16代目スレ 2007/02/07
トウキ「スッゲー、一面雪だらけだぜ」
ミナト「この街にこんな雪が降るなんて初めてじゃないか」
トウキ「コレならアレが出来そうだな」
ミナト「アレか…何人か呼んでやるか」
ヴィレアム「で、何のようだ」
タカヤ「いきなり家に来てくれだなんて」
ラッシュ「寒い中呼んだんですから、それなりのことですよね」
トウキ「まあまあ、せっかく雪が降ったんだから、皆で雪合戦をしようかと」
ヴィレアム「それだけの為にわざわざ呼んだのか」
ミナト「どうせみんな暇だろ」
タカヤ「否定は出来ないが」
シュウヤ「この為に我々を呼んだのですか、呆れます」
トウキ「来なくても良かったんだぜ」
シュウヤ「クリスから離れる為に都合が良かったんです」
トウキ「ふーん、まっいか」
ラッシュ「6人ですし、3:3に分かれますか」
ヴィレアム「それが妥当かな」
シュウヤ「いえ、ここは私対他のメンバーでやらせて頂きたいのですが」
タカヤ「わざわざ一人になるのか」
シュウヤ「ご安心下さい、ちょっと実験も兼ねてますから」
ヴィレアム「俺達がモルモットじゃないなら構わないが」
トウキ「じゃあ、それで決定。3分後にスタートな」
ミナト「ルールは雪玉を直撃させればOut。掠りとか跳弾は無しで、全滅で勝ち」
ラッシュ「作戦でも決めましょう」
トウキ「何言ってんだよ。漢なら突撃だろ」
ヴィレアム「お前こそ何を言っているんだ。今時、突撃はないだろ」
トウキ「やってみないと分かんないだろ」
ヴィレアム「お前なぁ~突撃だけで勝て「オイ、アレ見て見ろよ」…ん」
タカヤ「…雪達磨だな」
ミナト「な、どう見ても雪達磨だろ。シュウヤ何するつもりだ」
ヴィレアム「そんなんでどうするつもりだ。盾にでも使うのか」
シュウヤ「違います。見てて下さい」パチン
ラッシュ「…雪達磨が動いてますよ」
タカヤ「…動いてるな」
シュウヤ「コレが私のメンバーです。…おっと3分経ちましたし始めますか」
ヴィレアム「オイ、トウキ。勝手に一人で行くな」
トウキ「大丈夫だって。雪達磨なんだぜ。文字通り手も足も無いんだ。ハリコの虎も同然…」
ズッシャアァァ ドガッ!
ミナト「兄貴ィィィ!?」
タカヤ「ちょっと待て!体当たりなんてアリかよ!」
シュウヤ「何言っているのですか。ルール通りの雪玉ですよ」
ラッシュ「確かに頭も身体も雪ですね…」
シュウヤ「……」
ヴィレアム・タカヤ・ミナト・ラッシュ「「「「…………」」」」ダッシュ!
ドドドドドドッ!!
ミナト「アリか!あんなのアリか!」
タカヤ「ルール上は問題ないしな」
ヴィレアム「何するか聞いとくべきだったな」
ラッシュ「やっぱり作戦は必要でしたね」
ミナト「何でお前らはそんな冷静なん…おわっ!」
ドサッ
ヴィレアム「何しているんだミナト。達磨来るぞ」
ミナト「何かに足が引っ掛かって……って、兄貴!?何すんだよ!」
トウキ「俺…だけ、負け…てんのは…悔し…い…」
ミナト「馬鹿かお前は!離せ!」
トウキ「…はな…さね…え…」
ドドドドドドッ! ドカーン!
ヴィレアム「馬鹿だろ、あの兄弟」
タカヤ「てか、走るのも疲れてきたな」
ヴィレアム「そうだな。何か対策はないかな」
ラッシュ「…そうだ!」ダッ
タカヤ「何してんだ、ラッシュ。戻れ!」
シュウヤ「自爆するつもりですか?それとも…」
ラッシュ「俺は分の悪い賭けはしませんよ。…相手が雪達磨なら」ドガッ
シュウヤ「ちょっ…何するんですかー!」
ラッシュ「何って…『雪玉』壊してるんですよ。雪玉壊すのは問題ないでしょ?」
シュウヤ「クッ…此処まで頭が切れるとは…こうなったら!」
タカヤ「げっ、量産しやがった」
ヴィレアム「戦い方が分かったんだ、問題ない」
シュウヤ「なかなかやりますね、お三方。けどコレなら!」パチン!
タカヤ「今度は何を出すつもりだ、シュウヤの奴」
ヴィレアム「もう何が来ても驚かないがな」
シュウヤ「これでも、そう言えますか。クククククッ」
ラッシュ「雪の…犬?」
シュウヤ「コレもグランゾンの力!行きなさい、我がファミリア!」
タカヤ「は、速い!?」
ラッシュ「コレはさすがに…うわっ」ボフッ
シュウヤ「私だって、攻撃出来るのですよ。気を付けて下さいね」
ヴィレアム「卑怯すぎるだろコレは」
シュウヤ「観念しますか?」
タカヤ「…いいや、この位ならイルス先輩の方が速い…!」ゴシャッ
ヴィレアム「そうだな、クォヴレーさんの方が…でぇい!」ドガッ
シュウヤ「何とっ!」
ヴィレアム「終わりだ、シュウヤ」
タカヤ「そっちが観念するんだな」
シュウヤ「まだ終わって…ません!」
ビュオォォォォォ
シュウヤ「私の周辺を凍らせる奥の手。或る方の技を参考にさせて貰いましてね。
どうです?身動き出来ないでしょう…クククククッ。…まあ、私も動けませんが」
タカヤ「何がしたいんだお前」
ヴィレアム(足下の雪が全部凍ってる…ここから雪玉で攻撃は無理…)
シュウヤ「ちなみに氷玉は無しですよ!雪玉じゃなければ反則です」
ヴィレアム「………いいものめっーけ」ズズズズズッ
シュウヤ「いっ!?降参です!降ー参ー!だから、頭を投げるのは止めて下さい!」
ラッシュ「お疲れさまです、先輩。あっ、コレどうぞ」
タカヤ「何だそれ?」
ラッシュ「姉さんと真龍が来てですね。お汁粉を持ってきてくれたんです」
真龍「手作りなんですよ。どうぞ沢山ありますから」
ヴィレアム「雪合戦のあとは嬉しいな」
ラキア「ほら、お前も飲め」
シュウヤ「有り難く頂きます」
ラキア「…上手いか」
シュウヤ「美味しいです」
ラキア「そうか…それは良かった」
ヴィレアム「こんな休日も、たまには良いな」
タカヤ「そうだな……なんか忘れているような」
トウキ「あっ…クリハが手…振ってる」
ミナト「俺…戦争が…終わった…ら…結婚…する…だ」
最終更新:2010年01月18日 03:36