ゼラド「えぇ~、なんで今ごろそんなこと」
ルナ「出て行ってもらおう!」
【学校】
ゼラド「ルナちゃん、いったいどうしちゃったんだろう。
今さら男装した上に、お兄ちゃんにあんなこというなんて」
犬久保「くぅ~ん」
ゼラド「そんな悲しそうな声出さないでよ。わたしが絶対元に戻してあげるからねっ」
トウキ「あぁ~あ、カノジョ欲しいなぁ~、胸がD以上の」
ミナト「兄貴、また浮ついたこといって」
トウキ「お前は相変わらず固いなぁ。少しは色気付けよ」
ミナト「フッ、おれの恋人は、この刀だからな」
トウキ「いや、フッとかいってないでさ」
ゼラド「トウキ君? 今さらなにいってるの」
トウキ「は、なんだよ今さらって」
ゼラド「なにって、浮気はよくないよ!」
トウキ「浮気って、なにいってるんだよ。俺はカノジョなんていないぞ。
出来るもんなら欲しいくらいだよ」
ゼラド「えっ、だってトウキくんはクリハと」
トウキ「クリハだって、冗談じゃない!」
ゼラド「トウキくんまで、いったいどうしちゃったの!?」
ゼフィア「こら、バランガ。学校に犬を連れてきてはいかん」
ゼラド「あ、ゼフィア先輩、違うんです。この犬、実は」
ゼフィア「黙れ! そして聞け! 言い訳とはサムライらしくない!」
ゼラド「え、わたし、サムライじゃないし」
ゼフィア「そこに直れ! 性根、叩き直してくれる!」
ゼラド「わぁーっ!? どうしちゃったの、ゼフィアせんぱぁ~い!」
【道ばた】
犬久保「わんっ、わんっ!」
ゼラド「みんな、どうしちゃったんだろ。
様子がおかしいし、なんか妙に攻撃的になってるし」
マーズ「めぁーざす♪ きぉぼぉ~のいぃろはぁ~♪ あぁ~♪」
ゼラド「あ、マーズくんだ。おーい、マーズくーん」
マーズ「ン? なんだ、おめー」
ゼラド「なにって、わたしだよ」
マーズ「わたしだよなんてゆわれたって、知るもんか。
おれぁーさっきこの町に着いたばっかだぞ」
ゼラド「分からないの? わたしだよ、
ゼラド・バランガ!」
マーズ「バランガだ? ヒトゴロシのグンジンやろーの子が、おれになんの用だ!?」
ゼラド「えぇっ!?」
犬久保「わんっ! わんっ!」
マーズ「その4本脚はマオ社へのミツギモンか、このマオ社のイヌがっ!
お舐めじゃねーぞ、ニンゲン傷付けらんなくったってなー、ケダモノはその限りじゃねー!」
先に食っちゃるから、そこに置けよぉーっ!」
ゼラド「わぁーっ!? ダメだよぉーっ!」
【バランガ家の前】
ゼラド「はぁ、お父さん達もお姉ちゃんもいない。いったい、どうしたらいいんだろ」
犬久保「わん」
ヴィレアム「ゼラド、どこに行ってたんだゼラド」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん、あのね」
ヴィレアム「ゼフィア先輩に聞いたぞ。ダメじゃないか、風紀を乱しちゃ」
ゼラド「それどこじゃないよ、ヴィレアムくん! お兄ちゃんが」
ヴィレアム「なにいってるんだ。お前にいるのは弟だろ?」
ゼラド「そうじゃなくて、クォヴレーお兄ちゃんだよ」
ヴィレアム「クォヴレーって、
クォヴレー・ゴードンか?」
ゼラド「よかった、わかるんだ」
ヴィレアム「ああ、知ってるさ。その男が突然タイムダイバーなんて名乗ったもんだから、
うちの父さんは仕事がなくなって毎日家でSFCばっかりやってるんだ」
ゼラド「えぇ~!?」
ヴィレアム「まったく! タイムダイバーなんてメイワクな存在だよ!」
メイワク・・・・・・タイムダイバーは・・・・・・メイワク・・・・・・
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
犬久保「わんっ! わんっ!」
ゼラド「わぁーっ! 黒いお兄ちゃんだぁーっ!?」
ユウカ「出たわね、邪悪獣」
ゼラド「邪悪獣? 邪悪獣出ちゃったの?」
ユウカ「でも、あたしにクラスメイトなんかいないから、防衛組出動とか全然OKじゃない」
ゼラド「それは、ユウカさんが学校行けばいいだけの話だよ~!」
ユウカ「そんなことよりバランガ、ゲーム買わない、ゲーム」
ゼラド「え、いまそれどこじゃ」
ユウカ「いいから、10円あるの、どうなの」
ゼラド「10円くらい持ってるけどぉ~」
ユウカ「オーケイ」
シュパァーンッ!
【超空間】
フィオル「ようやくアクセスできた。大変だったね、ゼラド・バランガ」
ゼラド「あたたた、ええと、フィオルさん?」
フィオル「現在、君たちの町は高次の生命体によって攻撃を受けている」
ユウカ「ジャークドリームに囚われているようなものよ」
ゼラド「ジャークドリームなの?」
フィオル「そう、ジャークドリームだ」
ゼラド「仲良しだね、フィオルさんとユウカさん」
フィオル「ジャークドリーム中に漂う微細なアークダーマの影響で、
全員凶暴で邪悪な性格に変わりつつある。
あの世界において、
ルナ・ティクヴァーはいまなお父親を憎んでいるし、
トウキ・カノウにカノジョもいなければ
ミナト・カノウは堅物だ。
マーズというロボは人間への不信感を抱えたままだし、
ヴィレアム・イェーガーは父を失職に追い込んだタイムダイバーを増悪している」
犬久保「くぅ~ん」
ゼラド「お兄ちゃんがこんななってるのは?」
フィオル「タイムダイバーなら、この状況をあっさりと片付けてしまえるだろう。
敵はそれを知っていたから、先手を打ったんだ」
ゼラド「それじゃ、いったいどうしたらいいの?」
フィオル「どこかにアークダーマの親玉を宿した人間がいるはずだ。
そいつを叩いて、アークダーマを全滅させるしかない。
君はタイムダイバーと一緒にいた時間が長かったせいか、影響が少ないらしい。
君にしか出来ないんだ」
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ゼラド「わあぁっ!?」
フィオル「邪悪獣め、ここに気付いたな」
ユウカ「行って。アイツはあたしたちが食い止める」
ゼラド「待って、親玉をどうにかするっていわれても、どこの誰の中にいるのかわかんないよぉ!」
フィオル「親玉感染者の手の平には、なんかこう、邪悪な感じのアザが浮いてるはずだ」
ゼラド「漠然とし過ぎてるよぉーっ!」
【OG公園】
どさっ!
ゼラド「あ痛ぁ~」
克夜「騎士道大原則ひとぉーつっ!
騎士たる者、目に着いた御婦人は漏れなく口説き落とすべし!」
ミスティリカ「姫騎士道大原則ひとぉーつ。
姫騎士たる者、会うひと会うひとにアヘ顔を披露すべし!」
ゼラド「紫雲くんと、ミスティリカさんか」
克夜「バランガさん、邪悪獣とかいう巨大兵器を持ち出して町を混乱させているとは本当かい」
ゼラド「そんな話になってるのぉ!?」
克夜「痩せても枯れても紫雲家長子! いたずらに町を混乱させる者を放ってはおけない!」
ゼラド「ちょっと待って、紫雲くん!」
克夜「言い訳など聞きたくないね!」
ゼラド「目に付いた女の人女の人を全部口説くんなら、
紫雲くんはまず横にいるミスティリカさんを口説かなくちゃならないんじゃないの!?」
克夜「フフ」
ゼラド「え?」
克夜「ごばぁっ!」
ゼラド「耳から血を噴いた!?」
ゼラド「ふたりとも、アザなしかあ」
ミスティリカ「そう、微生物サイズのアークダーマが。
そんなことになってたとはね」
ゼラド「よかった。ミスティリカさんとはまだ会話が繋がる」
ミスティリカ「つまり、私の奥にあるアークダーマを根本的に淫猥な意味でほじくり出してもらえばいいのねっ!」
ゼラド「通じているようでいて、全然通じてなかった!」
ミスティリカ「ご安心なさい、バランガさん。
あなたのアークダーマは、わたしが責任を持ってほじくり出してあげる」
ゼラド「やめてやめてマドラー引っ込めて」
久保犬「わんっ、わんっ、わんっ!」
克夜「ぐふっ、バランガさん・・・・・・」
ゼラド「紫雲くん、紫雲くんしっかりして! わたしをひとりにしないで!」
克夜「その姫騎士をお供に連れて行くのは甚だ不安だろうが、堪えてくれ。
僕は・・・・・・、もうここから動けそうもないから・・・・・・」
ゼラド「紫雲くーん!」
ミスティリカ「さあ、まずはゼフィア先輩を捜さないと」
ゼラド「先行き不安だよぉ~!」
【学校】
ゼラド「あれぇ? 学校の形がなんかヘンだよ?」
ミスティリカ「ゼフィア先輩はどこっ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
咲美『まいどお騒がせしておりまぁす。ただいまより、ピザキャット名物特急便が発射いたしまぁす。
危ないですからぁ、どなたさまも白線までお下がりになってご覧くださぁい』
どかぁぁぁぁんっ!
ゼラド「わあぁぁっ、なに!?」
レタス「ゼラド・バランガ。
OG町をいたずらに混乱させるとはふてぇお方。
討って見せましょ、この髪で」
ゼラド「レタスさん、違う。なんかおかしい」
レタス「え?」
マキネ「機甲警察、マキネジャーック!」
ゼラド「マキネちゃんはもっとおかしい!」
ミスティリカ「あなたたち、それ、NEOに出てない」
マキネ「あ、そういう縛りだったの?」
レタス「日の出国で『キャッ党忍伝てやんでえ』がピザ配ってて、なにか不都合があるんですの?」
マキネ「『機甲警察メタルジャック』、出てなかったっけ。
なんか似たような顔したのがいたじゃん」
ゼラド「たぶん、マキネちゃんは『獣神ライガー』と間違えてる」
マキネ「放っておいてもそのうち出るよ。
予約特典でキャラデザのひとがいってたし。
てやんでえはナシとしてさ」
レタス「どういうことですの!?」
ゼラド「だって、てやんでえってマスターテープどっか行っちゃったっていうし」
レタス「げふっ」
ゼラド「マキネちゃんも!
メタルジャックはあれでもお巡りさんで、武器がレスキュー用具の改造品だったりするから、
パトレイバーとかとおなじ理由で参戦できないよ!」
マキネ「えぇ~!? あんだけ悪の秘密結社と戦っといて、それいっちゃうのぉ!?」
【校庭】
ゼラド「マキネちゃんたちの手にもアザはナシかあ」
ミスティリカ「根本的にNEO関係なかったですしね」
ゼラド「もうヤダよ、みんなを疑ってかかるなんて」
ハザリア「俺には技がなぁぁぁぁぁいっ!」
ばしぃぃぃぃぃぃぃんっ!
ゼラド「わっ、ハザリアくん!」
ハザリア「野球だ、野球をやるぞ!」
ゼラド「どうしてハザリアくんは定期的に野球やりたがるのぉ?」
ハザリア「やかましい! さっさとマウンドに上がれ!」
ミスティリカ「カノジョさんとキャッチボールでもしていらしたらいいのに」
ハザリア「バカモノめっ! そんなものおらぬわ!」
ミスティリカ「あれ、でもあのちまいのと」
ゼラド「ミスティリカさん、さらっと勘違いしたまんまだったんだね」
ハザリア「なにを四の五のいっておるか!
さあ、野球をやるのかやらないのか、ハッキリしろ!」
ゼラド「ハザリアくん、聞いてよ。
わたしたち、いま野球やってる場合じゃ」
ミスティリカ「わたしがやるのは野球拳だけよ!」
ゼラド「ゴメンミスティリカさんちょっと静かにしてて!」
ルナ「なにをゴチャゴチャやっておるか!」
ハザリア「チッ、男装娘か。失せろ。
俺は野球さえ出来ればそれでよいのだ」
ルナ「この、たわけ者め! いっただろう。
ゼラド・バランガはOG町に混乱をもたらす危険分子!
即刻排除せよと!」
ハザリア「ああ、排除してやろうではないか、俺のこの遠投でな!」
ルナ「たわけ、たわけ、大たわけ!」
ゼラド「もう、やめてよ! こんなギスギスしたみんなのこと、見たくないよぉ!」
ミスティリカ「だったら引っ込んでいればいいのに」
ゼラド「ミスティリカさん、待って、なにするつもりなの!」
ミスティリカ「片っ端から根本的にかきまわせばいいんでしょう?」
ゼラド「もうっ、ミスティリカさんは黙ってて!」
ごちん!
ルナ「なにをする!」
ハザリア「仲間の後等部を後ろからゴツンとは、なんと凶暴なヤツなのだ!」
ゼラド「え、いや、これは違うよ、聞いて!」
ゼラド(ううん、なにも違わない。わたし、凶暴な気分になってミスティリカさんをゴツンした。
微細アークダーマの影響で、わたしまで凶暴な気分になってるっていうの?)
ゼラド「待って、みんな、聞いて! このままじゃ、全員ますます凶暴に!」
ヴィレアム「凶暴がどうしたって?」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん! あのね」
ヴィレアム「あの野良犬はどうした」
ゼラド「え、あれ? お兄ちゃん犬、いない」
ヴィレアム「どこに隠した」
ゼラド「隠したなんて、そんな」
ヴィレアム「とぼけるな。あの犬は、タイムダイバーの使いなんだろ。
だったら、俺はその犬を蹴り殺さなくちゃならない」
ゼラド「なにいってんの、ヴィレアムくん!」
ヴィレアム「いっただろう、タイムダイバーなんてメイワクな存在だって!」
ゼラド「わっ、ダメだよ、メイワクだなんていったら!」
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ゼラド「やっぱり出たぁ~!」
ヴィレアム「出たな、タイムダイバー。今度こそ、俺がっ!」
ゼラド「あっ、ヴィレアムくん、その手の平のアザ!」
ヴィレアム「コール・ゲシュペンスト!」
ジュワッ!
ゼラド「ヴィレアムくん! ヴィレアムくんが親玉感染者だったんだ!」
ミスティリカ「相手がわかったなら、これ幸いじゃない」
ゼラド「待って、ミスティリカさん。ミスティリカさんは手を出さないで」
ミスティリカ「またそんな」
ゼラド「ヴィレアムくんはわたしが止める!
ヴィレアムくんだけは、わたしが止めなくちゃと思う!」
ミスティリカ「フフ、根本的に眼鏡透けるわね」
シュパーンッ!
ジャーククォヴレー『ダイバッテキーッ!!』
ヴィレアム「そこをどけ、ゼラド!」
ゼラド「ダメだよ、どけない!」
ヴィレアム「そうか、邪悪獣をかばうっていうなら、容赦はしない!」
ガン! ガン! ガン! ガン! ガン!
ヴィレアム「何故だ! 何故反撃しない! 俺を舐めてるのか!」
ゼラド「だって、出来るわけないよ、ヴィレアムくん相手に戦うだなんて!」
ヴィレアム「そんなことをいって、油断させようとしても無駄だ!
スプリットミサイルッ!」
バシュッ! バシュッ! バシュッ! バシュッ!
ズガガガガガガガ
ゼラド「うぅっ、ダイゼラドの装甲が頑丈でよかった。
スプリットミサイルくらいならビクともしない。
でも、でも、このままじゃ」
ヴィレアム「いつまでそうやっているつもりだ!
プラズマカッター!」
ズシャァーーーーーンッ!
ピ. ピピピピ...
ゼラド「え、なに? 自動防衛システム発動?
ダメだよ、じっとしててダイゼラド・・・・・・っ!」
ピピ・・・・・・ッ
ゼラド「みんな、みんないい人なんだよ。
いまはちょっとおかしくなっちゃってるけど、
みんながいい人だったときの顔、わたしは覚えてるもん!
攻撃なんて出来るわけないよ!」
ピピピ・・・・・・ッ
ゼラド「えっ、なに?」
ヴィレアム「計器類が沈黙していく。いったいなにをした、ゼラド!」
さぁぁぁぁぁぁ
【超空間】
テラゼラド「セイントボム、たかが3次元の子供に、あんなものが撃てるなんて」
ゼラド「あなたはっ!」
フィオル「追い詰めたぞ、テラゼラド!」
ユウカ「8次元に潜むモンスターめ」
ゼラド「待って、二人とも!」
フィオル「どうしたんだ、バランガさん」
ユウカ「そいつが諸悪のルーツなんだよ」
ゼラド「わたし、今回のことでわかった。
凶暴で、憎しみあうのは、醜いことだよ!
わたしは醜いのはイヤ!
醜いよりキレイがいい!」
テラゼラド「生臭いものだな、3次元の生き物は」
ゼラド「そうだよ、でも、それがステキなんだよ、人間ていうのは!」
さぁぁぁぁぁぁ
テラゼラド「セイントボム? そうか、あの光は、機体からではなく、この少女自身から!」
ゼラド「テラゼラドさん、手を伸ばして!」
テラゼラド「なにを」
ゼラド「3次元式の挨拶だよ。握手っていうの!」
テラゼラド「見くびるな!
わたしは3次元人と仲良くしたかったわけじゃない。
3次元のような8次元が欲しかっただけだ!」
クォヴレー「ゼラド、こちらへ!」
ゼラド「お兄ちゃん!」
ディストラ「行くわよゼラドちゃん、ウルトラダイバー忍法!」
ゼラド「ウルトラなんだ!」
【校庭】
ハザリア「フハハハハ! 親切な俺様が教えてやろう!
8次元から見れば紙切れに浮いたインクの染み同様の3次元人に共感されたことにより、
テラゼラドのアイデンティティは揺らぎ、この世界から手を引かざるを得なくなってしまったと言うことだ」
ミスティリカ「ゼフィア先輩ゼフィア先輩。
ミスティリカの中にあるイケナイ部分を、先輩のマドラーで根本的にかきまわしてください!」
ゼフィア「君はいいから病院に行きなさい」
マキネ「だからさ、諦めようよ。
『キャッ党忍伝てやんでえ』はマスターテープなくしちゃったからDVD化できないし、
スパロボにも参戦しないんだって」
レタス「わたくしはあきらめませんわ、だってお父様の勇姿が」
マキネ「そういうのはOGシリーズで見ればいいじゃん」
レタス「OGシリーズの続編なんてもっと出なくてよ!」
ルナ「お父様、お父様、申し訳ありませぬ!
あれは、ルナの本意ではないのです!」
クォヴレー「わかっているさ、お前は優しい子だ」
ルナ「そのような悲しそうな目をしないでください!」
ハザリア「いいから再び男装してボクとか言ってみろ」
ルナ「お主は黙っておれ!」
ヴィレアム「済まないゼラド、俺はなんてことを
ゼラド「うん、でも、あのテラゼラドさんとは結局わかりあえないのかな」
ヴィレアム「いつか分かりあえる日が来るさ。
だってお前はゼラドで、あれはゼラドの姿を真似してるんだから」
ゼラド「うん、・・・・・・うん」
ディストラ「ああ、犬になったご主人様をお世話したかった」
最終更新:2009年12月17日 02:58