ルサイケんち

16代目スレ 2007/02/04

ルサイケのすんでるところは――
山と海しかないしずかな町で――
はしに行くと落ちぶれたラスボスが住むようになる。
そのいちばん はしっこが ルサイケんちだ――

「ふおぉぉぉぉっ!」

ルサイケんちは神社をやっていて、けっこうはやってる。
この町に住んでるくせに、自分の子供が普通に巨乳になったことに
いまひとつナットクのいっていない親たちの人気のマトだ。

「さっちんじゃー、この娘にはさっちんがとりついておるーっ!」
「あぁっ、やっぱり、先祖供養が悪かったからだねっ!」
「やっかましい、帰せーっ!!」

ルサイケの観察だと、この町ではだいたい女の子は14くらいでさっちんにつかれる。
たぶんミズハさんちは先祖供養がいいんだと思う。

ルサイケのとこにもなかなかさっちんが来ないので、
今日はぜひ強力なこっくりさんをやろうと心に決めた。

ルサイケはきょうオツカイに行った。
モクテキ地は町外れに住んでるメカギルギルガンおじいちゃんちだ。
メカギルギルガンおじいちゃんはOG町でも一番の年寄りで、
ハンケンキャラなのかバンプレストオリジナルなのかもわからないくらいのトシだ。

「おぉ~。こりゃぁいいまつろわぬ霊たちじゃあ。
 こりゃあケイサルのじじいフンパツしたのぉ~」

メカギルギルガンおじいちゃんはエネルギーを食べて生活している。
普段はケイサルじいちゃんからまつろわぬ霊たちのパワーを分けてもらってるけど、
たまにどこからかゲッター線や光子力エネルギーをちょろまかしてきては
ドンブリに入れてぐいぐい飲んでる。
この間はザ・パワーを飲もうとしたらお腹を壊して病院にかつぎこまれた。

「ルサイケもゲッター線どうじゃ。身体あったまるぞ」

体あったまるかもしれないけど、ユダンしたら進化しちゃう。
ルサイケはそう思ったけれど、メカギルギルガンおじいちゃんがとてもご機嫌なのでだまっていた。

メカギルギルガンおじいちゃんの小屋はびっくりするぐらい色がない。
ドットも粗いし、たまに液晶がシンショクしてることもある。

ある日、とても風の強い天気のときだった。
ルサイケが心配していってみると、メカギルギルガンおじいちゃんの小屋は
あんのじょう吹き飛ばされていた。

「一人ぼっちっていいと思わんか?
 こんなとき、悲しい思いするのが一人で済むじゃろう。
 これが版権キャラだったらえらいこっちゃ。たくさんのキャラが悲しむし心配するぞい」

ルサイケだってメカギルギルガンおじいちゃんのこと心配してるよといいたかったけれど、
ぐいぐいと頭をなでられるとなにもいえなくなった。

三日後行ってみると、メカギルギルガンおじいちゃんの小屋は元どおりになっていた。

「あっという間に吹き飛ぶもんは、またあっという間に直せるんじゃい」

メカギルギルガンおじいちゃんはヘリウム3をぐいぐい飲んで、ヘンな声になっていた。
そして、その後また病院にかつぎ込まれた。


「こんにちは」

ルサイケが家でスーパーロボット大戦Wをやっていると、ミッテ先生が来た。
ミッテ先生はルサイケの担任のアクア先生の先生だ。
ということはつまりルサイケの先生だ。
なぜかというと「我が師の師は我が師もおなじ」だからだ。

「銭湯行きましょう、銭湯」

ミッテ先生の肌は水滴をはじかない。

「わたしはね、ゾンボルトさんちのソフィアさんと熟女ボスキャラの座をあらそってるけれど、
 向こうは立派な旦那さんと子供がいるから、女としてはボロ負けしてるっていわれるわ」

ずっとアルベロ先生と行動を共にしてたのに、女としてはいっさい相手にされてないあたり、
ミッテ先生はやっぱりアクア先生の先生だとルサイケは思う。

「でもね、わたし思うの。
 わたしは一人だけれど、カルチャースクール行ったりAI自分好みに育成したり、けっこう楽しいのよ?
 人生って、勝ち負けじゃないのよ」

それはジジツ上の敗北宣言のように聞こえたけれど、ミッテ先生がジェットバスに入ってしまったので
ルサイケはいうタイミングをうしなってしまった。

「それにしてもルサイケちゃん、ものすごい貧乳ね」

今日ルサイケはたくさんのことを学んだ。
人生は勝ち負けじゃない。でもカルチャースクール行ったりAI育て始めたりしたらキケンだ。
ルサイケはものすごい貧乳で、ルサイケのおっぱいは将来ゼッタイ苦労する。


ルサイケにはレラちゃんという仲良しさんがいる。
最初はキャラかぶってて目ざわりだってけれど、そのうちいつも一緒にいるようになった。

あるときから、レラちゃんはそれまでゼンゼンからんでなかった二人とバンドを組むようになった。
レラちゃんのバンドは人気者らしくて、あっちこっちでライブとかするようになった。
そのうち、ルサイケはあんまりレラちゃんと会わなくなった。
人生一期一会だし、こんなもんだよなと思って、
ルサイケは押し入れからバーチャルボーイを引っ張り出して遊ぶことにした。

ある日、ルサイケがニンテンドーDSに初期ゲームボーイのカートリッジを
ねじこんで遊んでるときのことだった。
なんとなくつけていたテレビにレラちゃんがうつっていた。
なんかのコンテストで、ゆうしょうするとプロデビューできるっていうことだった。

会場は大盛り上がりで、ヒートアップがスタンディングオーベーションで
ロックンロールベイベーって感じだった。
とうとう演奏がクライマックスにさしかかったときだった。
レラちゃんが目を回してドラムセットをオールレンジなガンバレルな感じでぶんぶん振りまわし始めた。

けっきょく、コンテストのゆうしょうはほかのバンドが持っていった。
テレビ画面にはレラちゃんのお母さんが出ていて、
『うちの子がニュータイプですみません』というようなことをいいながら頭をぺこぺこ下げていた。
その後ろではレラちゃんがビットとファンネルをごちゃまぜにしてふよふよ浮かしていた。
やっぱりレラちゃんはニュータイプだと思いながら、ルサイケは初期ゲームボーイにDS用カートリッジを放りこんだ。


18代目スレ 2007/07/28

 ある日ルサイケが学校の中を歩いていると、
 ナヴィアという見覚えのない女の子がゼラドちゃんに言い寄っているのを見かけた。
 レズビアンキャラはルサイケの『あいでんててぃー』だったのに。
 そう考えるとルサイケはなんだか目の奥がツンとしてきて泣きたくなってきた。

「泣くなぁ、ルサイケぇっ!」

 ばちこーん、とルサイケをぶん殴ったのはメカギルギルガンおじいちゃんだった。
「ええかあ、泣いたら世間がやさしゅうしてくれるかぁっ!
 泣いたらキャラが立つんかぁっ!
 泣いてるヒマがあったら笑ええっ!!」

 メカギルギルガンおじいちゃんは怒鳴りながらルサイケのことをばんばか殴った。
 ルサイケはぶんぶん鼻血が出た。
 鼻血をぶんぶん出しながら、ルサイケはメカギルギルガンおじいちゃんの
 ゆうことがもっともだと思った。

 今日ルサイケは鼻血を出しながら笑うことを覚えた。
 ひとつ大人になったと思う。


22代目スレ 2008/02/27

 ある日ルサイケが道を歩いていると、コンガリ焼けたオッサンが転がっていた。
 ルサイケにはすぐにわかった。これはヴィンちゃんの得意技、『自分のMAP兵器で自分が撃墜』だ。
「おう」
 今度は長かったねえとルサイケがゆうと、ヴィンちゃんは「3ヶ月だったかな」とゆってにがわらいした。
 ヴィンちゃんはみんなからワカメと呼ばれてる。
 べつにヴィンちゃんがお湯につけたら増えるとゆうわけじゃない。
 増えるのは麒麟・極のときくらいだ。
 ただもう、ヴィンちゃんは安寧による腐敗とかが大嫌いで、しょっちゅう戦いの火種をばらまくもんだからワカメって呼ばれてる。
 でもなんでそれがワカメなのかってゆうと、ルサイケにはちょっとわかんない。
「病院にいったらな、とくにどこも悪くない年寄りどもが談笑してるのだ。
 それで、明らかに高熱を出している子供が1時間待ちを強いられているのだ。
 私はもう頭に来て、待合室で邪鱗龍をぶっ放したのだ。
 そしたら、全治三ヶ月だったのだ」
 時々、その闘争への執着はどうかな、とルサイケは思わないわけじゃない。
「今回の入院で気付いたのだ。
 こんなにしょっちゅう自分のMAP兵器に当たるということは、
 私には、きっとラスボスの風格がないのだ」
 それは決して間違ったケツロンではなかったけれど、じゃあヴィンちゃんからラスボスの肩書き取ったらなにが残るのかとゆうとめんどくさくなったので、
 ルサイケは聞かなかったことにしちゃおうかなとちょっと思った。
「どうしたらいい、ルサイケ。
 私からラスボスの肩書きを取ったら、けっこうウネウネしてる前髪くらいしかチャー ムポイントがない」
 ヴィンちゃんの意外なチャームポイントに、ルサイケは少なからず驚かざるを得なかった。

 困ったことがあったら長老にきけ、と絵本に書いてあったので、ルサイケはヴィンちゃんを連れてメカギルギルガンおじいちゃんのとこにいった。
「1ターン2回行動ができて、敵味方識別型のMAP兵器が撃てたらええ」
 メカギルギルガンおじいちゃんは、OG町でも一番の古株だ。
 なんかもう、東映まんが祭りなのかバンプレストオリジナルなのかわかんないくらいの古株だ。
「1ターン2回行動は、『あ、こいつヤバい』と思わせる必須技能じゃ。
 敵味方識別型MAP兵器はな、『あ、こいつを使えば稼げる』と思わせる必須技能じゃ。
 あとはHP回復(大)でも付いとったらええ」
 メカギルギルガンおじいちゃんはそうゆって笑った。
 かえりしな、ヴィンちゃんは泣きそうな声でささやいた。
「どうしよう。敵味方識別型のMAP兵器とか、撃てる気がしない」
 だったらさしあたり揚げ餃子でも揚げたらいいじゃない、とルサイケはゆった。
 なぜかとゆうと、ルサイケはそのときちょうど揚げ餃子が食べたかったからだ。

27代目スレ 2009/02/15

ルサイケはいまナヴィアちゃんのお店にいる。
そしてルサイケの目の前にはバレンタインネタがある。

話はけっこう前にもどる。
スレに写らないところでルサイケはナヴィアちゃんのお店でアルバイトを始めた。

ナヴィアちゃんは弟と二人ぐらしだ。
ナヴィアちゃんは一回目の新キャラ規制解除のときにOG町にやってきた。
せっかくの規制解除という事で今までのキャラにない設定をいっぱい持ってやってきた。
でもレズとゆう設定がおもいっきりルサイケとかぶっていた。

ナヴィアちゃんはTUTAYA的な店をやっている。
マーズ君やミツハル君が出てきて商売ネタが盛り上がり、それに便乗しようとして始めたのだ。
ナヴィアちゃんはアルバイトの女の子にセクハラをする。
だからナヴィアちゃんのお店のアルバイトは長続きをしない。
いいかげんアルバイトも集まらなくなってルサイケにお鉢がまわってきた。

ナヴィアちゃんは返却されたDVDなんかをかたづけながらルサイケにゆった。
「出番て、あると思う?」
それはルサイケにはとてもむずかしい質問だった。
ルサイケは心の中ではいつも「出番があるといいのにな」と思っている。
でも出番がまわってくるなあと感じた事はない。
「アタシは出番はあると思ってる。ただし、職人さんのお気に入りの人気キャラ専用のね。
 だから人気キャラはどんな設定持ちでもうまいこと出番がまわってくるんだ。
 職人さんのいないアタシたち不人気キャラは出番を得ようと思ったら、自分の力でなんとかしなきゃいけない。
 けどやっぱり職人さんがいないから、どんな設定をつけても上手くいかない
 アタシの弟みたいにね」
ナヴィアちゃんの弟は4スレ以上出番がまわってきてない。
最後に見た人の話では学校に教会もどきをつくり相談にのっていたとゆう。

そしてルサイケたちの目の前にはバレンタインネタがある。

「職人さん」ボソッ
ルサイケも気がついたら心の中で何度も何度も職人さんって言ってた。

バレンタインネタにルサイケたちの出番はなかった。
ルサイケたちは長いことフューリーの神様を祀ってある神棚の上にむかって手をあわせた。
もしかしたら職人さんはいるのかもしれない。

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最終更新:2010年01月18日 09:52
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