15代目スレ 2006/12/16
ある日の放課後
ゼラド「ねぇねぇ、クリハ」
クリハ「うん、なに?」
ゼラド「ハザリア君の事………どう思う?」
クリハ「突然どうしたのよ?………ははーん、もしかしてハザリア君の事が好きになったとか?」
ゼラド「うん、実は最近………すごく気になるんだよね」
ヴィレアム(!?……ま、まさか。あの久保さん一筋で他のどんな男にも振り向かなかったゼラドがハ、ハザリアに……)
クリハ「へ、へぇまさか久保さん一筋のあんたがハザリア君を……って、どうしたのヴィレアム君?顔色がナメック星人みたいになってるわよ?」
ヴィレアム「う、嘘だ……嘘だぁぁぁぁぁぁ!ハザリアァァァァ!どこだぁぁぁぁぁ!出て来ぉぉぉぉぉい!」
クリハ「ち、ちょっと!どこ行くの、ヴィレアム君!ゼラド、追いかけよう!なんか嫌な予感がする」
ゼラド「うん、わかった。…………はぁ、それにしてもハザリア君、なんで私が見るといつも怯えているんだろう?」
ハザリア「よ、ようやく出来たぞ!今度の台本が………さすがにマリでも今度の役はそう簡単に演じられまい。」
ヴィレアム(あれは……ハザリア!)
ヴィレアム「ハザリアァァァァァァァァァァ!!」
ハザリア「ん、なんだ、ヴィレアムではないか。ちょうどいい、今度の演劇の台本が今出来上がったところだ。目を通してくれ…ってうわっ!」
ヴィレアム「ライダーキック!」
ハザリア「き、貴様突然何をする!」
ヴィレアム「今のは……父さんが教えてくれたものだ。そう……貴様のような悪を倒すために!」
ハザリア「ま、待て!話せば分かる。というか俺が何をした!?」
ヴィレアム「『何をした』だと?こっちが聞きたいぐらいだ!どうやってゼラドの気をひいた!俺は、俺は………!」
ハザリア「ハァ?バランガだと?そんなもの全く見に覚えないわ!むしろあの女には恐怖さえ覚える!」
ヴィレアム「そうか………あくまでしらを切るのか。ならば……殺るしかないな。見ていてくれ父さん!俺のライダーキックを!」
クリハ「見て、ゼラド大変。ハザリア君がヴィレアム君のライダーキックに狙われているわ!」
ゼラド「ど、どうしよう。あのままじゃハザリア君がひき肉になっちゃう!そうだ、こんな時こそ。『助けてお兄ちゃ~ん!』」
久保「呼んだか?」
ゼラド「うん!やっぱりお兄ちゃんはいつでも私を助けに来てくれるね!」
クリハ「あの~早くしないとハザリア君死んじゃうよ?」
ヴィレアム「ライダーーーキーック!!」
ハザリア「ぬ、ぬぉぉぉぉ!」
ヴィレアム「………何!?」
ハザリア「久保さん!?」
久保「クォヴレーだ。………久しぶりに名前の訂正をした気がするな。」
ヴィレアム「何故だ、何故止める!……あ、あれはゼラド!そうか、そういう事か!……畜生!この、この……アバズレがぁぁぁぁ!」
久保「………殺す」
ヴィレアム「ぎ、ぎゃあぁぁぁぁぁ―――――」
クリハ「あ、星になった」
ゼラド「ありがと、お兄ちゃん。でも最後のはやり過ぎかも。」
久保「これぐらい当然の事だ。それに最後のはあいつが俺を怒らせた結果だ。むしろあれぐらいで済んだことを奴は感謝すべきだな」
ゼラド「??……ま、いいや。ところで大丈夫、ハザリア君?」
ハザリア「あ、あぁ大丈夫だ。」
ゼラド「良かったね、ホント。『ひき肉』にならなくて」
ハザリア「ヒッ、ヒイッ!バランガコワイバランガコワイバランガコワイバランガコワイ」
その後ハザリアのゼラドへのトラウマは深くなり、ゼラドのハザリアへの疑問も深くなり、ヴィレアムのハザリアへの猜疑心もより大きくなったという。
最終更新:2010年02月17日 00:05