ヴィレアムには甘い

16代目スレ 2007/02/14

チョコの日もそろそろ暮れてきましたな。
――放課後、大地の揺り籠平和記念公園にて。


ヴィレアム「いつも眩しいな……この高台からの夕陽は…。今日は特に眩しい…」

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『カカオのさだめ』
作詞:ヴィレアム・イェーガー
作曲:乾 裕樹(ttp://www.youtube.com/watch?v=9ol5xqL-DNw)

盗まれた心 探しつづけて♪
俺はさまよう 校舎の中を♪

カカオの匂い遠すぎて 泣ける♪
さよならはまだのはずさ 望みはあるさ♪

お前を見れば こころが渇く♪
独り身は 飽きたのさ♪

さだめとあれど 想いはつのる♪
放置はしないでくれ♪

恋路に ああ♪
つながる今日ぐらい♪

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ヴィレアム「うぅ、ゼラド…」
―――パチパチパチ…
ヴィレアム「ん?」
レイナ「なかなかイイ感じじゃない」
ヴィレアム「……はぁ~~~~」
レイナ「何よそのムカつく溜息は!?」
ヴィレアム「ゼラドかと思ったのに、なんだお前か…という感想を含んだ溜息だ」
レイナ「これ以上ムカつく事言うと、おひねりあげないわよ!」
ヴィレアム「おひねり?」
レイナ「そ。ほら(ポイッ)」
ヴィレアム「おっと(パシッ)。缶ジュース? …ホットか」
レイナ「路上の弾き語りじゃ寒いでしょ。あっちで一緒に飲もうよ」
ヴィレアム「へいへい…」

(夕焼けのベンチ)
―――カシュッ…コキュコキュ

レイナ「ん~やっぱ寒い日はコレに限るわ♪」
ヴィレアム「酒飲み親父かお前は」
レイナ「ほっといてよ。そういやさヴィレアム」
ヴィレアム「…なんだよ」
レイナ「今日ならではの収穫はどんなもんだった?」
―――メキョッ!
レイナ「…あーゴメン。そのへこんだスチール缶見てよくわかったわ」
ヴィレアム「むしろさっきの歌で気付けよ…。お前は誰かにあげたのか?」
レイナ「えっと…クラスの男子に撒いた義理が20個と、あとエルマに一つ」
ヴィレアム「エルマさんに? あの人は食事できないんじゃ…」
レイナ「うん。だからチョコレートを溶かし込んだ特製燃料をあげたの」
ヴィレアム「………レイナ」
レイナ「何?」
ヴィレアム「自動車の燃料タンクに角砂糖を入れたこと、あるか?」
レイナ「あるわけ無いでしょ」
ヴィレアム「…そうか(エルマさんもとんだ災難だなぁ…)」
レイナ「なんか引っ掛かるわね」
ヴィレアム「気のせいだ。…指先も暖まったし、そろそろ飲むか」
―――カシュッ…ゴキュ……
ヴィレアム「ぶほっ!?!?!」
レイナ「きゃっ! 汚いわね! いきなり噴き出さないでよ!」
ヴィレアム「うぐぐ…物凄く熱い粘性の液体が喉をっ…! 何だこの飲み物は!?」
レイナ「どろり濃厚ホットチョコ。一気に飲むと胸焼けするから…」
ヴィレアム「胸焼けってレベルじゃねーぞ!!! こんな日だからってわざわざ変なモノを飲ますな!!!」
レイナ「ふん、いつかのコーヒーのお返しよ。でもこんな美味しいのにな~(コキュコキュ…」
ヴィレアム「…お前の味覚は信用ならん」
レイナ「でもまぁ、まともなチョコが欲しいなら、次のバレンタインまでに
     もっと男を上げておくことね。んじゃ、ヴィレアム君の来年度の健闘を祈って、乾杯♪」
ヴィレアム「ちぇっ、言ってろ(ゴキュ…ゴキュ…)…この日のチョコはいつも苦いなぁ…」
レイナ「アタシはいつでも甘いけどね。ま、がんばんなさい♪」


残り時間はわずかですが、皆さんも良いバレンタインをw

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最終更新:2010年01月18日 03:38
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