ヴィレアムコミック複数買い

16代目スレ 2007/02/14

バルマー
ルナ「キャクトラめ・・・、こんな時間まで帰ってこないとは、
 どこをほっつき歩いているのか!?」
ハザリア「なんだなんだ落ち着きのない。今日はバレンタインデーなのだから、
 どこかで女とよろしくやっているのだろう。
 そもそもキャクトラめは従者ではあっても奴隷ではないのだから、
 貴様もいつまでもキャクトラべったりではなく自立した・・・」
ルナ「お前に説教される筋合いなどないわ!」
ガラッ
ゼラド「こんばんは! アオラ来てない!?」
ルナ「どうしたゼラド、そんなに息せき切って。
 アオラなら来ていないが」
ゼラド「そう・・・。夕方にルルちゃんといるところは見かけたけど、
 こんな時間まで帰ってこないから・・・」
ルナ「おい、ハザリア!」
ハザリア「あぁ、放っておけ放っておけ。
 ルルのやつも、あれでゆくゆくはボアザン貴族あたりと政略結婚してもらう身の上。
 せめて未成年のうちは好き勝手にさせてやろうという、この心憎い兄心・・・」
ルナ「もうよい! お前はそこでボアザン星人相手に結婚相談所でもやっておれ!
 探しに行くぞゼラド! キャ・・・、ではない、アオラを! あくまでアオラを!」
ゼラド「え、あ、うん。ルルちゃんもだけど・・・」

ライブハウス 舞台裏
レラ「・・・・・・ぜひ・・・・・・ぜひ・・・・・・」
ヴィレアム「だから無茶だっていったんだよ! レラの体力でオールナイトライブなんて!」
イングレッタ「黙って。なにかいってるわ」
レラ「・・・・・・は・・・・・・こ・・・・・・・・・・・・」
イングレッタ『バンドを始めて、生まれて初めて思い切り声を出せたような気がする』
キャクトラ「あれで思い切りだったのですか、レラ殿!?」
イングレッタ『短い間だったけど、お前たちと組めてよかったぜ。
 一足先に行くけど、向こうで会うことがあったら、また演ろうぜ。じゃ、ABAYO』
ヴィレアム「男前に逝くなぁーーーっ!」
イングレッタ「すぐに人工呼吸を」スゥッ
キャクトラ「お待ちくださいイングレッタ殿! 常人の肺活量でレラ殿に人工呼吸などしようものなら、
 たちどころに黄泉への道をまっしぐらです!
 レラ殿を介抱するときには、人工呼吸はスポイトで、心臓マッサージは親指で軽く押す程度に!」
イングレッタ「子ネズミ? 子ネズミなの、この子は?」
ヴィレアム「とにかく、すぐに病院へ!」
イングレッタ「でも、外にはファンが詰めかけてるわ。
 いいのかしら? 正体がばれるようなことがあれば、内申点に傷が付くけれど」
ヴィレアム「こんなときに生々しい心配をしないでくれ!
 そもそも内申点の概念があるなら、俺たちにこんなバンドをやらせないでくれよ!」
キャクトラ「しかし友よ、ことは地味に重大だぞ。
 持ち前の病弱さから出席日数の足りないレラ殿が、この上内申点に傷を付けては、進級すら危うくなる・・・!」
イングレッタ「誰かが人目を引いていてくれればいいのだけれど」チラッチラッ
ヴィレアム「わかったよクソッ、目で口ほどにものをいわないでくれ!」


ルル「ODEのお三方が引っ込んでから、かなりの時間が経ちますわ!
 なんの音沙汰もないなんて、いったいなにを企んでいますのぉーっ!」
アオラ「そうか! Wiiだ! WをWiiでプレーできるように違法改造していらっしゃるんだ!
 まったくODEはやることなすこと心憎いぜぇーーーっ!」
ゼラド「アオラ! こんな夜遅くまでルルちゃん連れてなにやってるの!?」
アオラ「げっ、姉ちゃん! 邪魔しないでくれよ!
 ここは俺たちのワカメの養殖地だぜーぇっ!」
ゼラド「なにわけのわかんなこといってるの! 帰るよ!
 ルルちゃんも、ホラ! ハザリア君もあれでたぶん心配してるんだから!」
ルル「イエっ! お待ちになってください! あれは・・・!」

ヴィレアム「SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!
サトケン以外が描いた『舞乙-HiME』など俺がお湯でふやけさせてくれるわぁーっ!」
アオラ「うおぉぉぉーっ! やっぱりヴィレカイザーさんはわかっておられるぜぇーっ!」
ゼラド「ああもう! またこの変なバンド!」

道路
ルナ「キャクトラっ! お前、こんな時間までなにを!」
キャクトラ「姫様っ!? くっ、申し訳ありません!
 レラ殿の一大事なのです! それでは失礼!」ダダダッ
ルナ「キャクトラ・・・、レラなど背負って、なにを・・・?」

翌朝
ヴィレアム「あぁ・・・、今年もやっぱり、チョコをもらえなかった・・・」
キャクトラ「思うのだが友よ、我々はイベントのためにあれやこれややり過ぎて、
 あちこちかけずり回っている内に、お二方にコロリと忘れられてしまうのではないかと」
ヴィレアム「コロリと忘れられてるのが問題なんだよ・・・」
ゼラド「おはよう! ヴィレアム君、昨日は大変だったんだってね!」
ヴィレアム「は・・・?」
ゼラド「イングレッタちゃんに聞いたの。
 道で倒れてたレラちゃんを、キャクトラ君と一緒に病院に運んでたんだってね!」
ヴィレアム「え? あ! そう、実はそうなんだ!」(若い母さん、ナイスフォロー!)
ゼラド「疲れてるでしょ、はい、これ!」
ヴィレアム「これ・・・、まさか、チョ・・・」
ゼラド「『ToLoveる』っていうマンガ! スレイチェル先輩に勧められたんだけど、
 けっこう面白いよ! それ読んで元気出して!」
ヴィレアム「え・・・、あ・・・、うん・・・」

ヴィレアム「・・・なぁ、バレンタインデー翌日に『ToLoveる』単行本が四冊ある
 俺の部屋って、やばいよな・・・」
キャクトラ「ああ。あらかじめ三冊あるところが大問題だ、友よ」

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最終更新:2010年01月18日 03:38
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