16代目スレ 2007/02/03
サンクス。これより投下する。
タカヤ「……………ん?」
意識が覚醒する。右腕に人肌の温もり。赤金の髪。
ちょっと待て?人肌?
ゆっくりと眼を向ける。生まれたままのイルス先輩。
自分を見る。タンクトップとスポーツパンツ。よし、OK。
しかし次の瞬間脳裏によぎったのは斧槍砲を持った金の髪の悪魔と刀を持った青い髪の鬼。いつもは優しい姉達の変貌。血の気が引いていく。
バン!
レモン&ミィ「タカヤ!」「大丈夫で……す…………」
イルス「う………ん………ダーリン………☆」
ブヂッ
悪魔&鬼「そいつ(ビキビキ)」「エグりますの♪(ニッコリ)」
とある森の中
悪魔&鬼「今日こそ(ビギビギベギベギ)」「仕留めますの♪(ニッッッッコリ)」
イルス「あはは~☆殺れるもんなら殺ってみな~☆ダーリンとの愛を邪魔する奴はぶっ殺☆」
タカヤ「先輩も姉さん達もやめてくれよ!」
悪魔「滅殺!ハルバードランチャー!!」
鬼「往生するですの!マブイエグリ!!」
イルス「あはは~☆」
聞いてない。俺は三人に喧嘩なんてしないで欲しい。精神的にも、肉体的にも、経済的にも。
割合は7:2:1くらいに。俺が悪いのか?確かに悪くないわけでは無いだろう。
あぁ、頭の中が赤くなる。視界も真っ赤になっていく。
そしてそのまま、意識を、手放した。
イルス「!?」
レモン「!?」
ミィ「!?」
背筋に寒気を感じて戦闘を中断し、タカヤの方を見る。
いつもと変わらないように見えるが、一つだけ違うところ。
眼だ。眼が、赤い。そして、普段なら自分たちには絶対に向けないような眼。
イルス「………ダーリン?」
レモン「あわわ…………」
ミィ「………ま、まずい…………ですの…………」
イルス「へ?」
タカヤ「………テックセット………」
やはりいつもと違う平坦な声。そこからさらなる変化。
鋭利な音がして彼の背中に羽のような物が生える。全体の形状も鋭角的になっている。
そしてやはり、眼が、赤い。
レモン「タカヤ………完全にキレてる………」
ミィ「に、逃げないと…………」
イルス「ど、どういう事?」
レモン「言葉の通りよ。あの子怒りやストレスを溜め込むタイプだから………」
ミィ「だから、それが爆発するとああなって………周囲を見境なしに………しかも、スタミナ切れるまで止まらないですの……」
イルス「…………なら、あたしが止めるよ」
レモン「無茶よ!?」
ミィ「あなたはタカヤには特別弱い……ですの」
イルス「じゃあ援護してくれないかな☆それにどうやっても先に動き止められるからダーリンとガチンコした事ないし、これを機に確かめてみたいんだ☆
結婚するならこういうのも止められないと駄目だし☆」
レモン「………仕方ないわね。でも」
ミィ「最後のは絶対に許しませんの」
こんな会話をしている間にも、タカヤは巨大な槍を構えこちらに歩いて来る。
イルス「行くよ!ダーリン!☆」
全力で踏み込み突進する。だが
後ろにいる。全力で踏み込んだ。しかし後ろにいる。前にいたはずなのに。目で捉えることすら出来なかった。
彼が槍を振りかぶるのがわかる。体勢が崩れている。かわせない。
ドサッ
イルス「…………え?」
自分の後ろで彼が倒れている。変身(?)も解けている。
レモン「…………た……」
ミィ「…………助かったですの………」
イルス「…………どういう事?」
レモン「あの変身システムは大量に体力を消費するのは知ってるわね?」
イルス「うん(タカヤ膝枕中)」
レモン「(ビキビキ)……………タカヤは今日まだエネルギーを補給していない。つまり食事をしていない。
しかもあの形態は通常のさらに数倍のエネルギーを消費するの。だから変身を維持出来ずに倒れちゃったってわけ」
ミィ「タカヤがラダム獣狩りで変身しない理由もこれですの。普通に食事して変身しても通常形態を三十分程度しか維持出来ないんですの」
イルス「ふ~ん…………まぁ、何にしてもあたしはダーリン一筋さ☆」
レモン「だから…………はぁ、やめましょ。終わったそばから同じ事繰り返してタカヤを怒らせたくないし(タカヤの額に手を乗せる)」
ミィ「…………ですの(マッサージをはじめる)」
イルス「…………普段温厚な人が怒ると半端無く怖いっていうけど本当だね☆
ダーリンがストレスとか感じないように頑張んないと☆」
レモン&ミィ「…………………………(あんただあんた)」
以上。長々とすみませぬ。だが反省はしない。(爆)
最終更新:2010年01月18日 03:34