1年生たちのバレンタイン

16代目スレ 2007/02/14

2/13教室
ルル「さて、明日は乙女の祭典。バレンタインデーです」
真龍「何そのフリ…」
ラキア「ルル、準備はOK?」
ルル「…何の準備ですの?チョコの準備なら皆でと…」
ラキア「チョコではない」
真龍「チョコでなければ何なんです?」
ラキア「覚悟はOK?」
ルル「何のですのっ!?」
ラキア「生半可な気持ちでは、出来ないだろう」
真龍「チョコを渡すのに、そこまでの覚悟は必要ないのでは」
ラキア「そこでリボンを用意するべきと思うのだが」
ルル「話を聞いてください」
真龍「リボン?ラッピング用なら、可愛いのがありますよ」
ラキア「それでは小さすぎる。ルルが用意するべきは『プレゼントは私』用のリボンだ」
ルル「ひ、必要ありませんっ!(/////」
真龍「冗談だと思われるから、信じちゃダメよ」
ラキア「冗談ではないのだが…致し方あるまい。ほれ薬はどうだろう?」
真龍「人の気持ちにそう言うのは、駄目かとっ」
ラキア「此を服用させれば、鈍感なバランガも人並みの甲斐性に!」
ルル「…いいかも」ボソリッ
真龍「自分が頑張らないでどうするの」
ルル「…そうでした。自分の力で挑まなければ意味がありません」

放課後
真龍「ルルはどんなチョコを作るの?」
ルル「ハート形の…チョコ」
ラキア「無難だな」
真龍「そんな事無いですよ。乙女にとって、思いを形にする事は大切です」
ラキア「成る程」
  ニヤニヤニヤッ
ルル「な、何ですの!何なんですの!…そう言うしーぽんとラキアさんは作るんですの?」
真龍「私は勿論ラッシュにあげるわよ。ラッシュ喜んでくれるかしら」
ラキア「私はラッシュとバランガ…後、色々世話になってるシラカワに。しかし普通に作ってもつまらないので、サプライズチョコを」
真龍「何入れるんです?」
ラキア「…えーと…カエル?」
ルル「いやぁぁあぁぁぁっ!」
真龍「それじゃただの嫌がらせですよ」


2/14登校中
アオラ「おはようルルちゃん。今日も寒いね」
ルル「お早う御座います、アオラ様(さりげなくさりげなく)…ァ、アオラ様」
アオラ「なに?」
ルル「こっ…これ!」ドゴッ
真龍「アオラ君が倒れてるっ!」
ラッシュ「大丈夫か、アオラ」
アオラ「ラッ…シュ、ボディが…甘かったよ…だ」ガクッ
ラッシュ「アオラ、死ぬなぁー!」
ラキア「まだ死んでないぞ、ラッシュ…それにしても、カイツは何をしたのだ?」

真龍「何だチョコを渡そうとしたのね」
ラッシュ「何故その過程で、ボディブローになるんだ」
アオラ「俺が聞きたい」
ルル「…不幸な、事故です」
アオラ「ともあれ、ありがとうルルちゃん」
ルル「いえ、その…どういたしまして」
ラキア「バランガ、カイツからチョコ貰った感想は?」
アオラ「…何というか。一撃で耐久力を限界まで持って行かれた…母さんの踵落とし並に効いたよ」
真龍「それはチョコじゃなくて、打撃貰った感想です!!」


教室
ラキア「ラッシュ、バランガ。私からだ。食べてくれ」
アオラ「いいんですか?」
ラッシュ「ありがとう、姉さん」
ラキア「ちなみにサプライズチョコだ」
ラッシュ「俺は今、何も疑わず口に含んだことを後悔している」
アオラ「そう?美味いぜ、コレ」
ラキア「隠し味にカエルの肉が入ってる」
  ブッーー!
ラキア「つまらない反応だな」
ルル「結構驚いていると思いますが?」
真龍「ラッシュ、大丈夫!」
ラッシュ「バレンタインに、カエル食わされるとは思わなかった…」
ラキア「でも、美味しかっただろ?父さんに聞いて、ちゃんと作ったんだぞ」
アオラ「美味かったッス!」
ラッシュ「何で分かるんだよ…俺は全然分からん」

真龍「ラッシュ、コレ」
ラッシュ「ありがとう、真龍…勿論本命だよな?」
真龍「貴方以外あり得ないわ」
アオラ「くぅぅー、恋人同士は羨ましい。僕も本命が欲しい」


ルル「えっ!?」
ラキア(ほら、やっぱり理解してない)
真龍(リュウセイさん並に鈍感ですね)
ラッシュ(アイツが気付くのは無理なんじゃないか)
ラキア(バランガ対策はしっかり立ててある)
真龍(対策?どんなんですか)
ラキア「(まあ、任しておけ)…カイツ話があるんだが」
ルル「何ですの?」
ラキア「この策ならバランガをも落とせるだろう」
ルル「何をすればいいんですの?」
ラキア「唇にチョコを塗って、もじもじしながら…」
ルル・真龍「「しながら?」」
~~~~イメージ~~~~~
ルル「……私を食べて…アオラ様…」モジモジ
~~~~~~~~~~~~~
ルル「出来ませんっ!!」
ラキア「やってみない事には効果はないぞ。当たって砕けろだ」シャッ
ルル「ッ!?」
真龍「一瞬で唇にっ!本当に実践するんですか!」
ラッシュ「姉さんが、チョコリップなんか持ってる事の方が驚きだが」
ラキア「バランガ、女性に恥をかかせるのではないぞ」
ラッシュ「それは同感だな。紳士的に対応して見せろ」
アオラ「…ふむ……柔らかくてとても甘そうだね、ルル」プニッ(←手で唇に触れる)
ルル「(/////////////」プシュ~
ラッシュ「グッジョブ☆」
真龍「大丈夫、ルルッ!」


以上で終了。長めでスマソ

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最終更新:2010年01月18日 03:37
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