16代目スレ 2007/02/01
アーク「咲美! 突然だがお前をプロデュースする!」
咲美「あーうん。頑張ってね?」
アーク「こっちを見ろ!? マンガを仕舞え! ヘッドホンはずせ! コタツから出ろ! ポテチに手を伸ばすなッ! ズボンあげ! マスかきやめ!!」
咲美「だ、誰がするかァッ!!」
アーク「こら、やめなさい咲美君! 2Lペットボトルというのは存外打撃力が高いのですよぉぶらはぁっ!?」
咲美「全く……なんだか既視感を覚える出だしだけど、今度はなに?」
アーク「おう、今言った通りだ! お前をプロデュースする!」
咲美「へーそーなんだーうんわかったーあたしがんばるよーじゃじゅんびがあるからにいさんはでてってくれないかなもうかえってこなくていいよ」
アーク「能面のような無表情で一息にッ!? ええい、話だけでも聞けッ!」
咲美「あーもー、わかったから。で、なに?」
アーク「今のスレの流れ! お前はどうみるッ!?」
咲美「どうって……なんだか皆の乗る機体がどーだとかの話になってるね」
アーク「そう! すぱろぐに集った職人たちの作品により、今まで妄想するだけしか叶わなかった俺たちの夢と希望と小さじ一杯くらいの劣情の混じったスーパーロボット大戦が今、
現実の物になろうとしているのだ!もしも本当に製作が開始されるのであれば、バトロワスレで培ったこの手腕を発揮してシナリオ部分を手伝うのもやぶさかではないッ!」
咲美「兄さん。話ずれてる」
アーク「おおっと、そうだった!
で、それに触発されて我らが子供スレでも各キャラの搭乗機体について、様々な妄想が形となってぶつかり合っているというわけだ! だってのにお前と来たら!」
咲美「え。あたし、なんかしたっけ?」
アーク「何もしてないのが問題なんだ! 過去にも模擬戦やらエクサランス襲来やら、俺達が機体に乗って戦うネタは幾度か投下されてきた。しかぁし!
その中のどれか一つにでも! お前がロボットを操縦していたことがあったかッ!?」
咲美「へ? ぇー……あぁ……んと? あったような……なかった……ような?」
アーク「ないんだよ! 他の皆が巨大ロボットでズガーンでドカーンとかブロロロローがズッギャーーーンでメメタァ! な戦いをしてる中、お前はそれをぼけーっと眺めてただけ!」
咲美「だって、あたし戦いとかあんまり好きじゃないし」
アーク「毎日毎日、俺をドツき倒しておいてどの口が……あ、いや。スンマセン、なんでもないッス。気のせいです、空耳です、ウィスパードの覚醒です。
で、とにかくだ!お前はこの現状をよしとするのか!? このままじゃお前、スパロボの扱いで言うと、戦艦に乗ってるだけのNPCとか、いいとこ戦艦の精神タンクだぞ!?
たまーに思い出したように応援を使うだけの未来を、お前は我慢できるというのかッ!」
咲美「それは……確かにちょっと勘弁だけど。でも、あたしだってお母さんのクロイツ・ヴァールハイトとかあるし……」
アーク「そんなマイナー機体、大多数がしらねぇんだよォォォォオオオオ!!」
咲美「泣きながら言わないでよ! 仕方ないでしょ、あたし達の出身黒歴史なんだから!」
アーク「そこでだ! 俺がαビンボーズに頼んで、お前の専用機を開発してもらった!」
咲美「は?」
アーク「というわけでついて来い、咲美! 完成したお前の機体のお披露目だ!」
咲美「ふぇ? え、嘘。ちょ、ちょっと待って! 何時の間にそんなの……というか、開発資金はどこからっ!?」
アーク「秋水おじさんに話したら快くスポンサーを承諾してくれた!」
咲美「あ、あんの馬鹿親父ぃぃぃぃぃっ!?」
アーク「というわけで我が社の工場に到着だ!」
咲美「……たった今部屋を出たばっかりのような気がするんだけど」
アーク「街の中でジャンプしたら採掘場に着くようなものだ! 細かい事は気にするな、フィーリングだ!」
咲美「……もういいわ、何も言わない事にする。ていうか、本当に造っちゃったの?」
シュウ「ククク、勿論ですよ。他ならぬアーク君の頼みですからね」
咲美「あ、シュウヤ君のお父さん」
シュウ「ククク……ですからあれはこちらの世界の私の息子であって、私に身に覚えはないのですが……まぁ、いいでしょう。御覧なさい、これが貴方の新しい力です!」
咲美「うわ、何コレ金ぴか!? 趣味悪っ!」
シュウ「ククク、あれはビームを反射するミラーコーティング装甲なのですよ。勿論、実弾に大しても非常に強固な作りとなっています。
外見はそこらのサイトに転がっているMS少女ですが、プロレス好きの咲美君のために『繰り出された技は避けるのではなくすべて受ける』
というプロレスラーの覚悟を体現するべく従来のMSを遥かに上回る防御力を持たせました」
マサキ「そのまま悪ノリが過ぎて勢いで携帯武装を排除。MSお約束の頭部バルカンを除いて武装は拳一つというガチ仕様だ。
また、バックパックには堅牢ではあるが自重の為に低下した機動力を補うための空戦用ユニット『オオワシ』と、
当初はドラグーンシステムを搭載しようと思ったのだが、考えてみれば貴様はNTでも何でもないので、
考案だけして放置していた鋼鉄アークのサポート用メカの代わりとしてアークパーツ射出機能を搭載した、最早宇宙用でもなんでもないが、
便宜上宇宙戦用ユニットの『シラヌイ』を装着可能だ」
ユーゼス「更には操縦方法としてモビルトレースシステムを採用。これにより君の必殺技である赤月バスターも完全再現が可能だというのも私だ。
加えて、鋼鉄アークのマグネットパワーを応用した合体技『クロス・ボンバー』や『マッスル・ドッキング』などの豊富なタッグ技もこなす事が出来るというのも私だ。
ただ、タッグフォーメーションAはウォーズマンが可哀想なので勘弁してあげて欲しいと思うのも私だ」
咲美(……帰りたい)
シュウ「これぞ形式番号GSW(グランゾンの力を持ってすれば新機体を造ってやらんこともないのも私だ)-04! パイロットである咲美君から取ったその名も!!」
咲美「……その名も?」
シュウ「ア キ ヅ キ です!」
咲美「……………」
マサキ「どうした小娘。俯いて肩を震わせるほどに嬉しいか?」
咲美「あたしの苗字は……」
シュウ「ククク、拳をボキボキと鳴らしていますね。成る程、今すぐにでも試乗したいと」
咲美「赤月だって……」
ユーゼス「まぁ落ち着けと言うのも私だ。逸る気持ちはわかるが、そんなところでクラウチングスタートの体勢をとっても意味がないと言うのも私だ」
咲美「何度も何度も――!」
アーク「おいおい、今度は走りこみか? はっはっは、乗る前からそんなんじゃ乗ってから大変だぞっつか、お前なんで拳を振り被って一直線にこっちに」
咲美「――言ってんでしょうがぁぁぁーーーーーっ!!」
アーク「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シ・ユ・冥「ジキミィィィィィィィィィィィィッ!?」
お母さんの専用機がロールアウトしました。
最終更新:2010年01月18日 03:31